ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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エクスカリバー編、終了!
長かった…
 


崩壊?駒王学園!!

 

「でぇいやっ!」

 

ガィンッ…

 

木場が魔方陣の光の柱目掛け、巨大な魔剣での斬撃を放つが、柱は びくともしない。

 

「そんな…罅すら、入らなくなっている?」

先程は確かに、僅かだが綻びを与えた一撃が、今度は全くの効果が確認出来ない。

 

「クソ!どうなっているのだ?!」

バイオレートの部下達も矛や剣等の、手にした武器や魔力弾での攻撃を繰り出し、その初撃は、確かに僅かに手応えを感じさせたが、それ以降は木場と同様、柱に傷1つ点ける事が出来ない。

しかも この柱、ダメージを受けた箇所を、自己修復しているのだ。

 

「この柱…いや、魔方陣か?

我々の攻撃を、学習しているとでも言うのか!?」

悪魔の1人が、そう呟く。

しかし その言葉通り、初手は通じるも二手が通じない この状況は、そう分析、理解納得する他に無く。

 

「…と、いう事は、部長の滅びの魔力も既に通用しないし、デュランダルでの攻撃も、弾き返すって事なのか?!

…だとすれば!」

木場が そう結論付け、ならば まだ魔方陣に攻撃を加えていない、イリナの方を向いてみると、

「そんな…嘘…嘘よ…」

「信じない…私は、信じないぞ…!」

ゼノヴィア共々、先のイクラエル達の発言、"神の死"を受け入れられず、心此処に在らずの放心状態。

とてもじゃないが、攻撃を呼び掛ける事が出来る心理状態では無かった。

 

「くっ…!」

「ぅぅ…」

「ひ…」

そして同様に、まだ魔方陣に攻撃していない朱乃は、リアス、ギャスパーと共に、コカビエルの放った麻酔羽根が未だ効いており、体を動かす事が出来ず。

 

「皆、下がっていろ!!」

 

ドン!

 

そこに前に出たのは、バイオレートだ。

部下達を後退させ、再び本来の姿である巨大魔獣(ベヒーモス)に姿を変える。

その際に また、纏っている鎧や その下の闘衣(アンダー)は弾け飛び、一瞬 人型での全裸となる。

…が、彼女は元々が野生の獣なので、裸に対する羞恥心は持ち合わせておらず、その辺りは本人は気にしていない様だ。

但し部下達からすれば、やはり(少なくとも見た目は)若い美女の裸体は一瞬とは云え、 眼福 目の やり場に困るらしいが…

因みに こういう場面で大喜びしそうな兵藤は現在、先程 去り際の古杜新都の気功波を浴び、気絶中である。閑話休題。

 

『ぶるぉぉぁおおおあおおぅっ!!』

 

そして猛々しい咆哮と共に、前足での強力な振り降ろし。

龍機兵の1体を、一撃で大破させた一振りだ。

 

ガギィィイッ!!

 

同じ攻撃での()()が通じないならば、初撃でキメる必要が有る。

それを踏まえての、現状での最大級の攻撃が為された。

 

『ちぃい…!』

「「「「駄…駄目か…?」」」」

しかし、その一撃でも、結局は破壊は叶わず。

今迄の攻撃で、最も大きな亀裂を作る事は出来たが、それでも破壊には至れず。

そして それは、魔力陣破壊の手段が現状では無くなったに等しかった。

 

『仕方無い!ならば少しでも被害を…

学園敷地内に防護結界を張れ!」

「「「「「「「ハッ!」」」」」」」

指示を出しながら、またも鎧を纏う人型の姿を取ったバイオレートが、部下達と共に、結界の術式を構築させて行く。

残された時間も僅かとなり、即座に被害を最小限…爆発阻止から、爆発を学園内に留める構えに切り替えだ。

 

「リアス様の眷属殿! 貴方はリアス様達と共に、学園の外に退避を!」

「は、はい!」

そして木場には、動けないリアス達を、学園外に避難させる様に指示。

それは暗に『邪魔』と言っているのと同意だが、木場は それを理解していながら突っ掛かる事無く、素直に応じる。

  

「全く…仕方無いわね!」

「気にするな。困っている先輩殿を手伝うのも、後輩の勤めだ。」

「あ…ありがとぅ…」

そこに、漸く現実逃避から還ったイリナとゼノヴィアが、木場のフォローに入り、リアスや兵藤達を、学園の外に運び出す。

…尚、古杜が この場に姿を見せた時に、一緒に()()()()()白鎧の少年は、何時の間にか姿を消していた。

 

▼▼▼

「ハァ…出番ですか?

天照様の嫌な予感、大当たりかよ!」

 

「いよいよ、だねぇ…」

 

「ケッ!始まりやがったか?」

 

「思っていた以上に、魔力の波動が強い。

やはり、堕天使が張った結界だけでは、持ち堪えそうにないぞ!」

その頃、学園の東西南北で それぞれ待機している鈴木、蜷局、榊、螺部達、『NIN=JA』の面々も、同時に指で()を構え、特有の法術を唱える。

 

「「「「東に青龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武!

此に行使するは四神道・守の法 其乃壱、『玄武結界乃陣』也!!」」」」

 

ブォォオ…

 

それにより、常人では不可視の、無数の六角形で構成された翠色の結界が、最初に堕天使達が施した結界を包む様に、ドーム状に展開された。

 

≫≫≫

「な…これは…?!」

「結界…ですと…?」

その様子を、内側で防御結界を組み上げている途中の、バイオレート達が驚きの顔を浮かべるが、事は、それだけで終わらなかった。

 

パラァ…

 

「「「「「「!!???」」」」」」

今度は上空に突如、幾千幾万の銀に輝く長い刃が出現。

 

「あれは…聖剣…なのか?」

バイオレートが呟く中、その聖なる刃は、次々と堕天使の結界の内側に貼り付き、コーティングされていく。

結果、駒王学園は銀色のドームで覆われた形となった。

 

「何者かは分からぬが…」

「邪魔立てする心算では、無い様ですな!」

そう言って口を動かしながら、悪魔達も結界を完成させる。

 

「よし!我々も、この場を離れるぞ!

動けない者を回収して、一時退避する!!」

「「「「「「ハッ!」」」」」」

 

 

 

 

…この約1分後、学園は大轟音と共に消し飛び、其処に残されたのは、広さは学園敷地全体に及び、深さも計り知れない程に深い、巨大クレーターだった。

学園を囲っていた四重の結界も、一番外側、『NIN=JA』の面々が造った亀甲の如くな結界が、大小無数の罅割れを刻みながらも、辛うじて その存在を保っていると言った具合だった。

尚、周囲には予め、認識疎外等の結界を張り巡らせており、一般の者で この異変に気付いた者は、皆無である。

 

▼▼▼

「…って、言ってたのに…」

「見事に、復元されていますね。」

翌朝、学園の前に立ったサトルと白音は、ポツリと呟く。

深夜、螺部から学園崩壊(町の壊滅阻止)の報せを聞いたサトルと白音は、「こりゃ学校は休みか?」と思いながらも通学、学園に到着してみると、其処には普段と変わらぬ光景だった。

 

「駄肉や会長さん達が、直ぐに修復に入ったってのは、聞いていたけど…」

「仕事が早過ぎですね。」

螺部達から、学園崩壊の後、その場に駆け付けたソーナ達や麻痺から快復したリアス達、そしてバイオレート達が直ぐに、修復作業に着手したのは聞いていた。

仮に そうだとしても…が、2人の感想である。

 

≫≫≫

「いや…マジに丁寧過ぎだろ…」

「いーしごと、してますねー。」

教室に入ったサトル達は、改めて その一晩での修復…復元っ振りに感嘆。 

黒板の拭き残しの汚れや、机や床の小さな傷、更にはサトルが自身の机の中に仕舞っていた、ノートや教科書の書き込み迄、きちんと再現されているのである。

美術の教科書の中〇画伯の肖像画、その額に書かれた『肉』の文字の落書きも、筆跡その儘に…だ。

 

「〇ェバンニも びっくりだぜ…」

尤もサトル達は、学園に漂う、微かな認識疎外の術式の気配も感じ取っている。

これは恐らく、この再現度でも本当に完璧な再現には至らず、その僅かな違和感を、一般の生徒や職員達に感じさせない為の措置なのだろう。

結果、事情を知っている者以外は、駒王学園は今日も、平常運転である。

 

▼▼▼

「えー、迷える子羊に、お恵みを~っ!」

「どうか天に代わり、哀れな私達に、御慈悲をおおぉっ!!」

その頃、町の商店街で、必死に御布施を集めているのは、ゼノヴィアとイリナだ。

エクスカリバーは学園崩壊と共に完全に消滅し、教会…天界から受けた聖剣奪還の任務は、失敗と終わった。

その後 彼女達は、その任務失敗の報告と共に、堕天使幹部から聞かされた、『神の死』について問い質す。

…結果、彼女達は異端認定され、教会…天界から、除名追放の処分を受けてしまう。

宿泊していたホテルをチェックアウトした彼女達には、()()()()は全く残っておらず。

先日に同じ場所で行っていた御布施集め…その原因となった、支給された路銀の殆どを用いて購入した、『聖人が描かれた?絵画』を質に入れるも、それで得られた額は、購入した時とは文字通りに桁違いな二束三文だった。

 

「腹減った…」

「うぅ…私達、これから どうなるの?

嗚呼、パンの1つさえ買えない私達!」

衣食住、そして お金も無く、正しく明日も見えずに路頭に迷う2人だが、流石に自らの身体を商品にして稼ぐという発想には至れず。

 

「よし、寺を襲って、賽銭箱を奪うぞ。」

「だ、駄目よ!住所不定無職がするのと私達が それを行うとでは、大違いよ!

エクソシストが寺を襲撃となれば、【日本神話】が天界にクレームをしてくるのは間違い無いし!」

「私達は既に元・エクソシスト…云うならば"はぐれ"だ。

今更 天界に迷惑が被ろうと、知った事では無い。

寧ろ、それは『ざまぁwww』だ。」

「貴女、もしかして天才?

てっきり唯の脳筋かと思っていたわ!」

「喧しいわっ!!?」

…その代わり、かなり物騒な話に至ろうとした時、

「やぁ、君達。

少し、話しても良いかな?」

「んぁ?」「ほぇ?」

この2人に、1人の少年が声を掛ける。

金髪の少女を後ろ側に控えさせた、深緑の髪の、目が細い少年だ。

 

「貴様、悪魔…だな?」

「わ、私達に何の用なの?」

これに先程まで、空腹で少し間の抜けた顔をした2人が、少年の正体を見抜き、"戦士"の顔となる。

 

「ははは…僕の素性が判ってるなら、話は早いよ。」

しかし それに対して少年は笑いながら、両掌を前に向け、戦意が無いことをアピール。

そして その上で、更に微笑みながら、元・エクソシストの少女2人に語り掛けた。

 

「いや…『神の死』を知って異端認定、行き場を無くした君達に、所謂"悪魔の囁き"ってヤツをしに来たんだけど…

どうだい?

今だけ、少しだけで良いから、耳を傾けてみる心算は無いかい?」

 

 




 
感想、評価、よろしくです、
 
次回:『白音たんの昔語り』(予定)
 
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