魔法少女まどか☆マギカ〜まだ誰も知らない物語〜 作:サウザンド・J
・2次創作
・魔法少女データあり
・勝手な解釈
・らしくない更新の早さ
等が含まれております。
前回で「まどかあぁぁぁっ!!」となった方々、お待たせしました!
●魔法少女データ●
⚪︎鹿目 まどか(ハイパーまどか)
・光の矢を放つ弓を操り闘う魔法少女。
・友達想いで家族思いの心優しい性格。
・心優しく、芯が強いため、遠慮がちになりながらも自分の思う所は相手にはっきりと伝えようとする。
・願いはその世界線において様々である。「交通事故に遭った黒猫エイミーを助ける」「家族の幸せを願って」「ワルプルギスの夜に苦戦するほむらを助ける」「さやかを元の人間に戻す」、そして「全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で生まれる前に消し去る」である。
・本作における彼女は、原作とは全く別の人物であり、「創られた世界」の人物である。アルティメットまどかが記憶を見せるまで、自分が何者だったのかを思い出せなかったのがその証拠だ。
・記憶を取り戻し、願い無しで因果を繋いだまどかは、最後の願いを叶えた時と同じ力を宿し、再び最強の魔法少女として蘇った!
・ハイパーまどかとは、魔法少女鹿目まどかの究極形態のこと。
・アルティメットまどか曰く、ここは「創られた世界」である。誰に創られたのか、いつ創られたのかは知っているようだがまどかに教えなかった。そのうちわかるといいのだが…。
[病院]
とある病室では、さやかではなく恭介がベッドに横たわっていた。
さ「なんで、あたしなんかを助けたのよ…!」
しかし、その泣き言は彼に届かなかった。
看護師「失礼します。」
恭介が寝込む病室に、看護師は新たな患者を運んできた。
さ「え?暁美さん?」
その患者はほむらだった。特に外傷はないようだが。
ほむ「あら、美樹さやか。」
さ「え?あんた、そんな呼び方してたっけ?」
ほむ「…あらごめんなさい。美樹さんは無事だったのね。」
何気なくさやかを呼んだら、何故か「美樹さやか」になった。
さ「恭介が助けてくれたから。あんたこそ、あんまり怪我してないね。」
ほむ「それは私もよくわからないわ。」
その時、つけていたテレビに速報が入った。
アナウンサー「速報です。既に避難が完了した見滝原市中央区画に、突如巨大怪物が引き返してきました。中継です。」
映像が切り替わったそこには、電気が付いてないボロボロのビル街にジェラシーの怪魔アプリコットと、乱射兵器の怪魔ガトリンガが映っていた。空撮のようだ。
アナウンサーが言ってることとは違い、ガトリンガは引き返したと言うよりは吹っ飛ばされたかのようだった。
さ「あそこ、誰かいる。」
ビルの屋上には微かに2人の人が立っているように見えた。
ほむ「! まどか!」
さ「? 暁美さん?」
ほむらは何故か居ても立ってもいられなくなった。
ダッ!!
看「ちょ、ちょっと!患者さん!」
ベッドから飛び起き、走り去ってしまった。
さ「暁美さん、どうしちゃったんだろう。」
•••
[見滝原ビル街]
巴「さあ、避難するわよ。」
杏「ちょっと待て。」
巴「何かしら。」
杏子は何か言いたげであるが、本人がそれを言えないでいる。
巴「何を言いたいかはわかるわ。あれと闘いたいんでしょう?」
杏「…あぁ。」
巴「あの姿の鹿目さんを見てはっきりわかったわ。私も逃げるより立ち向かう方が自分に合ってるって。闘い方なんてわからないのにね。」
杏「アタシは元々逃げたりしないけどよ、もう一回まどかを見ればそれも思い出せる気がしてさ。」
「なんか、あのまどかを初めて見た気がしないんだ。」
巴「やっぱり?」
杏「マミもそうか。」
巴「佐倉さん、今私のことを…!」
杏「マミこそ今アタシのことを。」
2人の記憶の一部が、魔法少女として蘇ったまどかの影響を受け、繋がった!
杏「行こうぜ。」
巴「ええ。」
見滝原へ駆け出した!
•••
[見滝原中央区画]
ま「…。」
忠「自己紹介がまだでしたね。」
「初めまして、ワタクシは魔法少女忠岡 誠と申します。」
ま「わたし、鹿目まどか。軍人さんはどうしたの?」
忠「全滅させました。」
ま「…こんなこと、今すぐやめて。」
忠「そう言うわけにはいきません。」
ま「どうしてこんな酷いことするの?」
忠「全ては陛下のためです。そのためなら多少の犠牲はやむを得ません。」
ま「そんなこと、わたしが許さない。」
忠「ならどうしますか?ワタクシを殺してでも止めますか?」
ま「殺したりしないよ。…倒すだけだから。」
弓を構えた。
忠「アハハ!流石は最強の魔法少女。」
「アナタを倒せばワタクシは陛下の一番になれる。」
ま「陛下って誰なの?」
忠「ガトリンガ!!アプリコット!!」
バッ!!
誠の背後にガトリンガが現れ、誠は飛んでガトリンガの肩に乗った。
2体の怪物はまどかに両手を向けた。
ガ「グゥオォォッ!」
ア「ア゛ア゛ア゛!」
忠「鹿目まどかさん、ここで死になさい!」
ドルルルッ!!ボボボボッ!!
ガトリンガの両の手のひらから一斉に発射されたマシンガンと、アプリコットから放たれた光弾はビルを破壊した。
しかし、そこにまどかの残骸はなかった。
忠「よく避けられましたね。ですが、そう遠くへは行ってないはず。」
「お前たち、探しなさい。」
ま「うん、遠くには行ってないよ。」
忠「ナニっ!」
怪魔に命令を下した直後、背後から声が聞こえた。
なんとまどかは、2体の怪魔と魔法少女の目をかいくぐり、ガトリンガの背後のビルの屋上に立っていたのだ!
ま;「ホーミングアロー」
ビビッ!!ザクッ!!
忠「ぐあっ!」
振り向いた直後、腹を射抜かれガトリンガから落ちた。
ガ「! グゥオォォッ!」
ドルルルッ!!
怒ったガトリンガはすかさずマシンガンを連射したが、まどかが背後に飛んで避けたため当たらなかった。
ガ「グゥンッ!」
ドンッ!!ドンッ!!
忠「ま、待ちなさい!」
自慢の紐を操り見事に着地した誠が叫んだが、遅かった。
怒り狂ったガトリンガはまどかを必死に追いかけた。
ま「…ここ!」
バッ!!
何を目印にしたのか、まどかは上空へ跳び上がった。
ガトリンガはまどかの下に入り、腕を上に向けマシンガンを発射した。
ガ「グゥオッ!」
ドルルルッ!!
それと同時に、まどかは急降下しながら、
ま;「ハイパー・フラワー・イン・ブルーム」
ま「はぁっ!」
ズビビビッ!!
空に巨大な紋章が現れ、本人やその紋章から無数の矢を放った!
ガトリンガの弾は全てかき消され、
ピッ!!
ガ「ガッ!!」
最後の大きな矢がガトリンガを射抜いた!
ま「…ごめんね。」
ドッカーンッ!!
ガトリンガは大破した。
ア「ウ゛ウ゛。」
ま「次は貴方ね。」
アプリコットは近づいてきていた。
忠「まさか、ワタクシのガトリンガが…。」
ま「降参してよ。」
忠「そうはいきません。」
ま「じゃあ、この怪魔も倒す!」
怪物を見上げてそう言った。
忠「いいのですか?その怪魔はアナタの親友志築仁美さんですよ?」
ま「…うそ。」
忠「本当ですよ。よくご覧ください。」
ま「…!」
忠「アプリコット、今ですよ!」
ア「ア゛ア゛ア゛ッ!」
手から生み出した光の刀を振り下ろした。
ま「!」
ドゴォッ!!
なんとか躱したが、
忠「おっと。」
シュルルッ!!ギュッ!!
ま「うっ!」
誠に右腕を紐で掴まれた!
忠「さあアプリコット、早く攻撃するのです!ワタクシも、長くは、持ちませんからぁ!」
引っ張るまどかのとてつもない力に誠が負けかけている。
ま「仁美ちゃん!目を覚まして!」
ア「ウ゛ウ゛ウ゛。」
ま「それっ!」
忠「ぐっ!」
誠を上空へ放り投げた。そして、光の矢を放った。
ビビッ!!
ア「ッ!」
しかし、空中の誠を庇い、まどかに背を向けた。
ま「っ!」
慌てて矢を外した。
忠「さあどうしますか?このままでは消耗するアナタは負けますよ?」
ま「…。」
どうするまどか!?
第10話へ、続く!
というわけで、第9話でした!
今作の魔法少女のまどかは、悠木碧さんの命名を元に「ハイパーまどか」ということにしてます。
何か質問等があれば、気軽にコメントしてください。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!