これ正直なかなか書き進められなかったです
12日正午頃ルーキー日刊15位(お、おう)
デビューライブの後、つまり仮面を外した後ということになるが、仮面をつけていたころよりも格段に視線が集まる。単純な興味から信じられないといったようなものまである。そんな視線をかいくぐりながら教室へとたどり着くと、少し勢いよく席に着く
「大変そうだな、高長」
「ああ。見られるのが仕事とはいえ、仕事場じゃないところでも見られるのはさすがにこたえる。昔のあれに比べれば楽だけどな」
「あんまり無茶はするなよ?」
「わかってるよ」
休み時間のたびに数人、クラスメイトじゃない視線を感じ続けていた。詰め寄って来られるよりは遥かにマシだけど
授業が終わり放課後になると、さらに人の数が増えるが、幸いにも誰にも声をかけられなかったので一直線でたどり着き、事務所へとバイクを走らせた
「おっはようございます!」
「おはよう。相変わらず元気だね」
仮面を外したことで増えたことは視線だけじゃない
「あれ!?陵さんメガネかけてるけど目悪いの?」
「え?ああ、これね。読書とかパソコン使うときはこうしてるんだ」
「なんか独特の雰囲気が出てますね」
「そうかなぁ。前川さんとおんなじ感じだと思うんだけどね」
「そうですか?」
「よし。やめよう、きりがない」
そんな時勢いよく扉が開けられる
「陵くんいる!?」
美嘉を先頭にあの4名が部屋に入ってくる。あのあと調べたけど、確かユニット名はLIPPSだったな
「勢いよく扉を開けるな。小さい子にあたったらどうするつもりだ」
「「あ……ごめんなさい」」
根はいい人たちなんだけどなぁ、と思っていると
「め、メガネ似合ってるね……」
「ああ、ありがとう美嘉」
一呼吸置いて
「「陵くん付き合って!」」
「……」
ん?
「陵さん……モテモテですね。誰と付き合うんですか?」
「待て本田、待て」
LIPPSに向き合うと、口を開く
「で、なんだって?」
「「付き合って!」」
「美嘉がちゃんと俺を見てそんなことを言うってことは撮影か?」
「「あたり!」」
「なんか納得できないんだけど!」
「で、俺は何をすればいいの?」
「陵くんは彼氏役で一緒にいてくれればいいの」
「それプロデューサーでもよかったんじゃないか?」
「それも考えたんだけど誰だこの人ってなっちゃうから知られてる人の方がいいってなって」
「なるほどね」
「ミカちゃんもっとくっついて」
「もっと自然に」
抱きしめるってのは想像してなかったな
相手のイメージと会う衣装を着せられ4人が終わり、ラストは美嘉だけなのだが、これに関してはポーズも悪い。写真のために数回顔を近づけてはいるがどうにもぎこちなさが出てしまい、写真として出すには難しいものが出来上がっている
「わるいな、美嘉」
「え?」
返事を聞く前に背中と膝裏に手を入れ抱える
「すみません。これならどうでしょうか」
最終手段お姫様抱っこだ。これなら多少顔が赤かろうが、驚いてようが大丈夫なはずだ
「OKでーす」
ようやく終わった
「お疲れ様」
「なかなか難しいものだったな」
「中々大胆だったね」
「ああでもしないと終わらなかっただろ」
横目で美嘉を見て視線をふたたび前に戻す
「美嘉のこと任せていいか?」
「わかったわ。ありがとうね」
「なんやかんやでいい経験だったよ」
そう短くまとめるとその場を去り部屋へと向かう
「戻りました」
「あ、陵さん。どちらへ?」
「LIPPSのメンバーに撮影の協力を依頼されて」
「そうでしたか。お疲れ様です」
「それで、何かありましたか?」
若干だが部屋内の空気がいつもと違う
「そのことでしたら、1人一品問題ないサイズのものを持ち込み可能になったこと。もしくは神崎蘭子さんのCDデビューかと」
「ああ、どうりで明るい顔をしているわけだ」
レッスンも終わりそれぞれが帰る時間となる
「高長くんお疲れ様でした」
「新田さんもお疲れ様です」
「それじゃ、また明日」
「あれ?プロデューサーに送ってもらわなくてもいいんですか?」
「え?どうして?」
「これ新田さんの家の方のやつですよね」
そう言い携帯のニュースのページを見せる
「あ、本当だ。どうしよう……」
「バイクでよければ、送りましょうか?」
「お願いしてもいいかな?」
「はい、わかりました」
新田さんには346プロの正面で待ってもらい、その間にバイクに乗り正面へと向かう。正面に着くと数名一緒にいるのが見えた
「新田さん準備できました」
バイクを停めてからヘルメットを外して、一言言うとこちらに気がつき近づいてくる。メンバーも新田さんの後に続いて近づいてくる
「陵さん……デートですか?」
「どうしてそっちに話を振るんだ本田」
「実はね……」
新田さんがメンバーに説明するとどうやら納得してもらえた
「陵さん陵さん!次私がお願いしてもいいですか?」
「お前は電車の方が早いだろうに……」
話している間にヘルメットを新田さんに着け、もう一度バイクに乗りヘルメットを着ける。その後に新田さんに乗ってもらう
「それじゃ、気をつけて帰れよ」
「陵さんも気をつけて」
「ああ、わかってる」
右手をシュッとすると周囲の確認をしてから出発する
「似合ってたね、あの二人」
「大学生に高校三年生だもんね。大人だねぇ〜」
「そういえば、前に質問した陵さんのシンデレラのタイプって結局のところどうなったんだろう。変化あったのかな」
「え〜、でも陵さんの様子を見た感じ前とそんなに変わってないよ?」
「未央は陵さんのことどうなの?」
「確かにカッコいいけど、今のところどうしてもお兄さん、王子様ってイメージが抜けなくて」
「卯月は?」
「私も未央ちゃんと同じ感じですね」
「しぶりんは?」
「私も二人と同じかなぁ……」
「あ!」
「どうかした?」
「今日、二人が来る前の陵さんなんだけどね?」
「「?」」
「じゃーん!メガネをかけた陵さん!レアじゃない?かなり似合ってない?これを見れたの私と蘭子ちゃんとアーニャちゃんに、美嘉ねえのユニットだけなんだよ!」
「今日はありがとう、高長くん」
「いえ、役に立てたなら何よりです。それではまた明日」
「はい、また明日会いましょう」
別れの挨拶をすませると今度は自分の家へと向けてバイクを走らせる
次の日は良く晴れた日となった。朝からプロデューサーは神崎さんを追っている。デビューのことで何か話があるのだろうか。だが終わってみれば二人の顔が違っていたので問題はどうやら解決したようだ
神崎さんのデビューCDのPVを撮った翌日、今日は用事で遅れての到着になってしまい部屋に入ろうとしたとき中から大きな声が響き渡る
「おはようございます。大きな声を出してたけど何かあったの?」
どうやら神崎さんの言葉を理解していた人がいないと思われていたところ赤城みりあちゃんだけがその言葉を理解していたようだ
「ははは、なかなか大変でしたね」
次の週は予定に番組の収録があった。クイズ番組と旅番組だ
クイズ番組はどうにか1抜けをはたし、その結果チーム戦で勝つことができた。旅番組のほうは初めてだったものでコメントに困ったものの旅自体はとても良い思い出にもなった。また少し先の未来で放送されたこの番組の温泉のシーンを見て倒れた人がいたとかいないとか
メンバーがどんどんデビューしていく。この間は収録と被ってしまったが三村さん、緒方さん、双葉さんがデビューし、今週は美嘉の妹の莉嘉ちゃん、諸星さん、赤城みりあちゃんのデビューだ
「……」
メガネをかけて窓際で読書。どうにも最近これがマイブームになっている。そんな時耳に入ってくる
「プロデューサーが警察にいるらしくて」
それを聞くとカバンをもって部屋を飛び出していた
「陵さん!?」
エレベーターに入ると同時にプロデューサーに電話する
「やっぱだめか!」
エレベーターが1階に着くとそのまま走り出し、バイクのもとへと向かう
「イベントは確かあそこだから、その近くの警察、交番になると……あそこか!」
そのままバイクを走らせ目的の交番へと走りだす。一直線で目的地にやってきたため目的の交番にはプロデューサーがいた
「プロデューサー!」
「陵さん!」
「とりあえず動かないで。莉嘉ちゃんたちと連絡するから」
「莉嘉ちゃん?今どこにいる?プロデューサーは―—の交番にいるから、そこまで来てもらっていいかな」
『でもお姉ちゃんが』
「美嘉が?」
『一緒に探してくれてて』
「……美嘉は俺が迎えに行くから。莉嘉ちゃんたちは交番まで来てプロデューサーと合流してね」
『うん、わかった』
それで莉嘉との通話を切り、美嘉に電話をかける
「美嘉か?今どこにいる?」
『どこにって駅だけど』
「そうか、今迎えに行く」
『え、でもプロデューサーを探さないと』
「プロデューサーなら見つけたし、莉嘉ちゃんたちに場所も教えた。あとは俺が美嘉を迎えに行くだけだ。向かうから駅から動かないでくれ」
『う、うん。わかった』
通話を終了し再度プロデューサーに言う
「ここに莉嘉ちゃんたちが来るから動かないでくださいよ。俺は美嘉を迎えに行きます」
「すみません、陵さん」
「なぁに、いつも世話になってますから」
それだけ言うと右手をシュッとした後、美嘉を迎えに駅へと向かった。幸い道はすいていたため駅にはすぐにつくことができた
「美嘉。今駅に着いたから出てきてくれないか?」
『うん。今出るね』
通話を終了してすぐに美嘉が視界に入り、予備のヘルメットを取り出す
「莉嘉ちゃんたちの会場に行くんだろ?」
その言葉に美嘉はうなずき。バイクの後ろに美嘉が乗ると会場に向かった
会場に着くとどうやらまだ始まる前にようで、どうにか間に合ったようだ
「ふう、よかった」
「ありがとね陵くん」
「別に」
バイクを停めていると3人がステージへと上がってきたところだった。そして、イベントは間もなく開始した
「結構いいじゃん」
「はい。予想以上です」
「あんたも笑ってみたら?」
「え?」
美嘉が指で頬を触りながらプロデューサーに言う
「ほら。ニコ!」
「に、にこぉ!」
笑顔が慣れていないのかどう見てもひきつったような笑みだった
「お疲れ様です。間に合ってよかった」
「陵さん」
「ん?」
「今日は本当にありがとうございました」
「別にいいですよ。いつも世話になってるのは俺の方なんですから」
「ありがとうございます」
「ねえねえ、陵くんもプロデューサーに笑顔の手本見せてあげてよ」
「別にいいけど。変でも固まるなよ?」
「大丈夫だって」
「それならいいけどさ」
一度深呼吸をして気分を落ち着かせる
「みんなが無事でよかったです」
言葉を交えて笑顔が放たれる
「やっぱりな」
その結果、美嘉が固まっていた
凸レーションのイベントも終わり、そろそろ帰る時間になる
「美嘉送っていくか?」
「あ、うん。お願いするね」
「ああ。じゃ、いくぞ」
駐輪場へ向かう途中、美嘉が言葉をかけてくる
「今日はありがとう」
「何度目だそれ?別にいいって、俺としてもイベントは成功してほしかったわけだし」
「なにそれツンデレ?」
「ツンデレってお前、今のどこがだよ」
「ねえ」
「ん?なんだ?」
「陵くんが今気になってる人っているの?」
「気になってる人?」
「うん」
「うーん……気になってる人かぁ」
「いないならいないでも……」
「前川と多田かな」
「え……どうして?」
「どうしてって普通気になるだろ」
「そうなの?」
「だって、プロジェクトで残ってるのはあと2人だぞ?どっちが先かそれとも組むか。気にならないわけないだろ」
「あ……なるほど……」
「え?違ってた?今って言われたからてっきりプロジェクトのことだと」
「う、ううん!あってるよ」
「よかった。よし、早く準備して帰るか」
美嘉を送り届けるため後ろに乗せるが、どうにも今日は今までと違うような感じがしてやまなかった
うーんこのペースで行くと2期が終わるころ10話越えるか越えないかじゃないかな。やっぱりIFルートとか番外編とか、その後とかやったほうがいいのかなぁ