魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜   作:サウザンド・J

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この小説は、魔法少女まどか☆マギカの2次創作です。

・2次創作
・ツンツンほむほむ
・勝手な解釈
・ちゃんと付き合ってる恭介
等が含まれております。

奇跡も、魔法も、あるんだよと思う方はそのまま下へスライドしてください。


第3話「お前たち、魔法少女にならないか?」

●怪魔データ●

 

⚪︎鉄の怪魔 メタルドン

 

・その性質は革新

 

・トカゲのような容姿をした四足歩行の怪魔。

 

・製鉄所に住み着いていた爬虫類が、閉鎖とともに職人の無念を取り込み誕生。

 

・とは言え、製鉄所は稼働しなくなったため、永い眠りにつく予定であったが、IT革命に興味を持ったらしく、結局永い眠りにつかず見滝原に出没。

 

・鉄鉱石や化石燃料、さらには電気をも捕食し、持ち前の超音波で精密機器を狂わすことができる。

 

・外殻が鉱物でできており、打ち破っても血液を噴射するため対処は難しいが、鉱物で覆われていない箇所はとても弱い。だが、その部分すら鉱物で固めようとしていたようだ。

 

・この怪魔を倒したければ、速攻でケリをつけることが重要となる。

 

〜まだ誰も知らない物語〜 第3話

 

 

 

 

[見滝原中学校グラウンド]

 

今日は土曜日。学校は休みだが、見滝原中のソフトボール部が縦浜中のソフトボール部と試合をするため、まどかはそれを見に来ていた。

 

 

ま「あれ?仁美ちゃん?」

 

仁「あら、まどかさん。」

 

ま「仁美ちゃんも見に来てたんだね。」

 

仁「まあ、そうですわね。」

 

 

何やら別の目的がありそうだ。

 

 

仁「まどかさんこそ、ソフトボールに興味がありましたっけ?」

 

ま「何ていうか…、勉強に集中できなくて。」

 

仁「あら、勉強しないと駄目じゃないですか。」

 

ま「だって、勉強難しいもん。」

 

 

まどかのモチベーションは下がっていたようだ。

 

そうこう言っている間に、試合が始まろうとしていた。

 

 

キャプテン「今日こそ、縦浜中に勝つわよ!」

 

チームメイト「おーっ!」

 

キ「さやか、今日もお願いね。」

 

さ「任せて!このトップバッターさやかちゃんが、ガンガンかっ飛ばしちゃうからねー!」

 

 

見滝原中のトップバッターはさやかだ。キャプテンからも頼られている。

 

 

ま「美樹さんかっこいいなぁ。」

 

仁「そうですわね。」

 

 

仁美は観客席をキョロキョロと見ている。

 

 

杏子「さて、相手は見滝原中だ。試合したことないけどアタシらなら負けねぇさ。」

 

 

この少女は佐倉杏子。縦浜中ソフトボール部のキャプテンであり、名投手だ。

 

 

チームメイトa「でも、あの8番は名打者って聞いてますよ。」

 

杏「そうか?チョロそうじゃん。瞬殺っしょ、あんな奴。」

 

さ「むっ。」

 

 

噂の8番に聞こえたようだ。

 

 

さ「上等よ。かっ飛ばしてやるわ!」

 

杏「ふん、トーシロが。(あれ?前にも言ったことあるような…)」

 

 

〈瞬殺っしょ〉〈トーシロ〉、この言葉が何故か頭に引っかかる。

 

両者が対立したまま試合が進行し、やがて、ぶつかる時がきた。

 

 

さ「さあこい!」

 

杏「ふん。」

 

ギュンッ!!

 

さ「なっ!」

 

 

一投目。杏子が投げた豪速球は、瞬く間にキャッチャーのグローブに吸い込まれた!

 

 

杏「口ほどにもないよね。」

 

さ「っ、ナメるんじゃないわよ!(なに?この懐かしい感じ…)」

 

 

さやかは違和感を感じた。初めて会う相手に放った言葉が何故か頭に引っかかる。

 

 

ま「あ、美樹さんが打てなかった。どうしよう、仁美ちゃん!」

 

恭「さやか、頑張れ!」

 

仁「!」

 

ま「仁美ちゃん?」

 

 

恭介は少し離れた観客席にいた。仁美は恭介に駆け寄った。

 

 

仁「こんにちは、上条君。」

 

恭「ああ、こんにちは。」

 

仁「美樹さんの応援に来ましたの?」

 

恭「うん、さやかが見にきてくれってうるさくてさ。」

 

仁「まあ!上条君だってやりたいことがあるはずですのに。」

 

ま「仁美ちゃん、試合見ようよ…。」

 

 

続く二投目。バットに当たりはしたが、あいにくファールだ。

 

 

さ「ちっ。」

 

杏「少しはやるじゃん。でも、終わりだよ!」

 

ギュンッ!!

 

さ「負けるもんかぁ!」

 

キンッ!!

 

杏「なっ!」

 

 

三投目。さやかは渾身のヒットをかました!

 

 

ま「やったぁ!」

 

恭「よし!」

 

仁「あの、私の話、聞いてますの?」

 

恭「え?あぁ、聞いてるよ。」

 

 

それから奮戦は続いたが、縦浜中が勝利して試合は終わった。

 

 

さ「もう一息だったのに…。」

 

杏「…、おい8番。」

 

さ「何よ、笑いに来たの?」

 

杏「アンタ結構やるじゃねぇか。アタシのボールを返した奴なんてあんまりいなかったぜ。」

 

さ「お、大きなお世話よ。」

 

杏「照れんなって。また試合しようぜ。アタシは佐倉杏子。」

 

さ「あたしは美樹さやか。次こそは絶対に勝ってみせるから!」

 

 

2人は握手した。

 

 

ま「美樹さん、残念だったなぁ。」

 

恭「惜しかったよ。」

 

仁「…次こそは勝てますわ。」

 

 

そんな観客席に、マリアがやってきた。

 

 

武「まどか、やっぱここにいたんだな。」

 

ま「あっ、マリアちゃん。なんでここにいるってわかったの?」

 

武「マミさんから聞いたぞ。家にいないなら中学校に来てるって。」

 

ま「流石マミさん…。」

 

武「って、横にいるのってもしかして志築仁美と上条恭介!?」

 

仁「え?」

 

恭「なんで僕の名前を知ってるんだ?」

 

ま「あ、ごめんね。マリアちゃん、こういうところがあるからあまり気にしないでね。」

 

武「なるほどな。仁美は見た目通り何でも出来そうな人だな。」

 

仁「何ですの、この娘…。」

 

武「そして上条恭介は…、あれ?イメージと違う。」

 

恭「何が?」

 

武「もっと憎たらしい面してると思ってたぞ。」

 

恭「なんで!?」

 

武「ま、こっちの話だがな。やっぱり2人は付き合ってるんだな。」

 

仁「あらぁ、そう見えます?」

 

 

嬉しそうだ。

 

 

恭「いやいや、僕は志築さんとじゃなくてさやかと付き合ってるんだけど。」

 

武「え?えぇぇぇっ!」

 

 

急に突っかかって来たり、大声出したりと、側から見ればおかしな子だ。

 

 

仁「(はぁ♡やはり上条くんにお似合いなのは私ですのね〜。)」

 

ま「仁美ちゃん、顔赤いよ。」

 

恭「まあ、初めて言われることじゃないけど。」

 

 

同級生からも、さやかとは合ってないと言われるらしい。

 

 

武「さやかと付き合ってるってことは、この世界にも…」

 

さ「恭介ー、早く帰るわよー。」

 

 

観客席にさやかと杏子がやってきた。

 

 

仁「私は帰りますわね。」

 

ま「じゃあね、仁美ちゃん。」

 

武「! 美樹さやかだぁ!」

 

さ「え?なに?」

 

杏「なんだお前。」

 

武「それに佐倉杏子までいる!探す手間が省けたぞ!」

 

杏「なんかウゼェ。」

 

さ「あたしってそんな有名人だっけ?」

 

杏「違うぜさやか。こいつはただの不審者だ。」

 

さ「そこまで言わなくても。」

 

武「あたしは武呂マリア、お前たちを勧誘するために声をかけたんだぞ。」

 

ま「勧誘?」

 

杏「怪しい。ていうかなんで上から目線なのさ。」

 

さ「もしかしてソフトボールのプロ入りとか?」

 

 

さやかだけノリが違う。

 

 

武「もっとすごいことだ。」

 

「お前たち、魔法少女にならないか?」

 

 

自信満々の表情で言った。

 

 

さ「ごめん杏子、やっぱり不審者だわ。」

 

武「待てよ!お前たちは物凄い魔法少女になれるんだぞ!」

 

 

小説をあたかも現実かのように問いかけた。

 

 

杏「あんまりしつこいと、通報するよ。」

 

ま「ご、ごめんね!杏子、ちゃん?」

 

杏「アンタ誰だ?」

 

ま「わたし、鹿目まどか。」

 

杏「鹿目、まどか…?その名前どっかで…」

 

ま「え?会ったことあったかな?」

 

杏「いや…、気にすんな。」

 

 

杏子は戸惑った。自分の記憶に自信がなかったのは初めてだからだ。

 

 

ま「一旦ここは離れようよ。じゃあね。」

 

 

小声でマリアに囁き、マリアを引っ張りその場を後にした。

 

 

武「さやか!あたしはお前の生き方に憧れて、魔法少女になったんだぞ!」

 

 

まどかとマリアは行ってしまった。

 

 

杏「なんだったんだあの2人。」

 

さ「ま ど か ?」

 

杏「おい、どうしたんだよ。」

 

さ「…何でもないわ。」

 

恭「終わった?」

 

さ「あ、待たせたわね。」

 

杏「それじゃあな、さやか。」

 

さ「バイバイ!」

 

「恭介、帰りにスターボックス行こうよ。」

 

恭「これからヴァイオリンの練習なんだけど。」

 

さ「しょうがないわね。ちょっとだけ、ね?」

 

恭「わかったよ。」

 

 

微笑んださやかに微笑み返した。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[校門]

 

ま「マリアちゃん、なんで美樹さんや杏子ちゃんにあんなこと訊いたの?」

 

武「そりゃ小説の中ではあの2人も魔法少女だからだ。」

 

ま「え?そうなの?」

 

武「あたしは特にさやかが好きなんだ。会えて興奮したぞ!」

 

ま「美樹さんが魔法少女か。…うっ!」

 

 

走馬灯のように、まどかの頭の中に何かが映った。自分の前に立ち、異形の生物に立ち向かう美樹さやかの姿だ。

 

見たことも想像したこともないが、現実味がありすぎた。

 

 

武「お、おい、お前もかよ。」

 

ま「な、なにが?」

 

武「昨日マミさんも同じように苦しんだんだ。あたしのせいか?」

 

ま「そ、そんなことないよ。わたし、マリアちゃんといて楽しいよ?」

 

武「流石は親友ってところだ。」

 

ま「親友?」

 

武「おいおいそんな反応はないだろ。」

 

ま&武「あはは」

 

 

その後、まどかはマリアを連れてファミレスに行き、昼食をとった。

 

マリアの世界には、ファミレスのような一般市民向けの飲食店は存在しないらしく、かと言って高級レストランに行ったこともないので、マリアには見るもの全てが輝いていた。

 

特にドリンクバーを気に入ったそうだ。

 

 

武「ほんとにいくらでも飲んでいいのか?」

 

ま「うん、お金さえあればね。」

 

武「マミさんからちょっと貰ってるから大丈夫だ!ここのお金は知らないけどな!」

 

ま「大丈夫かな…。」

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[ほむら邸前]

 

武「ここだな。」

 

ま「そうだけど、わたしは、あんまり…。」

 

武「? 嫌いなのか?」

 

ま「き、嫌いじゃないけど、嫌われてるみたいで。」

 

武「あれ?確認だけど、ここは暁美ほむらの家だよな?」

 

ま「うん。」

 

武「おかしいな。小説の中ではほむらはまどかのことが大好きなんだけどな。」

 

ま「えぇ!」

 

ピンポーン

 

ま「な、なんで鳴らしたの?」

 

武「そりゃ勧誘するためだぞ。」

 

ま「あのままじゃ失敗しちゃうよぉ。」

 

ほむ「何かしら。」

 

 

すぐに出てきた。

 

 

武「お前がほむらだな?」

 

ほむ「そうだけど、貴女は誰?」

 

武「あたしは武呂 マリア、15歳の魔法少女だ!」

 

ほむ「は?」

 

武「お前、魔法少女にならないか?小説では、お前はなかなか強いって設定だぞ。」

 

ほむ「スカウトはお断りしてます。」

 

武「違う、そういうことじゃない。お前は時間停止や時間遡行の能力を持つすごい魔法少女だぞ。」

 

ほむ「鹿目まどか、私には近づかないと約束した筈よ。」

 

ま「えっと、その、ごめん。マリアちゃんが、暁美さんに会いたいって、言ってたから。」

 

ほむ「貴方が来る理由にはならないわ。消えなさい。」

 

武「無視すんな、ていうかなんだその言い方!」

 

ほむ「わかる筈よ、私は鹿目まどかが嫌いなだけ。」

 

武「ほむらってこんなに感じ悪いのかよ。小説の中ではまどかを何としてでも守ろうとする、カッコいい奴なのに。」

 

ほむ「さっきから何を言って…うっ!」

 

ま「暁美さん!」

 

 

ほむらに頭痛が走った。〈時間遡行〉〈まどかを守る〉、この言葉が何故か頭に引っかかる。

 

 

ほむ「ぐっ…帰って。」

 

ま「え、でも。」

 

ほむ「いいから帰って!」

 

ま「…ごめん。」

 

武「行くぞまどか。こんな奴を魔法少女だと思ったあたしが間違いだった。」

 

 

まどかとマリアは帰っていった。

 

 

ほむ「う、うぅぅぅ!」

 

 

頭痛は治まったが、今度は胸が苦しくなった。

 

 

ほむ「なんで、なんでなのよ。嫌いな人を罵っただけ。顔も見たくない相手に暴言を吐いただけ。」

 

「なのに、なんで鹿目まどかだけは、こんなに苦しいの…?」

 

 

この症状は、マリアがやって来る前からのことであった。

 

鹿目まどかを嫌う理由は、特にない。生理的に受け付けないだけであった。

 

しかしこの時、その症状が悪化した。時間遡行という言葉により何かが開きかけたせいだ。

 

その何かは、今のほむらには知る由もない。

 

 

第4話へ、続く。




というわけで、第3話でした!

今回は日曜日に投稿できました。

何か質問等があれば、気軽にコメントください。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!
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