魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜 作:サウザンド・J
・2次創作
・敵の魔法少女の名前変更
・勝手な解釈
・今回は短め
等が含まれております。
もう何も怖くないという方は、紅茶を嗜みながらお読みください。
[廃墟]
武「ちっ!こんなもの!」
右腕に巻きつく紐を、左手で握った。
忠「何のマネかしら?」
武「…やっぱ、電気は通さないみたいだな。」
忠「そうよ。ワタクシの紐は不導体でできてるもの。」
武「捨て身の電撃作戦がダメなら、こうだ!」
タッ!
忠「!」
正面へ駆け出した。すると、張らなくなった紐は拘束力を失い、マリアを抑えられなくなった。
武「オラっ!」
ドゴッ!
忠「がはっ!」
腹に強烈な一撃を与えた!
誠は後方へ吹っ飛んだ。そのおかげで、
武「今度はこっちの番だ!」
ドゴッ!!
主導権はマリアへ移った!
右腕を左方へ振り、柱にぶつけた。
忠「…。」
武「まだまだ!」
ドゴッ!!
次に右方へ振り、壁にぶつけた。
忠「…。」
武「オラっ!」
ドゴッ!!
右腕を振り上げ、天井にぶつけた。天井に穴が開いた。
忠「…。」
武「よし、トドメだ!」
ドゴンッ!!
一気に右腕を振り下ろし、地面に投げつけた。
ま「やったぁ!」
武「へっ、終わったな。」
油断はできないので、歩いて誠に近づいた。
すると倒れている誠は、急に腕を振り上げた。
ゴォンッ!!
武「なんだ!?」
ま「なに?」
遠くから地響きのような轟音が聞こえた。
武「おい、何をした?」
忠「それは行って確かめたらどうでしょう?」
武「ちっ!」
マリアが推測するに、音の発生源は見滝原だ。
武「まどか、お前は戻ってくれ。」
ま「な、なんで?」
武「あたしは、こいつを見張らないといけない。」
「もし怪魔が現れていたなら、いち早く住民に知らせて避難に協力してくれ。」
ま「わ、わかった。」
とは言われたものの、おどおどしている。
武「早く!」
ま「う、うん!」
やっと走り出した。
武「…行ったか。」
忠「いいんですか?ワタクシなんかに構っていて。」
武「抑えられる方を選んだだけだぞ。」
忠「なるほど、もう魔力が残ってないんですね?」
ニタァっと笑った。
武「気づかれていたか。」
忠「勿論です。もし魔力が残っていたなら、魔法を使った攻撃でワタクシをもっと追い詰める筈。」
「なのにワタクシを振り回してばかりか、被害が拡大するであろう街の方へ行かない。」
武「うるさい。」
忠「図星ですね。」
「そして、ワタクシなら抑えられるという誤算が最大の敗因。」
武「は?」
ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!
武「なっ!」
シュルルッ!!ギュッ!!
なんと、誠をぶつけた4箇所から紐が飛んできたではないか!
4本の紐はそれぞれ、左腕、右脚、左脚、首に巻きついた。
武「うっ!がっ」
忠「アハハ!作戦成功!」
強く固定され、全く身動きが取れない。
武「ぁっ…、ぐ…」
忠「ワタクシはね、アナタが邪魔で邪魔で仕方なかったんですよ。」
「幹部クラスのワタクシに張り合おうだなんて、とてもとても腹が立ちます。」
武「…っ」
忠「これは預かっておきましょう。」
ブチッ!
左手から生えていた、マリアの右腕を縛っていた紐を千切った。
そして、マリアのポケットから、2つのカプセルを取り出した。
忠「あのお方からの命令というのは嘘。なので、あのお方への報告として、」
「アナタはワタクシの任務を妨害した、という筋書きはどうでしょう?」
武「…!」
シュルルッ!!ギュッ!!
左手から新たに紐を生み出した。
それは、2階分上の天井の割れ目に巻きつき引っ張り、
忠「サヨナラ。」
武「ーっ!」
ゴゴゴゴッ!!ドォンッ!!
廃墟を一気に倒壊させた。
両者共に瓦礫の下敷きになったが、誠は魔法で防壁を築いていたので、ほぼ無傷であった。
忠「やっと居なくなった。これならソウルジェムも砕けた筈。仮に無事でも、魔力が足りず絶命する。」
「もうすぐですよ陛下。もうすぐこの世界は陛下のモノに。」
崩れた廃墟を後にし、歩いて行った。
•••••
[見滝原ビル街]
すっかり暗くなった街を、まどかは見滝原のビル街まで走った。
着いてみると、市民はどよめいている。
無理もない。車道の中央に突如、黒い鉱物の塊のようなものが現れ、道をふさいでしまったのだから。
ま「何、これ?やっぱり怪魔?」
高さは10m程。固まって動かないが、この世の物ではないことくらいの予想はつく。
ま「あ、そうだ。みんなー!避難してー!」
しかし、大衆は耳を貸さなかった。まどかの声が小さいということもあるが、聞こえていた者も1人の少女の言葉など真に受けない。
ま「みんな、聞いてよ…。」
そんな中、一台の車が近づいてきた。運転していたのは、まどかの母詢子だ。
詢「まどか、こんなのに構ってないで乗りなさい。」
ま「ママ、あの…」
詢「車出せなくなるから早く。」
ま「う、うん。」
助手席に乗った。
詢「まどか、ああいうのはロクなもんじゃないからな。無視が一番さ。」
ま「うん。でもね、凄く嫌な予感がするの。」
詢「隕石か何かだろうさ。すぐに収まるよ。」
ま「…。」
詢「? 何か言いたいことでもあるのかい?」
詢子にはお見通しのようだ。
ま「その、友達とはぐれちゃって。」
詢「パパから聞いたよ。急に友達を呼んだかと思えば急に出て行ったって。何処へ行ってたんだ?」
ま「え、それは…。」
言えなかった。廃墟に行ったと言えば叱られるということもそうだが、怪魔や魔法少女など信じてくれる筈がない。
詢「言えねぇってか。まあ、何処へ行こうが外出禁止とかうるさいことは言わないけどさ。晩メシの前には一本入れなよ。」
ま「うん、ごめんね。」
こうして、まどかは無事家に帰ることができた。
マリアが廃墟に埋もれたということは、まだ知らない。
第7話へ続く。
というわけで、第6話でした!
第6話で漸く詢子さん登場です。(タツヤはそのうち…)
突然敵の名前を変えてしまい申し訳ありません。旧名がしっくりこなかったのです。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!