ブラッド兄弟のシンフォギア   作:龍蟹

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待 た せ た な


エボルトとシンフォギアシステム

「ようこそ!特異災害対策機動部二課へ!」

「……へ?」

(歓迎されてるなぁ……。)

 

あの後、響とエボルトは車で連れてこられたのはリディアン音楽院。響とエボルトは地下にシェルターが作られているのは知ってはいたが、そこより更に下にあるとは思わず驚いていた(エボルトはすぐになれた)。

そして部屋へと案内されるとご覧の通りクラッカーで歓迎されており垂れ幕には『熱烈歓迎、立花響様、エボルト・ブラッド様』と書かれていた。

エボルトは響をちらりと見るが当の本人は状況が理解出来ずに混乱していた。

その間に緒川という人物が響にかけられている手錠を解除した。

その後は特異災害対策機動部二課の自己紹介が始まる。

 

「さて!では、ここらで自己紹介といこうか!

俺は風鳴弦十郎!ここ、二課の司令をしている!」

「二課のの装者、風鳴翼だ。よろしく頼む。」

「同じく天羽奏だ。宜しくな。」

「翼さんのマネージャーをしています、緒川慎次と申します。よろしくお願いします。」

「ほんでもって私が、出来る女こと櫻井了子よ~♪ちなみにここの設計やらも私が担当したわよ♪」

「僕はオペレーターの藤堯朔也よろしくね。」

「同じくオペレーターの友里あおいよ、よろしくね。男どもに何かされたら遠慮無く相談にきなさい、そいつら絞めておくから」

(嫌ダメだろ。)

 

最後の友里あおいの自己紹介に対してエボルトは内心ツッコミを入れる。

 

「え、えっと…立花響です。」

「俺はエボルト・ブラッドだ。よろしく頼むぜ。」

「ああ、よろしく頼む。」

 

エボルトは自己紹介を終えるとここの司令である弦十郎と握手を交わした。そしてエボルトは驚愕する。

 

(おい待て、なんでこいつ異様にハザードレベルが高ぇんだ!?いやいやいやいやいやいやいやいや、普通ありえねぇって!)

「よろしくお願いします、エボルトさん。」

「あ、あぁ。」

 

弦十郎の異様に高すぎるハザードレベルにエボルトは驚愕した。

その横から慎次が手を出したので、エボルトは弦十郎の異常さに多少戸惑いながらも慎次と握手を交わした。

すると慎次も弦十郎程ではないにしろ、ハザードレベルが高かった事に驚愕する。

 

(お前もか!?)

 

エボルトは思わず手を顔に当てて上を向いてしまう。

 

「?どうした?」

「どうしましたか?」

「…………………………………………何でもねぇ。」

「「?」」

 

エボルトはこの時あまり逆らわない様に(元から逆らうつもりは無いが)と決心する。

その後もエボルトは特機部二(特異災害対策機動部二課の略称)の何人かと握手をした。

しかし、その中で妙な感覚と奇妙なハザードレベルを持った人間が一人いた。

エボルトはその人物を見るが特にこれといった違和感が無いので今は保留にすることにした。

 

「さてと自己紹介をしたんだアンタらが何者か教えてくれないか。」

「あぁ、構わない。……だが一つだけいいか?」

「なんだ?」

「…………いつまでその姿をしているつもりなんだ?」

 

弦十郎に言われエボルトは自身の姿を見る。

エボルトの姿は先程の戦闘の前になっていた響(アルビノver.)の姿になっていた。

 

「そうだな。いつまでもこの姿だと色々と不便だしな。後、未来が怖ぇし。

 

最後の方を小さく言った後、エボルトはその姿を変える。

その姿は革ジャンを着た中年の男性と言ってもいい姿へと変わった。

それを見て特機部二の職員達と響は驚いた。

 

「す、姿を変えた……!?」

「俺にかかればこれぐらい簡単だ。あぁそれと、俺に関してはお前達の事を説明してもらった後に説明する。良いな?」

「あ、あぁ。構わない。」

 

弦十郎は多少戸惑いながらも響とエボルトに事情を説明した。

 

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「なるほど。聖遺物にシンフォギアねぇ。」

 

ノイズに対抗できる唯一の力『シンフォギアシステム』

対ノイズに対抗できる圧倒的な戦闘力を持つほか、それ以外でも戦況を左右するほどのものである。それ故シンフォギアシステムの保有は、現行の憲法では非常に危うい位置づけとなるため、周辺諸外国の目や日米安全保障条約を鑑みて、その存在を秘匿するとの政府判断が下されている。

そしてそのシンフォギアを生み出すのに必要なのが聖遺物である。

聖遺物には現代の科学力では解明することができない異端技術が使われている。その異端技術こそが重要であり、ノイズに対抗できる力となっている。

そして、その聖遺物を使って生み出されたのがシンフォギアシステムである。

 

「響。ここまで理解出来たか?」

「え、え〜と……シンフォギアがノイズに対抗できるという所までは……。」

「……まぁそこまで分かっているならまだ大丈夫だろ。」

 

エボルトは響を見てやれやれとなりながらもシンフォギアシステムを開発した櫻井了子へと視線を向ける。

 

「あんたとは仲良く出来そうだな。俺も創ることに関しては得意なんだ。」

「あら、そうなの?」

「あぁ。このエボルドライバーも俺が作ったやつなんだよ。」

 

そう言ってエボルトは先程の戦闘でも使ったエボルドライバーを取り出して見せた。

 

「なるほど……ところでそろそろそちらの話を聞かせてくれるか。」

「おっとそうだったな。さて、俺達のことを教えてやろうか。」

「………………達?」

 

翼はエボルトの「俺達」の言葉に疑問を抱く。そして不意に響の方を向くがエボルトは首を振る。

 

「言っておくが響は無関係だぜ。本来なら“兄貴”ここにいるはずだがどうやら違うところに行っちまったみたいだしなぁ。」

「……兄さんがいたんだな。」

「……以外だ。」

「そこっ。聞こえてるからな。」

 

エボルトは奏と翼にそういった後に自分達の事に関して話し始めた。

 

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「成程、宇宙からの訪問者と言う訳か。」

「まぁそう言うこった。この地球で言う言わば『地球外生命体』って奴だ。」

 

弦十郎はエボルトの説明に成程っと納得する。

エボルトの話を纏めるとこういった感じだ。

エボルトは別の星からやって来た生命体で、地球には興味を持ってやって来たと告げる。

その際、エボルトの兄『キルバス』も一緒に地球に来たのだが、どうやら来る途中で軌道がズレたらしく別々の所に到着してしまったらしい。

到着した後は憑依する為の肉体を探し、近くにいた女性に取り憑いた。

しかし、どうやらその女性は妊婦だったらしくエボルト其方へと行ってしまいしばらくの間眠りについてしまった。

そしてようやく目が覚めたかと思えば憑依してる身体は絶体絶命のピンチの上に周りには奇妙な化け物(ノイズ)がいた。

あの後は何とか助かり、何事も無く(実際にはあったが響の為に言わないでおくByエボルト)過ごし今に至る。

 

「ところで一ついいか?」

「ん?なんだ?」

 

説明に一息ついた所でエボルトが弦十郎に質問をする。

 

「風鳴翼や天羽奏の持ってるペンダントがシンフォギアを纏うために必要な物だとしたら物だとしたら、何で響はそのペンダントを持ってもないのに使えたんだ?」

「それはあたしも気になった。」

 

エボルトの発言を聞いて奏を含めた数人がおもむろに響を見る。

本来ならシンフォギアを纏う為には赤柱の石のペンダントと聖唱が無ければならない。

しかし響はこの二つのうち、一番重要なペンダントを所持していないにも関わらず、シンフォギアを纏っている。

その発言に弦十郎と了子は顎に手をあて、考える。

 

「それは我々も分かっていない。」

「その為にもその子を検査したいのだけど。」

「その前にその手を止めろ。」

 

了子そう言った手をワキワキとさせて響を見据える。

それを見たエボルトは響と了子の間に立ち了子を若干睨む。

了子はそれを見て「冗談よ」と笑った。

エボルトはそれを見て多少呆れながら響を渡した。念の為に釘を指して。

 

「すまんな、了子君が。」

「いえ、別に。」

 

エボルトが心配そうに見てると弦十郎がエボルトに声をかけた。

エボルトは肩をすくめて問題ない事を告げる。

 

「それとエボルト、一つお願いがあるのだが……。」

「なんだ?」

 

ふと弦十郎がエボルトに鋭い視線を送りながら言う。

そんな弦十郎を見てエボルトは真面目な話なのだと察しがついた。

 

「この件に関しては誰にも言わないで欲しいのだが、構わないか?」

「…………なるほどな、当たり前か。いいぜ。」

 

エボルトは弦十郎の要求に了承した。

よく考えてみれば当たり前の事だ。

シンフォギアシステムはノイズに対抗しうる唯一の装備であるのだが、その存在は日本の現行憲法に抵触しかねないため、それを纏う装者の存在共々完全秘匿状態となっている。

エボルトはその事をよく理解していた。

しかし、エボルトは同時にある不安があった。

 

「それなら弦さん、こっちからも一つお願いがあるが……。」

「げ、弦さん?俺の事か?」

「そうだぜ、親しみを込めての呼び方だ。それでお願い良いか?」

「う、うむ、なんだ?」

 

弦十郎は多少戸惑いながらもエボルトからの要求を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「民間協力者を一人雇いたいんだが。」

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