今回 遂に、サトル達の所属が、明らかに!(察せる人は、第1話で、或いは前話で察していたwww)
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時は巻き戻る。
それは、リアス・グレモリーの下僕の転生悪魔である兵藤一誠と一悶着起こしていたサトルと黒歌が、彼の前から姿を消した後の話。
「ただいま~。」
「戻ってきたにゃ~♪」
「お兄ぃ! 黒姉!」
タタタ…がばっ!
2人が転移した先は、やや広い、純和風な部屋。
最初から部屋に居た巫女服を着た金髪少女が、その姿を見て、少しだけ早足で歩み寄り、
「黒姉ぇ~♪」
「きゃは♪ よしよし、九重。
ただいまだにゃ!」
黒歌に飛び付き、抱きついた。
黒歌は そんな、自分の腰に抱き付いて頬擦りする、獣耳&もふもふ尻尾の少女…九重の頭を撫でる。
「サト君、黒歌姉様、お疲れ様です。」
「応。」
「白音も、ただいまだにゃ。」
そこに一足先、アーシア・アルジェントと共に この場へ転移していた白音も、声を掛けてきた。
「…で、例の
「「隣の部屋で、寝ています。」
おるぞ!」
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ずず…
「わぁ♪ 日本の お味噌汁、初めて食べるけど、凄く美味しいです!」
「そうじゃろう!
そう言って貰えると、使用人達も喜ぶわ!」
…時は少しだけ経ち。
サトルと白音が学園にいる頃、或いは駒王町の廃教会にて、金髪の少女が凶悪犯面の男から何やら仕置きを受けていた頃、生まれて初めての和食を食べているのは、白音が悪魔契約者のアパートから、転移魔法で連れてきたアーシア・アルジェント。
イタリア人の彼女は生まれて間も無く、地元の教会の前に捨てられ、その教会で拾われ育ってきた。
そして物心付いた頃、彼女は癒しの
その後は正式に『天界』所属のシスターとして、教会を訪れる傷付いた人々の治療をする生活を送っていた。
「…そりゃあ、悪魔も治療したりしたら、教会を追い出されるにゃ~?」
「はぅうっ?!」
しかし そんな ある日、
そして その現場を、その教会所属の聖騎士が目撃。
この騎士は、男の正体を即座に見抜き、その場で戦闘開始。
結果、騎士は命を落とす事は無かったが、深い傷を負う事に。
それが原因でアーシアは、"癒しの聖女"から一転、"悪魔ですら癒す汚れた魔女"の烙印を押され、
その後、路頭に迷いイタリアの地を彷徨っていた時、彼女に接触したのが、あの堕天使レイナーレ配下の はぐれ神父の1人。
所属組織とは別ルートで『聖女追放』の情報を得たレイナーレは、アーシアの癒しの
参考迄に、人の身に宿る
それはイコール、
「次の満月の夜には、
「間に合って良かったのじゃ!」
「……………。」
だが、この『聖女追放』の情報を得たのは、レイナーレだけに非ず。
『日本神話』が秘密裏に世界各地に忍ばせていた、通称【NIN=JA】と呼ばれる特殊部隊も、その情報を入手。
そして この報せを受けた日本神話の主神・天照大神は、『
「とりあえずは、任務完了だにゃ♪」
今更だが…説明が遅れたが、黒歌と白音は、猫又の上位妖怪、
そして彼女達は日本神話派閥の1つ、『妖怪』に所属していた。
尚、サトルは純粋な人間だが、縁有って"仮"構成員…言ってしまえばパート、或いはアルバイト的な扱いで日本神話に籍を置き、現在は『妖怪』のメンバーとして、京都に拠点を置く、『妖怪』御大将…九重の母親でもある、九尾狐の八坂の下で、白音や黒歌達と共に、活動していた。閑話休題。
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「失礼致します。
お客様の お召し物を、持って参りました。」
「うむ、ご苦労様じゃ!」
その後 暫く経ち、アーシア、黒歌、九重が色々と話していた時に、部屋に入ってきたのは、着物を着た妙齢の女。
「あ…それ、私の…?」
彼女が持ってきたのは、アーシアが最初に身に付けていた、シスター服と下着類。
「お姉さんが寝ている間に、洗濯を頼んでいたのじゃ!
しかし ぱんつだけは勝手に脱がすのは まずいと思って、その儘にしていたがの!」
「あ…ありがとうございますぅ…」
「心配しなくても、着替えの時には、
「は…はぁ…ど、どぅも…」
ハラリ…
そう言いながらアーシアは、室内には女子しか居ないからか、普通に躊躇いも無く、今 着ている和服の帯を解き、衣を脱いで、それを丁寧に畳んで床に置く。
そして
ヴィン…
「ただいま、戻りまs…
「聖女さんの様子は、どうデ・ス、
「「「…………………。」」」
そのタイミングで畳の床に転移魔方陣が出現、其処から学校帰りの2人が姿を見せたのは、
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「やはり、お兄は すけべぇじゃの!」
「どぉっっ…変態だにゃ!!」
「はゎゎ…み、見られてしまいました…」
「大丈夫です。
おじ様と おば様には、チクりますから。」
「それだけはマジ、堪忍して下さい…」
顔面フルボッコ状態で、正座しているのはサトル。
九重や黒歌から散々と言われ、白音からは先程の、"
「お兄、お兄ぃ♪」
そんなサトルに九重が話し掛ける。
その手には、近日に京都市内に新しく店を開くらしい、甘味屋の広告が持たれていた。
「おぉっ! これは…!」
「にゃ? デラックス白玉フルーツ餡蜜杏仁豆腐グレート…¥2.399-(税抜)?」
「凄く、美味しそうですね!」
「………………………………。」
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ドッガァッ!
「出てきなさい堕天使共!
この町の管理者、リアス・グレモリーが滅してあげるわ!」
「そ、そうだ! 覚悟しやがれ!!」
それから
「この町で一体、何を企んでいたかは知らないけど、私に断りも無く…ぃぇ、仮に一言 声を掛けていたかとしても、堕天使が この町に根を下ろすって事だけで、万死に値するわ!」
「夕麻ちゃ…いや、天野夕麻、出てこい!
お前だけは この俺が、ぶん殴ってやる!」
深夜にも拘わらず、リアスと その下僕…左腕に赤い籠手を装着した兵藤一誠を先頭に、廃屋の中で大声で吠えながら、建物内部へと突き進む。
「ちょ…リアス? もう夜、遅いんだからさ、余り、大きな声や音は…
えぇーっと…君、木場君…だったね?
建物に人払いと認識阻害の結界を…」
「は…はい!」
≫≫≫
「な…何よ、これ…堕天使処か、誰も居ないじゃないのよ!?」
「くそっ! まさか あのサイト、大嘘出鱈目書いてやがったか?!」
「いや、確かに少し前迄は、此処に堕天使は居たさ…」
しかし、リアス達一行が建物の奥迄突き進むも、そして、前日の夕方にオカ研部室を訪ね、堕天使排除の協力を名乗り出た(そして最終的に勝手に付いてきた)、リアスと同年代に見える、悪魔の少年が見つけた地下室にも当然ながら、既に誰も居らず。
「…だから、言ったじゃないか!?
僕が訪ねて来た時に、直ぐにでも行動していたら!
呑気に紅茶 飲みながら、レポートの纏めとか、夜遅く迄、契約者の依頼を受けたりとかしてるから!!」
「う…煩いわね?!
まさか、今からって このタイミングで、狙った様に居なくなってるなんて、思わないじゃないのよ!」
「昨日の深夜の時点で、サイトには情報が有ったんだろ?
それなら
君達も、少なくとも朝には、此処の事を知っていたんだろ?
だったら呑気に授業なんか受けてないで、学園を抜け出してでも…それこそ僕が訪ねる前に、迅速に行動に移るべきだったんだよ!
そんなだから
「な…何ですってぇっ?!!」
部屋に残された、飲み掛けの酒や、床に散らばっているスナック菓子の滓、そして やはり床に残された、数枚の黒い羽根を指差しながらの…深緑色の髪の、まるで瞑っているかの様な細目の…この少年の指摘に、リアスは逆キレ気味に応える事しか出来ず、2人の言い争いは、この場で夜明け前迄 続くのだった。
「くっそ~…町の管理者だからって、変に無能の顔を立てようとしたのが失敗だったよ…
最初から、僕1人が勝手に行動していれば、今頃は
次回予告…(予定)
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■お手柄!リアス姫、町の管理者として、堕天使の排除に成功した件!
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さて、第8話にて、コカビエルにセクハラ容疑浮上した訳ですが、貴方の審判は【有罪】? それとも【無罪】?
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本当は褒め称えたいけど【有罪】
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ギリギリ、お仕置きの範疇でしょ?【無罪】
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グッジョブです、コカビー師匠!【無罪】