【注意!】
この小説のアマテラス様のモデルは、あくまでも安〇院さんです。
従って、MHは出ませんよ、
今回は、やや短め。
▼▼▼
冥界、バアル領。
その広大な領地の中央に位置する、巨大な城の地下。
「…………………………………!
…シーグヴァイラか。」
「……………………。」
壁、床、天井…何の装いもされてない、コンクリート剥き出しの一室で寡黙に筋トレをしていたバアル次期当主、サイラオーグ・バアルの前に現れたのは、大公アガレス家の姫君だった。
「……………………………………。
ソーナとディオドラが、眷属を連れて【日本神話】に降ったわ。」
「…知ってるよ。」
片親指立て伏せの体勢の儘、サイラオーグは そのシーグヴァイラ・アガレスの言葉に、既に承知の事だと話す。
「ライザー・フェニックス殿も同様。
他にも未発表だが、やはり亡命している者が居るらしいな。
そしてデカラビア伯に至っては、自領の民、全てを引き連れての亡命だ。」
「ニュースでは、"日本神話襲撃"とか報じられてるけどね…
それを受け入れた…って言うか、一晩で それを可能にした【日本神話】…」
「それから、亡命した者達には皆1つ、共通点が有る。」
「…???」
そして、サイラオーグは言葉を付け足す。
「下僕に、
…その元・日本人の下僕が主に、【日本神話】の恐強さを語り説いたのが、今回のディオドラ達が亡命を決意したと、そう推測するのだった。
「…サイラオーグ、貴方は【日本神話】について、どう思っているの?」
そして まだ多くとは言えないが、戦争を発表と同時、亡命した者が続出している現実に、シークヴァイラはサイラオーグに己の考えを問う。
「魔王様や
少なからず、多方面、互いに大きな傷跡が残るだろう…それが、俺の考えだ。」
それに対してサイラオーグは、自身が持つ、【日本神話】についての印象を話し出す。
「…それ故にソーナ達の行動を、俺は否定は敢えて しない。
ついでに言えば、今回の戦争の発端だが…」
そう言って、更に話を続けるサイラオーグ。
「魔王様や老人達が言うは、【日本神話】が一方的にテロ行為を仕掛けてきた故の戦争…らしいが、真相は あの掲示板に書き込まれた事の方が全て、だろう。
殆どの者は、
「貴方は、魔王様達を疑っていると?」
「いや…
この場合、魔王様の あの発表は、間違ってないさ。
種を統べる者として…な。」
「…其処まで分かっていながら、貴方は出ていかないのね?」
「ふっ、愚問だな。
それなら そう言う お前は、どうなんだ?
俺は大王家、バアルの次期当主だ。
そんな俺が、身の可愛さに民を措いて、冥界を去ろう事が出来ると思うか?
魔王様達は俺達若い世代を戦場に立たせない考えらしいが、俺は有事には、討って出る!」
「…ふふ♪ 貴方らしいわね。」
▼▼▼
高天原。
【日本神話】に属する
「まさか…これ程迄の
その高天原の、何も無かった平原に突如、それなりの広さを持った都市が1つ、出現した。
「何が どうなっているんですか?」
「伯爵様、説明を!」
「「「「「「KWSK!」」」」」」
それは、彼の領民も同じく。
しかも、彼等からすれば、何の事前説明無し、訳の解らぬ儘、気付けば強制的に引っ越ししていたも同じなので、それは当然だが。
…因みに、冥界の
「都市丸ごとの引っ越し?
ふふん♪ そんなの僕のスキルを使えば楽勝さ。
彼は自分の身内だけでなく、領民全員での亡命を求めてきたからね。
その心根だけで、手を差し伸べる価値が有ると思ったのさ。
それが無ければ、彼は捨ててたよ。」
…とは、アマテラスの弁である。
≫≫≫
「お…おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリ(中略)ア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充おのれリア充!」
「「「り、領主様?!」」」
そして今、マアリ・デカラビアは血の涙を流していた。
「ど、どうしたんだい? デカラビア伯は?」
「さ…さあ?」
「大丈夫かしら?」
理由は、やはり【日本神話】に亡命してきた、3つのグループを見たのが原因なのだが。
ソーナ・シトリー。
ディオドラ・アスタロト。
ライザー・フェニックス。
この3名も、其々が悪魔政府に見切りを付け、下僕を引き連れて【日本神話】に亡命、高天原に居た。
この3グループの
「いや…ディオドラ様やライザー様は兎も角、俺は違うからね?」
…兎に角、此処で彼等の、新しい生活が始まろうとしていた。
「ぉぉぉ…お~のれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇おのれ渡〇(中略)おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部おのれ〇部え~ぇっ!!」
「「「「矛先が変わってるぅ??!」」」」
▼▼ ▼
『良いか!正義は我々に有る!
この幾度に渡る、【日本神話】のテロを、絶対に赦す事無く、そして、これ以上の暴挙を、絶対に赦しては、いけない!』
「「「「「「「「うぉおーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」
冥界主要都市の1つ、旧王都ルシファードに在る巨大軍事基地では、魔王が1人、サーゼクス・ルシファーが、各地から集結した悪魔兵の前で、演説を行っていた。
「士気、上々だね~♪☆」
「まあ、サーゼクスも怒り心頭だし~?」
「ふん…
【日本神話】、挑発にしては、
「それだけじゃないよ…
ソーナちゃん達も行方知れずだし…
絶対にアイツ等が、日本に居たソーナちゃんを浚ったに違いないよ…
絶対に赦せない…!!」
それを旁で見ていた残る3人の魔王達も、その兵達の昂りに、満足気な顔を浮かべている。
…参考迄に、緑髪の魔王が言った
ソーナについても、同様である。
『…立て!
愛する家族を!恋人を!友人を!
守るべき存在を護る為、その身を奮い立たs…?!』
「「「「「「「「??!」」」」」」」」
そんな中、演説中のサーゼクスの口が不意に止まる。
「な、何なの?…あれ…?」
サーゼクスだけでなく、他の魔王を含む、その場の全ての悪魔達が、突如 空に起きた その
「チィッ! まさか、このタイミングで…!?」
「敵襲だよ! 迎撃の構えを!」
突然 空に現れた、巨大な遮光器土偶を象った集団。
「ふっふふふ…これは良い!
魔王とやらが、勢揃いか…」
そして それを統率するのは、黒基調で処々に白を施した、人の形…鎧武者をイメージしたかの様な、巨大な絡繰兵器。
「奴等を殺れば、姉ちゃんに誉めて貰える!…行くぜ!!」
その内部操縦席で、黒い仮面を着けた、金髪の男神…
因みに匙君は、弟妹も連れての亡命です。
次回
『ガン〇ムってさ、最終回近くなると主要キャラが次々と死んでいくよね?』
乞う御期待!(嘘)
感想よろしくです。