ハイスペックボディで2度目の人生満喫しようとしたら、黒服になってた   作:

7 / 18
段々サブタイが雑になってきてるこの頃


6話 ねこねこねここふっわふわ

なんと今日は!!!

おやすみです!

 

しかも、ただのおやすみではありません。

そう、我が天使こころちゃんとのお出かけするおやすみなのです。

 

はぁ~この日のために私は仕事を頑張ってるんだろうな~。

ちなみにこの場合の仕事っていうのはこころに直接関係ないやつの話ね。

黒服としてこころの支えになるのはもはや仕事というより生き様だから、私の。

 

 

そうそう黒服と言えばね、元々こころ付きだった人たちなんだけど、最近対応力が増してきたというか柔軟性に幅がでてきた感じがあるんだよね。

直接言われた訳じゃなけど、お父様付きから屋敷に配置替えされた私を見て奮起しているかららしい。

まぁお父様付きの秘書と言えば黒服界のトップエリートみたいなところあるからね。私に憧れてる人も、なんかいるらしいし。

どんな理由でも積極的に私に指導を願ってきてくれる人がいるのはやりやすい。

 

とはいえ逆にそんな人が急に来て上司になったら萎縮したり戸惑ったりするかもしれないと懸念してたから素直に嬉しい。

私のためにお父様が気をきかせてくれたという事情もあるけれど、元々いた人たちからしてみれば、私がこっちに寄越されたのは能力不足だって言われたようなもんだからね。

しかしそこは流石は弦巻に集う人材と言うべきか、不甲斐なさを感じることはあれどその感情を糧にすることができる上昇志向な方ばかりで良かった。

 

 

そんなこんなで、私に掛かる負担も減って休みも増えたという訳だ。

私とこころが一緒にお出かけ出来るのなんて今の内だけだろうし一杯思い出作っとかないとね!

 

 

という訳で、お出かけの準備しないとね。

私のじゃなくて、こころのね!

なんとこころがね、今日のお出かけの時は髪をポニーテールにしてみたいって言ってくれたのさ!

私とお揃いがいいって!

 

ポニテなんてゴムでくくれば終わりって思ってるでしょ?

いやいや甘いよ。最近は髪型1つにも凝ってるもんで編み込んだり纏めあげたり色々あるんだよ。

こころは私とお揃いならどんな形でも良いって言ってくれたけど、こんな機会滅多になさそうだしオシャレにしないとね!

私も普段は後ろに纏めて低い位置、所謂ローポニーテール? とかに軽く一手間掛けるくらいなんだけど、今日は気合いれますよ。何せお揃いなのでね。

 

 

内心うきうきしてお部屋に行くとこころもお待ちかねとばかりに椅子に座って待っていた。

よしよし愛い愛い。それでは手短に、されど丁寧に。いざ!

 

まずは櫛で髪を梳かします。

正直こころの髪はさらっさらで梳かす必要がないくらいだけど、これは私がやりたいからやっている。

だって手触りいいんだもん。無限に触っていたい。

 

そして十分に梳かしたら、次は軽く巻きます。

しっかりしたストレートな髪質だからこのままでも綺麗なんだけど、やっぱり髪型遊ぼうとするなら巻いた方が幅広がるんだよね。

 

今回はこころの活発なイメージを活かして高めに括ります。ハイポニーテールってやつだね。

手順は色々あるけど、今回はサイドの髪から先にねじねじ。編み込むってよりはツイストって感じ。

スタイリング剤でボリューム出すのも忘れずにね。

で、サイドから作った髪と残りの後ろの髪を纏めてちょちょいとくるりんぱ!

仕上げに纏めた尻尾の部分をもう一度しっかり巻きなおす。

 

はい完成!

尻尾がちゃんとふっわふわ! 会心の出来!

かわいい! 好き!

ちょっとギャルっぽいアレンジになったけどこころの溌剌としたイメージのお陰で嫌味がない。

 

こころも鏡を見て嬉しそうにしてる。

立ち上がってぴょんぴょんするとポニテのふわふわな部分も一緒に跳ねるのを見て楽しそう。

 

いやー、頑張った甲斐があったなぁ。

スムーズに出来たように見えるけど、これ先に私の髪でやった時完成まで1時間以上掛かったからね。

こころと私の髪質が似てたのが幸いだった。

 

 

 

それじゃあオシャレもできたことだし行きますか。

猫カフェに!

 

 

 

 

はい、到着しました。

最近できた店舗で評判がいいと噂の猫カフェ。

猫スタッフの体調管理やらもあるので今は完全予約での時間制。

権力使わずに普通に申込みましたよ。だから貸切でもなく他のお客さんもいます。

 

 

無邪気な人ほど動物に好かれるのか、こころは猫まみれになっていた。

ふわっふわな髪も猫さんには好評なのか全身に張り付かれてる。

このお店は猫スタッフが比較的多くて20匹くらいいるっぽいけど、そのうちの7割くらいはこころの周りにいる。

天国か、写真とっとこ。勿論許可は得てますとも。

 

ちなみに私には何故か肩の上に1匹のお猫様がおります。少女漫画とかによくある相棒ポジションね。

私あんまり動物に好かれないんだよね。無愛想だから近寄りにくい雰囲気でも出てるのかな。

動物は本能的にそういうのに敏感そうだし。だから1匹でも傍に居てくれてるのは嬉しい。

 

ともあれ、他のお客さんがお猫様と触れ合うことができなくなるのでは? と思ったけれど、猫とこころたちを眺めてるだけで癒されているご様子。

どう? うちの天使ちゃんかわいいでしょ? あれ私の妹なんすよ、へへへ。

 

とか思ってるとお客さんの中からこころに話しかける人が。

猫に好かれるコツでも聞かれているのかな。

 

おやこころちゃんのその反応、お友達なのかい?

2人いるけれど茶髪のギャルっぽい子は、猫に熱心な子の付き添いできたみたいね。

ギャルっぽい子は猫よりもこころの髪型に興味がおアリなようだ。

 

お、こころも嬉しそうにしてる。

お姉様にしてもらったの! と、そのまま話の流れで私を紹介してくれた。

 

ほうほう、リサちゃんって言うのね。

聞いたことある。ヒナちゃんとのチャットにたまにでてくるリサちーは君だな?

もう1人の猫好きな子は友希那ちゃんと言うのか。

 

私は、弦巻虚。こころの姉です。よろしくね。

 

 

 

偶然とはいえ、折角一緒なのだからとそこからは4人でお話したり猫を愛でたり、時間がくるまで楽しんだのだった。

その間ずっと私の肩にいた子はそのままで、つい帰り際に肩に乗っけたまま店をでようとしてしまったのを店員さんに止められたのはここだけの秘密ね。

 

 

家に帰ってもこころはお友達とも会えて嬉しかったのか上機嫌で、また一緒にお出かけしたいって眩しい笑顔を向けてくれた。

勿論だとも、私は二つ返事で了承したよ。

 

 

さて、それじゃあ私はちょくちょく撮影してた写真をプリントアウトする作業に移りますか!

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

今日は学校もロゼリアの練習も休みの日。

珍しく友希那から出かけようと誘われてた日でもある。

 

何やら最近の休みの日は猫カフェに通ってたらしくて、会う回数を重ねれば懐いてくれると思ってたみたいだけどそこは気まぐれの代名詞とも言われる動物なだけあって成果はイマイチなようだ。

だから猫に好かれるにはどうすればいいか私にアドバイスを求めに来たんだけど、猫カフェに詳しい訳じゃないから取り敢えず一緒に行ってみようという流れになったんだ。私も行ってみたかったしね。

 

何で私に相談したのか聞いたら他のメンバーに聞くのは恥ずかしいだってさ。

もう友希那の猫好きはロゼリアのメンバーどころか他のバンドの子たちにもバレバレなのに。

 

 

友希那行きつけの店舗は猫スタッフの数も多くて、完全予約の時間制。

事前準備として軽く調べてみたけど、おもちゃの持ち込みは店によって違うらしいけどここはNGらしい。

だから物珍しさとかで興味を引くのは難しいようだ。

 

 

動物は嗅覚が鋭いから今日は香水とかも控えて、化粧品もなるべく匂いのないものにしてきたよ。

友希那はー、まぁ化粧とかあまり興味ない子だからそこらへんの問題は大丈夫そう。

服装は、私は普段通りの格好で、友希那はセーターにボンボンが付いてるので少しでも猫の気を引こうとしてるのが窺える。友希那なりに頑張ってるみたい。

 

完全予約制だから1つの組みで貸切って訳じゃなくて他にも何組みかのお客さんもいるみたい。

他の猫カフェに比べて猫スタッフが多いからできるやり方だね。

 

 

こういうお店では基本的に自分から触りに行くのは良くなくて、猫の方から寄ってきたらその子と触れ合う。っていうのがルール、というかマナーらしい。

だから何もしなくても寄ってくる人には寄ってくるし、どう頑張っても来ない人の下には来ないんだって。

まぁ人慣れしてるから全く来ないってのはよっぽどじゃない限りないそうだ。

 

 

友希那はお目当ての子がいるのか、じーっとその子の前にいて警戒心が解けるのを待ってるようだ。

私はどうしたものかと周りを見渡すと、山を見つけた。

 

そう、山である。

そうとしか表現できない程の猫の山ができている。

何が起きているのかと思えばどうやら山の中心には人がいて、ここにいる猫の半分くらいがその人に張り付いてあの山をなしてる。

動物に好かれる人というのは話に聞くが、ここまで好かれるとなるとそうはいないんじゃないかと思う。

 

 

徐々にその山に集う猫が増えていき、友希那のお目当ての子もその山に連なってしまった。

 

 

「あっ・・・・・・」

 

 

非常に残念そうな声を漏らし、友希那が私の方にやってきた。

 

 

「あははー、あんなに動物に好かれる人もいるんだねー」

 

 

羨ましそうに見てる友希那にそう慰めつつ、ひとまず飲み物でも注文して落ち着くのを待とうと提案しようとしたんだけど、山の中心になってる人物になんとなく見覚えがある気がして私もそちらを凝視する。

 

 

「んーもしかしてあれ、こころ・・・・・・?」

 

 

ちらほら見える金髪とあんなにも動物に好かれそうな人物にこころは十分当てはまる。

むしろ一度そう思うとこころ以外ありえないとまで思えてくる。

友希那にちょっと一声かけてみようと誘い猫の山に近づいていく。

 

 

近づくと埋もれていた細部もハッキリ分かり確信する。

 

 

「やっぱりこころじゃーん、やっほー」

 

「ん?」

 

 

名前を呼んで声を掛けてみると、こころはこちらに振り向いた。

その拍子に顔付近にいた猫たちが何匹か振り落とされていく。

 

 

「あら、リサに友希那じゃない! こんなところで奇遇ね」

 

 

いつも通りの、にぱーと明るい笑顔を見せるこころだけれど何か普段とは違和感がある。

猫に気がいってたから少し遅れたけど、違和感に気付けばいつもと違う部分はすぐにわかった。髪型が違うんだ。それも普段とはかなり違う。

 

綺麗な金色の髪が一纏めにされている。

ただくくられただけのポニーテールじゃなくてサイドの髪は丁寧にツイストされているし、巻かれている髪もこれしかないってくらいの巻き具合だし思わず触りたくなるくらいふわっふわな仕上がりだ。その証拠にそのふわふわ揺れる髪に夢中な猫もいる。

 

というか、え?

見れば見るほどプロのスタイリストに整えてもらったかのような完成度なんだけど。

私もギャルっぽい見た目をしてるだけあって流行やオシャレには気を遣ってる方だと思うんだけれど、こころのそれはレベルが違う。

 

髪型って盛れば盛るほどなんか、遊んでそうというか品のなさが出ちゃうっていうかどこぞの嬢っぽくなってしまうというかさじ加減が難しいんだよね。

けど今のこころにそんな雰囲気は一切感じないし、綺麗とかわいいとオシャレって良い要素だけを詰め込みましたって程だ。

仮に私が同じようにしてもこうはならないだろうと思う。

こころの強みをよく理解したセットで、こころだからこそという魅力を感じる。

 

 

同時に、なんでそんな今日はオシャレなのか気になってきた。

友希那が「これが弦巻さんの力・・・・・・!」って慄いているのをよそに聞いてみた。

 

 

 

「こころ今日はすっごくオシャレじゃん。その髪どうしたの?」

 

「この髪ね? よく聞いてくれたわ!」

 

 

 

こころはばっと腕を広げて飛びきりの笑顔で

 

「今日はねっ、お姉様とお揃いの髪型なの!」

 

と、こころはドヤ顔でそう言った。

 

 

「えっ! こころお姉さんいるの!?」

 

微妙に理由になってない答えだったけど、それよりも気になるワードが出てそちらに食いついてしまった。

 

「ええ、今日もお姉様と一緒に来たのよ! あそこにいるわ!」

 

普段より一層自慢げなこころが指差した方を辿ると1人の女性に行き着いた。

 

 

その女性を見て、呼吸が止まった。

こころのお姉さんはどんな人だろうとか、日菜と紗夜のところみたいに似てるのかな?

それともあこのところみたいなのかとか考えてたことが全部吹き飛ぶくらい、綺麗な人だった。

 

肩に乗せた猫を撫でながら控えめに戯れあうその姿は映画のワンシーンもかくやと言う程の光景だった。

 

 

こころの太陽のように輝く金髪とはある意味対照的な、雪のような肌とどこか儚さを感じさせる真っ白の髪。

お揃いと言うだけあってこころのお姉さんも同じ髪型だけど、微妙に細部は違っていて巻き具合も少し抑えられている。こころは活発なイメージを連想させるけど、お姉さんからは大人の落ち着きを感じさせられた。

 

 

「うわー綺麗な人だねー」

 

思わず声に出してしまった。

 

「そうでしょう! お姉様はとってもステキな方なのよ!」

 

 

まるで自分が褒められたかのように嬉しそうにしてるこころの姿は日菜やあこにそっくりで、やっぱり妹ってのはお姉ちゃんが大好きになるようにできてるんだねぇと思う。

 

 

こころの髪も今日はお姉さんがセットしてくれてたようで、もっとお姉さんの良い所を知って欲しいと言わんばかりで紹介するわ! と私たちの手を取って連れて行かれてしまった。

 

 

見たところお姉さんはこころとは結構年が離れてて大人と言っても差し支えなさそうで、綺麗な人であることも相まって少し緊張してしまった。

友希那なんて名前を言うとき噛んでしまって、湊ゆきにゃですって言っちゃって顔真っ赤にしてた。その様子に吹き出してしまったら恨めしそうに睨まれちゃった。ごめんって。

私も名乗ったらどこか知ってる風だったけど、もしかしてこころとの会話に出てきたりしたことがあるのかな?

こころのお姉さんは虚という名前で、虚さんと呼ばせてもらうことになった。

 

 

それからは4人でお話したり、こころが猫たちにお願いしたら友希那が猫まみれになったり、楽しい時間が過ぎていった。こころと虚さんを見てたらお互いが大好きで仲良し姉妹なんだなーって思わず私も姉妹が欲しくなってしまうくらいだった。

 

 

お店を出るとき虚さんが終始肩に乗っけてた猫を乗せたまま退出しようとして慌てた店員さんに止められたのはちょっと面白かったな。

でも美人で少し抜けてるところもあってかわいいなんてずるいよね。

 

 

 

こころたちと別れた帰り道に友希那が思案顔で、こころたちを見て猫に好かれるのに髪型は重要な要素と思ったのか、今度来るときは私に今日のこころみたいな髪型にしてほしいってお願いされたのが私にとって本日一番の収穫なのかもしれない。

折角だから私たちもお揃いにしよっかと言えば、好きにしたら、と照れてる友希那もかわいかったな~。

 

 

友希那も今日はこころのお陰でいっぱい猫と触れ合えてご機嫌だしで、こころたちと会えたのはラッキーだったね☆

 

 

 

 




こころの歌うカバー曲ではシルエットが好きです。

ハイポニーテール アレンジで調べるとどんな髪型かイメージしやすいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。