殆ど顔見せ回。
そして伏線回ですね。
「「「眠い…」」」
元旦。
普段から神代家の朝は早いが、この日は毎年の事だが特に早かった。
早朝、まだ日が上らぬ暗い内から、家長である雄惇を筆頭に総勢11名が車2台を走らせ、地元の海岸に出向く。
がやがや…
其処には神代家の皆さんだけでなく、同じ目的な人達も少なからず集まっている。
「「「zzz…」」」
「立った儘 寝てんじゃないよ!」
深夜、日付が変わった早々に"姫始め"を済ませたサトル、白音、黒歌は睡眠不足。
母親の志麻から注意され、目を擦りながらも水平線の向こう側から現れる初日の出に合掌。
そして帰宅後、皆で卓を囲んで御節を食す。
これが神代家の、元旦の行事である。
「「お兄様、ありがとうございます♡」」
「無理して言わなくても良いからな?」
学生であると同時、【日本神話】所属の社会人でもあるサトルは双子の妹に 御年玉を渡す。
その普段は絶対にしない言葉使いに、サトルは苦笑。
「ねぇサトル、私には無いの?」
「姉貴…弟に集る姉って、どうかと思うよ?」
「サトルサトル、可愛い姪っ子には、御年玉無いのかしら?」
「間違い無く親の財布に入るから、暫くは無しです。」
▼▼▼
「ん!似合わないね!」
「いや…そんにゃ事は無ゃいにゃ…www」
「ぷぷぷ…黒歌姉様、笑ってますよ…www」
「お前等2人共、タイキックだ!」
そして翌日の、1月2日。
この日は【日本神話】に所属する者達の、新年初顔合わせの
『NIN=JA』制服の黒スーツで無く、己の紋付き袴姿に苦笑するサトルと、それを見て笑うのは晴れ着姿の猫姉妹。
「じゃれている所に悪いけど、用意は出来ているかい?」
そこに声を掛けてきたのは、サトルと同じ格好をした青年。
サトルの姉婿…つまりはサトルの義兄、神代家のマスオさんの田中充だ。
「お義父さんは用事が有るからって、もう先に行ってるよ。
僕達も、そろそろ向かおう。」
ヴォ…
そう言うと充は、転移魔方陣を展開させる。
「しっかり楽しんできな。」
「行ってらっしゃい。」
「お土産よろしく~♪」
「「行ってら~♪」」
志麻、そしてサトルの姉の癒思と瑞樹、双子の妹の鈴華と静瑠に、
「ぁー」
充と癒思の娘の未來。
神代家にて、絶対権力(笑)を持つ女性陣に見送られ、サトル達は宴会会場へと転移していった。
≫≫≫
「やぁ、サトル君白音ちゃん黒歌さん。
明けまして おめでとう。」
「おぅ、おめでとさん。」
「おめでとうございます。」
「明けおめにゃー。」
日本某所の霊峰の表現が相応しい険しい山の頂、結界が張られ隠された神殿。
本日の集会が開かれる その場は、どう見ても外観以上の広さ…広過ぎる空間だった。
間違い無く、天照大神が何らかの空間操作系のスキルを行使したと思われる会場で、新年の挨拶を交わすサトル達。
「お前はスーツかよ、カルマ。」
「ん~、鏡見て、『これは違う』って思ったから。」
「俺も やっぱりスーツにすべきだったかな~?」
「ぶっちゃけ七五三。」
「喧しいわ! 俺も そんな感じは していたよ!!」
『NIN=JA』の黒スーツで来場していたカルマと、やはり似合わぬ紋付きよりも、着慣れたスーツを着てくるべきだったと話している時、
「明けまして おめでとう、だな。神代サトル。」
新年の挨拶で会話に参加してくる人物が。
「あ、兄貴。おめでとう。」
「兄貴さん、おめでとうございます。」
「明けおめにゃ~♪」
「あ、この前ミルたんに勝ったヒトだ!
初めましてですね~♪」
サイラオーグ・バアルだ。
彼等 亡命組の悪魔達も、今回の集会には招待されていた。
≫≫≫
「…っに、しても、」
「似合ってますね。」
「似合っているにゃ。」
「似合ってますよ。」
「そ、そうか? オショウガツだからと、初めて着てみたのだが…」
従えている
「やっぱり こーゆー服装って、ある程度は横幅も必要だよね~?♪
いや、おデブとかで無く、筋肉的な意味で。」
「サトルは少し、細過ぎるにゃ。」
「絞り鍛えていると言ってくれ。」
がっしりとした体躯と相成った完全な着こなしを絶賛するサトル達に、少し照れる顔を見せるサイラオーグ。
「やあ、皆。明けまして おめでとう。」
「「「「「「!!?」」」」」」
其処に、更に会話に加わる者が。
「「「「「「あ、アマテラスさm…ん?
お、おめでとうございます。」」」」」」
【日本神話】の主神・天照大神だ。
当然 侍女兼 恋人 弟子の、アーシアも付き従えている。
「おめでとうですね、サトル。」
そして その傍らにはアーシアだけでなく、紫銀の髪の少女と、サイラオーグ以上なMuscleな男が。
少女はサトルの師の1柱でもある、オリュンポスの戦女神アテナ。
この日の集会には他神話の神も幾柱か、ゲストとして招待されていた。
「おめでとうございます、アテナ師匠。…と?」
「うむ。初めましてだな。
俺は、オリュンポスのヘラクレス。
これからは時々、高天原に顔を出す事になると思うので、宜しく頼む。」
「「「「はい?」」」」
そして もう1人はヘラクレス。
ギリシア神話に於ける最強の英雄と吟われる1人であり、今はオリュンポスに神として席を置く1柱だ。
そんなビッグネームな神が、今後は
「ああ、此方は本物のヘラクレス君だから。
何時だったかの京都に攻めてきたテロ集団に紛れてた、自称・ヘラクレス転生者(笑)じゃないから。
そもそも人間・ヘラクレスは その死後に魂を
そんなサトル達を見て笑いながら、アマテラスが説明を始めた。
「…で、ヘラクレス君は今後、サイラオーグ君の戦闘指南をしてもらう事になったんだ。
この前のバトルを見て、最初はサーシャちゃんやシャカ…
サイラオーグ君と同質のチカラを持つ神が、興味を持ってね。」
「でも、私には弟子は既にサトルが居るから。
だから やはり其方の彼と同じチカラを持ち、戦闘スタイルが似ているヘラクレスに お願いしてみたのです。
…これだけの才能を放置なんて、とんでもありません!」
サイラオーグをヘラクレスに弟子入りさせる。
これにアテナ…愛称サーシャ…が熱の入った補足説明。
「…尤も これも全部、サイラオーグ君がヘラクレス君の弟子入りを希望した場合の話だけど?…どうする?」
「是非とも お願いします!」
そして それに即答するサイラオーグ。
彼は既に、眷属達と一緒に日本地獄で獄卒として働く事が決まっているが、その休日も修行漬けとなる事が決まった。
「神に弟子入りする悪魔って…」
「サトル君…それ、言っちゃいけないヤツな。」
▼▼▼
…と、まあ、堅っ苦しい口上は この位に しておくぜ。
それじゃ皆、新しい年を祝い、今日を楽しもうぜ!
Happy New Year!今年もヨロシク!」
おぉ~~~~~~~~~っ!!!!
…その後 集会定刻となり、その空間に集まった【日本神話】所縁の者達がアマテラスの新年挨拶を聞き終えると同時、無礼講の饗宴が始まった。
≫≫≫
パーティーが始まり、サトルは面識の有る神々や妖怪、『NIN=JA』の面々に一通りの挨拶を済ませた後、亡命悪魔の…それも若手男性陣が集まったグループの中に居た。
「…だから それじゃダメダメっスよ、匙先輩。」
「そうだな。そんなだから貴様は、何時まで経ってもDTなのだ。」
「You! 告っちゃえYo、You!!www」
「放っとけ!…といて下さい…。」
そんな彼等の今の
端から見れば、ソーナに好意が有るのは丸分かり…但し、ソーナ当人を除く…なのに、あと一歩を踏み出せない
「もう既に、悪魔様の純血とか上級とか貴族とかって関係無いですし。
生徒会長さんだって土下座の1つでもして頼み込めば、『ハァ…もう仕方無いですね…』って、OKしてくれますよ。…種の保存的に。」
「出来るかっ!?…って、いきなり
もっと手順ってのが有るだろ!
…てか、無駄に似せてんな!!」
未成年故にソフトドリンクを飲みながら、ソーナの喋り方を真似て話すサトルに、匙は顔を真っ赤にして怒り出す。
「大丈夫っスよ先輩。
ライザーさんだってユーベルーナさんに、兄貴もクイーシャさんに、一番最初は土下座して お願いしたらしいから。
…となると、ディオドラ君も絶対に同じパターンしょ?
相手は、ジャンヌさんかヨシコさん?」
ブブブーーーーッ!!x3
「うっわ…汚ね…」
そして続くサトルの台詞に、今度は名前を出された3人が口にしていたドリンクを一斉に噴き出した。
「チョ…チョットマテ、カミシロサトル?!」
「オマエ ソレ、ダレカラ キイタ?!」
「カミシロクン、イッタイソレワ、ナンノハナシダイ?」
そして明らかに動揺な、片言な話し方…且つ必死な形相でサトルに問い詰める。
「…兄貴は白音と黒歌姉から、ライザーさんのはイルネルちゃんから教えてもらった。…って、ディオドラ君もマジに そのパターンだったんだ…」
「あ…アイツ等…!」
「クイーシャ…そういうのは、他人にペラペラと喋る事じゃ無いだろ…orz」
「クイーシャさんは一応、『これは内緒ですよ♡』って言ってたらしいけど?
まあ、あの
「…って、それじゃ神代君!
聞くけど君は、どうなんだよ?!」
「……………………………………。
…少なくとも土下座は、しておりません。」
「…貴様、その
「何が有った?」
「さあ、話して貰おうか?」
「…黙秘権を使わさせて頂きまs
「「「「却下だ。」」」」
アテナ…サーシャ(聖闘士星矢LC)
ヘラクレス…ヘラクレス(終末のワルキューレ)
…のイメージで。
次回は猫姉妹&ライザー、ディオドラ、ソーナ眷属のトーク回だ!(予定)
乞う御期待!!
感想ヨロシクです。
ひゃっほう!