魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜 作:サウザンド・J
・2次創作
・頑張った怪魔データ
・勝手な解釈
・よくシャワーを浴びるメンバー
等が含まれております。
どういうことだオイと思った方は、是非とも読んで確かめてください!
●怪魔データ●
⚪︎炎神の怪魔 ケベフセヌエフ
・その性質は守護。
・古代遺跡の壁画に描かれた鳥類の頭部を持つ人間の絵に、途絶えてしまった当時の民族の無念が密集し誕生。
・恨むべき民族も消えてしまったため、永遠に眠るはずだったが、現代人が遺跡を大々的に観光スポットにしたがために歓喜し、眠らなかった。
・槍術の達人でありながら、炎を司る。
・この怪魔に熱攻撃は全くの効果がなく、また、正面から掛かっても戦況は困難を極める。
・この怪魔を倒したければ、一瞬の隙を突き身体のバランスを崩すことが重要となる。
[縦浜中学校グラウンド]
杏「(ちくしょう、あの槍をどうにかしねぇと。)」
「(あれ?なんで、槍なんかに懐かしさを感じるんだ?)」
杏子に槍など縁がない。なのにケベフセヌエフの槍を見ていると、槍を振り回したくてうずうずしてしまうのだ。
杏「(それにさっきの爆発、アタシもまどかもこんなかすり傷じゃ済まねぇ筈だ。いや、アタシの認識が間違ってるのか?)」
ま「…。」
現状、杏子は立っているが、まどかは膝をつき半分失神している。
ケ「…。」
杏「(たぶん、急に動いたら向こうも動いて殺される。)」
両者は見合っている。
と、次の瞬間!
ボォッ!!グシャッ!!
ケ「キィッ!」
炎をかき分け、何かがケベフセヌエフの両のアキレス腱に飛んで行った!
杏「!!」
ま「え?」
さらに、炎の中から何者かが飛び出し、ケベフセヌエフの背中を蹴飛ばし、前方へ倒した。
杏「まずい!まどか!」
まどかを抱え、倒れてくる巨人を回避した。
ま「マリア、ちゃん?」
武「ふう、どうなるかと思ったぞ。」
倒れたケベフセヌエフの背中に立っているのは、焼け死んだ筈のマリアではないか!
ま「マリアちゃん!」
杏「お、お前…。」
武「話は後だ。2人とも離れてろ。」
まどかと杏子はすぐに距離を取った。
マリアのメリケンから棘が無くなっていたが、瞬時に再生させ跳び上がった。
武「よし、トドメだ!」
武;「メリケン・ドリルスピナー」
頭を下にし落ちながら、魔力で光った両手を下へ突き出し回転した。
ケ「キヒィ!」
武「?」
仰向けで倒れているケベフセヌエフは、咄嗟に槍を直感で突いた。その直感は的中し、マリアへ襲いかかる。
武「そんなのお見通しだぞ!」
が、マリアは予測していたらしく、回転を使って見事に躱した!
メリケン・ハンマーを使わなかったのは、このためだったのだ。
武「はぁぁぁっ!」
ズガッ!!
ケベフセヌエフの心臓部を貫いた!
ケベフセヌエフは黙ったまま絶命し、パァッ!と、光となって消え、カプセルだけを残した。
武「終わったな。」
変身を解いた。
ま「マリアちゃーん!うぇぇん!」
武「へへへ、まどかを置いて死ぬわけないだろ?」
煙の匂いなど気にもせず、マリアに泣いて抱きついた。
するとまた、滴が水面に落ちたような音が聞こえたような気がした。
武「?」
杏「なんだ?今の音。」
武「さあな。よしよし。」
ま「ンフッ」
少し経つと消防隊が到着し、消化活動が行われた。
魔法少女のマリアや怪魔には気づいていないらしく、3人は何も聞かれなかった。
ま「じゃあね、杏子ちゃん。」
杏「おう。あ、マリア。」
武「何だ?」
杏「その、ありがとな。」
武「やっぱり、杏子は優しいんだな。物語通りで嬉しいぞ。」
杏「バ、バカ言うんじゃねぇ!」
杏子は避難所に戻り、まどかとマリアは見滝原へ帰っていった。
•••••
[鹿目邸]
まどかの誘いで、マリアはまどかの家に寄った。シャワーを借りるためだ。
ま「ただいま〜。」
知「おかえり。隣の子は?」
ま「マリアちゃんだよ。お友達なの。」
武「こんにちは。」
知「こんにちは。そうか、お友達か。」
「ところで、2人ともえらく汚れてるね。」
ま「その、いろいろあって。」
知「もしかして、風見野市の火災に巻き込まれたのかい?」
ま「そうなの!でも、マリアちゃんが助けてくれたんだよ。」
知「そうか、ありがとう。」
武「い、いえ!」
知久は笑顔で言った。
ま「パパ、なんで知ってたの?」
知「ニュースを見たんだ。大変なことになってることは知ってるよ。」
武「そんなおおごとになってたんですね。」
知「そうそう。ところでまどか。」
ま「なに?」
知「マリアちゃんからは焦げの臭いがするけど、まどかからは違う臭いが」
ま「それは言っちゃダメ!」
知「わっ、どうしたんだい?」
ま「マリアちゃん、早くシャワー浴びよ!」
武「お、おう。」
早歩きで洗面所へ向かった。
武「おいまどか。」
ま「マリアちゃん、先に入ってくれないかな?」
武「わかった。そりゃ、汚れたパンツは見られたくないもんな。」
ま「え!知ってたの?」
武「臭ったからな。あの時から。」
ま「…内緒にしてくれて、ありがとう。」
武「お安い御用だぞ。さて、身体洗うか。」
ま「そう言えば、ソウルジェムは大丈夫なの?」
武「上がったら補給するぞ。」
2人は身体の隅々まで洗った。
•••
着替えを済ませ、一息ついた。
ま「さっぱりしたね〜。」
武「毎日身体を洗えるなんて夢みたいだぞ。」
ま「向こうではそうだったの?」
武「まあな。」
ま「そんなの、あんまりだよ。」
武「あたしはそれで慣れてたしな。今は楽しいぞ。」
ま「もうここに住んじゃえばいいのに。」
武「ハハ、それもいいかもな。」
おもむろにケベフセヌエフのカプセルを取り出し、ソウルジェムに差し込もうとしたが、
ドォンッ!!
武「!」
ま「え!」
それを許さぬ輩が現れたようだ。
ま「行くの?」
武「行くしかないぞ。」
ま「でも、ソウルジェムの光が弱まってるよ。」
武「ま、ヤバいと思ったら逃げるから大丈夫だぞ。」
階段を降りた。
武「お邪魔しました。」
知「気をつけてね。まどか、何処へ行くんだい?」
ま「ちょっと用があって。」
2人は夜になろうとする見滝原を駆け抜けた。
•••••
[廃墟]
武「魔力の反応はこの辺りからだ。」
マリアはソウルジェムを使って、音の犯人がこの廃墟にいることを突き止めた。
ま「暗いよ、怖いよ。」
武「大丈夫、あたしが着いてるからな。」
見滝原はすでに夜だった。
武「近いな。よっと。」
カァッ!!
敵を察知し、変身した。
ま「やっぱりマリアちゃんはカッコいいなぁ。」
武「ありがとう。」
「よし、どこからでもかかってこい!」
自信満々で構えた。
?「その言葉に、二言はないわね。」
シュルルッ!!ギュッ!!
武「なっ!」
どこからともなく紐が飛んでき、マリアの右腕に巻き付いた!
ま「マリアちゃん!」
武「くそっ、誰だ!」
暗闇の中から、一人の少女が姿を現した。
?「あら、誰かと思えばマリアじゃないの。」
武「お前は…。」
忠「知らない子もいるから自己紹介しておくわ。ワタクシは忠岡誠。マリアと同じ魔法少女よ。」
ま「魔法少女?なんで2人もいるの?」
忠「最初の質問がそれなのね。」
武「お前、何しに来た?」
忠「あのお方からの命令。マリアを始末するようにと。」
武「何の冗談だ!」
忠「そーれ!」
武「うわっ!」
ドゴッ!!
誠は紐を振り、巻き付かれたマリアを壁にぶつけた。
ま「マリアちゃん!」
武「いって。」
忠「流石にしぶといわね。」
「でも、いつまで持つかしら?」
武「くっ、絶対に、お前を倒す!」
やったの思いでケベフセヌエフを倒したのに、すぐに新手が現れ大ピンチ。
マリアは、魔法少女を名乗るこの人物に勝てるのだろうか?
第6話へ、続く!
というわけで、第5話でした!
投稿ペースが落ちてしまい、申し訳ありません。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!