ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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新しい生徒会長が決まりました!
アンケートありがとうございました。
   




終末③

堕天使御一行が日本に訪れた2日目の昼過ぎ。

この日も高天原では、若者達が鍛練に精を出していた。

 

「「………………………。」」

今 対峙しているのは、サトルとソーナ。

 

「ソーナ先輩、気を付けて下さい。

サト君は普通にセクハラしてきますよ。」

「ドスケベサトルだにゃ!

壁際まで追い詰めると どんっ!…してきて、その後は"自主規制"だにゃ!」

「ひぇっ?!」

「喧しいわっ!…って、いやいや支取先輩、しませんから!」

身の危険を感じ、己の身体を守るが如く抱き締めるソーナと、サトルとの模擬戦が、多数のギャラリーの中で始まろうとしていた。

 

「せ…セクハラだと…

まさか、模擬戦に託つけて、あんな事や こんな事を…(*゚∀゚)=3」

「あんた、興奮していない?」

「…していない。」

「か、神代ぉっ! テメー、会長に変な真似したら ぶっ殺すからな!」

「きもーい。」「きしょーい。」

「いや、だから やらないって!」

 

シャァッ!

 

先手を仕掛けたのはソーナ。

駒王のジャージを着た少女の指先から、超圧縮された水流が、レーザービームの様に放たれた。

 

シュゥ…

 

しかし それは、稽古着姿のサトルには通じない。

サトルの体に直撃する寸前、何物をも穿つであろう水閃は、"神鳥の羽ばたき(ガルーダ・フラップ)"の前に霧散してしまう。

 

「やはり、魔法で()()()水は、効果無しですか…ならば!」

ソーナも既にサトルの神器(セイクリッド・ギア)の絶対魔法防御は承知している。

…が、それでもソーナは魔力を集中させる。

 

「ん~、魔法が効かないからって、それでもソーナが神代君に格闘戦で勝てる訳が無いからね~?」

「ソーナは何かを狙っているのか?」

「カミシロサトルは、待ちの体勢か。

余裕か…それとも何が来るのかに、興味が沸いたか?」

「…! ガルーダ君の上空(うえ)!!」

「「「「「「「!!?」」」」」」」

ディオドラ達が戦況を見守る中、栗毛のツインテールの少女がサトルの遥か頭上を指差した。

其処には巨大な水の塊が、真球を型どって浮かんでいる。

 

ゴォオッ!

 

そして其れが、形を崩しながら勢い良く落下。

 

「……!?」

サトルは其れを、直前で()()()

 

バッシャァアっ!!

 

まともに受けていれば圧死は必至だった質量の水塊は、地面に落ちると全方位に津波の様に溢れ流れ、

「哈っ!」「せぃっ!」「やっ!」

それは観戦していた者達をも呑み込もうと襲い掛かるが、防御術に心得が有る者達が焦る事無く防護壁を張り、大事には至らず。

そして…

「今のは…ヤバかった…!」

サトルも それを防御姿勢、確と足を地面に踏み込み、押し流されない様に必死に堪えていた。

この水は、絶対魔法防御で消える事が無かったのだ。

 

「思った通りです。

(ゼロ)から いきなり()()()なら兎も角、()()()水なら、有効な様ですね。

…そして其れは、水に限らない!」

ソーナの最初の一撃は、単純に魔法で水を創り上げ、それを撃ち放った物だった。

だが其れは、サトルには通じない。

しかし次の一手。

上空からサトルに落とした水は、単なる魔力の水では無かった。

サトルの頭上、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、巨大な"H2O"を作り出したのだ。

上空に留まっていたのは、魔力で安定させていたのだが、それを解除すれば、この水の塊は万有引力の法則に従い、真下に落ちる。

確かに切っ掛けは魔力による物だが、この水その物は魔力・魔法とは関係が無い。

創造で無く作成。

これが、ソーナの考えたサトルに対する魔力を使った戦闘での攻略法だった。

 

「す、凄いです、ソーナ先輩!

胸に送る筈だった栄養も、全て脳味噌(あたま)に送っていたのは伊達じゃ有りません!」

「あ゙っぁあ?!!」

「余計な事を言うな~っ!」

 

≫≫≫

 

ゴッゴゴォォッ!

 

「ぬわーっ?!」

この後、 怒れる貧乳様の八つ当たり ソーナの猛攻が続いた。

水だけでなく、気温等を魔力でコントロールして作り出した竜巻や鎌鼬が、絶対魔法防御で無効化される事無くサトルを襲う。

 

「流石は駄肉姫とは対極を為す()肉姫です!」

「…だから その呼び名は、止めて貰えますか!?

破ぁぁっ!」

 

ボォッ!

 

「っ熱っ!? 白音ー!テッメー、絶対わざと言ってるだろーっ?!」

更には風で粉塵を巻き上げ、それに魔力で着火させた事で起こる爆炎も、消える事無くサトルに迫る。

人間界の学舎で「化学」を学んでいたソーナだからこそ、思い付き実践出来た戦法だろう。

  

「成る程、さっきの水もだけど、あの爆発そのものは、魔法じゃないからな!」

「全く魔力が役に立たない訳じゃ、ないのね。」

「直接に魔法で創った炎や水で無いなら、有効だったのですね。」

「それに気付くとは、流石はソーナ・シトリーと言う処か。」

この自分達では発想の外だった攻撃に、若い悪魔達は驚き、ソーナを称賛。

 

ガキィィッ!

 

「きゃぁあっ?!」

「「「「か、会長ぉーー!??」」」」

…それでも結局は、それ等の攻撃を全て躱して近距離戦に持ち込んだ、サトルの勝ちだったのだが。

 

「か、ががが、ガルーダぁっ!

き、貴様、女相手に何て技を仕掛けるんだ!?

良いだろう、次は私が相手をしてやろう!

(;゚∀゚)=3 さあ、今の技、この私にも掛けてみりょ!!」

「え? えぇっ??!」

「ゴメン、神代君! ウチの変態がマジにゴメン!」

 

 

 〇サトル vs ソーナ●

(8:15 / シャットダウン クラッチ)

  

 

▼▼▼

翌日の月曜日。

 

『世界は平凡か?未来は退屈か?現実は適当か?』

駒王学園では先週に続いて、臨時の全校集会が開かれていた。

 

『安心しろ。それでも人生は劇的だ!』

それはソーナに代わり、新しく生徒会長に選ばれた生徒、そして新生生徒会の御披露目だった。

 

『…そんな訳で、本日から来年度、この学園の生徒会長を勤める事になった黒神だ。』

黒神めだか。

1年生でありながら、全体の6割越えの得票で生徒会長の座に就いた少女である。

 

「…で、サトル君は黒神ちゃんに、役員誘われてたんだよね?

結局 蹴っちゃったの?」

「当たり前だろ? 面倒いじゃんよ。」

カルマとサトルが小声で話す中、新しい生徒会長の演説は続く。

 

『…先代会長の支取蒼奈さんは、立派な生徒会長だった。

だが、私は あの人の真似事は出来ないし、していく心算も無い。

私は私の やり方で、生徒会を執行する!

その一環が この" めだ〇ボッ〇ス 目安箱"だ。

学業・恋愛・家庭・労働・私生活・etc(そのた)に至るまで、悩む事が有れば、迷わず目安箱に投書するが良い。

24時間365日、私は誰からの相談でも受け付ける!』

 

≫≫ ≫

その日の放課後。

 

「めだかちゃーん、あの箱、早速だけど何枚か投書されてるよ~?」

「ふむ? どれどれ…」

生徒会役員室にて、()()()()()()の更識楯無が、黒神に話し掛ける。

黒神と更識。

生徒会に立候補していた この2人は、裏で盟約を交わしていた。

 

【もしも、2人の どちらかが生徒会長に選ばれたなら、もう1人は副会長となり、新しい生徒会長をサポートする】

 

…この約束に従い、更識は2年生ながら、1年生の新生徒会長率いる生徒会に所属していた。

因みに もう1人の会長候補だった女生徒は、その立候補時に掲げていた公約から、『この娘やべー』と、係わらない様にしていたとか。

 

「………………………………。

う~む…?」

「…どしたの?」

 

サッ…

 

自身が公約に掲げた、"目安箱"に就任初日から複数の投書が有った事に、嬉々として その内容を確認する黒神だったが、一通り目を通した途端、複雑な表情を浮かべてしまう。

そして心配そうに様子を伺う更識に、その投書を「読めば解る」とばかり、無言で渡すのだった。

 

「何々…?

『2年C組の兵藤と松本と元浜の覗き行為に困っています。何とかして下さい』

『2年の変態3人衆の変態行為をどうにかしてください。よろしくお願いします。』

『兵藤元浜松本をコロしてください』

『性犯罪者殺すべし!変態シバくべし!』

『1-Eのバカップルを、せめて学内だけでも自重させて下さい。私はカプチーノが大好きなんです。ブラックは もう飲みたくないんです。』

…って、あ~…(  ̄- ̄)」

更識が それ等を見ると その殆どが、 ()()()()()()()()()()()()()()()だったのだ。

遠い目をして、理解納得してしまう更識。

 

「でも これって どっちかと言えば、風紀委の仕事なんじゃないのかな?

女子の気持ちは、解るけどさ。」

「ん~、鶴ちゃんも晶ちゃんも『アイツ等マジに〇ね』って感じで手を焼いてるみたいなんだよね?」

「1年の間では、神代が大暴れした後からは、覗きとか特に何も聞いてないのですが、まだ そんなに酷いんですか?」

「あれから兵藤だけはグレモリー先輩に散々と躾られたらしく大人しくしてるんだけど、残りの2人が相変わらずね。

…ってか、その兵藤が学校に来なくなって、もう1週間以上経ってるのよね…」

「あのオカルト研究部の全員が、そうみたいでんなぁ?」

「うん。ギャスパー君も、学校に来てないし…」

そして その投書を見た他の生徒会メンバーも、色々と話し出す。

 

「今はオカ研の話じゃないだろう。

…そして確かに これは、本来なら風紀委員の仕事かも知れぬが、目安箱に これ程迄に同じ内容の投書が有る以上は無視は出来ない。

まさか就任初日から、公約破棄する訳にも行くまいしな。

従って これより、生徒会を執行する!」

「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」

最後は黒神めだか生徒会長の号令の下、動き出す生徒会執行部。

変態3人衆の内、既に兵藤一誠だけは解決していると言って良く、残るは その悪友2人。

この2人が生徒会によって更正されるか…

生徒会が この2人を見事 更正させる事が出来るか…

それは別の…()()()()()()()()()である。

 

「…で、黒神はん?

こっちの『バカップル何とかして』は、どないするんでっか?」

「ふっ、萬田会計よ…

ブラックコーヒーも、なかなか美味いものだぞ?」

「そうですよ、萬田先輩。

あの2人は もう手遅れです。」

「あ~、さいですか…」

会計の2年の男子生徒…萬田の言葉に、遠い目をする黒神と もう1人の1年生である書記の女子生徒。

このリアクションに、萬田は何かを察したのか それ以上は何も言わず。

 

「あの2人の事は、諦めましょう。」

 

パサッ…

 

そして更識が手にしていた扇子を開くと、そこには【試合終了】の文字が書かれていた。

 

▼▼▼

同刻の冥界。

悪魔領の辺境、嘗て"旧魔王派"と呼ばれていた者達が住んでいた地に在る、1軒の屋敷。

出入り不可の結界に覆われた この屋敷の中に、魔王レヴィアタンやリアス・グレモリー達は捕らえられていた。

 

「「「………………………。」」」

サトルとの戦闘、最後に止めを刺される前にアマテラスの介入により現在に至っている。

…が、その雰囲気は当然だが明るくは無い。

特に親友、夫、兄の死…否、消滅を目の前で見た3人は完全に心が折れ、自分の殻に閉じ籠もり、部屋の角に座り込んで動かず、何もしようとしない。

 

「私のせいだ…私の…私…の…」

中でもセラフォルー・レヴィアタンは、確かに彼女が元凶の一因なのだが、虚ろな表情で、何やらブツブツと譫言を唱えるだけの日々を消化していた。

 

「「「「「……………。」」」」」

残るグレモリー眷属も それに連られる様に、何をする事無くな、無気力な日々。

何物も喉に通す事の無い日常を過ごしていた。

…尤も数週間程度、何も口にしない程で、飢えが原因で死ぬ程、悪魔は肉体的に貧弱では無いのだが、それでも苦しいのは変わりないにも拘わらず…だ。

 

「ん~、暗い、暗過ぎるねぇ。

何なんだい? このブラックホールな空間は?」

「「「「「「!!?」」」」」」

其処に現れたのは【日本神話】の主神、天照大神。

 

「いよいよ僕達に、止めを刺しに来た…のですか?」

いきなりの登場。

この神出鬼没な神に、金髪の少年が問えば、

「いや、()()()違うよ。

安心して良いよ。

君達にとって、凄く都合の良い話を持ってきたんだ?」

「…何故、疑問形なんですか?」

 

スゥ…

 

「「「「「???!」」」」」

「それは、もしかして安心処か、尚更な絶望な話かも知れないからさ。」

そう言って、水晶で封印(コーティング)された、赤い籠手(ひだりうで)を取り出すのだった。

 

「それは…兵藤君の…?」

「日は来月、12月25日。

場所はルシファード・コロシアム。

受けてみるかい?

君達の生き残りを賭けた、戦争遊戯(ウォー・ゲーム)を?」

 




 
①シャットダウン クラッチ…どんな技か知らない人は、画像検索を
②生徒会メンバーは副会長の他にも一応、会計2人、書記2人は決まっています。(庶務は未定)
今後の出番は未定ですので、今回は紹介はしませんが、とりあえず原作キャラや既に登場してるキャラも混じったりしています。
1人は名前が出て、判る人は分かったと思いますが。(笑)

  
感想よろしくです。
 

さて、駒王学園の新しい生徒会長は誰に しましょう?

  • めだかちゃん
  • 千代ちゃん
  • 盾無ちゃん
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