この小説はバンドリ!の宇田川巴ちゃん大好きな主の描く、完全私得作品になっています!!!!!
原作とは違う点もきっと多くなります、キャラのイメージが変わってしまうかもしれません。それでも!!
…つ、拙い文章ではありますが、少しでも巴ちゃんの魅力が伝わる、そんな小説にできるよう頑張ります!
久しぶりに夢を見た。随分と懐かしいような、それでいてどこか新しいような、そんな夢。
いつもと変わらない街並み。桜並木の中を歩いてみれば、そっと柔らかな春風が身を包む。繋いでいた手は離れて半歩、一歩また一歩と彼女は進む。そして、普段は絶対見せないような、無邪気な笑顔で振り返っては笑いかける。
近いようで遠いのかもしれない。一緒に居たいはずなのに居られないかもしれない。だからお前が、どこかに行ってしまわないように、また並んで歩けるように。
そんな淡い希望さえ込めて微笑み返す……
「…い、おー…い、おーい!おい!!」
耳をつんざく大声で俺の意識は覚醒する。まだ眠いというのに。時計を見やれば午前9時を指し示す。俺の布団をひっぺがし、身を乗り出すようにして、目の前には燃えるような赤いロングヘアの美少女が一人、呆れた顔でこっちを見ている。
「ちょっと目を離した隙に爆睡ってお前なぁ、ってああ、もう、だから寝るなっての!歩希!」
抵抗虚しく、夢の中への入口をはっきり絶たれた俺、白川歩希はゆっくりと身体を起こして、少女と正面から向き合う。綺麗なその赤髪が胸元で擦れるのがくすぐったい。もたれかかるかのように、そっと身を寄せて、やや赤みのさしたその顔をしっかりと捉える。さりげなく頰に手を添えてやれば、
「な、なんだよ…、え、え…」
若干の焦りと動揺を見せる彼女にそっと一言。
「あと…、5分」
瞬間、炸裂する右頰への平手打ち。一気に覚醒し直した俺の意識はもう、二度寝なんていう概念を捨て去っていた。またビンタ食らいたくないもん、そりゃ。
「まったく、何すんのかと思ったらさ、まったく。」
あれから俺は起きたというのに、目の前の少女はぷくりと頰を膨らませて、フライパンを握っている。手際よく動くその背にかかる赤髪が揺れて、俺の視線を引きつける。いやはやそんな怒るかねぇ、かかあ天下じゃないんだから、まったく。ん?かかあ天下?結婚したのかって?あれ?
「…なんでまだいんの?」
肩をピクリと跳ね上がらせて、彼女はこちらに向き直る。あ、ヤバイかも。目が笑ってない。そのままゆらゆらとこちらに近づいてくるのを制止しようとするも彼女の無言の圧力に為すすべ無しといったところか。そして、フライパンを置いた左手が認識されるのよりも先に俺の頬には紅葉ができた。
きっと一緒に居れるから。だから前を向いて、君と踏み出すこの一歩。
これは俺、白川歩希と彼女、宇田川巴の恋物語である。
多分。
いかがでしたか?今まで小説なんて読む専門だったので分からないことだらけです…。バンドリの小説、本当に面白い作品ばかりで私も大好きなキャラクターで是非描きたいなと思っていたので今回投稿致しました。更新、めちゃくちゃ遅くなるかと思いますが是非ともこの作品にお付き合いいただければと思います。
感想、評価お待ちしております。
それではまた次回で!ありがとうございました!