ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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主役、出番無し!(笑)
 


魔王の眷属

「あ、あの魔方陣は?!」

戦場と化した校庭に、突然現れたのは、聖剣融合の魔方陣に匹敵する、巨大な魔方陣。

 

「あの紋章は…れ、レヴィアタン様?」

「ままま、魔王様の軍勢が、やってきたのですかぁ?」

リアス達が3体の機械巨人の攻撃を躱しつつ、驚きながら その様子を見ていると、其処から姿を見せたのは、揃いの深紫の戦闘衣を着た集団。

 

「リアス・グレモリー様!

私は魔王セラフォルー・レヴィアタン様の戦車(ルーク)、バイオレート。

我々は魔王様の命により、この堕天使共の排除に参りました!

後は我等に任せて、お退き下さい!!」

「うぉっ!美女!!」

「な、何ですって?!」

そして其等を束ねているのは、同じ色、そして先の魔方陣と同じ紋章が刻まれたマントを羽織り黒い鎧を着た、黒髪の(見た目は)若い女だった。

 

「あ、後から現れて、偉そうに指示しないでよ!

この町は、私が管理する町よ!

幾ら貴女が魔王様の直属だからって、これは譲れないわ!」

バイオレートの顔立ちに、鼻の下を延ばす兵藤の横で、彼女の言葉にリアスが憤慨。

 

「…御言葉を返す様ですが、敵は堕天使の幹部。

リアス様で対処出来る相手では、御座いません。」

「何よ!? 貴女なら、それが出来るとでも言いたい訳?

巫山戯ないで!」

 

ビュンッ!

 

「あぁっ?!」

そして宥め諭す様なバイオレートの言葉にも聞く耳を持たず、背中に悪魔の羽を広げ、再び龍機兵に向かって行くのだった。

 

「ちぃいっ!噂には聞いていたが、()()()()()とは…

仕方無い、1、2班はリアス様達の援護を!

3、4、5班は、連携で もう1体のデカブツを叩け!

残る1体は、私が倒す!」

「「「「「「はっ!」」」」」」

それを見たバイオレートは呆れ顔で舌打ち。

しかし直ぐに思考を切り換え、己の部下達に指示。

そして自らも、敵目掛けて飛び込んで行った。

 

≫≫≫

「ほぅ?魔王自らが現れないとは、舐められた物だな?」

「…言うな。

そうは言え、"あの女"の直属だ。

あのオモチャ程度は、容易く滅すだろう。

さすれば、俺達の出番も来る。

後の戦の、準備運動くらいには、なる。」

「い、イクラエル!貴様!

我輩達が造り出した『終末の龍機兵』を、オモチャ扱いする気か?!」

リアスとバイオレートの遣り取りを、上空から見ていた堕天使幹部達。

リーダー格のコカビエルが、やや不満を漏らせば、もう1人の鎧姿の堕天使…イクラエルが それを宥め、その際の言葉に やや問題が有ったのか、サハリエルが それを問い質す。

 

「先に言っておくぞ。

温厚な我輩だから、大事には至らぬが、同じ台詞をアザゼルやマユリエル、タバネルの前で言えば、確実に その身体、改造されるぞ。」

 

≫≫≫

「ギャスパー!あの巨人の動きを、停めるのよ!」

リアスがギャスパーに指示。

ギャスパーは悪魔に転生する前は吸血鬼(ヴァンパイア)…しかし、母親が人間であるハーフだった為、その血筋から神器(セイクリッド・ギア)を宿していた。

その特性は、視界に映ったモノを、生物、物体問わずに、その"時間(うごき)"を停めてしまう事。

 

「だ、駄目ですぅ!

さっきから してるんですけど、本当にほんの一瞬しか、停められませんん~!」

しかし、その対象と己の力量差で、停められる時間は大きく変わり、対象がギャスパーより上位の者には、全く通用しなくなる。

そしてギャスパーの台詞通り、この龍機兵に対しての その効力はほんの一瞬であり、リアス眷属は、その一瞬の隙を突ける程の戦闘レベルには、誰1人として至っていなかった。

 

ドッゴォッ…

 

「え?」「へ?」「はぃ?」

そう、リアス眷属達は。

しかし、バイオレートの指示でリアスの援護に就いた魔王レヴィアタンの直属部隊が、その一瞬を突いての全方位攻撃で、龍機兵に膝を着かせる事に成功。

 

「ナイスアシストだ、お嬢ちゃん!」

「時間停止の神器(セイクリッド・ギア)によるサポート系の戦闘スタイル、将来が楽しみである!」

「え?…ぃぇ…僕は…」

必殺には ならなかったが、魔王の部隊にはダメージを与える隙としては充分だった様で、深紫の戦闘衣の悪魔達が、目の前の少女(しょうねん)を称える。

…尤も当人は、その言葉に少し困惑気味だが。

 

「勝手な真似を!朱乃!」

「はぁい、部長!♪」

そして その状況を、面白く思わないのはリアスである。

目の前の獲物を横取りされたかの思いで、その感情の儘に魔力を集中。

 

「滅びなさい!」「雷よォっ!!」

 

ゴッゴォォッ…!!

 

同じ魔力を高めていた、姫島が放つ雷撃と同時に、母方の血統から成る、"滅びの魔弾"を、片膝を地面に着き、動きを止めていた龍機兵に撃ち放った。

 

≫≫≫

 

ドッドッドッドッ…

 

「怯むな!反撃の間を与えず、一気に畳み掛けるぞ!」

その一方で、バイオレートの指示で別の龍機兵を攻撃していた部隊は、圧し気味に戦局を進め、

 

「ふん…これが、堕天使の技術か、確かに油断は出来ぬな。

…だが!!」

単騎で残る1体と戦闘を繰り広げていたバイオレートも、優位の儘に今が勝負処と判断すると、

 

ドンッ!!

 

「おほぁっ?!

何とも美しく、見事なロケット!

脳内保存、脳内保存…て、え゙ぇっ?!」

身に付けていた黒の鎧を、その下のアンダーウェアと共に弾き飛ばし、その身を己の真の姿…

犀と猪をミックスしたかの様な、眼前の敵に勝るとも劣らぬ巨大な獣に変化、

「ぐぉおおおおぉっ!!!!」

 

バキィッ!

 

四つん這いとなった身体の上体を起こし、その前脚から繰り出される強烈な爪の一撃で、龍機兵の上半身と下半身を両断させた。

 

 

※※※

 

◇現場の"DA(仮名)"です。

魔方陣から現れたのは、やはり魔王レヴィアタン様の直属部隊の皆さんでした。

 

◇おぉ!

 

◇無能だけで心配だったが、勝率がグンと上がった!

 

◇いゃっほ~い!

 

◇いえ…それが…

 

◇ん?どした?

 

◇まさか、無能が「余計な真似」とか「私の仕事」とか「帰れ」とか言ってる…とか?

 

◇www

いやいや、まさか、いくら何でも、それは無いだろ?

 

◇そうだろ?頼むから、そうだと言ってくれ!(切実)

 

◇……………………………………。

 

◇まじか…

 

◇www

 

◇www…やっべー、笑うべきでないのに、笑いしか出ねえ

 

◇…ってか、魔王様直属部隊に「帰れ」って、魔王様に言ってるのとイコールじゃねえかよ…

 

◇駄肉まじ無能

 

◇僕も、そう思う。

それで結局、リアスが逆ギレ気味に、下僕と一緒に巨人ロボの1機に突撃していき、部隊の半分弱がリアスのサポートというか御守りに、残りが別の1機の巨大ロボに、リーダーっぽい人(凄い美人!)が、1人で残る1機相手に戦闘を開始したよ。

 

◇美人!

 

◇その言い方だと、大人な女性か!

 

◇画像!画像!

 

◇凄く食い付くな…

さっきも言ったろ?撮影したら、こっちの存在がバレちゃうよ!

 

◇使えねー

 

◇リア充貴族様の分際で

 

◇多少のリスクを冒してでも、下々にもう少しだけ、優しさを見せてくださっても良いと思います。

 

◇無能姫レベルに使えねー。

 

◇ ↑ きみ!それは少し、失礼過ぎやしないかい?!僕、泣くぞ!?

 

◇m(_ _)mすいません、確かに言い過ぎでした。

 

◇ん。わかってくれたら、もう良いよ。

ちなみに…凄い大人な雰囲気のお姉さんです。

 

◇何度かテレビ、レヴィアタン様の隣で護衛みたいな感じで映っていた、「凜!」系の黒髪ロングなお姉さんですか?

 

◇多分、その人。

 

◇おぉ~!

 

◇あ。

 

◇どうかした?

 

◇リアスと共闘していた部隊が、巨大ロボに有効打を与え、ダウンさせた。

…で、間髪入れず、リアスと彼女のクィーンが、攻撃を浴びせてる。

 

◇おお!

 

◇別の部隊も戦いを有利に進めて…おおぉっ!!!!

 

◇何だ?

 

◇どうした?

 

◇リーダーっぽいお姉さんが、いきなり巨大な獣に変身して、鋭い爪の一撃で、巨大ロボを真っ二つに斬り裂いた。

 

◇おお!

 

◇まずは、1体倒した!

 

◇ひゃっはーぃ!

 

◇…尚、変身の際、お姉さんが一瞬、まっぱになったのを報告しておきます。

 

◇なぁにぃい~!?

 

◇だから、画像は!?

 

◇実況の書き込みと同時に、撮影とか出来る訳ないじゃん。

 

◇使えねー、まじ、使えねー!

 

◇ついでに…お姉さんのおヌード、滅っ茶苦茶美しくダイナミックなダイナマイツだったのを、補足説明しておきますwww

 

◇ちっくしょー!

 

◇羨まタヒね!

 

◇全く…どいつもこいつも、女の裸くらいでオーバーに騒ぐなよ。

 

◇あぁ、全くだぜ。

どんだけ女の乳が見たいんだ?

 

◇ですよねー。

 

◇出たな?!リア充貴族2号!

 

◇…と、さては、Blazer shining aura darkness Blade総督だな!?

 

◇いい加減に、その呼び方止めやがれ!

 

◇まじ、総督だったし。

 

◇…ってゆーか、総督は呑気にこんなサイトにコメントしてて、大丈夫なんですか?

今、大変なんじゃ?

 

◇あぁ、既に手は打ってあるよ。

 

◇話を戻しますが、我々一般大衆には、女性の肌は、神秘その物なんですよ!

 

◇そのとーり!

毎日毎晩、女性眷属相手にひゃっはーしている、貴方達には解らんでしょうけどね?

 

◇ハーレム、羨ましいんですよ!

 

◇俺だってWぱふぱふ、してみたいんじゃぃ!

 

◇そーだそーだ!

 

◇何だ?ハーレムが望みか?

だったら悪魔領を抜けて、グリゴリに来い。

幾らでも綺麗処を見繕ってやるぞ?

それこそ、ロリから熟女までな。

 

◇…何…だと…?!

 

◇ロリ!

 

◇ロリ!

 

◇熟女!!

 

◇ロリ!!!!!

 

◇…………………………………。

 

◇…………………………

 

◇……………………………!?

 

◇………………………!!

 

◇お~い、君達ぃ~?

 

◇( ゚д゚)ハッ!…巫っ山戯るなよ堕天使!

 

◇そそ、そうだ!そんな甘い言葉で騙されてたまるかよ!?

 

◇いや、お前等…

今の『…(てんてんてん)』は何なんだよ?

『…(てんてんてん)』は?(汗)

 

◇堕天使総督殿も、この様なサイトでの、引き抜き行為は控えて下さい。

これは完全に、マナー違反ですよ?

 

◇おぅ、すまんすまん(笑)

 

◇…ったく、しょうがねーな…

流石に裸は色んな意味で載せるの無理だが、眷属の少しだけ『ピー!』な画像で良ければ、載せてやらん事は無い。

 

◇貴方は神かっ?!

 

◇サイトとは言え、散々、無礼な言葉使い、申し訳有りませんでした。

 

◇一瞬でも、堕天使に与しようとした俺が恥ずかしいです。

 

◇(笑)

分かった分かった。少しだけ待ってろ。

…双子のスク水で良いか?

 

◇一生貴方に付いていきます!

 

◇兄貴と呼ばせて下さい!

 

◇素晴らしい!何も言わずとも、俺達の望んでいるその一番の期待に応えてくれる!

そこに痺れるぅ!憧れるぅ!

 

◇…はぁ。

相も変わらず、下銭な会話で賑わってますね、このサイト。

 

◇あ?

 

◇誰だ?また、無能信者か?

 

◇悪魔に用は無いですよ。見ているんでしょ?アザゼル。先日のアレ、一体どういう心算なのですか?グリゴリは本気で、我々天界と、戦争を始めようとしてるのですか?

 

◇誰かと思えば、この前の自称?ミカエルか。

 

◇お久しぶりっス。

 

◇質問に応えて下さい。アザゼル、アレは、何の真似なんですか?

 

◇知るかよ。ありゃコカビエル達が勝手に動いた事だ。

俺は別にお前達と、戦争するなんて考えてねぇよ。

俺の監督責任に問われるかとなりゃ、問われるだろうけどな。

尤も、あの時は止める心算も無かったし(笑)、この後の手は、既に打っている。

ま、『アレ』を曝してくれた、意趣返しと思ってくれて良いわ。

 

◇アレ…www

 

◇アレってと、アレか?(笑)

 

◇しか、ないですよね。

 

◇黒歴史かwww

 

◇あんなの曝されたら、普通はキレるよな

 

◇黙りなさい!アレは元々、アザゼルが私の『アレ』の事を、散々と言ってくれたからでしょうが!

 

◇いや、どうせテメー等、天使は ち〇〇なんざ、一生使う事ぁ無いんだから、サイズ(短細)とか硬度(柔)とか持続力(速)とか回復力(遅)とか総合スタミナ(無)とか晒した処で、別に関係無いだろ?

 

◇そういう問題じゃないでしょうが!

 

◇♪大ぉ~きなイ〇モツぅをください~!♪

 

◇止wめwれwww

 

◇それは卑怯過ぎるwww

 

◇♪銭湯で誰もが二度見する程の♪

 

◇♪肩に担げる程の♪

 

◇♪大ぉ~きなイチ〇ツぅをください~!♪

 

◇だから、止めろってwww

 

◇何なのですか、それは??!

 

◇盛り上がってる所、すいません。

現場の"DA(仮名)"です。

魔王様の部隊とリアス達が、たった今、巨大ロボ全ての撃破に成功しました。

 

◇続く!

 

※※※

  




 
バイオレート…バイオレート(聖闘士星矢LC)、但し、肌に傷は無いイメージで。
 
感想、評価、よろしくです。
(特に今回噴いた人は、高いヤツをw)
 

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