魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜   作:サウザンド・J

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この小説は、魔法少女まどか☆マギカの2次創作です。

・2次創作
・魔法少女データあり(今回も2人)
・勝手な解釈
・暫定最終回
等が含まれております。

今日までずっと頑張ってきたんだよねと思ってくださる方々、ありがとうございました。


第13話「わたしの、最高の仲間たち」

●魔法少女データ●

 

⚪︎美樹 さやか(ハイパーさやか)

 

・サーベルやカットラスのような「剣」を操り闘う魔法少女。

 

・明るく元気で活発な性格。しかし、思い込みで失敗することもしばしば。

 

・願いは、「恭介の手を治すこと」である。

 

・本作における彼女は、原作とは全く別の人物であり、「創られた世界」の人物である。怪我をした恭介の手を取るまで、自分が何者だったのかを思い出せなかったのがその証拠だ。

 

・記憶を取り戻し、願い無しで因果を繋いださやかは、最後の願いを叶えたまどかと同じ力を宿し、究極の魔法少女として蘇った!

 

・ハイパーさやかとは、魔法少女美樹さやかの究極形態のこと。

 

・魔法少女としての経験を積めなかったことが多かったが、忠岡 誠との戦いでは見事仲間を勝利へと導いた。

 

 

⚪︎百江 なぎさ(ハイパーなぎさ)

 

・魔法のラッパを操り闘う魔法少女。

 

・控えめで寂しがりな性格。

 

・願いは、「母にとってこの世で一番美味しいチーズケーキが欲しい」である。しかし、他にもあるかもしれない。

 

・本作における彼女は、原作とは全く別の人物であり、「創られた世界」の人物である。デパートでほむらに助けられ、自分が何者かを考え直すまで、自分が何者だったのかを思い出せなかったのがその証拠だ。

 

・記憶を取り戻し、願い無しで因果を繋いだなぎさは、最後の願いを叶えたまどかと同じ力を宿し、究極の魔法少女として蘇った!

 

・ハイパーなぎさとは、魔法少女百江なぎさの究極形態のこと。

 

・本作では確かにまどかの波動を受けてはいるが、少ないきっかけで記憶を繋ぐという、天才と呼ぶべき魔法少女である。

 

〜まだ誰も知らない物語〜 第13話

 

 

 

 

[見滝原中央区画]

 

忠「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ!」

 

ゴオオッ!!

 

 

人魂は高く飛び上がり、見る見るうちに悍ましい姿へと変わっていく…。

 

そして、アルティメットまどかに近い姿になったまどかも、ゆっくりと飛び上がった。

 

 

武「あの姿は…!」

 

ほむ「ダメっ!その姿になったら貴女はまた、独りになってしまう!」

 

 

ほむらはロケットランチャーを誠に向けた。

 

 

さ「待って。」

 

ほむ「待たないわ!」

 

さ「まどかは大丈夫って言ってたよね。少しは信じてあげなさいよ。」

 

ほむ「…。」

 

杏「私たちが今までできなかったことが今できるじゃねぇか。大丈夫なんじゃねぇの?」

 

ほむ「で、でも…。」

 

巴「様子を見ましょう、ね?」

 

ほむ「…。」

 

 

ロケットランチャーを下ろした。

 

 

ま「もう、苦しまなくていいんだよ。」

 

忠「ユルサナイユルサナイユルサナイ」

 

ま「今まで辛かったよね。でも、もう大丈夫。」

 

忠「ユルサナイユルサナイユルサナイ」

 

ま「魔女になる前に、あの世界へ。」

 

「カナメマドカァァァァッ!!」

 

ま「っ!」

 

ズオッ!!

 

忠「ガッ!」

 

 

手のひらから魔法陣を瞬時に出現させ、誠を吸い込んだ!

 

 

ま「これで、終わった…。」

 

 

空中に浮遊していたまどかは、魔法少女の姿に戻り、5人が待つビルの屋上に降りた。

 

 

武「まどか。」

 

巴「鹿目さん。」

 

杏「まどか。」

 

さ「まどか。」

 

ほむ「…まどかぁぁぁ!」

 

ギュッ!

 

ま「ほむらちゃん!?」

 

ほむ「うぅぅぅ!」

 

 

泣きながら抱きつかれた。

 

 

さ「そう言えば、こんなほむらは見たことないかも。」

 

杏「さやか。」

 

さ「また会えたね、杏子。」

 

杏「…!」

 

ギュッ

 

さ「え、えぇ?」

 

 

さやかも杏子に抱きつかれた。

 

 

杏「バカヤロウ。何度も死んでんじゃねぇよ…。」

 

 

何度もとは、繋がった数々の記憶にあったことである。

 

 

さ「まさか、あんたが泣くなんてね。」

 

杏「な、泣いてねぇし!」

 

巴「ふふ、よかったわね。」

 

ま「マミさん。」

 

さ「マミさん。」

 

巴「あら?どうしたの?」

 

ま&さ「うぇぇぇん!」

 

ギュッ!

 

巴「え!?」

 

 

今度はマミが2人に抱きつかれた。

 

 

杏「へっ、また会えてよかったじゃねぇか。」

 

 

杏子は自らマミと背中を合わせた。

 

 

巴「佐倉さんまで。」

 

ほむ「…。」

 

巴「暁美さんも来ていいのよ?」

 

ほむ「私は…。」

 

杏「そうだぜ。アタシら散々ほむらに迷惑かけたみたいだしな。」

 

巴「そうよ。」

 

さ「感謝はしてるよ。」

 

ほむ「…。」

 

 

ほむらはそっと肩を寄せた。ほむらはただ、温かい、と思った。

 

 

な「マミー!」

 

巴「なぎさちゃん!」

 

な「みんな無事で良かったのです。」

 

さ「病院の方はありがとね。」

 

な「やれやれなのです。」

 

武「仲間って、やっぱりいいな。」

 

ま「マリアちゃーーん!」

 

ギュッ!

 

武「はっ!?」

 

ま「生きててよかったよー!」

 

武「言うの忘れてたな。あたしはな、倒すと決めた相手を倒すまで死なない能力があるんだ。」

 

「でも瓦礫のせいでその能力が不発してな。まどかが退いてくれたおかげで来れたぞ。ありがとな。」

 

ま「ぐすっ、そんなこと…。」

 

杏「! みんな、聞こえるか?」

 

 

耳を澄ませると、街の人々の歓声が聞こえた。

 

 

さ「あたしたち、感謝されてるんだね。」

 

巴「こんなの、初めて。」

 

杏「結界で闘ってないしな。」

 

な「ちょっと恥ずかしいのです。」

 

武「あたしも初めて聞いたぞ。」

 

ほむ「…。」

 

ま「よかったね。みんなを守れて。」

 

 

破壊された街の中心で、7人の気高い魔法少女は民衆に手を振った。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[???]

 

忠「カナメマドカ」

 

 

悍ましい姿になりかけた誠は、謎の空間で彷徨っていた。

 

 

ア「見つけた。」

 

忠「オマエハ、カナメマドカカ?」

 

ア「うん。」

 

忠「アアアアアアッ!」

 

 

誠はアルティメットまどかに襲い掛かった。しかし!

 

 

忠「ナニ?」

 

 

触れた感覚が何もなく、自分の攻撃が無くなった。

 

 

ア「自分の使命のために、ずっと頑張ってきたんだよね。さあ、行こう。」

 

忠「ア、アァ…」

 

 

誠は、光に包まれた。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[病院]

 

翌日の朝。

 

 

医者「信じられない。完全に治っている!」

 

恭「僕も驚いてます。」

 

 

恭介の腕の怪我は、完治していた。無論、さやかがあの後、こっそり病院に寄って魔法で治したからである。

 

 

医者「でも一応、リハビリは受けてくださいね。」

 

恭「わかりました。」

 

 

医者は病室から出た。

 

 

さ「は、入っていい?」

 

恭「さやかか。いいよ。」

 

 

さやかは、正式に別れることを伝えに来た。仁美はもう居ないが、人間の身体でなくなった今、関係を続ける訳にはいかない。

 

 

さ「その、怪我治ってよかったね。」

 

恭「うん。不思議だよ。」

 

さ「今日はさ、話があって来たんだよ。」

 

恭「その前に、僕の演奏を聴いてくれないか?」

 

さ「は、はぁ?」

 

恭「今無性にヴァイオリンを弾きたいんだ。1日しか触れていないはずなのに、ずっと触ってなかった気分でさ。」

 

さ「…わかったわ。」

 

 

屋上に場所を変え、恭介の演奏を聴いた。

 

これが最後になると思うと泣きそうになったが、必死に堪えた。

 

 

さ「恭介ってほんとに上手だよね。」

 

恭「これもさやかのおかげだよ。」

 

さ「いやいや、あたしなんて何も」

 

恭「腕を治してくれたの、さやかだよね?」

 

さ「…え?」

 

 

予想出来なかった発言に、言葉を失った。

 

 

恭「今朝のニュースで見たけど、ビルの屋上に居た魔法少女の1人ってさやかだよね。みんなよく見えないって言ってたけど。見滝原を救った上に、僕の腕まで治してくれて。」

 

さ「そ、その」

 

恭「実は治してくれた時、寝たふりしててさ。でも、こうやってちゃんと言いたかったんだ。」

 

「さやか、ありがとう。」

 

さ「恭介…。ぐすっ」

 

「うわぁぁぁん!!」

 

ギュッ!

 

 

昨日と比べ物にならない程泣いた。

 

 

な「さやか、本当によかったのです。」

 

 

物陰から見守っていた。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

それから一転、まどかやほむら、さやか、杏子は真剣に受験勉強に取り組んだ。

 

まどかはマミが通う高校へ入学するため、ほむらはまどかについていくため、さやかは恭介が入学しようとしている高校へ入学するため、杏子は父を喜ばせるため難関私立に入学するためである。

 

杏子は風見野の中学生だが、よく見滝原に来ていた。マミに勉強を教えてもらうためだけでなく、仲間たちと過ごしたかったからである。

 

マリアはと言うと、結局元の世界には帰れなかった。まどかに触れれば帰れる可能性があるのだが、失敗した時はとんでもないことになるのでやめておいている。今まで通り、マミの部屋で暮らしている。

 

なぎさは、母に許可をもらってよくマミの部屋で泊まるようになった。なんでも、マミが作るチーズケーキが美味しいんだとか。

 

あの戦いの後、世間は魔法少女のニュースで持ちきりになった。巨大怪魔のせいで近寄れず、画質が悪かったせいで彼女らの判別が出来なかった故に英雄探しが流行ったり、ドラマやアニメが量産されたりと、一世を風靡した。

 

7人の中に正体を明かしたいと考える者は居なかったので、正体はバレずに普通の生活を送れた。

 

 

数ヶ月という月日はあっという間に流れ、遂に試験日を迎えた。

 

 

ま「(大丈夫、きっと大丈夫。)」

 

司会「それでは、試験を始めてください。」

 

ま「(みんな頑張ってるんだもん。わたしだって、頑張る!)」

 

 

魔法少女まどか⭐︎マギカ

〜誰も知らない物語〜

〈完〉




というわけで、第13話でした!

当小説は、一旦終わりです。続きは書こうと思えば書けるのですが、公式さんが正当続編を作る、或いはマギアレコードで本編と深く関わってくる可能性があり、今後の展開を考慮すると当小説がパァになることがわかったので待つことにしました。

ハイパー魔法少女やマリアのイラストは、現在取り組み中です。気長に待ってくださると幸いです。


最後までご愛読、誠に有難う御座いました!!

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