魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜   作:サウザンド・J

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この小説は、魔法少女まどか☆マギカの2次創作です。

・2次創作
・頑張った怪魔データ
・勝手な解釈
・よくシャワーを浴びるメンバー
等が含まれております。

どういうことだオイと思った方は、是非とも読んで確かめてください!


第5話「その言葉に、二言はないわね」

●怪魔データ●

 

⚪︎炎神の怪魔 ケベフセヌエフ

 

・その性質は守護

 

・古代遺跡の壁画に描かれた鳥類の頭部を持つ人間の絵に、途絶えてしまった当時の民族の無念が密集し誕生。

 

・恨むべき民族も消えてしまったため、永遠に眠るはずだったが、現代人が遺跡を大々的に観光スポットにしたがために歓喜し、眠らなかった。

 

・槍術の達人でありながら、炎を司る。

 

・この怪魔に熱攻撃は全くの効果がなく、また、正面から掛かっても戦況は困難を極める。

 

・この怪魔を倒したければ、一瞬の隙を突き身体のバランスを崩すことが重要となる。

 

〜まだ誰も知らない物語〜 第5話

 

 

 

 

[縦浜中学校グラウンド]

 

杏「(ちくしょう、あの槍をどうにかしねぇと。)」

 

「(あれ?なんで、槍なんかに懐かしさを感じるんだ?)」

 

 

杏子に槍など縁がない。なのにケベフセヌエフの槍を見ていると、槍を振り回したくてうずうずしてしまうのだ。

 

 

杏「(それにさっきの爆発、アタシもまどかもこんなかすり傷じゃ済まねぇ筈だ。いや、アタシの認識が間違ってるのか?)」

 

ま「…。」

 

 

現状、杏子は立っているが、まどかは膝をつき半分失神している。

 

 

ケ「…。」

 

杏「(たぶん、急に動いたら向こうも動いて殺される。)」

 

 

両者は見合っている。

 

と、次の瞬間!

 

 

ボォッ!!グシャッ!!

 

ケ「キィッ!」

 

 

炎をかき分け、何かがケベフセヌエフの両のアキレス腱に飛んで行った!

 

 

杏「!!」

 

ま「え?」

 

 

さらに、炎の中から何者かが飛び出し、ケベフセヌエフの背中を蹴飛ばし、前方へ倒した。

 

 

杏「まずい!まどか!」

 

 

まどかを抱え、倒れてくる巨人を回避した。

 

 

ま「マリア、ちゃん?」

 

武「ふう、どうなるかと思ったぞ。」

 

 

倒れたケベフセヌエフの背中に立っているのは、焼け死んだ筈のマリアではないか!

 

 

ま「マリアちゃん!」

 

杏「お、お前…。」

 

武「話は後だ。2人とも離れてろ。」

 

 

まどかと杏子はすぐに距離を取った。

 

マリアのメリケンから棘が無くなっていたが、瞬時に再生させ跳び上がった。

 

 

武「よし、トドメだ!」

 

武;「メリケン・ドリルスピナー」

 

 

頭を下にし落ちながら、魔力で光った両手を下へ突き出し回転した。

 

 

ケ「キィ!」

 

武「?」

 

 

仰向けで倒れているケベフセヌエフは、咄嗟に槍を直感で突いた。その直感は的中し、マリアへ襲いかかる。

 

 

武「そんなのお見通しだぞ!」

 

 

が、マリアは予測していたらしく、回転を使って見事に躱した!

 

メリケン・ハンマーを使わなかったのは、このためだったのだ。

 

 

武「はぁぁぁっ!」

 

ズガッ!!

 

 

ケベフセヌエフの心臓部を貫いた!

 

ケベフセヌエフは黙ったまま絶命し、パァッ!と、光となって消え、カプセルだけを残した。

 

 

武「終わったな。」

 

 

変身を解いた。

 

 

ま「マリアちゃーん!うぇぇん!」

 

武「へへへ、まどかを置いて死ぬわけないだろ?」

 

 

煙の匂いなど気にもせず、マリアに泣いて抱きついた。

 

するとまた、滴が水面に落ちたような音が聞こえたような気がした。

 

 

武「?」

 

杏「なんだ?今の音。」

 

武「さあな。よしよし。」

 

ま「ンフッ」

 

 

少し経つと消防隊が到着し、消化活動が行われた。

 

魔法少女のマリアや怪魔には気づいていないらしく、3人は何も聞かれなかった。

 

 

ま「じゃあね、杏子ちゃん。」

 

杏「おう。あ、マリア。」

 

武「何だ?」

 

杏「その、ありがとな。」

 

武「やっぱり、杏子は優しいんだな。物語通りで嬉しいぞ。」

 

杏「バ、バカ言うんじゃねぇ!」

 

 

杏子は避難所に戻り、まどかとマリアは見滝原へ帰っていった。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[鹿目邸]

 

まどかの誘いで、マリアはまどかの家に寄った。シャワーを借りるためだ。

 

 

ま「ただいま〜。」

 

知「おかえり。隣の子は?」

 

ま「マリアちゃんだよ。お友達なの。」

 

武「こんにちは。」

 

知「こんにちは。そうか、お友達か。」

 

「ところで、2人ともえらく汚れてるね。」

 

ま「その、いろいろあって。」

 

知「もしかして、風見野市の火災に巻き込まれたのかい?」

 

ま「そうなの!でも、マリアちゃんが助けてくれたんだよ。」

 

知「そうか、ありがとう。」

 

武「い、いえ!」

 

 

知久は笑顔で言った。

 

 

ま「パパ、なんで知ってたの?」

 

知「ニュースを見たんだ。大変なことになってることは知ってるよ。」

 

武「そんなおおごとになってたんですね。」

 

知「そうそう。ところでまどか。」

 

ま「なに?」

 

知「マリアちゃんからは焦げの臭いがするけど、まどかからは違う臭いが」

 

ま「それは言っちゃダメ!」

 

知「わっ、どうしたんだい?」

 

ま「マリアちゃん、早くシャワー浴びよ!」

 

武「お、おう。」

 

 

早歩きで洗面所へ向かった。

 

 

武「おいまどか。」

 

ま「マリアちゃん、先に入ってくれないかな?」

 

武「わかった。そりゃ、汚れたパンツは見られたくないもんな。」

 

ま「え!知ってたの?」

 

武「臭ったからな。あの時から。」

 

ま「…内緒にしてくれて、ありがとう。」

 

武「お安い御用だぞ。さて、身体洗うか。」

 

ま「そう言えば、ソウルジェムは大丈夫なの?」

 

武「上がったら補給するぞ。」

 

 

2人は身体の隅々まで洗った。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

着替えを済ませ、一息ついた。

 

 

ま「さっぱりしたね〜。」

 

武「毎日身体を洗えるなんて夢みたいだぞ。」

 

ま「向こうではそうだったの?」

 

武「まあな。」

 

ま「そんなの、あんまりだよ。」

 

武「あたしはそれで慣れてたしな。今は楽しいぞ。」

 

ま「もうここに住んじゃえばいいのに。」

 

武「ハハ、それもいいかもな。」

 

 

おもむろにケベフセヌエフのカプセルを取り出し、ソウルジェムに差し込もうとしたが、

 

 

ドォンッ!!

 

武「!」

 

ま「え!」

 

 

それを許さぬ輩が現れたようだ。

 

 

ま「行くの?」

 

武「行くしかないぞ。」

 

ま「でも、ソウルジェムの光が弱まってるよ。」

 

武「ま、ヤバいと思ったら逃げるから大丈夫だぞ。」

 

 

階段を降りた。

 

 

武「お邪魔しました。」

 

知「気をつけてね。まどか、何処へ行くんだい?」

 

ま「ちょっと用があって。」

 

 

2人は夜になろうとする見滝原を駆け抜けた。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[廃墟]

 

武「魔力の反応はこの辺りからだ。」

 

 

マリアはソウルジェムを使って、音の犯人がこの廃墟にいることを突き止めた。

 

 

ま「暗いよ、怖いよ。」

 

武「大丈夫、あたしが着いてるからな。」

 

 

見滝原はすでに夜だった。

 

 

武「近いな。よっと。」

 

カァッ!!

 

 

敵を察知し、変身した。

 

 

ま「やっぱりマリアちゃんはカッコいいなぁ。」

 

武「ありがとう。」

 

「よし、どこからでもかかってこい!」

 

 

自信満々で構えた。

 

 

?「その言葉に、二言はないわね。」

 

シュルルッ!!ギュッ!!

 

武「なっ!」

 

 

どこからともなく紐が飛んでき、マリアの右腕に巻き付いた!

 

 

ま「マリアちゃん!」

 

武「くそっ、誰だ!」

 

 

暗闇の中から、一人の少女が姿を現した。

 

 

?「あら、誰かと思えばマリアじゃないの。」

 

武「お前は…。」

 

忠「知らない子もいるから自己紹介しておくわ。ワタクシは忠岡誠。マリアと同じ魔法少女よ。」

 

ま「魔法少女?なんで2人もいるの?」

 

忠「最初の質問がそれなのね。」

 

武「お前、何しに来た?」

 

忠「あのお方からの命令。マリアを始末するようにと。」

 

武「何の冗談だ!」

 

忠「そーれ!」

 

武「うわっ!」

 

ドゴッ!!

 

 

誠は紐を振り、巻き付かれたマリアを壁にぶつけた。

 

 

ま「マリアちゃん!」

 

武「いって。」

 

忠「流石にしぶといわね。」

 

「でも、いつまで持つかしら?」

 

武「くっ、絶対に、お前を倒す!」

 

 

やったの思いでケベフセヌエフを倒したのに、すぐに新手が現れ大ピンチ。

 

マリアは、魔法少女を名乗るこの人物に勝てるのだろうか?

 

 

第6話へ、続く!




というわけで、第5話でした!

投稿ペースが落ちてしまい、申し訳ありません。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!

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