ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

81 / 114
 
?:「今回はウチ達、堕天使のターンっスよ!」
 



あい・えす~Invincible Striver~

天使達が住まう、そして嘗ては『聖書』の神が住んでいた天界。

…と言っても、地上より遥か空高い位置に在る訳では無く。

その場は冥界等と同様、人間界とは別次元に位置する世界である。

…その縦7層から成る天界に今、この場で暮らす者達からすれば、招かれざる客が訪れていた。

 

≫≫≫

「い…一体、どういう事なのだ!?」

…この客により、天界下層の第1天第2天は、既に崩壊。

そして現在、天界で最も広いエリアである、第3天にて、その()()()()()()()()の破壊・虐殺行為が行われていた。

その報を聞き、その場に駆け付けた熾天使(セラフ)メタトロンは、実際に その光景を見て、とりあえずは驚きを隠せなかった。

『聖書』と【日本神話】が戦争状態になっていたのは、知っていた。

【日本神話】が"悪魔"だけでなく『聖書』として、()()も攻め入るのも、想定出来ていた。

…が、『所詮はマイナー弱小神話www(プー クスクス)』と、所詮は悪魔と変わらぬ認識だった、現在の天界のトップ達は、天界入口となる第1天の警備を、一応の意味で普段より僅かに強化していただけ。

堕天使の大軍での襲撃は、完全に想定外だったのだ。

 

≫≫≫

おんぎゃぇえええぇっ!!

「あが…?」

「げぼぇぅ…」

「ぐふっ!?」

赤ん坊の頭と蛾の羽を持つ、巨大な異形の芋虫が第3天の空を徘徊し、咆哮(なきごえ)と共に、猛毒の息を吐く。

これにより、次々と下級の天使達が、口とは言わず、体全体から血を噴いて倒れていく。

 

「くっくっく…

まぁ、成功作と、言っても良いかね?」

それは病的な迄に純白の肌、顔全体に奇抜な黒の化粧(メイク)を施した堕天使幹部…マユリエルが造った人工の魔獣であった。

  

≫≫≫

「おら!ちんたらしてんじゃねーぞ!」

 

ジュゴゴゴゴゴゴ…ッ!

 

「「「「「ぎゃぎゃあぁぁぁあっ!!」」」」」

天に幾多の魔方陣を創り出し、それから数多の光の槍を雨の如くに撃ち降らせてのは、堕天使総督のアザゼルである。

彼は、必死だった。

【日本神話】との衝突を防ぐ為、アマテラスと連絡を取ろうとしていたが、高天原への直通は繋がらず。

何時ものスレにアクセスしても、既に其処はコメント不可の状態。

ならば、その代わりにアマテラスがアップしたというスレにアクセスしようとしても、スレの仕様なのか、アザゼルが所持している端末では、アクセス拒否の表示が。

グリゴリ内部で もう1人のガルーダ・スレの常連だった、堕天使の少女の端末も同様で、完全に連絡の術は断たれていた。

そんな彼が選んだ行動が、天界襲撃。

短絡的なのは、自覚していた。

しかし、話し合いが出来ない状況下、堕天使(じぶんたち)が【日本神話】と敵対する心算が無いのを示すには…後々で『余計な真似を』『勝手な真似を』…と言われる可能性も承知で、『聖書』の一角の勢力を落とす。

それを証拠とする他に無いと云う、そういう判断だった。

自身が前線に出ているのも、それを示す為。

もう一度言うが、彼は必死で、焦っていたのだ。

 

≫≫≫

「うぉおおおぉっ!」

 

ビガァァッ!!

 

そして此処に、ある意味アザゼル以上に焦り、必死になっている堕天使(おとこ)が1人。

掌から雷光を放ち、次々と天使を墜としていく、武人然の男…グリゴリ幹部の1人、バラキエルだ。

勝手な真似、余計な真似、そして既に()()()かもしれないが、彼は【日本神話】に対する手土産を…()()()()()の為の"実績"を得るのに、躍起になっていた。

 

 

「や~れやれ…大丈夫かよ、アイツ…?

ま、死にゃしねーだろから良ーか。…なぁ!」

 

ズキャッ!

 

「「「ぶへろ?!」」」

それを離れた場所で天使と戦闘していた、同じく堕天使幹部コカビエルも、その同僚の意気込み具合に苦笑しながら、特大の光の槍を投擲し、一度に複数の敵を屠る。

 

≫≫≫

 

ゴッゴォ~~~~ン!

 

更には『聖剣騒動』の時に導入された、自律式人型機動兵器である"龍機兵"を改良した、"龍機兵MkⅡ"が、大暴れ。

【日本神話】の機動兵器と比べると火力は劣るが、グリゴリ独自の技術で造り上げた無人機の集団は、天使程度なら、十分に蹂躙出来るだけの性能は備えていた。

 

「あーっはっはっはっは!

どうだ! コカビエル!イクラエル!

もう、オモチャとは言わせんぞ!」

グリゴリ幹部であり、龍機兵の開発部顧問でもあるサハリエルが高らかに笑う中、この新型龍機兵は、火の海を作り上げていた。

 

≫≫≫

「さ~て…皆、ガンガン殺っちゃうよ~♪」

「「「「「「「了解!」」」」」」っス!」

そして また別の場所では、

 

ひゅ~ん…!

ダダダダダダ…!

シュゥィィンッ!

斬々々!

 

「「「「うぎゃぁっ?!」」」」

ウサ耳カチューシャを着けた女堕天使を筆頭に、機械の装甲を纏った堕天使の少女達が、ビーム弾や実弾、光剣や実剣等の装備を駆使して、確実に天使達を滅す。

グリゴリ()()()()()の一角…タバネルが造った、女性専用機動装甲Invincible Striver、通称あい・えす。

現状では この あい・えすの集団が、一番 天使達を斃していた。

 

「ふっふっふ…

じゃ、そ・ろ・そ・ろ、()()()とイキマスか♪」

後衛位置に下がっていたタバネルが、影の入った悪い笑みを浮かべる。

女堕天使の精鋭と、下級中級な天使が入り乱れているのを確認すると、

「イッくよ~!♪ 装甲解除(ドレス~…・リムーブ)!♪」

 

パチィン…

 

タバネルが指を弾いた その時、

 

バッサァァッ…

 

「「「きゃあぁああぁっ??!」」」

「「「「ひぇぇっ!!?」」」っス!」

「「「あ~れぇ~!」」」

「「いやん♡♪」」

タバネル本人を除く、女性堕天使達の あい・えすが、アンダーとして着ていたスクール水着 レオタード諸共 光の粒子と化し、一糸纏わぬ産まれた儘の姿に。

これで、堕天使の女性陣は大パニック。

 

「な、何なんスか、これわっ?!」

「タバネル! 謀ったわね~!?」

「か、換装!…って、出来ない?! 嘘ぉっ!?」

一部を除き、真っ赤な顔で胸や秘部を隠し、翼を広げて しゃがみ込み、空中静止。

…尤も、一部は恥じらう事無く、色々とセクシーなポーズを決めたりの、余裕なリアクション。

 

「「「「「ななな…何とォ~~?!」」」」」

そして それを見た、男の天使達は、彼女達以上に大パニック。

神の手により創られて幾千年にして、初めて見る異性の裸体。

しかも美女美少女揃いの それは、禁欲を強いられてきたDT天使達には、あらゆる意味で刺激が強過ぎた。

 

「あ~ら? 女の子の裸、見るのは初めてだったのかしらん?♡」

「はぁい♪ そんな君達に、大サービスぅ~!♡」

「そぉ~れ♡」 

 

くぱぁ…

 

「「「………!!!!」」」

此処で、余裕有る者達はタバネルの意を察したのか、R18指定必至な扇情的なポーズを天使達にノリノリで向ける。

 

「「「「ぷはァッ!!」」」」

 

ぷっしゃぁーーーーーーーっ!!!

 

結果、彼等は何処からとは言わぬが、凄まじい勢いで血を噴き出し、

 

ずず…

 

その純白の翼を漆黒へと変色。

 

「はぃは~い♪ 皆さ~ん、()()()()へ、ようこそ~!♪」

堕天(おち)たのだった。

 

「ふっふ~ん♪ タバネルさんの、計画通り~!♪

あー、皆、堕ちた子達は同胞に なるんだから、攻撃しちゃ駄目だよ~!♪」

「こ、このバカ兎っ!

言いたい事は、それだけっスか!?」

「あ、後で覚えてなさいよ?!」

「「「「は…裸見られた裸見られた裸見られた裸見られた裸見られた裸見られた裸見られた裸見られた…」」」」

 

▼▼▼

 

斬ッ!

 

「ギャァァァアッ!!?」

「鈍っているな。

大戦以来、碌な鍛練をしていなかった様だな?」

そして この惨状…戦場に割って入ったメタトロンを、堕天使幹部イクラエルの、刃の如きな鋭い手刀が斬り裂いた。

 

「よーし、此処は終いだな。

次、行くぞ!!」

「「「「「「「「「「うおぉお~~~~~~~~っ!!」」」」」」」」」」

これを見て、第3天の制圧を確認したアザゼルが、次の階層(エリア)である第4天への進攻を宣言した時、

 

ぼぉぉおん…

 

「「「「「!???」」」」」

第3天の空に、異変が起きた。

現れたのは、規則正しく並ぶ、無数の魔方陣。

しかし それは、天使堕天使、そして悪魔が使う 其れで無く。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

「…!! あ…あれは…?」

そして、其処から姿を見せた物に、アザゼルは驚愕。

それは、上半身は人型だが、下半身は巨大な釣り鐘。

珠を連ねた様な腕に錫杖を携えた、機動兵器だった。

 




 

マユリエル…マユリ様(BLEACH)
タバネル…天災兎(IS)
 
…のイメージで。
 
②今回に伴い、34話のサブタイ、変更しました。
m(_ _)m
 
③因に作者、某作品ヒロインの中で、一番好きなのは たっちゃん。
次点でラウラたんです。
 
 
回『天界滅壊(仮)』
乞う御期待!
感想、評価よろしくです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。