ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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シリアスとギャグ、バトルとエロが有ってこその、DxDだと思っています。
…つまり、何が言いたいかと謂うと…
ミッテルトちゃんファンの皆さんは、 ブラウザバック 刮読せよ!…って事ですよ!(笑)
  


堕天使

▼▼▼

…それは、リアス・グレモリーがオカ研部室で、パソコンを破壊していた頃の話。

とある場所の薄暗い一室で、4人の男女が それぞれに時を過ごしていた。

 

「ぷぷっ!ウケるっス~!」

1人はカーペットの敷かれた床に寝そべり、ノートパソコンの画面を見て笑ってる、金髪をツインテールに結い、黒のゴスロリを着込んだ少女。

名を、ミッテルトと云った。

 

「あんた…また そのサイト見てんの?

よく飽きないわね?」

「更新されてたんスよ~♪」

1人はグラマラスな身体を、大きく胸元が開かれた、ボディコンのワンピーススーツで包んでいる、長い蒼髪の若い女。

名をカラワーナ。

自然(ナチュラル)な古めかしさが良い味わいを醸し出す椅子に座り、書物を読みながら、少し呆れた様な顔でミッテルトに話し掛けると、ゴスロリ少女はスナック菓子を口に運びながら応える。

 

「ふん…」

1人はビニールレザーの表面が少し破れ、スポンジが剥き出しになったソファに座り、グラスに注がれたウィスキーを啜りながら、カラワーナとミッテルト、2人の遣り取りを眺めている。

屋内であるにも拘わらずコートを着用し、シルクハットを被った、この 真っ昼間から酒を飲んでいる不良中年の男の名はドーナシーク。

 

「全く! 何やってんのよ! あの2人はっ!?」

そして最後の1人は、何やら落ち着かない仕草で、室内を右往左往して声を荒げている。

かなり露出の高い、黒革(ブラック・レザー)のボンテージ・ビキニを着た、長い黒髪の 痴女 少女。

彼女の名はレイナーレ。

一応は この室内の4人の、リーダー格である。

…此処は駒王町の はずれに在る、廃たれた教会の地下室。

彼女達は所謂、『堕ちた天使』と呼ばれる存在だった。

 

「夜に2人で この教会出ていったのは知ってたけど、まさかの朝帰りを通り越して、昼過ぎても…ねぇ?」

「フリードは兎も角、アーシアも なかなか、やるっスよね~?♪ (チッ、先越されたっス…)

「…ぢゃ、ないでしょっ?!」

どうやら彼女がイラついているのは、配下の男女…神父とシスターが、夜に出掛けた儘、陽が1日で最も高い位置に在るにも拘わらず、未だに帰ってきていないのが理由な様だ。

尤も彼女は、保護者や姑を気取る心算は無い。

別に、この2人の仲をどうこう思う事も無いし、寧ろ"合体"なりなんなり、好きにしろなスタンスだ。

レイナーレ達が駒王町に来ているのは、2つの目的が在る。

その内の1つは、自分達が所属している【組織】の指令で、"とある人物"を殺害する事であり、其方は既に、()()()終わらせていた。

そして問題なのは もう1つの目的…

これはレイナーレ個人の野心から為る物なのだが、それには その目的の鍵で有り駒で有り要で有る…その為だけに自分が拾い、この町に呼び寄せた…シスターの少女、アーシア・アルジェントが必要不可欠なのだ。

彼女の苛立ちは、そのアーシアが現在、所在不明となっているのが理由だった。

尚、彼女を連れ出したとされる、神父フリード・セルゼンについては、本当に どーでも良いと思っている。

…せいぜい帰った後に、軽く、O☆SHI☆O☆KI☆する程度にしか。

しかし、彼女達は知らない。

フリードは既に、この世から居ない事を。

そしてアーシア・アルジェントも既に、"安全な場所?"に連れて行かれている事を。

 

「え゙、えぇーーーーーっ?!」

「な?」「む?」「ひぇっ!?」

パソコンの画面を見ていたミッテルトが、素っ頓狂な大声を上げたのは、そんな時だった。

 

▼▼▼

「こ…此処は…?」

同じ頃、フリードが事切れた場面を直視して気を失っていた、アーシア・アルジェントが再び眼を開いた時。

彼女の碧色の瞳に写ったのは、知らない天井。

自身が寝ていた布団から脱け出し、周りを確認してみれば、其処は歴史を感じさせる和風の部屋。

 

「…?」

そして自分の体を見れば、着用しているのはシスター服でなく、和風な寝間着だった。

 

「ひゃぁあっ?!」

しかも、己の身の違和感から、()()()と思いつつも ()()を確認すべく、着物の上から自身の体中を手で摩り、更には着物の内側、胸元を覗いてみたら、何と今の自分はノーブラ(()は履いていた)。

これに気付いた少女は、驚きの声を出してしまう。

 

ガラ…

 

「??!」

「ぉお! 目が覚めたみたいじゃな!」

「眠り姫様の、お目覚めだにゃ!」

その時 部屋の襖が開き、中に入ってきたのは、白袖緋袴の巫女服を着た金髪の少女…と、黒歌だった。

 

「少し待っていてくれ。

直ぐ、食事を用意させるのじゃ!」

 

▼▼▼

「え゙、えぇーーーーーっ?!」

「な?」「む?」「ひぇっ!?」

視点(カメラ)は再び、駒王の廃教会へ。

ミッテルトの大声に、驚くレイナーレ達。

 

「ど、どうしたのよ?

いきなり お馬鹿みたいな声を出して?」

レイナーレがミッテルトに尋ねてみると、

「こ、廃教会(ここ)の事や、堕天使(ウチたち)の事、バレてるみたいっス。」

「「「何?」」」

金髪ゴスロリ少女は、パソコンの画面を見せながら そう応えた。

 

 

※※※

 

それと、もう1つ。

駒王町の はずれの廃教会に屯してる堕天使の群れ、何時になったら駆除して貰えるのでしょうか?

あ、もしかして、まだ存在に気付いてない?

 

※※※

 

 

「「「………………………。」」」

パソコンの画面には正しく、堕天使(じぶんたち)廃教会(このばしょ)に潜んでいるのを示している書き込みが。

…そうなのである。

ミッテルトが笑いながら閲覧していたサイトは他でもない、ガルーダ(サトル)が立ち上げた、【駄肉(リアス)姫を讃え(ディス)るスレ】だったのだ。

 

「ど…どうしよう、レイナーレ姉様…?」

「…閲覧者の書き込みの中には、あの無能(リアス・グレモリー)の下僕の性犯罪者かららしき物も。

そして他にも、関係者らしい者がコメントを入れている。

少なくとグレモリーには、この場所は既にバレている。

いずれ この地の管理者を自称する、あの悪魔共が乗り込んで来るのは、間違い無いと見て良いだろう。」

あたふたとするミッテルトの隣で、ドーナシークが冷静に、書き込みから得られた情報を元に自己分析した考えを話す。

 

「レイナーレ…様?」

「…………………………………。」

そしてカラワーナが、自分達のリーダーに指示を仰ぐと、

「…仮に今、リアス・グレモリーが攻めてきても返り討ちにする自信は あるわ。

でも、私達が この町に留まっている限り、次々と強力な新手が やってくるでしょうね。」

「…次は間違い無く、魔王直属の精鋭が…下手すれば魔王本人が、直々に やってくるだろう。

何しろ、あの小娘は…」

「えぇ、その通りよ。

魔王の軍勢に攻め込まれりしたら、流石に私達では手に負えないわ。

至高の堕天使となるチャンスを棄てるのは確かに不本意だけど、今この場で奴等と事を構えるのは、()()()()()も好まないでしょうからね。

…仕方無いわ、撤収の準備を。

ミッテルト、上に居る神父達にも、この事を伝えて頂戴!」

「了解っス!」

レイナーレの出した答えは、この廃教会からの撤退だった。

 

「ふん…なかなか、賢明な判断だ。

但し、少しだけ、遅かったがな…。」

「「「「!!!?」」」」

しかし この時、物音も発てずに部屋に入ってきた人物が1人。

それは長い黒髪を露にし、額と顳顬部分から生やした3本の角が特徴的な…まるでプロレスラーの様な赤い覆面で顔を隠した、長身の男だった。

 

「ふん…!

早速 現れたか! 鼠がぁっ!!」

 

ヴォ…

 

この侵入者を、自分達を討ちに来た刺客(あくま)と判断したドーナシークが、光の槍を生成し、先手必勝とばかり、覆面男に それを投げつけるが、

「ほぅ? この俺を鼠呼ばわりするか?

なかなかの度胸だな。

誉めてやるぜ?…いや、純粋(マジ)にな。」

「な…!?」

男は余裕有る台詞と共に それを躱すと瞬時にドーナシークの背後(バック)を獲り、

「覇ぁあっ!!!」

 

ずどんっ!

 

「か…ぁっ…は…?!」

「「「ど…ドーナシークぅっ??!」」」

両腕で腹回りをがっしりとロックすると、その儘 後方に豪快なジャーマン・スープレックスで投げ付けた。

如何に堕天使と云えど、生体的構造それ自体は翼の有無以外には、人間と大した変わりは無い。

受け身を取れず、後頭部をまともに痛打したドーナシークは完全にK.O(ノックアウト)

その場で動かなくなってしまう。

 

ごん…!

 

「っ~~~~~~~~~~~??!」

「カラワーナ!?」

そして男は次の瞬間、素早くカラワーナの正面に立つと、彼女の頭を両手で捕まえ これまた見るからに痛そうな、強烈な頭突き(ベッド・バット)を浴びせた。

 

「ぅっう~っん…」

これによりカラワーナは頭を抱え、しゃがみ込んでのダウン。

 

「…こっの!」

 

ヴォォ…バサァッ…!

 

この仲間が連続で倒される、一連の様を見たレイナーレが光の短槍を作り出すと、それを投擲する事無く片手で持った儘、背中から黒い翼を広げての、低空の高速飛行。

一気に間合いを詰めると同時、その覆面越しに、眉間を槍で突き刺そうとするが、

 

ズバァ…

 

「な…?」「ぇぇぇえ゙ぇ~っ?!」

その攻撃は容易く避けられ、その覆面を切り裂いただけに終わってしまう。

しかし、それにより露となった素顔を見て、レイナーレ、そしてミッテルトが驚愕。

 

「「こっ…コッコっこッ…!!」」

  

がんっ!

 

「い、痛ぁいぃぃっ!?」

その動揺している黒い髪の少女の脳天に、強力な拳骨が落ち、レイナーレも轟沈。

 

「ひぇえ?」

その様子を…そして男の素顔を見たミッテルトは恐怖心からの逃走を計るが、この病的な迄に白い肌をした凶悪人面の男は、それを赦さない。

 

ぐぃ…

 

「ひゃ?!」

「知らなかったのか?

()()使()()()からは、逃げられないのだぞ?」

堕天使幹部を名乗る男は そう言って、逃げるミッテルトに難無く追い付くと、背後から首根っこを掴んで捕まえ その儘 肩に、所謂お姫様ならぬ、"お米様抱っこ"で抱え上げる。

 

ぴら…

 

「はぁああっ?!」

そして やや短めのゴスロリスカートを捲り上げ、

 

ずり…

 

「ふに゙ゃあぁぁぁっ!!!?」

更には それにより晒された、薄い緑とピンクの縞模様の薄手の布地迄も ずり降ろし、

「オラッ! 悪ガキには、O★SHI★O★KI★…の、時間だ!」

「い…いやぁぁぁあ~~っ!??

は、ハラッサぁ~~~~~~あぁっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

≫≫≫

「ぅぅう…お、乙女の お尻を、何だと思ってるスか…?」

「ふん! 誰が乙女だ?

胸も無ければ"毛"も生えていない小娘が。

昔からガキの仕置きには、()()が定番だろう?」

「は、生えてらい!!

それに おっぱいだって、少しは膨らんでるっスよ!」

「お前等、悪魔共が押し掛ける前に、撤収するぞ。」

「「「…はっ! コカビエル様!!」」」

「す、スルーぅ?」

顔を真っ赤にし、涙目でのミッテルトの抗議は無視、堕天使幹部のコカビエルは、レイナーレ達に撤収を指示。

すると揃って床に正座していたレイナーレ達は瞬時に立ち上がり、即さと配下の神父達と一緒に、身の回りを整理し始めた。

 

「やれやれだな…」

この男は堕天使組織【神の子を見張る者(クリゴリ)】の幹部が1人、コカビエル。

彼はグリゴリの総督(トップ)であるアザゼルからの指令を受け、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()鹿()()()()()()() ()()()()()()()()()

 

「お前等、戻ったらアザゼルとシェムハザが、OHANASHIだってよ。」

「「えぇーっ?!」

「何とぉっ!?」

「さ、さっきの()()で、チャラになったんじゃないんっスかぁ~?」

 

▼▼▼

「ちょ…ちょっと待ってくれ、アザゼル!」

「いや…流石に()()は、な…」

…時は少しだけ過ぎ、場所は悪魔…そして堕天使が住まう冥界。

その堕天使領内に在る、グリゴリ本部の一室にて、堕天使総督のアザゼルと、組織幹部のコカビエルが話していた。

話の内容は要約すると、()()()から戻ってきたレイナーレ達を、きっちりとOHANASHIしたのは良いが、その際にミッテルトが、『現地でのコカビエル様の仕打ちは やり過ぎっス! あれは どー考えてもセクハラっス!!』と、己の怠慢は認めたが、それとは別として、あの廃教会でのコカビエルの自称・お仕置きはセクハラとして訴え、その内容を聞いたアザゼルと組織副総督のシェムハザも、その訴えを認めたのだった。

コカビエルの名誉の為に説明するが、彼自身は あの時、下心等は微塵も持ち合わせていなかった。

純粋に(上の者に付き合わされたとは云え)職務放棄、加えて その場から逃げようとした小娘に対する、O★SHI★O★KI★…なだけの心算だったのだ。

 

「…いや、お前、それでも小娘のパンツ剥くのはアウトだろ?」

「ぐぐぐ…」

とりあえずコカビエルは後日にて、このセクハラの是非を問う裁判に、被告として出廷する事が決まった。

 

「な…何とかならないのか? アザゼル!」

「まあ、どれだけの者が、お前が主張する【無罪】を支持するか…だな。」

 




悲報】ミッテルトさん(14)、コカビエルさん(年齢不詳)にSPANKING(おしりペンペン)される。
 

さて、第8話にて、コカビエルにセクハラ容疑浮上した訳ですが、貴方の審判は【有罪】? それとも【無罪】?

  • 普通に【有罪】
  • 本当は褒め称えたいけど【有罪】
  • ギリギリ、お仕置きの範疇でしょ?【無罪】
  • グッジョブです、コカビー師匠!【無罪】

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