ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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今回は、ガルーダ・スレから。
 
※前話、少し加筆しました。(ストーリーに変化は御座いません)
 


カミング・アウト

 

※※※

 

◆スレ主◆

改めて名乗らせて貰う。

【日本神話】は『NIN=JA』所属の、通称"ガルーダ"だ。

 

◇名無しの悪魔◇

はい?

 

◇名無しの悪魔◇

スレ主?

 

◇名無しの悪魔◇

どうしたん、いきなり?

 

◇名無しの悪魔◇

てゆーかスレ主、日本神話所属だったんだ。

 

◆スレ主◆

…成る程。

俺が【日本神話】を名乗っても、その反応。

どうやら悪魔政府は まだ、公の発表をしてないみたいだな。

 

◇セイジョ☆スキー◇

え?何か有ったのかい?

 

◆スレ主◆

この度【日本神話】は、冥界の魔王から宣戦布告を告げられ、それを受諾しました。

分かり易く言えば、『よろしい!ならば戦争だ!クリーク!クリーク!クリーク!』ってヤツだよ。

 

◇コヤス=サン◇

何だと?!

 

◇炎の兄貴!◇

それは、本当なのか?

 

◇名無しのひんぬー会長◇

そんなの、何の発表も されてないわよ!

 

◆スレ主◆

因みに、直接にウチの大ボスに ぶちまけたのは、魔王熟女です。

 

◇名無しのひんぬー会長◇

お姉様が?嘘!?

 

◇セイジョ☆スキー◇

一体、どうして そんな事になったんだよ?!

まさか、『ドッキリ』とかじゃないよね?

 

◆スレ主◆

話は、前のナベリウス襲撃にまで遡るが、とりあえず、ありゃ俺の仕業だ。

 

◇名無しの悪魔◇

わっつ??

 

◇名無しの悪魔◇

いや、マジにワケワカメ。

 

◆スレ主◆

アホリエッタ姫を殺ったのは、俺だといっている。

 

◇名無しのひんぬー会長◇

ちょ…

どーゆー事ですか?

 

◆スレ主◆

先ずは、日本神話関係者の娘(11)をナベリウスが拉致ったのが、そもそもの始まりだ。

それで天照大神から、その救出を命じらたのが この俺。

冥界入り後、ナベリウス城で大立ち回りの後、保護対象の嬢ちゃんを確保した時に、アホ姫が現れて、色々とアホ発言かましてくれたので、イラッとして殺したってのが、真相だよ。

前回のスレ内容からして、ナベリウスが隠していたのか、悪魔政府が黙っていたのかは知らんが、伝言役は きちんと生かしておいたんだ。

少なくとも動機云々…テメーが拉致った人間を連れ戻しに来た…その辺りは、はっきりしていた筈だ。

俺が【日本神話】の『NIN=JA』だと分かるかとかは、別としてね。

 

◇あかりたん◇

どうも、ガルーダ嫁①です。

因みに報じられていた、仮面のレオタード女2人とは、私と姉(嫁②)の事です。 

 

◇名無しの悪魔◇

嫁の登場かよ(笑)

 

◇名無しの悪魔◇

姉妹丼、羨ま死ね

 

◇セイジョ☆スキー◇

待った!

そんな事より、ナベリウスは11歳の女の子を拐ったって言うのかい?

 

◇名無しの悪魔◇

あ…(汗)

 

◇名無しの悪魔◇

ナベリウスはヨウジョ★スキーだったのか。

 

◇名無しの悪魔◇

www…て、笑えねぇ

 

◆スレ主◆

ヨウジョ★スキーかどうかは知らんが、今回の誘拐の切っ掛けは、件の嬢ちゃんが、神器に目覚めたから。

それでナベリウス当主が、孫のアホ姫の下僕にしようとしたらしい。

…で、悪魔政府は その、先にテメーがした事を棚上げで純血の貴族を殺したとか文句言ってきて、天照大神が其の辺りを突っ込んだら、魔王熟女が「弱小神話が何 上等こいてんだ、固羅ぁ?!」って逆ギレしての宣戦布告だよ。

 

◇名無しのひんぬー会長◇

なんですて

 

◇BSADB★総督(笑)◇

くっくく…、セラフォルーのヤツ、やっちまったなぁ…ってか、前のニュース聞いた時の俺の予想、大当たりじゃねぇかwww

 

◆スレ主◆

尚、アマテラス様は この件で『聖書』全体を敵と見なし、滅ぼすと言っています。

 

◇BSADB★総督(笑)◇

はぁ?!ちょっと待て!俺、関係無いだろ!?

何で そーなるんだよ?!

 

◆スレ主◆

すいません総督、悪魔だろうが天使堕天使だろうが、それを一纏めしての『聖書』として、布告されたと解釈した様なので。

 

◇BSADB★総督(笑)◇

ちょ…セラフォルー、てか悪魔共、マジに何やってくれてやがんだ?

くそ!こんなスレ見てる場合じゃなくなったぜ!

 

◇名無しの悪魔◇

総督ーっ?

 

◆スレ主◆

兎に角、戦争についてはドッキリとかで無くてマジだから。

今後、悪魔政府側が内や外に対して、どんな風に発表するかは知らないけど、此れから先、このスレを観ているで有ろう、悪魔諸氏は戦敵って事になりますね。

 

◇名無しの悪魔◇

はぁ?

ちょっとスレ主、何を言ってるんだよ?

 

◇コヤス=サン◇

待てアンタ! マジに言ってるのか?

どうにかならないのかよ?

 

◆スレ主◆

悪いな。俺は下っ端だから、上の決定には逆らえないさ。

俺自身が、どんな風に戦争に関わるかは まだ分からんけどね。

 

 

※※※

 

 

≫≫≫

▼▼▼

『ちょっと お姉様!

日本神話と戦争って、一体どういう事ですか?!』

「そ、そそ、ソーナちゃん?少し落ち着いて!」

冥界主要都市の1つ、リヴァイアスの中央に聳える巨城にて、魔王が1人、セラフォルー・レヴィアタンは慌てていた。

携帯に着信。

その発信者の表示に、自分が溺愛する妹の名が記されていた為、浮かれ気分で対応した処の、やや怒り気味、大声での問い掛けだった。

 

「ど、どうして、それを?」

『ガルーダが自分の掲示板で、大々的に発表してましたよ!

しかも、お姉様がアマテラスに直接、宣戦布告したって!』

「……!?」

そして その内容が、自分が原因となった、他神話勢力との戦争勃発について…まだ一般には伏せていた事柄だから、慌てない訳が無い。

 

「だ、大丈夫よ。あんな弱小マイナー神話、瞬殺だから発表する迄も無いと思っただけd

『そういう問題じゃ、有りません!

大体 何なのですか? その、()()()()()()()()って?

本気で そう思っているのですか?』

「ソーナちゃん??!」

【日本神話】の事を、本気で弱小神話と信じて疑っていないセラフォルーに、ソーナは更に、厳しく追求する。

その後もソーナは、馬鹿な考えは止めろと訴えるが、セラフォルーは既に政府として、開戦の準備を進めている為、それは無理だと…『相手は弱いから大丈夫』と言って、自分の妹を説得しようとするが、結局は話は交わらない儘に、終わっていた。

 

「何なの、ソーナちゃん?

高が日本神話なんかに、ビビり過ぎだよ…」

 

≪≪≪

あの天照大神との会談の後、セラフォルーは流石に少し軽率過ぎたかも…と、他の魔王を基とする、政府上層部に成り行きを報告していた。

しかし、それに対する上層部の反応は、

『ふむ。ならば、即座に準備せねば、なるまいな。』

『弱小勢力に、()()を教えてやろう。』

『…はい?』

最初からセラフォルーのアクションを想定していたのか、或いは"媚びぬなら誅す"のスタンスだったのか、彼女を責める声は上がらず。

寧ろ自分達が望んでいた展開な様で有り、それは明ら様では無いが、暗に『よく出来ました』と、称えるかの様な対応。

特に、お咎め無しな結果に、密かに安堵の息を溢していたのだった。

 

 

相手は弱小マイナー神話勢力だから、簡単に潰せる…

 

 

…それは、上層部が抱いている そんな思考の元、彼女自身も参戦の計画を立てていた時。

そんな時の、ソーナとの会話だった。

 

▼▼▼

「はぁ~…

総督殿じゃないけど、セラフォルー様、マジに何をやっているんだよぉ…」

 

場所は変わって、アスタロト城。

同領次期当主のディオドラ・アスタロトは、何気無く父親…則ち現・アスタロト当主に、【日本神話】との戦争について聞いてみると、その父親は『お前も情報が早いな』と少し驚き、苦笑しながらも、それは本当の話と告げる。

但し、魔王や政府上層部は、『若い者達を戦に駆り出す迄も無い』との考えだとか。

1人 自室に戻ったディオドラは、机に着いた早々に脱力感全開で突伏した。

父親曰く、『日本神話は雑魚』らしいが、彼は そうは思っていない。

彼の下僕には日本人が2人居るが、その内の1人が【日本神話】には それなりに詳しく、前々から その強さを教えられていたのだ。

彼女が言うには、『兎に角、鬼チート集団。"弱小"とか、どんな歪曲で そんな認識されているのかが解らない』…とか。

 

「スレ主によれば、あの()()()()()も、実は日本神話の仕業らしいし…?」

…旧魔王一派だけで無く、その母体のテロリスト集団【禍の団(カオス・ブリゲード)】の壊滅が、【日本神話】の仕業である。

自身は直接に関わらない?…としても、そんな勢力との戦争が始まると考えると、憂鬱に為らざる得なかった。

 

コンコン…

 

「…? どうぞ…。」

 

カチャ…

 

「失礼しますよ、坊っちゃん。」

「"坊っちゃん"は止めて下さい、トラックスさん。」

そんな時、ノックと共に部屋に入って来たのは、背が低く、小太りの中年の男。

トラックス=ロビン・シーホース。

ディオドラの父親の、騎士(ナイト)である。

 

「はっはっは! 私こそ、トラックス…で、構いませんよ。」

「ん~、多少の例外は在れ、誰であっても基本、年上の人を呼び捨てるのは、少し抵抗が…」

互いに笑いながら話す2人だが、この後 直ぐに、トラックスが真剣な面持ちで口を開いた。

 

「旦那様が、アスタロトとして此度の戦に参加する事が決まりました。

当然、私達も、同行する事になりますな。」

「…!!」

その言葉に、ディオドラは驚きを隠せない。

しかし、真に驚くのは、その後の台詞だった。

 

「悪魔は…いえ、『聖書』は、敗れるでしょうな。」

「…………!!」

「約、400年前の話ですが…」

トラックスは【日本神話】では無いが、日本人の強さを目の当たりにした事が有ると云う。

 

「…坊っちゃんの女王(クィーン)…ジャンヌさんと同じく、"聖剣創造( ブレード・ブラックスミス)"を持った剣士を、そのサムライは只人としての、()の剣術だけで打ち破った。

日本人とは、それが出来るのです。

あの時の彼が、日本神話と関係が有ったかは知りませんが、そんな者達の上に立つ集団。

傲っている悪魔は、勝つ事が出来ないでしょうな。

恐らく同じ考えな、天使や堕天使も同様でしょう。」

「…だったら その事を、父上や魔王様達に!」

「言っても無駄なのは、坊っちゃんも理解されているのでは?

…私もアスタロトの眷属として この老体、最期まで旦那様の盾となる心算ですが、我等が散った後 、日本神話が残った者達に対し、如何なる行動に出るかは分かりません。

隷属を強いるなら まだ良し、根絶やしに動かれたならば…」

「…貴方は僕に、どうしろと言うのですか?」

「それは勿論…」

悪魔…いや『聖書』が絶対的不利と説かれる中、真剣な表情でアスタロト次期当主は、現当主の眷属に、問い掛けた。

 

≫≫≫

「…まあ、私から話すのは、これ迄ですな。

後は坊っちゃんが、1人、或いは眷属の皆さんと一緒に悩み、動くだけですぞ。」

「有り難う。一応 参考には、させて貰うよ。」

一通り、トラックスの話を聞いたディオドラは、微かに笑みを浮かべて、目の前の中年男に礼を言う。

 

「はっはっは!

それでは難しい話は、御仕舞いですな!

それでは今日のメインの用事、ハーレムの先輩として、不肖・私めが とっておきのカクテルの作り方を坊っちゃんに伝授しましょう!

これを眷属さん達に披露すれば、更にモテモテは必至ですぞ!」

「え゙?ハーレムの先輩?

(゜Д゜≡゜Д゜)何処何処?

誰ですか、それ?www」

「ムッキー!私以外に誰が居ますか?!

こう見えて私、昔は痩せ形で 結構なイケメンでモテモテだったんですから!

必殺カクテルで、数多くの女性を落としてきたんですよ!」

「へー、そーなんだー、すごいすごーいー」

「あ、信じてないですね!

絶対に信じてないですよね?」

その後は、根は陽気なキャラなのか、メインと称して、別の話を切り出すトラックス。

それにディオドラも笑いながら、惚けた顔で応じるのだった。

 

「とりあえず、そのカクテルの作り方とやらは、KWSK。」

「仕方無いですねぇ…。

先ずは、ウォッカとオレンジジュースを、3:1の割合で…

 

 

▼▼▼

 

※※※

 

◇セイジョ☆スキー◇

スレ主、いや、ガルーダ氏、見ているか?

名乗らせて貰うよ。

僕はアスタロト家次期当主、ディオドラ・アスタロトだ。

アナタとサシで話をしたい。

日時は そちらに一任するから、連絡をくれないか?

 

 




 
今回 登場のトラックスは、トラックス(太ロビン / ロマサガ3)のイメージで。
 
次回、サトルとディオドラが対峙?
 
感想よろしくです。
 

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