魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜 作:サウザンド・J
・2次創作
・ツンツンほむほむ
・勝手な解釈
・ちゃんと付き合ってる恭介
等が含まれております。
奇跡も、魔法も、あるんだよと思う方はそのまま下へスライドしてください。
●怪魔データ●
⚪︎鉄の怪魔 メタルドン
・その性質は革新。
・トカゲのような容姿をした四足歩行の怪魔。
・製鉄所に住み着いていた爬虫類が、閉鎖とともに職人の無念を取り込み誕生。
・とは言え、製鉄所は稼働しなくなったため、永い眠りにつく予定であったが、IT革命に興味を持ったらしく、結局永い眠りにつかず見滝原に出没。
・鉄鉱石や化石燃料、さらには電気をも捕食し、持ち前の超音波で精密機器を狂わすことができる。
・外殻が鉱物でできており、打ち破っても血液を噴射するため対処は難しいが、鉱物で覆われていない箇所はとても弱い。だが、その部分すら鉱物で固めようとしていたようだ。
・この怪魔を倒したければ、速攻でケリをつけることが重要となる。
[見滝原中学校グラウンド]
今日は土曜日。学校は休みだが、見滝原中のソフトボール部が縦浜中のソフトボール部と試合をするため、まどかはそれを見に来ていた。
ま「あれ?仁美ちゃん?」
仁「あら、まどかさん。」
ま「仁美ちゃんも見に来てたんだね。」
仁「まあ、そうですわね。」
何やら別の目的がありそうだ。
仁「まどかさんこそ、ソフトボールに興味がありましたっけ?」
ま「何ていうか…、勉強に集中できなくて。」
仁「あら、勉強しないと駄目じゃないですか。」
ま「だって、勉強難しいもん。」
まどかのモチベーションは下がっていたようだ。
そうこう言っている間に、試合が始まろうとしていた。
キャプテン「今日こそ、縦浜中に勝つわよ!」
チームメイト「おーっ!」
キ「さやか、今日もお願いね。」
さ「任せて!このトップバッターさやかちゃんが、ガンガンかっ飛ばしちゃうからねー!」
見滝原中のトップバッターはさやかだ。キャプテンからも頼られている。
ま「美樹さんかっこいいなぁ。」
仁「そうですわね。」
仁美は観客席をキョロキョロと見ている。
杏子「さて、相手は見滝原中だ。試合したことないけどアタシらなら負けねぇさ。」
この少女は佐倉杏子。縦浜中ソフトボール部のキャプテンであり、名投手だ。
チームメイトa「でも、あの8番は名打者って聞いてますよ。」
杏「そうか?チョロそうじゃん。瞬殺っしょ、あんな奴。」
さ「むっ。」
噂の8番に聞こえたようだ。
さ「上等よ。かっ飛ばしてやるわ!」
杏「ふん、トーシロが。(あれ?前にも言ったことあるような…)」
〈瞬殺っしょ〉〈トーシロ〉、この言葉が何故か頭に引っかかる。
両者が対立したまま試合が進行し、やがて、ぶつかる時がきた。
さ「さあこい!」
杏「ふん。」
ギュンッ!!
さ「なっ!」
一投目。杏子が投げた豪速球は、瞬く間にキャッチャーのグローブに吸い込まれた!
杏「口ほどにもないよね。」
さ「っ、ナメるんじゃないわよ!(なに?この懐かしい感じ…)」
さやかは違和感を感じた。初めて会う相手に放った言葉が何故か頭に引っかかる。
ま「あ、美樹さんが打てなかった。どうしよう、仁美ちゃん!」
恭「さやか、頑張れ!」
仁「!」
ま「仁美ちゃん?」
恭介は少し離れた観客席にいた。仁美は恭介に駆け寄った。
仁「こんにちは、上条君。」
恭「ああ、こんにちは。」
仁「美樹さんの応援に来ましたの?」
恭「うん、さやかが見にきてくれってうるさくてさ。」
仁「まあ!上条君だってやりたいことがあるはずですのに。」
ま「仁美ちゃん、試合見ようよ…。」
続く二投目。バットに当たりはしたが、あいにくファールだ。
さ「ちっ。」
杏「少しはやるじゃん。でも、終わりだよ!」
ギュンッ!!
さ「負けるもんかぁ!」
キンッ!!
杏「なっ!」
三投目。さやかは渾身のヒットをかました!
ま「やったぁ!」
恭「よし!」
仁「あの、私の話、聞いてますの?」
恭「え?あぁ、聞いてるよ。」
それから奮戦は続いたが、縦浜中が勝利して試合は終わった。
さ「もう一息だったのに…。」
杏「…、おい8番。」
さ「何よ、笑いに来たの?」
杏「アンタ結構やるじゃねぇか。アタシのボールを返した奴なんてあんまりいなかったぜ。」
さ「お、大きなお世話よ。」
杏「照れんなって。また試合しようぜ。アタシは佐倉杏子。」
さ「あたしは美樹さやか。次こそは絶対に勝ってみせるから!」
2人は握手した。
ま「美樹さん、残念だったなぁ。」
恭「惜しかったよ。」
仁「…次こそは勝てますわ。」
そんな観客席に、マリアがやってきた。
武「まどか、やっぱここにいたんだな。」
ま「あっ、マリアちゃん。なんでここにいるってわかったの?」
武「マミさんから聞いたぞ。家にいないなら中学校に来てるって。」
ま「流石マミさん…。」
武「って、横にいるのってもしかして志築仁美と上条恭介!?」
仁「え?」
恭「なんで僕の名前を知ってるんだ?」
ま「あ、ごめんね。マリアちゃん、こういうところがあるからあまり気にしないでね。」
武「なるほどな。仁美は見た目通り何でも出来そうな人だな。」
仁「何ですの、この娘…。」
武「そして上条恭介は…、あれ?イメージと違う。」
恭「何が?」
武「もっと憎たらしい面してると思ってたぞ。」
恭「なんで!?」
武「ま、こっちの話だがな。やっぱり2人は付き合ってるんだな。」
仁「あらぁ、そう見えます?」
嬉しそうだ。
恭「いやいや、僕は志築さんとじゃなくてさやかと付き合ってるんだけど。」
武「え?えぇぇぇっ!」
急に突っかかって来たり、大声出したりと、側から見ればおかしな子だ。
仁「(はぁ♡やはり上条くんにお似合いなのは私ですのね〜。)」
ま「仁美ちゃん、顔赤いよ。」
恭「まあ、初めて言われることじゃないけど。」
同級生からも、さやかとは合ってないと言われるらしい。
武「さやかと付き合ってるってことは、この世界にも…」
さ「恭介ー、早く帰るわよー。」
観客席にさやかと杏子がやってきた。
仁「私は帰りますわね。」
ま「じゃあね、仁美ちゃん。」
武「! 美樹さやかだぁ!」
さ「え?なに?」
杏「なんだお前。」
武「それに佐倉杏子までいる!探す手間が省けたぞ!」
杏「なんかウゼェ。」
さ「あたしってそんな有名人だっけ?」
杏「違うぜさやか。こいつはただの不審者だ。」
さ「そこまで言わなくても。」
武「あたしは武呂マリア、お前たちを勧誘するために声をかけたんだぞ。」
ま「勧誘?」
杏「怪しい。ていうかなんで上から目線なのさ。」
さ「もしかしてソフトボールのプロ入りとか?」
さやかだけノリが違う。
武「もっとすごいことだ。」
「お前たち、魔法少女にならないか?」
自信満々の表情で言った。
さ「ごめん杏子、やっぱり不審者だわ。」
武「待てよ!お前たちは物凄い魔法少女になれるんだぞ!」
小説をあたかも現実かのように問いかけた。
杏「あんまりしつこいと、通報するよ。」
ま「ご、ごめんね!杏子、ちゃん?」
杏「アンタ誰だ?」
ま「わたし、鹿目まどか。」
杏「鹿目、まどか…?その名前どっかで…」
ま「え?会ったことあったかな?」
杏「いや…、気にすんな。」
杏子は戸惑った。自分の記憶に自信がなかったのは初めてだからだ。
ま「一旦ここは離れようよ。じゃあね。」
小声でマリアに囁き、マリアを引っ張りその場を後にした。
武「さやか!あたしはお前の生き方に憧れて、魔法少女になったんだぞ!」
まどかとマリアは行ってしまった。
杏「なんだったんだあの2人。」
さ「ま ど か ?」
杏「おい、どうしたんだよ。」
さ「…何でもないわ。」
恭「終わった?」
さ「あ、待たせたわね。」
杏「それじゃあな、さやか。」
さ「バイバイ!」
「恭介、帰りにスターボックス行こうよ。」
恭「これからヴァイオリンの練習なんだけど。」
さ「しょうがないわね。ちょっとだけ、ね?」
恭「わかったよ。」
微笑んださやかに微笑み返した。
•••
[校門]
ま「マリアちゃん、なんで美樹さんや杏子ちゃんにあんなこと訊いたの?」
武「そりゃ小説の中ではあの2人も魔法少女だからだ。」
ま「え?そうなの?」
武「あたしは特にさやかが好きなんだ。会えて興奮したぞ!」
ま「美樹さんが魔法少女か。…うっ!」
走馬灯のように、まどかの頭の中に何かが映った。自分の前に立ち、異形の生物に立ち向かう美樹さやかの姿だ。
見たことも想像したこともないが、現実味がありすぎた。
武「お、おい、お前もかよ。」
ま「な、なにが?」
武「昨日マミさんも同じように苦しんだんだ。あたしのせいか?」
ま「そ、そんなことないよ。わたし、マリアちゃんといて楽しいよ?」
武「流石は親友ってところだ。」
ま「親友?」
武「おいおいそんな反応はないだろ。」
ま&武「あはは」
その後、まどかはマリアを連れてファミレスに行き、昼食をとった。
マリアの世界には、ファミレスのような一般市民向けの飲食店は存在しないらしく、かと言って高級レストランに行ったこともないので、マリアには見るもの全てが輝いていた。
特にドリンクバーを気に入ったそうだ。
武「ほんとにいくらでも飲んでいいのか?」
ま「うん、お金さえあればね。」
武「マミさんからちょっと貰ってるから大丈夫だ!ここのお金は知らないけどな!」
ま「大丈夫かな…。」
•••
[ほむら邸前]
武「ここだな。」
ま「そうだけど、わたしは、あんまり…。」
武「? 嫌いなのか?」
ま「き、嫌いじゃないけど、嫌われてるみたいで。」
武「あれ?確認だけど、ここは暁美ほむらの家だよな?」
ま「うん。」
武「おかしいな。小説の中ではほむらはまどかのことが大好きなんだけどな。」
ま「えぇ!」
ピンポーン
ま「な、なんで鳴らしたの?」
武「そりゃ勧誘するためだぞ。」
ま「あのままじゃ失敗しちゃうよぉ。」
ほむ「何かしら。」
すぐに出てきた。
武「お前がほむらだな?」
ほむ「そうだけど、貴女は誰?」
武「あたしは武呂 マリア、15歳の魔法少女だ!」
ほむ「は?」
武「お前、魔法少女にならないか?小説では、お前はなかなか強いって設定だぞ。」
ほむ「スカウトはお断りしてます。」
武「違う、そういうことじゃない。お前は時間停止や時間遡行の能力を持つすごい魔法少女だぞ。」
ほむ「鹿目まどか、私には近づかないと約束した筈よ。」
ま「えっと、その、ごめん。マリアちゃんが、暁美さんに会いたいって、言ってたから。」
ほむ「貴方が来る理由にはならないわ。消えなさい。」
武「無視すんな、ていうかなんだその言い方!」
ほむ「わかる筈よ、私は鹿目まどかが嫌いなだけ。」
武「ほむらってこんなに感じ悪いのかよ。小説の中ではまどかを何としてでも守ろうとする、カッコいい奴なのに。」
ほむ「さっきから何を言って…うっ!」
ま「暁美さん!」
ほむらに頭痛が走った。〈時間遡行〉〈まどかを守る〉、この言葉が何故か頭に引っかかる。
ほむ「ぐっ…帰って。」
ま「え、でも。」
ほむ「いいから帰って!」
ま「…ごめん。」
武「行くぞまどか。こんな奴を魔法少女だと思ったあたしが間違いだった。」
まどかとマリアは帰っていった。
ほむ「う、うぅぅぅ!」
頭痛は治まったが、今度は胸が苦しくなった。
ほむ「なんで、なんでなのよ。嫌いな人を罵っただけ。顔も見たくない相手に暴言を吐いただけ。」
「なのに、なんで鹿目まどかだけは、こんなに苦しいの…?」
この症状は、マリアがやって来る前からのことであった。
鹿目まどかを嫌う理由は、特にない。生理的に受け付けないだけであった。
しかしこの時、その症状が悪化した。時間遡行という言葉により何かが開きかけたせいだ。
その何かは、今のほむらには知る由もない。
第4話へ、続く。
というわけで、第3話でした!
今回は日曜日に投稿できました。
何か質問等があれば、気軽にコメントください。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!