ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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【前回の あらすじ(未収録場面アリ)】
 
・ミルたん車田落ち、兄貴が勝ちました。
・それを観ていたセイジョ☆スキーが「やべー、マジやべー!」と、昭和の魔人様相手に鍛練を始めました。(子安さんも同行)
・兄貴の『願い』が叶いました。(涙)
・兄貴号泣の画をサトル君が撮って拡散しようとしたら、猫母娘と兄貴眷属(女王&兵士)に取り抑えられ、阻止されました。
・"神スレ"での普段の遣り取りが、リアルで行われました。
・アテナ様が兄貴も弟子にしようかと考え始めた様です。
…ついでに釈迦如来様も。
・アクシズ教の水の女神様…駄女神(ア〇ア)(このすば!)のイメージでwww
・魔王熟女の処刑が執行されました。
・セイジョ☆スキー&子安さんが、犬神家になりました。
・【些細(ささい)】…取り上げる値打ちが無い程の小さな様子の意
 
 
今回は かなり短いです。
 


新しい夜明け

 

『GODDAMN!!』

「ぎゃーっはっはっは!」

「にゃははははは!」

 

戦争遊戯(ウォー・ゲーム)から数日経過した、12月31日の夜。

猫姉妹と共に、某県某市の実家に帰っていたサトルは、黒歌とテレビを観ながら爆笑していた。

 

≫≫≫

同刻。

 

「なな…何とも羨まs…コホン、えげつない張り手なのだ…

先程の蹴りもエグかったが、此方も なかなかに…」

「…あんた、興奮していない?」

「していない。」

高天原の とある屋敷で、サトル達と同じ番組を観ていた金髪ポニーテールの少女が、何やら興奮していた。

 

「(*゚∀゚)=3

だから、興奮なんぞしていないと、言っているだろ!」

 

≫≫≫

 

ずずず…

 

「これが日本の、"オソバ"という食べ物ですか。」

「はい。この国では、年最後の日に これを食するのが慣わしだそうです。」

同じく高天原の ある屋敷では、サイラオーグ・バアルと1人の女性が、蕎麦を啜っていた。

ミスラ・バアル。

サイラオーグの実母である。

彼女は数年前から悪魔特有の、"眠り病"なる病に掛かり、その病名通り、覚める事無き眠りに陥っていた。

サイラオーグは戦争遊戯(ウォー・ゲーム)参加の対価として、アマテラスに この母親の保護と治療を要望。

それに対してアマテラスは彼が戦っている内に、その願いを叶えていたのだった。

この親子、そして彼の眷属達は今後、日本地獄で獄卒として働く事が決まっている。

 

▼▼▼

【日本神話】と『聖書』の戦争は、最後の魔王、セラフォルー・レヴィアタンが処刑される事により、悪魔社会の政事中枢に係わる有力貴族が全員死亡した事で、一応の収束を見た。

戦争遊戯(ウォー・ゲーム)に『聖書』側として関わった者だが、堕天使幹部バラキエルは、【日本神話】からの罰則(ペナルティ)は特に無く。

グリゴリ内部で何らかの制裁措置が下されると思われるが、それは別の話である。

ヴァーリ・ルシファーは堕天使総督アザゼルが、彼の身請けを【日本神話】に申し出でた。

体内に宿す神器(セイクリッド・ギア)白龍皇の光翼(デバィン・デバィディング)を抜き取られ、更に あらゆる魔力の使用を封じる『封魔の腕輪』(呪い憑き)を嵌めた上で、アマテラスは それを承認する。

ミルたんも特に罰等は無く、戦闘による負傷を治療された後、普通に日本へと強制帰還となった。

…その際、アマテラスが彼女?に1枚のメモ用紙を渡している。

そして最後に、リアス・グレモリー達は…

 

 

 

 

「「「「……………………。」」」」

リアス達は今、冥界の僻地…様々な理由で中央で居場所を失った者が集まり何時の間にか自然に出来た、所謂"吹き溜まり"の集落に身を寄せていた。

"グレモリー"の者が この地に来た…とならば当然、現地の者達からすれば混乱は必至で有り、故に秘かに、この貧民窟(スラム)でも更に外れに在る、誰も使ってない廃屋に潜伏している状態だ。

しかも単に、この地に流れた訳では無い。

ヴァーリ同様に全員が『封魔の腕輪』を付けられ、木場祐斗とギャスパー・ヴラディはヴァーリや兵藤同様に、神器(セイクリッド・ギア)を体内から抜き取られている。

魔力を使えないので、悪魔の羽を広げての飛行も出来ず。

人間と変わらない…体格相応の体力と身体能力しか持たぬ身となっていた。

 

「……………………………。」

そして この廃屋に身を置いて以来、リアス達は互いが殆んど、最低限の言葉以外を発していない。

食事も全くとは云わないが、殆んど何も口にしていない状態だ。

特にリアスとグレイフィアの精神方向の衰弱は著しく。

()()()()勝者権限(ボーナス)で、サトルとの戦闘で消えた兄、又は夫であるサーゼクスの復活を試みるが、それは敗退による失敗に終わる。

更に その際、サーゼクス・ルシファーという存在は この世界から完全に消滅しており、何れにしても復活は叶わないと云う現実(じじつ)を改めて教えられた。

更には残された家族との面会も許されずの中の、追放処分。

これは ある意味…特にリアスにとっては幸いだったかも知れないが、それでも彼女達の心を壊すには、充分過ぎた。

 

「ぁ…ぅ…………………………」

そして、この2人以上に精神を病んでいる者が1名。

 

「イッセー、大丈夫だから…」

「ひ、ぃいぃいいぃっ!?」

兵藤一誠だ。

河上彦斎との戦闘決着間際で、この幕末の人斬りの殺気を正面から浴びせられた…しかも、その恐怖故の極限状態で感覚が研ぎ澄まされた中、常人ならば本来 秒に満たぬ それを、必要以上に長く感じてしまう。

殺気と共に、己の首筋に迫る刃もスローに視えてしまい、…かと言って それは()()()()()で回避は不可。

しかも、その刃が首筋に届いた後の、斬撃の痛みを感じる時間も また、永きに感じていた。

 

「イッセー…」

「イッセー君…」

それが原因で、戦闘処か"人"その物への恐怖症となっていた兵藤。

主、先輩として慕っていた…或いは下心の対象として見ていたリアスや姫島朱乃に対しても、その反応は変わらず、声を掛けても脅えるだけ。

 

「来るな………………来ないで…」

「「…………………………。」」

仲間の全てと距離を置き、部屋の隅で しゃがみ込み、完全に自分の殻に閉じ籠ってしまっていた。

 

≫≫≫

「ただいまデス。」

「食べ物を持って帰りました。」

スーザンと堀井は今、2人共にトレードマークと言って良い鎧を身につけては いない。

この吹き溜まりにて、リアス眷属として まだ余り知られていない2人は何かの事情で流れてきた若夫婦を演じ、食料調達や情報収集の役を担っていた。

互いに『2人で一緒ならば』の思考で、リアス眷属の中では比較的ポジティブに過ごしている。

 

戦争遊戯(ウォー・ゲーム)が有った事は、この町のヒト達は まだ知らないみたいデス。」

テレビ等は無く、中央からの情報が殆んど届かない この地では まだ、戦争遊戯(ウォー・ゲーム)の事は知られていなかった。

しかし、それも何時かは この地に暮らす者達も知る事となるだろう。

そして、グレモリーの者が この地に身を潜めている事も。

その時、貧民窟(スラム)に住む者達はリアス達に対して、どのような感情を宿すだろうか?

没落した貴族様(はいぼくしゃ)…今は自分達と同じとして、迎い入れてくれるだろうか?

それとも怒りの対象として…今の自分達の現状の元凶の1つとして、負の感情を爆発させ、行動に移るか?

もしも暴威に晒された時、人間と変わらぬ能力な今のリアス達は、何の抗いも出来ないだろう。

他に行く当ても無いリアス達は今後、その恐怖に震えながら、この地で暮らす事を強いられるのだった。

 

≫≫≫

…そして、新しい年が明けた。

 




 
長かった?【日本神話】vs『聖書』編も、漸く締まりました。
次回より新展開!
 
感想よろしくです。
並びに、今年もヨロシクです。
 
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