魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜   作:サウザンド・J

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この小説は、魔法少女まどか☆マギカの2次創作です。

・2次創作
・敵の魔法少女の名前変更
・勝手な解釈
・今回は短め
等が含まれております。

もう何も怖くないという方は、紅茶を嗜みながらお読みください。


第6話「とてもとても腹が立ちます」

〜まだ誰も知らない物語〜 第6話

 

 

 

 

[廃墟]

 

武「ちっ!こんなもの!」

 

 

右腕に巻きつく紐を、左手で握った。

 

 

忠「何のマネかしら?」

 

武「…やっぱ、電気は通さないみたいだな。」

 

忠「そうよ。ワタクシの紐は不導体でできてるもの。」

 

武「捨て身の電撃作戦がダメなら、こうだ!」

 

タッ!

 

忠「!」

 

 

正面へ駆け出した。すると、張らなくなった紐は拘束力を失い、マリアを抑えられなくなった。

 

 

武「オラっ!」

 

ドゴッ!

 

忠「がはっ!」

 

 

腹に強烈な一撃を与えた!

 

誠は後方へ吹っ飛んだ。そのおかげで、

 

 

武「今度はこっちの番だ!」

 

ドゴッ!!

 

 

主導権はマリアへ移った!

 

右腕を左方へ振り、柱にぶつけた。

 

 

忠「…。」

 

武「まだまだ!」

 

ドゴッ!!

 

 

次に右方へ振り、壁にぶつけた。

 

 

忠「…。」

 

武「オラっ!」

 

ドゴッ!!

 

 

右腕を振り上げ、天井にぶつけた。天井に穴が開いた。

 

 

忠「…。」

 

武「よし、トドメだ!」

 

ドゴンッ!!

 

 

一気に右腕を振り下ろし、地面に投げつけた。

 

 

ま「やったぁ!」

 

武「へっ、終わったな。」

 

 

油断はできないので、歩いて誠に近づいた。

 

すると倒れている誠は、急に腕を振り上げた。

 

 

ゴォンッ!!

 

武「なんだ!?」

 

ま「なに?」

 

 

遠くから地響きのような轟音が聞こえた。

 

 

武「おい、何をした?」

 

忠「それは行って確かめたらどうでしょう?」

 

武「ちっ!」

 

 

マリアが推測するに、音の発生源は見滝原だ。

 

 

武「まどか、お前は戻ってくれ。」

 

ま「な、なんで?」

 

武「あたしは、こいつを見張らないといけない。」

 

「もし怪魔が現れていたなら、いち早く住民に知らせて避難に協力してくれ。」

 

ま「わ、わかった。」

 

 

とは言われたものの、おどおどしている。

 

 

武「早く!」

 

ま「う、うん!」

 

 

やっと走り出した。

 

 

武「…行ったか。」

 

忠「いいんですか?ワタクシなんかに構っていて。」

 

武「抑えられる方を選んだだけだぞ。」

 

忠「なるほど、もう魔力が残ってないんですね?」

 

 

ニタァっと笑った。

 

 

武「気づかれていたか。」

 

忠「勿論です。もし魔力が残っていたなら、魔法を使った攻撃でワタクシをもっと追い詰める筈。」

 

「なのにワタクシを振り回してばかりか、被害が拡大するであろう街の方へ行かない。」

 

武「うるさい。」

 

忠「図星ですね。」

 

「そして、ワタクシなら抑えられるという誤算が最大の敗因。」

 

武「は?」

 

ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!

 

武「なっ!」

 

シュルルッ!!ギュッ!!

 

 

なんと、誠をぶつけた4箇所から紐が飛んできたではないか!

 

4本の紐はそれぞれ、左腕、右脚、左脚、首に巻きついた。

 

 

武「うっ!がっ」

 

忠「アハハ!作戦成功!」

 

 

強く固定され、全く身動きが取れない。

 

 

武「ぁっ…、…」

 

忠「ワタクシはね、アナタが邪魔で邪魔で仕方なかったんですよ。」

 

「幹部クラスのワタクシに張り合おうだなんて、とてもとても腹が立ちます。」

 

武「…っ」

 

忠「これは預かっておきましょう。」

 

ブチッ!

 

 

左手から生えていた、マリアの右腕を縛っていた紐を千切った。

 

そして、マリアのポケットから、2つのカプセルを取り出した。

 

 

忠「あのお方からの命令というのは嘘。なので、あのお方への報告として、」

 

「アナタはワタクシの任務を妨害した、という筋書きはどうでしょう?」

 

武「…!」

 

シュルルッ!!ギュッ!!

 

 

左手から新たに紐を生み出した。

 

それは、2階分上の天井の割れ目に巻きつき引っ張り、

 

 

忠「サヨナラ。」

 

武「ーっ!」

 

ゴゴゴゴッ!!ドォンッ!!

 

 

廃墟を一気に倒壊させた。

 

両者共に瓦礫の下敷きになったが、誠は魔法で防壁を築いていたので、ほぼ無傷であった。

 

 

忠「やっと居なくなった。これならソウルジェムも砕けた筈。仮に無事でも、魔力が足りず絶命する。」

 

「もうすぐですよ陛下。もうすぐこの世界は陛下のモノに。」

 

 

崩れた廃墟を後にし、歩いて行った。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[見滝原ビル街]

 

すっかり暗くなった街を、まどかは見滝原のビル街まで走った。

 

着いてみると、市民はどよめいている。

 

無理もない。車道の中央に突如、黒い鉱物の塊のようなものが現れ、道をふさいでしまったのだから。

 

 

ま「何、これ?やっぱり怪魔?」

 

 

高さは10m程。固まって動かないが、この世の物ではないことくらいの予想はつく。

 

 

ま「あ、そうだ。みんなー!避難してー!」

 

 

しかし、大衆は耳を貸さなかった。まどかの声が小さいということもあるが、聞こえていた者も1人の少女の言葉など真に受けない。

 

 

ま「みんな、聞いてよ…。」

 

 

そんな中、一台の車が近づいてきた。運転していたのは、まどかの母詢子だ。

 

 

詢「まどか、こんなのに構ってないで乗りなさい。」

 

ま「ママ、あの…」

 

詢「車出せなくなるから早く。」

 

ま「う、うん。」

 

 

助手席に乗った。

 

 

詢「まどか、ああいうのはロクなもんじゃないからな。無視が一番さ。」

 

ま「うん。でもね、凄く嫌な予感がするの。」

 

詢「隕石か何かだろうさ。すぐに収まるよ。」

 

ま「…。」

 

詢「? 何か言いたいことでもあるのかい?」

 

 

詢子にはお見通しのようだ。

 

 

ま「その、友達とはぐれちゃって。」

 

詢「パパから聞いたよ。急に友達を呼んだかと思えば急に出て行ったって。何処へ行ってたんだ?」

 

ま「え、それは…。」

 

 

言えなかった。廃墟に行ったと言えば叱られるということもそうだが、怪魔や魔法少女など信じてくれる筈がない。

 

 

詢「言えねぇってか。まあ、何処へ行こうが外出禁止とかうるさいことは言わないけどさ。晩メシの前には一本入れなよ。」

 

ま「うん、ごめんね。」

 

 

こうして、まどかは無事家に帰ることができた。

 

マリアが廃墟に埋もれたということは、まだ知らない。

 

 

第7話へ続く。




というわけで、第6話でした!

第6話で漸く詢子さん登場です。(タツヤはそのうち…)

突然敵の名前を変えてしまい申し訳ありません。旧名がしっくりこなかったのです。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!
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