うちの閻魔様がいちばん可愛い!!!   作:映姫様にペチペチされ隊

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何を書いているんだ私は。

今回だいぶオリジナル設定があります。ご注意下さい。


第2話

「わ、我が家の!家宝にさせていただきます!」

「すぐに食べなさい!」

 

ある日の終業後。残業代もとい映姫様お手製の弁当を受け取ったので家宝にしようと思ったら、そんなツッコミと共に悔悟の棒でペチっとされた。ありがとうございます!至上の悦びです!

 

「しかし、食べたら無くなってしまいますし」

「そんな捨て犬のような顔をしない!またいつか、作りますから」

 

マジですか!

何をすれば?小町さん引っ立ててくればいいですか?それとも!

 

「落ち着きなさい!」

 

またペチっとされた。やったぜ!

 

「まったくもう。そう、あなたは少し落ち着きが無さすぎる」

 

とうとうお説教が始まった。そっと正座に座り直す。

映姫様のお説教は長い。超長い。なので皆なるべくお説教されたくないと映姫様を避けている節があるのだが。俺には理解できない。

 

お説教?

映姫様のお声を聞き続けられるとか最高じゃね?

長時間?

つまり、そんだけの時間、映姫の関心が俺を向くと言うことだぞ?

 

ご褒美じゃないか!

 

ペチペチも追加していただけたら嬉し……ちゃんと聞け、ですか?聞いてますとも。むしろ一言一句間違えずに脳内メモリーに焼き付けてますけども?

 

もちろん直すよう心がけますとも!

 

いやまあ、映姫様と二人きりでお話しできるお説教のお時間は至福ですが、何度も同じことで映姫様のお時間を浪費させる訳にはいかないのである。

 

むしろ、確実に直して見せますとも!

 

 

その後、ご褒美は終業後数時間にも渡って続いた。

 

あ、夜が明けてら。今日も朝から激務だけどな。

 

いや、映姫様と二人きりで過ごして一晩明かしたと考えればむしろ寝るより活力が沸いてくる気がするよ。

 

仕事前に朝ごはん食べとくか。

 

朝ごはんは映姫様のお弁当。

 

ご飯、梅干し、鮭の塩焼き、ほうれん草の白和え、卵焼き、きんぴらごぼう、さくらんぼ、というシンプルなメニューである。

 

あ、卵焼き甘いのか。映姫様の好みかな?

ちょっとしょっぱめな鮭は労働後の体によく沁みる。

 

一つ一つ美味しいと呟きながら食べ進めていくと映姫様は少し嬉しそうに微笑んだ。可愛い!可愛いよ!写真撮って巨大な額縁に入れて家に飾りたいよ!

あ、もう映姫様アルバム(合意のもと撮影)いっぱいだったわ。

 

完食して弁当箱を返す。

洗って返そうとしたらそのままでいいと言われた。

 

それにしても、これが映姫様の味かぁ。毎日でも食べたい。いや、毎日はさすがに迷惑だろうしなぁ。

 

え?映姫様。なら週一で作ってくれる?美味しそうに食べてくれると嬉しい?

 

待って!これ以上の幸せは俺の1日の幸せの許容量を越えるから!幸せが鼻から抜け出るから!

 

あ、もうだめだ。

 

「グボァ」

「!!!」

 

この後、滅茶苦茶鼻血吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

数日後の仕事帰り、同じく仕事帰りの小町にでくわした。

どうやら共に明日は非番のようなので、流れで人里に飲みに行くことになった。

 

小町はとてもいい奴なのでよくつるむ。さっぱりした性格で冗談も通じる。サボりぎみなことが珠に傷だが、それを差し引いてもいい女なので、獄卒やら死神から人気が高い。

え?俺?俺は映姫様一筋だし、何より小町は微妙にストライクゾーンから外れてるからなぁ。

 

「四季様は説教臭くてさぁ~」

「それは確かにそうだけども」

「「でも、そこがいいとこなんだよなぁ」」

「映姫様はそいつのために説教してるんだもんなぁ。今説教されてるやつ妬ましいわ!」

「お前、ホントに変態だよ。あたいでも引くわ~。四季様の説教受けたがるなんて」

「映姫様と長時間お話しできるんだぞ?ご褒美じゃんか」

 

そんなこんなで、互いに仕事の愚痴やら映姫様の事を言い合いながら飲み歩くこと数件。

次第に映姫様好き好きポイント談義が始まった。

 

「周りにミニマム扱いされて、こっそり牛乳飲んでる四季様可愛い」

「誉めたおすと照れ隠しにお説教する映姫様超可愛い」

「人のために説教して回ってるけどそのせいで避けられてるの気にしないふりしてて意外と気にしてる四季様可愛い」

 

「何の話をしていますか!」

 

突然背後から聞き覚えのある声が貫く。

 

あれ?酔ったかな?映姫様がいるぅ。

 

あれよあれよという間に正座に移行。小町と二人並んで道に座る。あ、下小石超あるわぁ。脛に刺さるわぁ。

 

「まったく、どこで秘密を仕入れているのですか」

「「はい、すみません」」

 

こうして、非番はお説教でつぶれた。解放されたのは夕方だった。

 

小町は疲れきって帰っていき、映姫様も業務の準備に帰って行った。

 

俺はむしろ充電された。

 

 

 

 

 

 

 

あれ?1日お説教だったってことは、休日に映姫様とお話しして過ごせたってことだから、これもうデートってことでいいよね?

 

 

 

 

 




もうやだこいつ
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