ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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サトル「……………………。orz」
 


リアスvsサイラオーグ①

 

わーわーわーわーわーわーわー…

 

空中浮遊都市アグレナスに在る巨大スタジアムのアリーナは、熱狂の渦が巻き乱れていた。

観衆の目当ての殆どは、若手悪魔実力No.1の呼び声高い、サイラオーグ・バアルの勇姿である。

夏のゼファードル・グラシャラボラスとのゲームでは、彼が戦闘をこなす前に、あっさりと終わっていた為、『今度こそ その場面を…』の期待が高かった。

 

『…来場の皆様、御待たせ致しました。』

そんな中、闘技台の真ん中に、派手な色彩のスーツを着た1人の男が姿を見せ、客席に向けて、マイク越しに語り出した。

 

うぉおーーーーーーーーーーーーーっ!

 

それに呼応した大歓声の中、男は今回のゲームの実況担当となった自身や、その横で解説や審判を務める、レーティング・ゲームの世界にて『皇帝』、そして『魔術師』の二つ名を持つランキング・プレイヤーの紹介。

続けてサイラオーグとリアスのチームメンバーの紹介がされ、最後に今日のゲームのルール説明が始まった。

 

『…昨日のシークヴァイラ・アガレス選手とゼファードル・グラシャラボラス選手は、【オブジェクト・ブレイク】のルールで争って頂きましたが、今回のサイラオーグ・バアル選手対リアス・グレモリー選手の対戦は…』

アナウンスの男は途中、勿体振るかの様に一度 間を開け、

『…【ダイス・フィギュア】で競って貰います!』

 

うっおぉおおぉーーーーーーーーっ!!

 

試合形式を告げると同時、客席からは更なる歓声が巻き起こった。

 

 

☆☆☆

 

【ダイス・フィギュア】

各チームが闘技場に設置された両端の陣営に別れ、その場に用意された賽子(ダイス)を振り、その賽の目の合計に相当する"駒価値(※)"の眷属を中央闘技場に送り出し、戦わせる。

当然、その戦闘で敗れた者は失格(リタイア)

これを繰り返し、最終的に(キング)を撃破したチームの勝ちとする。

駒価値内の数値であれば、複数の選手を出すのも可能。

但し、同じ選手を連続で出場させる事は不可。

そして複数の駒を用いて転生した選手の駒価値は、その駒の数に比例する。

 

※駒価値

兵士(ポーン)…1

僧侶(ビショップ)…3

騎士(ナイト)…3

戦車(ルーク)…5

女王(クィーン)…9

(キング)…大会運営が設定

 

☆☆☆

 

『…つまり、例えばリアス選手の兵士(ポーン)、兵藤一誠選手の場合、転生に駒8ヶを消費していますので、駒価値"8"の扱いとなります。

そして今回、大会運営側が設定した、(キング)、サイラオーグ選手とリアス選手の駒価値ですが…

 

▼▼▼

「…成る程な、サイラオーグが"12"で、リアスが"10"か。

まあ、妥当と言えば妥当だが…」

若手悪魔が集うVIPルームで、試合のルール説明を聞いていたライザーが、微妙な顔をする。

 

「納得…往かないと?」

「ん~、あくまでも私観だが、2人の差が たった2しか開いてないってのがな…」

「成る程。サイラオーグの駒価値を最大数である12にするのは当然として、リアスを10にすると云うのは…」

「ああ。俺からすれば、高く見積り過ぎだ。

しかし、女王(クィーン)を最初に9と設定してるから、その主である(キング)をそれ以下に設定するのは体裁が…って処だな。」

「「「「「「「あ~~~~~…」」」」」」」

ライザーの説明に、納得する一同。

 

「どちらにしても、この高評価(笑)が、ゲームに どう影響するか…だな。」

 

▼▼▼

 

※※※

 

◇コヤス・サン◇

さて、いよいよ両者がサイコロを振り、出た目はサイラオーグが③、リアスが⑤の合計⑧だ!

 

◇麗しの令嬢悪魔◇

両陣営が作戦タイム。

誰が出るかの予想を読唇術で防止する為、画面に映る人物の口は、【DxD】の謎のロゴ?で隠されているわ。

 

◇名無しの悪魔◇

普通にモザイクじゃないのか

 

◇名無しの悪魔◇

いや、口元をモザイクって、ガチにヤバイだろ(笑)

 

◇名無しの悪魔◇

くわえてる感じに見えるから?

 

◇名無しの悪魔◇

止・め・ろwww

 

◇名無しのゴ○ーちゃん◇

♪大~きなイチモツを下さい~!♪

 

◇名無しの悪魔◇

ぶっふぉわあっ?!

 

◇名無しの悪魔◇

だから止めろってwww

 

◇名無しの悪魔◇

ででーん!全員、アウトー!

 

◇名無しの悪魔◇

あれは卑怯過ぎたwww

 

◇コヤス・サン◇

お前等全員、タイキックだwww

作戦タイムが終わり、中央の闘技台が魔力ドームに包まれて内部の造りが一変。

崩れた建物の中みたいに変わったぞ。

そして、両陣営から送り出されたのは、サイラオーグ側が軽装鎧の優男と ひょろ長い図体の大男。

ありゃ確か、騎士と戦車だったな。

そしてリアス側は、出たぞ!

あの鎧カッブルだ!

当然、仲好く手を繋いでの登場だ!

 

◇麗しの令嬢悪魔◇

あの2人の登場に、場内は大歓声よ

 

◇セイジョ☆スキー◇

ん~、あの2人、デビューのインパクトが強かったからね(苦笑)。

 

◇名無しの剣姫◇

………。

 

◇名無しの悪魔◇

いやいや、アイズたん、『…。』なら、それをわざわざ打ち込まなくても良いですよ

 

◇名無しの悪魔◇

いや、気持ちは分かる(笑)。

アイズたん前回、あの2人のダブルアーツで負けたからね。

 

◇名無しの悪魔◇

ダブルアーツ!

 

◇名無しの悪魔◇

ダブルアーツ!

 

◇名無しの悪魔◇

って、アイズたんなのバレバレなのに草www

 

◇名無しの狼牙◇

うるせーぞ!正体ばらすのは違反だろーが!

 

※※※

 

 

≫≫≫

『サイラオーグ・バアル選手の戦車(ルーク)戦線離脱(リタイア)です。』

「ふぅ~…」

「ヘビーな戦いでシタ。」

リアスとサイラオーグの初戦(ファースト・バトル)は、互いに騎士(ナイト)&戦車(ルーク)の組合せのバトルとなり、結果から言えば このカードは、リアス眷属の堀井大和&スーザン・バックマイヤーのペアに凱歌が上がった。

サイラオーグの騎士(ナイト)神器(セイクリッド・ギア)で操る重力場に翻弄されながら、スーザンと堀井が2人のコンビネーション技"双円武(ダブル・アーツ)"で この騎士(ナイト)を撃破。

残る戦車(ルーク)も、その長身の体を更に巨大なドラゴンに変化しての、踏み付けや尻尾による叩き付け、炎の吐息(ブレス)に苦戦を強いられるも、最後は やはり2人の射弓技で、辛くも倒す事が出来たのだった。

そして この巨漢が姿を消した後、堀井が石床に落ちている鏑矢を拾い上げて自らの(あたま)に突き刺し、

『…これにより、このバトル、リアス・グレモリー選手側の勝利となります!』

審判から この鎧カッブルの勝利を告げるコールと同時、2人も戦場(フィールド)から姿を消した。

 

≫≫≫

「スーザン、ヤマト、2人共お疲れ様。」

「どうも。」

「アリガトウ、ゴザイマスタ。」

自陣に戻ってきたスーザンと堀井に、リアスが労いの言葉を掛ける。

 

「ナイスファイトでした。」

「本当に2人共、凄かったぜ!」

「はぃ~!」

「お見事でしたわ。」

リアスだけでなく、残る眷属達も、勝利した2人に称賛の言葉を送る。

 

『さあ、それでは次のバトルに移りたいと思います!

(キング)の2人は、賽子(ダイス)をお願いします!』

「…………………。」

そして初戦の勝利の余韻に浸る中、実況担当から次のバトルの選出を決める要請が。

これを不躾と思いながらリアスが、そして反対陣営でサイラオーグが賽子(ダイス)を振り、

『おぉっとぉ?! 出た目は両者、共に⑥!

合計で駒価値⑫の選手を戦場(フィールド)に送り込む事が出来ます!』

 

わぁあああぁ~~~~~~っ!!

 

このアナウンスに、スタジアムの観客は大熱狂。

 

「まぁ、こんな空気だったら、余程 外さない限りは、何を言っても沸くよな?」

兵藤が そう呟いている時、反対陣営のサイラオーグがマイクを取り、場内に向けて話し出した。

 

『先に言っておく!

折角の最大数が出たんだ。

次は、この俺が出る!』

「「「「「!!?」」」」」

 

おおぉーーーーーーーーーーーっ!!

 

『おおっとぉ?! サイラオーグ・バアル選手、まさかの自らの出場宣言!

場内の歓声はリミット・ブレイクか?!』

『序盤で(キング)が前に出るのは、通常は有り得ませんが、ダイス・フィギュアのルールなら、少し変わってきます。

彼の言った通り、ダイスが最大にならないと彼自身は戦場(フィールド)に出られない…(キング)が出る機会が無い事も有りますが、これは初戦を落としていますので、最大戦力を投入する事で、流れを変える狙いも窺えますね。』

『成る程~!しかし これで彼が敗れたら、それで終わりですが?』

『それは『絶対に無い』と云う、サイラオーグ選手の、自信の表れでしょう。』

『さぁて、これに対して、リアス・グレモリー選手、どう出るか?』

サイラオーグのマイク・アピールに、リアス達は驚愕、スタジアム内は更なる大歓声で沸き上がり、放送実況席が それを更に煽り立てる。

 

「…サイラオーグの性格上、ああ言った後、実は他の下僕を出しました…なんて事は、絶対に無いわ。」

「でも、それで こっちも王様(ぶちょう)が出ないといけない…って事は、無いですよね?」

そしてリアス達は、それに対して誰が出るかを話し合う。

 

「ええ。それで此方は…単純に③+⑨…僧侶(ギャスパー)女王(あけの)って組合せも有るけど、残念だけどサイラオーグには、ギャスパーの時間停止は通用しないわ。」

「実質、アケノサンだけでスネ。」

「う、あぅ~…」

戦力外扱いされ、思わず凹んでしまうギャスパー。

 

「…祐斗、イッセー、お願い出来るかしら?」

「「はい!」」

 

 

≫≫≫

 

※※※

 

◇コヤス・サン◇

また舞台が変わったぞ。

宇宙空間に巨大なチェス盤が浮かんでいる様な、そんなステージだ。

そして1人、選手が現れた…

サイラオーグが宣言通りに登場だ!

…て、相変わらず凄い筋肉ってか、夏より更にビルドアップされてるぞ。

 

◇麗しの令嬢悪魔◇

胸、腕、脚…特に首なんかは、夏の時とは完全に別人ですね

 

◇名無しのジェミニ(長女)◇

すごーい!

 

◇名無しのジェミニ(次女)◇

かっこいー!

 

◇名無しの悪魔◇

兄貴!

 

◇名無しの悪魔◇

兄貴、キター\(゚∀゚)/ー!!

 

◇セイジョ☆スキー◇

尤も あれだけ宣言しておいて、騎士と僧侶の組み合せとか出した日には、ブーイング必至だけどね。

対するリアス側は、木場君とセイハンザイシャだ!…って、ぅゎぁ…

 

◇名無しの悪魔◇

どうしました?

 

◇セイジョ☆スキー◇

木場君への声援と、セイハンザイシャへのブーイングが入り交じって、凄い事になってる。

 

◇麗しの令嬢悪魔◇

それでセイハンザイシャが客席に噛み付き、尚更ヒートアップよ

 

◇名無しの悪魔◇

なんか、悪役レスラーみたいだな(笑)

 

◇名無しのブラックドラゴン◇

おう、しかも「ガッデム!」の人みたいでなくて、ガチに嫌われてる風な感じだぜ。

兵藤、ざまあwww

 

◇コヤス・サン◇

あのセイハンザイシャは前回のゲームで、実は赤龍帝ってのが発覚したと同時、一部で『えろ龍帝セクハラ・ドラゴン』の二つ名が定着しつつあるからなぁ…

 

◇名無しの運対常連◇

一部って、このスレでしょ?www

 

◇名無しの悪魔◇

他に無いしwww

  

名無しの悪魔◇

テレビじゃ『あの場面』、全カットされてたのにねぇ…(笑)

 

◇名無しのしっとマスク(血涙)◇

おのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャ…

 

◇名無しの薔薇騎士◇

おのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャおのれセイハンザイシャ…

 

◇名無しの悪魔◇

なんか、増えてるし…(笑)

 

◇コヤス・サン◇

ゲーム開始だ。

リアスの下僕2人が神器を発動、二手に別れ、サイラオーグを中心に旋回しながら徐々に距離を縮めているぞ。

 

◇セイジョ☆スキー◇

セイハンザイシャ、左腕の籠手から、ドラゴン波みたいなの出した!

…けど、サイラオーグ、それを気合みたいな一喝で、かき消しちゃった。

あれは結構、強烈な攻撃だと思ったけど…

 

◇コヤス・サン◇

そしてサイラオーグがセイハンザイシャに突進、左のハラパンからヘッドバット、そこから完全に体勢を崩したセイハンザイシャの頭を捕まえ、DDTだ!

 

◇セイジョ☆スキー◇

う~ん…

あーゆー石盤とかの上でプロレス技…特に頭から落とす技って、良くないと思うのですが…

 

◇名無しの悪魔◇

何か、凄く身に覚えのある様な言い方だなあ(笑)

 

◇麗しの令嬢悪魔◇

続く!

 




 
マジに兄貴!の3期と4期のMuscleは別人だと思う。
え?キャラの顔作りが全体的に?
まあ、そういう声も有りますねえ(笑)。
 
感想、評価よろしくです。
 

この次は、ディオドラ・アスタロトvsソーナ・シトリーのゲームですが、どちらを勝たせましょうか?(ぶっちゃけ まだ決めてないwww)

  • セイジョ☆スキー
  • ひんぬー会長

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