ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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普段より、かなり長いです…
 
サトル「……………………。」
 


リアスの新眷属

兵士(ポーン)

兵藤一誠。

…尚、兵藤選手は転生の際に、兵士(ポーン)の駒を、8ヶ消費しています。

続きまして、ディオドラ・アスタロト様のチーム・メンバーを紹介します。』

既にリアス、ディオドラ両チーム共に、転移でゲームの舞台(フィールド)に飛ばされていた。

 

『【(キング)

ディオドラ・アスタロト

女王(クィーン)

ジャンヌ・ダルク

戦車(ルーク)

ゼノヴィア・クァルタ

ララティーナ・アダマンタイト

騎士(ナイト)

エミ・モデスト

シャルロット・クリフ

僧侶(ビショップ)

万里谷祐理

ヨシコ・サマー

兵士(ポーン)

アイズ・ヴァレンシュタイン

イヴ・ダークネス・ゴールド

エルザ・スカーレット

カイ・ハンセム

紫藤イリナ

セリス・シェール

ルイズ・クギュゥ

レイチェル・スタンレイ

 

…以上が、ディオドラ・アスタロト様のチーム・メンバーです。

次に、今回のゲームの…』

そしてリアス達は、コンクリートの壁に囲まれた一室で、閲覧者向けのアナウンスを聞きながら待機。

 

「……………………。」

そんなリアス眷属の中、一際 緊張しているのは兵藤一誠である。

グレモリー領での特訓で、確かに それなりにレベルアップした自信は有るが、それでも不安は隠せなかった。

数度に渡るサトル(ガルーダ)とのストリート・ファイト紛いは兎も角、聖剣騒動に至っては、何の役にも立っていない、寧ろ足手纏いだった現実を、半ば無理矢理に自覚させられた故の、不安である

  

「ダイジョブデスヨ、ヒョードー・サン。」

「そうだよ、兵藤君。リラックスしていこう。」

そんな兵藤に声を掛けたのは、夏休みが始まる前に、新たにリアスの戦車(ルーク)騎士(ナイト)となった2人。

 

「デビュー戦で緊張してるのは、皆 同じさ。

僕達も…対戦相手も…ね。

大丈夫だよ。僕達も、グレイフィア様やジュンイチローさんのシゴキを受けてきたんだ。

僕達は…強い!」

「そ…、そうですよね!

俺だって、あの地獄の特訓に耐え抜いたんだ!

やってやる!やってやるよ!

絶対にディオドラ様…いーや! あっのハーレム男の顔面に、きっつい一撃、御見舞いしてやる!」

「…それ、単にディオドラ様が、羨ましいだけだよね?」

「うっせー! リア充に、この俺の気持ちが分かってたまるかよぉおっ!!?」

西洋風の、白銀の全身甲冑を装着した年上の後輩のエールに応える様に、無理矢理に兵藤はテンションを奮い上がらせる。

 

「あらあらあらあら♪」

その様子を、リアスの女王(クィーン)は微笑ましく見つめていた。

 

▼▼▼

…今回のゲームフィールドは、約1㌔㍍四方、荒廃した街並みをイメージした創りとなっています。

東西南北、そして中央とエリア分けしており、現在リアス様は北エリア、ディオドラ様は南エリアに陣を敷いている形、各々現在控えている部屋を"拠点"とします。

各陣営共に、ゲーム開始時の(キング)を含む眷属の配置は、自陣エリア内ならば、フリーとします。

勝利条件は、敵(キング)の撃破、或いは敵拠点の制圧。

…今から両陣営に、舞台のマップを転送、その後30分程、作戦タイムとします。

自陣エリア内の詮索やトラップの配置、スタート位置への移動は自由ですが、それより外に足を踏み入れるのは、禁止です。

ゲーム開始は30分後。

…それでは両チーム、御健闘を。』

「成る程…ね。」

自陣の拠点となる部屋で、ゲームの説明を聞いていたディオドラは、早速 転送されてきた地図を見ながら、呟く。

 

「これはリアスには悪いけど、僕達にとって、かなり有利なルールだね。」

「えぇ。リアス様のチームは"駒"で云えば、戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)が1ヶずつ欠けていますが、それ以上に単純な人数差が有り過ぎます。」

「それにしても、イッセー君に"駒"を8つも使用していたのには、驚いたわ。」

「それだけ、あのセイハンザイシャは潜在能力()()()、高いのでしょう。」

「…でも はっきり言って、今は雑魚。」

そして、眷属達と今回のゲームの作戦を話し始める。

 

「そうだね。しかし、だからこそ、油断大敵だよ、皆。

戦闘最中に、何かの切っ掛けで化けられたりしたら、それこそ堪った物では無いからね。

…ヨシコ?」

「む?」

「今回のルール、君がリアスなら、どんな策で出る?」

「ふむ…ユリも言っていたが、この人数差。

普通ならば序盤は守りに徹し、攻め入った者を確実に撃破。

ある程度の人数差を跳ね除けた後に、拠点に自身(キング)女王(クィーン)を残し、攻めに転じるのが定石かと。

勿論、自陣には、予め様々な(トラップ)を…」

「ん。普通ならね。」

「…ディオドラ殿は、リアス様が普通じゃないと、そう仰るか?」

「ん~…何だか守りを棄てて、当人(キング)含む眷属全員突撃の、電撃戦(ブリッツ)狙い…そんな予感が…」

「「「あ…有り得るわ…」」」

ディオドラの台詞に、聖剣騒動の際のリアスの猪突猛進振りを知っている3人が、肯の意を示した。

 

「それでも、人数的に優位なのは変わらないんだ。

だから僕は、両方のパターンを想定して…

 

▼▼▼

 

ヴォォォォォ…ンン…

 

『これより、リアス・グレモリー様vsディオドラ・アスタロト様…

ゲームを開始します!』

ゲーム開始を告げる、サイレンとアナウンスがフィールドに響き渡る。

 

『さあ、私の可愛い下僕達、準備は良い?

このゲーム、只のデビュー戦じゃない。

過去の汚名悪評を一掃する、またと無いチャンス!

ディオドラには悪いけど、その踏み台になってもらうわ!

さぁ、自分を信じて、特訓…修行の成果を見せ付け、蹴散らしてあげなさい!』

『『『『『『はい!』』』』』』

通信術式を通し、各自スタンバイしていたリアス眷属が、己が(キング)の檄に応え、動き出す。

 

 

『さて皆、手筈通り行こう。』

『『『『『『『『『『『『『『『はい!』』』』』』』』』』』』』』』

そして それは、ディオドラ側も同様に。

 

▼▼▼

 

ザッ…

 

「…見つけた。」

「「………!!」」

そしてゲーム開始から約10分後、東エリアで遂に両チームが初遭遇した。

リアス側は、新たに眷属となっていた、西洋鎧を着込んだ騎士(ナイト)と、戦国武者を思わせる甲冑姿の戦車(ルーク)の2人。

対するディオドラ側は、兵士(ポーン)が3人。

リアスの騎士(ナイト)戦車(ルーク)が南へ進んでいた時に、崩れたビルの陰から、ディオドラの兵士(ポーン)3人が姿を見せたのだ。

 

「クス…仲良いのね? 戦場デートかしら?

お手々繋いじゃって…さ?♪」

「構えろ…。私達3人が、相手をする!」

ピンクブロンドの小柄な少女と、剣を携えた金髪と黒髪の少女が各々に構える。

 

「「……………………。」」

それを見た、和と洋の鎧の2人は、ピンクブロンドの少女が指摘した握り合った手を離す事無く、目の前に現れた敵を見据える。

 

「あ…アンタ達、戦う気が無いの?

どうして構えないのよ?!」

「フン…舐められたものだな。

…ならば その儘、仲良く散れ!

行くぞアイズ!」

「…了解。ルイズ…とりあえず貴女は、下がっていて。」

 

ダッ…x2

 

その態度に、愚弄されたと解釈した2人の剣士…カイ・ハンセムとアイズ・ヴァレンシュタインが剣を抜いて疾走、間合いを詰めに入る。

 

「さぁ、行くよ?スーザン。」

「はい、堀井君!」

それに対し、西洋鎧の騎士(ナイト)、堀井大和と戦国甲冑の戦車(ルーク)、スーザン・バックマイヤーは その握った手を その儘 前に突き出し、

 

タッ…!

 

まるで踊るかの様に…否、高速のワルツを踊りながら、前に出た。

 

どんっ!

 

「うわっ!?」「きゃっ?!」

そして その勢いの儘、突撃してきたカイとアイズの攻撃を、舞う様に躱すと同時、逆に強烈な裏拳と回転蹴りを浴びせ、吹き飛ばしたのだった。

 

「「「な・な・な…??!」」」

それは、正しく円舞でなく円()

その息の合った攻撃、まさかの攻めに、直接 攻撃を受けた2人だけでなく、後衛の位置に居たルイズ・クギュゥも目を皿の様にして、驚きの顔を浮かべる。

 

スーザン・バックマイヤーと堀井大和。

元々は、女子大生だったスーザンが、悪魔としての兵藤、そしてリアスに、同じ大学に通っている、堀井との仲を取り持つ様に依頼したのが始まりだった。

詳細は割愛するが、端から見れば突っ込み処満載な過程の末、見事2人はバカップル成立。

その後この2人は、『2人で より永い刻を共に過ごしたい』と、リアスに悪魔への転生を求め訴え、リアスも それを承諾したのだった。閑話休題。

 

「痛ぅ…」

「何なのだ?その、巫山戯た攻撃は?!」

想わぬ攻撃を受け、よろめきながら立ち上がる2人の剣士。

 

「…別に、巫山戯ちゃいないさ。」

「これが私と堀井君の戦闘スタイル!」

「「「はぁあ!!?」」」

その問い掛けに、未だ手を離さずな決めポーズの2人に、ディオドラの兵士(ポーン)の3人は、驚きを越えての呆れ顔。

 

「やっぱり巫山戯てるじゃないか!?」

「…斬る。」

 

ダダダッ…!x2

 

そして戦闘の仕切り直し。

カイとアイズが再び、剣を構えて突進。

炎属性の魔力を刀身に付加(チャージ)した燃える斬撃と、風属性の魔法、速度上昇(スピードアップ)から繰り出される神速剣が、リアス眷属の2人に襲い掛かる。 

 

タタッ…

 

それに対して、スーザンと堀井も再び、超高速の独楽の如くな"円武(ワルツ)"を披露。

この連繋攻撃を紙一重で躱し、

 

バシッ!

 

「「くっ!」」

双薙刀を連想させる連続回転蹴りのコンビネーションで、敵が持っていた剣を弾き飛ばす。

しかし、これだけで2人のターンは終らない。

 

パッ…

 

今まで握っていた手を離すと、スーザンはカイ、堀井はアイズへ、得物を手放した相手へと駆け出し間合いを詰め、

 

斬っ!x2

 

「ぐあっ?!」「きゃぁっ!?」

それは一瞬。

それぞれが腰に携えていた太刀と細剣の射程に入った瞬間、同じタイミングでの居合い斬りが炸裂した。

 

パシッ…

 

そして直ぐ様、2人は互いに駆け寄り、再び手を取り合い、

「「てぇいやっ!!」」

 

ドガッ!…バシッ!

 

「嘘…?」「バカ…な…?!」

またも繰り出す高速の円武、遠心力により更なる破壊力が附いた、回し蹴りと旋回掌打を続け様に放ち、敵からダウンを奪う。

 

『ディオドラ・アスタロト様の兵士(ポーン)2名、戦線離脱(リタイア)。』

この一打は揃って会心の一撃(クリティカル・ヒット)だったのか、カイとアイズは立ち上がる事が出来ず、戦線離脱(リタイア)を告げるアナウンスと共に、音も無く その場から姿を消した。

 

どっごぉおぉん!!

 

「「?!!」」

しかし この直後、2人を大爆発が襲う。

 

「よくも、カイとアイズを…!」

それは、後衛に下がっていたルイズ・クギュゥの魔法攻撃。

当初の予定では、カイとアイズが接近戦を仕掛け、それを敵が嫌がり距離を開けた時に、ルイズが魔力弾を撃ち放ち、援護する作戦だった。

しかし、結果は相手から近接戦闘を仕掛ける展開に。

彼女が戦闘介入する隙も無く、2人の仲間は退場してしまう。

だが、今の状況は逆に考えれば、誤爆(フレンドリー・ファイア)を考える必要が無い展開。

1つの決着が着き、安堵した敵の隙を突いての奇襲だった。

 

「カイ、アイズ! 仇は討ったわよ!」

魔力を放出した左掌を前に掲げた儘、未だ晴れず立ち込める爆煙を、勝利を確信した少女が見据える。

 

「………?」

しかし、未だ敵の戦線離脱(リタイア)を告げるアナウンスがされないのに、ルイズは脳内に疑問符を浮かべる。

確かに、攻撃をヒットさせた手応えは有った。

ならば、考えられる事は1つ、あの2人は己の爆発魔法を耐え抜いたと云う事になる。

 

「くっ…とんでもない耐久力ね…」

そして煙が晴れた時、彼女の目に映ったのは、予想通り、爆発を凌いだ2人の姿だった。

 

「スーザン、大丈夫かい?」

「ケホ…ビックリ、しました…」

「………………………………。」

しかし、その2人の様子…決して無傷では無いが、予想以上にダメージを負っていない2人に、ルイズは苛立ちを隠せない。

 

「何よ、バカにしてるの?

その鎧、防御力 有り過ぎ!!」

 

バサァッ…どん!どん!どどん!!

 

「「わ、わ、わっ??!」」

悪魔の羽を展開したルイズは飛翔。

上空から、左右の掌に魔力を込め、魔力弾を連続で撃ち放ってきた。

 

「スーザン!」「きゃん!?」

これを堀井は、スーザンの手を引きながら回避。

 

「困りました。私達の飛行は、まだ空中戦が出来る程のレベルには、至ってイマセン…」

「お散歩レベルだからね~。」

「この前の お空のデート、凄く楽しかったデス。」

そしてスーザンは、恋人に手を引かれながら、自分達の攻撃範囲外からの攻撃に困惑の顔を見せる。

…ついでに、数日前の一時を思い出し、武者兜の内側の顔を赤らめた。

しかし その、それでも未だ、手を離す事無く会話する2人の姿勢に、ルイズの苛立ちは天元を突破し、

「うるさい うるさい うるさい!!

余裕で お喋りしてんじゃないわよ!…ってか、何時まで手を握ってンのよ?!

こ~の、バカップル!!」

「「いや~♪(≧▽≦)ゝ」」

「いや、誉めてないからねっ!!」

上空で両手を頭上に掲げて、魔力を集中。

 

バチィッ…!

 

「「!!?」」

そのルイズの頭上、両掌の上でスパークする巨大な魔力の弾は、今までの彼女が連発していた左右の片手撃ちの魔法とは、明らかに破壊力が違うのが理解出来た。

 

「バカップル、爆発しなさい!

"虚無大爆発(ゼロ・エクスプロージョン)"!!」

そして遂に放たれた、極大の魔力弾。

 

弩っ豪轟々々々々々々々々々ん!!!!

 

それが地面、スーザンと堀井が立っていた地点に着弾し、周囲に爆炎と爆煙、爆風が飛び交い、周辺の崩れかけた建物をも吹き飛ばす程の大爆発が巻き起こる。

 

スタッ…

 

「はぁ、ハァ…」

全てとは言わないが、持てる魔力の殆どを使ったルイズも地上へ降り立ち、曲げた両膝に手を当てて肩で息をし、モクモクと立ち込める煙を刮目。

 

「…嘘…でしょ??!」

やがて煙が晴れ、其処に立っている和と洋の鎧姿の2人に、先程同様、戦線離脱(リタイア)のアナウンスが流れないから そんな予感が していたとは云え、驚きを隠せない。

 

「スーザン…」

「私は大丈夫よ、堀井君。」

正確には、堀井を後ろに下げ、その爆発魔法を受け止めて尚、倒れていないスーザンに、驚愕していた。

 

アメリカからの留学生のスーザンは、親日家である。

日本好きを拗らせ、少しだけ日本を勘違いして戦国マニアとなった彼女の甲冑は、実は只の武者鎧では無い。

購入ルートは秘密だそうだが、"源氏(GENJI)"シリーズと銘打たれる、ゲーム風に云うならばラスト・ダンジョンでも大丈夫な、かなりな防御力を誇る、伝説級の逸品らしい。

因みに堀井の鎧は彼がイギリス旅行の際に購入した、極々普通の鋼鉄製全身鎧(フルプレート・アーマー)である。閑話休題②

 

この鎧に加え、戦車(ルーク)の特性で高まった防御力を得た彼女だからこそ、この攻撃に耐える事が出来た。

適材適所だったとは云え、女性を…ましてや自分の恋人を盾の様にしてしまった事に、鉄仮面の奥、複雑な表情を堀井は浮かべるが、スーザンは気に止める事無く、そんな心優しい恋人を優しく労う。

 

バサァッ!

 

そんな中、ルイズは残る魔力を振り絞り、再び上空へ。

遠距離(ロング・レンジ)からの魔法攻撃を専門とする彼女は、接近戦、ましてや格闘戦は専門外である。

故に また、あの()()()()()()の直撃を受けでもしたら、それこそ一堪りも無いからだ。

 

「こっのぉ!」

 

どん…どん…

 

そして また、魔力弾の連打。

しかし、先程に放った極大の爆発魔法で殆どの魔力を費やした為、現在の その威力は、既にスーザン、堀井にとって脅威では無く。

 

「さぁ、決めよう、スーザン。」

「はい、堀井君!」

 

スチャ…

 

魔力弾の雨の中、冷静に今が勝負所と判断した堀井とスーザン。

先ずはスーザンが、背中に仕込んでいた和弓を取り出し、

 

クィ…ブッシュヮゥウウゥッ…!

 

堀井が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()を抜き取り、それをスーザンに手渡す。

矢を抜いた跡から、噴水の様に勢い良く血が噴き出すが、2人共に それを気にしてはいない。

 

「何なのよ、あれ…平気なの?」

但し、上空から その様子を見ていた少女は、どん引きである。

 

グィ…

 

それを御構い無し、スーザンが渡された矢を弦に当て、その弦を右手で大きく引き絞る。

弓本体を持つ左手の人指し指は、ルイズに向けられ、更には堀井がスーザンの背後から、彼女の両肩を手で確と抑え、その身を支える。

 

「「2人の未来を魔王が祝う!

『爆裂しろ』と、轟き猛る!!」」

そして、勝利を呼び込み掴むが如くの、2人揃っての前口上。

 

「まぁっずぅ!?」

それを見たルイズは、直感的に それが危険だと察知、遠方へと回避しようとするが、

「「滅殺デーモンズ・アロー…

覇穹・鮮血乃(ブラッディ・)"愛々(ラヴラヴ)"恋文(・レター)!!」」

 

ズュッギュオォォォォオオオッ!!

 

「きゃあぁああああああぁ~っ!!?」

それよりも早く、矢はスーザンの手から解き放たれ、紅色の魔力…処刑鎌を持つ統治者を象った魔氣(オーラ)に包まれた その矢は、ピンクブロンドの小柄な少女を逃さず捕らえたのだった。

 

『ディオドラ・アスタロト様の兵士(ポーン)1名、戦線離脱(リタイア)。』

 

「「ふぅ~…」」

目の前に現れた敵を全て退け、安堵の息を溢すスーザンと堀井。

 

「さぁ、行こうか。」

「はい、堀井君。」

しかし、ゲームは始まったばかり。

2人は直ぐに気を引き締め、ディオドラの拠点である南エリアを目指し、歩を進めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を、繋いで。

 




 
①セイジョ☆スキーさんの眷属は…
 
ジャンヌ・ダルク…原作キャラ
ゼノヴィア・クァルタ…原作キャラ
ララティーナ・アダマンタイト…ダスティネス・フォード・ララティーナ(このすば!)
エミ・モデスト…遊佐恵美(はたらく魔王様!)
シャルロット・クリフ…女騎士(まおゆう/画:石田あきら)
万里谷祐理…万里谷祐理(カンピオーネ!)
ヨシコ・サマー…ハマーン様(機動戦士Zガンダム)
アイズ・ヴァレンシュタイン…アイズたん(ダンまち)
イヴ・ダークネス・ゴールド…イヴたそ(Black Cat)またはヤミたそ(To LOVEる)
エルザ・スカーレッド…エルザ・スカーレッド(FAIRY TALL)
カイ・ハンセム…カイ・ハーン(BASTARD!!)
紫藤イリナ…原作キャラ
セリス・シェール…セリス・シェール(FINAL FANTASY VI)
ルイズ・クギゥ…ルイズたん(ゼロ魔)
レイチェル・スタンレー…レイチェル・スタンレー(ケンイチ)
 
…のイメージで。
 
 
②次回マッチメイク(予定)
 
兵藤一誠
ギャスパー・ヴラデイ
  vs
エミ・モデスト
ヨシコ・サマー
イヴ・ダークネス・ゴールド
 
乞う御期待!!
 
③次回への予習
【modest】…和訳しておきましょう。
モデルの予想が付くぞ?(笑)
ついでに【cliff】も。
 
④感想、評価よろしくです。
 

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