ガルーダDxD(仮)   作:挫梛道

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①各キャラの入場の時の前口上だけど、全員分考えるのって やっぱり無理が有るよね!
 
古杜・ラウラ「「解せぬ。」」
堀井・スーザン「「ざけんな。」」
 
 
②今回の執筆に際し、73話をほんの一部ですが修正しています。
理解と許容、よろしくお願いします。
m(_ _)m

 
 
…さて、手元の お茶やコーヒーは飲み干しているかい?
 


1/2の(よこしま)な感情

「あ、あの男はっ?!」

『聖書』側控え室。

兵藤の対戦相手として登場した人物がモニターに映った時、その顔を見て声を出して驚いたのはグレイフィアだった。

 

「知ってるの?グレイフィア?」

「あの男は…沖田を斬った男です…」

「「!!?」」  

グレイフィアは言うには、スサノオがルシファードを攻めてきた時、その配下の神兵として多くの悪魔を屠り、そしてサーゼクスの騎士(ナイト)を単身で討った人物らしい。

それを聞き、リアスと木場が険しい表情となり、 

「あの男が、師匠を…!」

更に木場に至っては憎悪を露にした表情でモニターを見つめる。

  

「…頼んだぞ、兵藤君!」

そして この"沖田"なる悪魔に師事していた少年は、己の師の仇を託すかの様に、画面に映る兵藤に話し掛けるのだった。

 

▼▼▼

「何なんだよ…アイツ…?」

一方その頃、東ゲートが開き、そこから姿を見せた河上彦斎を見て、兵藤は戸惑っていた。

 

「ち…小さい…?」

自分の対戦相手として現れたのは、身長150㌢程の小柄な男だったのだ。

 

 

何だアイツ…中学生か?

そ、そうか! 既に悪魔(こっち)は4連敗して後が無い状態だから、勝負を盛り上げようって事で わざと此方に勝たせる為、あんなチビを出してきたんだな!

こいつはラッキーだぜ!

そういう事なら、遠慮無く勝たせて貰うぜ!

今までの汚名を返上してやる!

そして分かっているのか、日本神話?

そういう傲りや慢心が、負けフラグになるんだぜ?

これから俺達の大逆転が始まるぜ!

 

 

 

…そう考えながら、武舞台に上がってくる男を兵藤が見据えていた。

 

▼▼▼

「……………………………………。」

同じ頃、【日本神話】側の控え室ではサトルが武舞台の様子が映されたモニターを観ながら、どん引きな顔をしていた。

 

「ん?神代氏?」

「 カミシロサトル、どうかしたのか?」

それを見た古杜とラウラが何事かと尋ねると、

「ん~、まさか、あの性犯罪者に河上さんをぶつける、なんてね…

流石に これは、アマテラスさm…んに血の色を聞きたくなっただけさ。」

更なる引き顔となっての返事。

 

「そもそも本人も自覚していたけど、このゲーム自体が茶番なんだよな。

無能姫御一行は兎も角、魔王熟女だけは あの時、問答無用で殺っとけば それで終わりだったんだ。

それにゲームやるにしても何なの?

このオーバーキル・メンバー?」

「私はアカバネやドクロ、ヤザンを出さないだけ有情だと思うが?」

蜷局(と・ぐ・ろ)、さんね。

…確かに貴族に対する一般悪魔の溜飲を下げさせ、【日本神話(オレたち)】への不平を散らすのも目的の1つだろうけど、ぶっちゃけ全員、俺達『NIN=JA』みたいな普通の人間だけのメンバー…

神様や妖怪、神兵の皆さんで無くても勝ち越しだけなら充分に…って、あっ…」

「どうした?」

「神代氏?」

「ラウラ…と、古杜サン、冥界(ここ)に居るって事は…」

此処でサトルは、ラウラと古杜が普通に冥界に来ているという違和に気付く。

冥界の大気中には、人間にとって猛毒に等しい瘴気という成分が多量に含まれている。

以前サトルが冥界入りする際には、アマテラスの外地順応のスキル『如何地適応(ドコデモ・モーマンタイ)』により、瘴気の耐性(効果300年)を得ていた。

つまり、サトルは身体的には兎も角、生物学的には常人と変わらない この2人も、アマテラスからスキルの施しを受けたのを理解。

 

「…アマテラスさんから瘴気対策のスキル、仕込まれてるよな?

…ベロちゅーで。」

因みに その耐性スキルに限らず、アマテラスからのスキルの受け渡しは基本、スキル授受のスキル『口写し(リップ・サービス)』…見た目は接吻で行使されている。 

 

「はぁ?! の、のののの、ノーコメントだ!」

「神代氏。俺は舌は、入れられなかったぞ?」

このサトルの不意の問い掛けに、古杜は表情を変えずに一部を否定。

ラウラは顔を真っ赤にして明ら様に動揺。

 

「そのテンパリは肯定と同じだぜ?www」

「う、うるさい!

あれは女子同士だから無しだ!ノーカンだ!」

「………………………………………。

ラウラたんの初ちっすの相手はアマテラスさん(おんなのひと)、しかも いきなり深いヤツでした、まる」

「ゆ、言うな~っ!?」

そのラウラの反応を見て、更に弄りに入るサトル。

 

「まぁ、確かに気にする事は無いさ。

アマテラスさんて、実は かなりなキス魔だったりするから。

しかも無差別で無く、きちんと ある程度の選り好みは きっちりするから始末に措けない。

大体 俺も7歳の時に、あのヒトに初めてを奪われたクチだし。

もう完璧にショタだぜ、ショタ。

ついでに言えば あの お姉さん、ショタだけで無くレ〇゙属性も持ってるからな。

今年の4月からはアーシアさんと毎夜、()()()()()()()してるらしいからね~?」

「「…………………………………。」」

「え? 2人共どうかしたの?

何? 後ろ? 後ろが どうかしt

 

▼▼▼

兵藤一誠はリアス・グレモリーに対し眷属として、紛うことなき忠誠を持っている。

神器所有者(セイクリッド・ギア・ホルダー)として堕天使から危険視され、命を奪われた後に、悪魔に転生とは云え、その命を拾い救ってくれたのだ。

その恩は、ちょっとやそっとの行動では返しきれないと思っている。

だからこそ、何人を相手にした時も彼女を至上、最優先とする言動も有った。

だが その一方で、決して表には出さぬが、主や その下僕の女性と、深く好くな…俗に言う『むふふ♡』な関係になりたい等と云う、下心全開な想いが半分占めていたのも事実である。

 

「部長の為にも、絶対に負ける訳には行かねぇ!

悪いが お前は、消えて貰うぜ!」

しかし それでも、リアスに忠誠を誓っているのも、それもまた事実。

あくまでもセラフォルーを救うで無くリアスの為と、武舞台に上った男に、挑発するかの様に魔剣の切っ先を向けた。

それに対して兵藤の対戦相手の河上彦斎は、納刀の儘 身構える。

 

「…………………………。」

河上彦斎は幕末から明治維新の時代、開国を芳しとせずな、攘夷思考の持ち主だった。

そして後の世…現代に於いて"幕末四大人斬り"の一角に呼ばれるに相応しく、数多くの開国派の要人や志士を斬ったとして、死後は地獄逝きが確定。

しかし それを、スサノオやカグヅチ等、その実力を認めていた武闘派な神達を介して…所謂 司法取引な形で高天原の神兵となっていた。

 

『…それでは、戦闘開始(はじめ)!』

そしてアメノウズメの掛け声の下、死合が始まった。

 

「うぉおっ!」

 

バシュッ!

 

先制は互いの剣が届かぬ離れた間合いからの、兵藤の魔力弾。

しかし赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を喪った素の悪魔としての魔力…サイラオーグと比べたら それなりだが、悪魔として貧弱過ぎる魔力しか持たない兵藤の それは、威力は勿論の事 速度も河上からすれば遅過ぎ、あっさりと見切られ躱されてしまう。

 

「…拙者、遊ぶ心算は御座らんがアマテラス殿より1つだけ、課題を言い渡されている故、とりあえずは それをくりあーさせて頂くで御座る。」

「あぁっ?!」

 

斬っ!!…ぼとっ…

 

「え?」

それは瞬く間の出来事だった。

一言発した後、正に神速の表現が相応しい鋭い踏み込みで瞬時に間合いを詰めた河上が居合いの一閃。

限界まで身を低くした姿勢から、逆袈裟の斬り上げにより、兵藤の左腕が重い音と共に武舞台の床に落ちたのだった。

 

ぶっしゅうっ…!!

 

「ぎゃっあぁぁぁあっ?!

う、腕!? 俺の腕ぇええっ??!」

時間にして約1秒。

腕が地面に落ちた後、それが視界に映り、それが自身の物と認識。

斬り口から夥しい血が噴き出したのは、その後。

それで漸く斬られた事に気付いた兵藤が、遅れてきた激痛と左腕を再び喪ったショックに苦悶の叫びを上げる。

木場から貰った魔剣を投げ捨て、肩口を押さえて のたうち回る兵藤。

痛みを感じさせず、斬られた事を気付かせない…河上の剣閃は、それほど迄に洗練された物だった。

 

「神代殿から雑魚だとは伺っていたが、まさか此程迄でだったとは…

せいくりっど・ぎあとやらを失ったと云えど、弱過ぎるで御座る。」

「な…何だと、この ど・チビがぁ…!

チビの癖に、何で、こんな…?!」

「おろ? もしかして お主、拙者を小兵だと侮っていたで御座るか?

戦場にて、自分と相手の れべる差を見極められないのは致命的で御座るよ。

…と、それは拙者も同じで御座ったか。…れべるの低さを見誤っていたで御座る。」

この戦闘をサービスバトルと勝手に勘違いしていた兵藤が、片膝を着き、河上を睨み付ける。

『チビ』呼ばわりに、気にしてないのか表に出してないだけのか、河上は そんな兵藤に対し、

「遊びは終わりにするで御座る。

「……!!」

無表情で切っ先を向けての決着宣言。

 

「死ね。

 

タタタッ…!

 

そして神速の踏み込み再び。

 

「???!」

しかし兵藤には、その動きがハッキリと見て捉える事が出来た。

確と自分との距離を詰めながら抜刀された刃が、先程と同じく下方から、今度は自分の喉元に迫る。

それが まるでスロー再生の様にハッキリと視認出来た。

 

「う…ぅわあゎゎあ~~っ!?」

しかし それは()()()()()()()

極限までの危機に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()で、それを避けるのが可能な程の運動能力まで得た訳では無かった。

 

 

 

 

や、殺られるのか?

こんなチビに??!

じょ、冗談じゃないぞ!

話が違うだろ!?

この戦闘は、こっちの勝ちゲーじゃなかったのかよ?!

俺は このチビに勝って、その勢いで逆転勝利!

そして その切っ掛けを作ったとして、部長と朱乃さん、ついでにレヴィアタン様からも御褒美として…

それを、このチビが!チビの分際で!

チビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビ…

そ、そうだ! それからアイツだ!

あの、神代のヤローが全て…

チクショゥ…

俺の、ハーレム計画が…! 

 

 

 

ゆっくりと近付く刃を目にしながら、現実を理解出来ないながらも、「どうして こうなった」と思考を巡らせる兵藤。

 

斬!

 

「っ~~~~~~~~っっ!!?」

しかし真実(こたえ)に到達出来ない儘、河上の放った一撃が兵藤の喉元に到着。

身を屈めて飛翔、左手で切っ先の峰側を持ち、刃を下から両手を使って押し当てる様な斬撃だ。

鮮血舞う中、声無き断末魔が、コロシアムに響く。

 

シュゥ…

 

そして兵藤は光の粒子となり、闘場から姿を消した。

 

『勝利有り!

Winner…河上ぃ彦んっ斎ぃっ!!

そして このバトルの結果により、『聖書』の勝ち越しは不可能となった為、戦争遊戯(ウォー・ゲーム)は【日本神話】の勝利!

それに伴い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの処刑が決定しました!!』

 




 
河上彦斎…緋村剣心(るろ剣)の抜刀斎モード・十字傷無しのイメージで。
 
次回対戦カード…木場vs蔵馬(予定)
乞う御期待!
  
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