Barデラスとお客さん   作:コーヒー中毒社会

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久遠千歳さん、引退しちゃいますね正直寂しいです、涙がポロポロ出てきますそれでも普通の女の子に戻れておめでとうって、そんなささやかな思いを言葉にしたかったから


不老不死の少女

「お邪魔しまーす」

 

ここはBarデラス出会いと別れをくれる夢の中Bar今日のお客さんは久遠千歳、不老不死の少女だ

 

「いらっしゃい久遠の嬢ちゃん、所で何かあったのかい?嬉しいような寂しいような顔してるけど」

 

「ベルモンドさん、私やっと不老不死の呪いが解けるみたいです...だから配信も引退しようって決めました」

 

「そうか...おめでとう久遠嬢ちゃん。やっと普通の女の子に戻れるって訳だ」

 

「はい、でも正直いって私も寂しいです。何やかんやで半年間ですかにじさんじの皆と殺し屋の皆と色々やれて楽しかったなって、もう影廊は勘弁ですけど」

 

「ハハハ、確かにあの時の久遠の嬢ちゃんは色々とヤバかったなぁ。所で引退する前の最後の配信はどうしようって考えてる?」

 

「私は、明るく行こうって考えてますここ一ヶ月配信もできなかったしツイッターもあまり動かせてなかったけど、最後は私は幸せに普通の女の子になるんだ、皆と一緒に歳をとれるんだって言ってくるつもりです。私はあまり寂しいの好きじゃありませんから、最後は寂しいに包まれた配信にならないようにします‼」

 

「そうか、頑張ってな久遠の嬢ちゃん。」

 

「はい‼」

 

「にじさんじ引退しても俺の店には何時でも来ていいよ、成長して年取って綺麗になってくのを見せに来てくれよ久遠の嬢ちゃん。それにここにはいちごの嬢ちゃんもよく来るんだ、久遠の嬢ちゃんも仲良かっただろ、引退してもいちごの嬢ちゃんに会いに来てやってくれ」

 

「あまりシワシワになったのを見せるのはちょっと嫌ですけど...まぁそうしますよ。いちごちゃんにも会いたいですし」

 

「久遠の嬢ちゃんはダイヤモンドちゃんと持ってるだろ?」

 

「勿論です、今日もそれ使ってここに来たんですから」

 

「あれは、願ったときにちゃんと此所に来れるようにするために触媒みたいなもんだから無くしたら言ってよ?」

 

その後も夢の主と普通になりかけの不老不死の少女との他愛のない雑談は続く他のライバーの事、視聴者の事、普段の生活の事でも、ここは夢いずれは覚める

 

「私、そろそろ起きますね配信の準備とかやらなきゃ」

 

「おう、行ってらっしゃい久遠の嬢ちゃんまた来てね」

 

「ええ、また来ます」

 

そう普通になりかけの不老不死の少女は夢から覚めた、呪いの解けた彼女はこれからきっと幸せに普通に歳を取り普通に死んでいくのだろう

 

「でも、また長生きな人が減っちゃったなぁコレはお祝いすべき事なんだけどやっぱりすこし寂しいなぁ」

 

生き物が夢を見始めた頃から存在する彼は多くの出会いと別れを繰り返してきたのだろう、彼女もまたその一人だがすこし他の人よりいる時間が長すぎた、長い時間共に居たのだから思いも多いコレには夢の主も堪える。しかし彼は祝福する。彼女に幸福な死をと

 

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その後、白い髪に花のアクセサリーを着けた女性が時折Barデラスに訪れたと言う、それは彼女の顔にシワがいっぱいになるまで続いたと言う




うまく雰囲気を出せたかわかりませんし、久々に書いたので少々不安ですが、久遠さん‼お疲れさま‼お元気で‼貴女に幸福な死を願います。

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