作戦:ガンガン殺ろうぜ
「クトゥルー流近接戦闘術!
神をも屠る、
ドッドッドッドッドッドッ…
斬!斬!斬!斬!斬!
「「「「「うぎゃあ~!!?」」」」」
サイラオーグを退けた後、サトルは改めて、ナベリウス城に籠っていた悪魔達の殲滅に入っていた。
「ちょ…待て、お前等! 私達を裏切る気か?」
「黙れ!我等、貴様等に心底から仕えていた心算等、微塵も無い!」
「いや、わ、私達が悪かった!
これからは お前達の言い分も聞くから、あの男を
「黙れ。」
「ぐぎゃぃわゃああぁぁぁっ?!」
それには、元・ナベリウス就きの転生悪魔達…悪魔社会からすれば、"はぐれ"となった者達も参加し、ナベリウス城の悪魔は、全て滅せられた。
▼▼▼
ドッドドーン!
場所は移り、悪魔領の辺境に在る、樹海地帯。
その最奥に、隠れる様に建てられた屋敷に、砲撃が浴びせられていた。
当然、周囲には転移等での逃亡を防ぐ為の、結界が張られている。
≫≫≫
「まさか、此処を…この俺を見付けるとはな…!」
「浄玻璃鏡の前には、如何なる隠し事も通用しません。」
「…ふん。隠れんぼは終わりだ。」
爆撃、或いは殴打による屍が転がる廊下の奥の部屋、この屋敷の主ザオロマ・ネビロスの前に現れたのは、日本地獄の閻魔王丁補佐官、酸漿。
そして もう1人、バズーカ砲を抱え、深緑の迷彩服、磨いたかの様に光る髪の無い頭に、サングラスを掛けた大男…
「くそ…我が
全く あの
但し、日本神話よ!
俺も、只では死なんぞ!」
ヴォン…
「「!!」」
この2人を見て、ネビロスは自身の敗北を悟るが、最後の抵抗とばかり、12体の
「ぎゃはは! 死ね!皆死んでしまえ!
ぎゃは!ぎゃははははは
「とりあえず、貴方が死になさい!!」
バガッ!
自棄と狂気が混ざった嗤い声の中、酸漿の金棒のフルスィングにより、ネビロスの頭は脳漿や骸片、肉片を撒き散らしながら爆砕。
ダダダダ…!
「…ふん!」
「やれやれ…ですね。」
それと同時、石像の集団が、酸漿と綿津見に襲い掛かってきた。
それに対して酸漿は無数の鋲の生えた金棒を、綿津見はバズーカを構え直すのだった。
▼▼▼
その頃の
敷地全土に人払いの結界が敷かれたヴァチカン宮殿。
「げわぁっ!」
「のわ~!」
「ぎぇで!」
「教会の戦士の実力とは、この程度か!」
「…俺達の相手は、雑魚ばかりな様だな。
まぁ、楽な仕事なのだが…」
此処でも【日本神話】が擁す『NIN-JA』達による、"裏"側の…天界に直接 関係する者達への、殲滅掃討劇が繰り広げられていた。
烏丸惟臣と螺部蔵夫徒が侵入者排除として迫る悪魔祓い達を、事務的に討ち倒していく。
≫≫≫
ザク…ザクザクザクザクザク…
「ぁ…ぁぁあ…??」
ドサッッ…
「クス…
噂は色々と聞いていましたので、それなりに用心したのですが…
所詮は、まだまだ子供でしたか?」
戦士としては若過ぎる…小学生高学年にしか見えない、高位司祭服を着た少年の全身に、無数の
何が起きたのか解らない、尚且つ絶望な表情を浮かべ、少年は己の作った血溜まりの中に沈み斃れ、それを見た赤屍玄人は、冷たく嗤う。
≫≫≫
ガンっ!
「「うゎあっ?!」」
しかし、教会の側にも、手練れは居る。
2人の黒スーツの青年が、巨大な聖剣の一振りで吹き飛ばされた。
「こ、この爺さん、凄く強ぇ…!」
「あ痛たたた…」
この2人の相手をしているのは、どう見ても90歳近い老人。
しかし、それは顔だけの話で、その身はサイラオーグ以上に鍛え上げられた筋肉を誇る巨漢だった。
「ふん、やはり お前等では、その男は荷が重かったか。」
「「た、隊長お?!」」
その時その場に現れたのは、黒スーツでなく、黒の紋付き袴姿の老人。
「アヤツの相手は、この儂が、してやろう。」
「「せ、世界最強ジジイ決定戦!?」」
但し、隊長と呼ばれた この男も、和装の下は、筋肉という鎧を纏った丈夫。
「儂が『NIN-JA』総隊長、
大江戸島平捌郎である!!」
▼▼▼
同刻。
「な、何て事を…」
「嗚呼、神よ…!」
ドイツの田舎町に在る小さな教会…その脇の孤児院にも、『NIN-JA』の攻撃の手は、伸びていた。
「ふはははははは!
どうした? 攻撃して来ないのか?」
「すまないねぇ。
卑怯なのは自覚してるけど、こうでもしないと、
「くっ…!」
「「「あゎわ…に、兄ちゃん…」」」
法衣を着た青年と対峙しているのは、野巉慶舞と蜷局嶢。
そして その他、数人の『NIN-JA』。
教会と孤児院自体は"裏"とは何の関係も無いが、この青年は、"裏"側の人間である。
戦争が決まった時点で、『NIN-JA』が事前に調べていた、地上での主戦力となる人物。
この
「まぁ、アンタに恨みが有る訳じゃ…アンタが悪い訳じゃないんだけどねぇ。」
「ふん! 恨むなら、今回の元凶の魔王とやらを、そして、お前等の
「……っ!」
青年の
少なくとも、普通なら『NIN-JA』相手に後れを取る事は有り得ない。
しかし、多数の孤児達、そして事情を知らない一般の神父やシスターを人質として、更には建物周囲を『NIN-JA』達が抑えている為、手が出せずにいたのだった。
…尤も、彼の
心優しい…悪く言えば甘い性格な彼からすれば、そちらの理由でも使えないのだが。
螺局が言う"卑怯"とは、『反抗するなら人質を…』で無く、寧ろ此方の事を言っていた。
「おい、ヤザン、ドクロ!
殺るなら さっさと殺れ!」
そんな中、その怯え泣く子供達に銃口を向けている1人…長い銀髪、左目に眼帯を当てた…日本人には見えない少女が不機嫌な表情で、即時の任務遂行を促す。
瞬殺出来る状況ながら、その圧倒的優位な立場を楽しんでる様に見える2人に、不快を感じた様だった。
「お~ぉ、怖い怖い♪」
「あの~…?
俺の名前は、
ぶぉぉっ…
その少女の台詞に苦笑しながら、2人は殺気と闘氣を全開するのだった。
▼▼▼
「…俺は、忙しい。
出来れば早く、帰りたいのだが…」
場所は変わり、日本。
サブカルチャーの聖地と呼ばれる街の路地裏の一本道で1人の長身の男が、黒いスーツを着た集団に、挟み込まれる様な形で囲まれていた。
「いや、オメー…
そんな恋愛SLGやら格ゲーやら、アニメのブルーレイやら美少女フィギュアやらが詰まった紙袋 両手に持って言っても、説得力無ぇからな?」
男の台詞に、榊獅於が呆れながらの突っ込み。
コクコク…
首を縦に振り、それを無言で肯定しているのは、鈴木稔とサトルの義兄の田中充。
「「…………………………。」」
そして、その遣り取りを只 無言で見ているのは、庵丈安慈とサトルの実父、神代雄惇。
ドッドッドッドッドッドッ…
「…何か用事が有るなら、手早く済ませてくれないか?」
「応。それじゃ少し俺達と、
この5人に囲まれている中、堕天使組織『
▼▼▼
「…さて、撤収しますか。
アンタ達も、着いて来て貰うぜ。
ウチの
ブォン…
城内の殲滅を終了させたサトルが、この場で投降した元ナベリウス眷属も一緒に連れて帰る為、やや大きめな転移魔方陣を展開。
「あの…ガルーダ殿…?」
「はい?」
「あ、
その時、元ナベリウスの1人が、サトルに何やら質問してきた。
「あー、大丈夫大丈夫。
今回の俺の任務は、
他は、知らねっス。」
「「「「「「「「…………………。」」」」」」」」
それに対してサトルは そう応えると、高天原へと帰還。
「…………………………………。」
…其処に残ったのは、サトルの任務遂行途中に突如、転移で現れて奇襲してきた者。
今は上半身が床下に垂直に埋もれている、白い鎧の人物1人だけだった。
①サブタイトルが、浮かばない…
②
綿津見神…伊集院隼人(CITY HUNTER)
大江戸島平捌郎…江田島平八(男塾)
…のイメージで。
次回『天界異変(予定)』
乞う御期待!
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