現実の隊長が聖十郎にインストールされたんだが!   作:ルイレツ

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聖十郎がおかしいだけで設定には忠実です。多分。


VS三ツ鱗紋兼若

己の内に滾るリビドー(別次元の隊長)を隠し持つ聖十郎。

本日は己の欲望を解放するべくある巫剣に秘密の召集を掛けたのだった・・・!

 

「忙しいところをわざわざすまない。」

「いいや!主の密命だ!この三ツ鱗紋兼若に全てを任せるといい!!」

 

目の前のプリティ&キュートで愛らしい抱きしめたくなる容姿の巫剣は三ツ鱗紋兼若という。

 

床につくほど長い黒髪は北条家の家宝として大切にされていた高貴な身分の証。

 

クリクリと可愛らしい目は海のように深い青色を携えている。

 

表情は常に明るく、見るものを微笑ましくさせる笑みを常に浮かべている。表面上爽やかな好青年の聖十郎もこれにはニッコリ。

 

衣服は動きやすい簡素なもので、三ツ鱗の純粋なこころを表すかのように純白だ。尊い。

上に時の幕府の執権職を司った北条氏らしい、豪奢なつくりの羽織を着ている。

 

だが!最も注目するべきはその豪奢な羽織の下に着こんだ純白の着物だ!

長さが膝上までしかなく、少し走ればその魅惑の地帯が見えてしまいそうだ。

そして現代はあまり下着が普及していない・・・つまりはそういう事である。

 

胸は平淡な美しさがあった・・・!素晴らしい女児っぷりだ。

 

その三ツ鱗紋兼若が自身の密命に全て従うと言う・・・(そこまでは言ってない)

 

この機会を逃す術は無し!

あんなことやこんなことを三ツ鱗にやってもらう為に聖十郎は重大な秘密を明かすかの如くゆっくりと口を開いた・・・

 

「俺が君に伝えたいこと・・・それは、嫁探しについてだっ・・・!」

「おお!主!ついに本腰を入れる気になってくれたのだな!!」

 

その無邪気に全身を使って喜びを表してくれる三ツ鱗。愛らしい姿に昇天しそうな聖十郎。

 

三ツ鱗紋兼若が聖十郎に仕えてから幾度となく嫁取りを主に進めていた。

ついにそれに乗り気になった聖十郎が嬉しくてたまらないようだ。

 

聖十郎は、単にめいじ館に所属していると巫剣が多くいるため目移りして本命の子にアタック出来なかっただけなのだが。

 

だが、それももう終わりだ!

今日、この密命を持って目の前の三ツ鱗に告白し、二人でキャッキャウフフする我が野望を成就させん!!!

 

「ああ・・・!三ツ鱗!君と添い遂げ「良かったな主よ!嫁探しならこの三ツ鱗に任せておけ!」たいんだ!・・・は?」

 

「嫁を取れ!主よ!!この私の北条家が紋「三ツ鱗」にかけて!!子々孫々繁栄するべく最高の女児を探すぞ!主!」

「早速嫁探しに出かけるぞ!!まずはめいじ館の中だ!後に続け主!!!」

 

大興奮している三ツ鱗に手を無理矢理引っ張られる。手がすべすべ柔らかくて最高!

自室から強制的に連れ出された聖十郎。

 

当初の予定は目の前の三ツ鱗の愛らしい姿の前には水泡となるもやむなしであった。

 

 

 

 

 

 

三ツ鱗に連れられた先は、別の巫剣の部屋だった。

 

三ツ鱗がコンコンとノックをする。猪突猛進で行動していても礼儀は守るのだ。

高貴な生まれは礼儀正しい。好き。

 

「はーい。入ってもいいですよー!」

「では、お邪魔するぞ!」

 

扉の向こうから愛らしい妹のような声が聞こえる・・・!この声は・・・

 

「あれ?ウロちゃんと・・・(あに)さま!二人でどうしたの?」

 

その部屋は一期一振(いちごひとふり)の部屋だったのである!

入って入ってと入室を促してくれる。

 

その少女・・・一期一振はかつて天下五剣に数えられたこともある名高い名剣なのだ。

かつて火災を受け刀身を打ち直した過去があり、その五剣の名を鬼丸国綱と言う存在に譲り渡したのだ。

 

なかなかの薄幸の美少女っぷりがソソルね!

聖十郎は他人の悲劇で興奮する最低な男である。

 

一国の姫と言われても遜色ない、西洋人形のように整った容姿。

あたたかい暖色でまとめた着物を着付けている。まさに至高の妹とはこの存在である!

これが全ての妹の頂点に立つべき器か!

 

聖十郎が戦慄に体を硬直させていると、三ツ鱗が勝手に話を進めていた。

 

「実はな?主がついに!嫁探しに本腰を入れてくれると宣言してくれたんだ!」

「ええ!兄さま、それ本当?」

「えっあ、ああ・・・」

 

妄想に耽っているところに話しかけらた。

生返事を返すことしかできない。

 

「それで、今嫁候補を探している最中なのだ!」

「はいはい!兄さま!イチゴ、兄さまの将来のお嫁さんに立候補します!」

 

まさかの即答である。

 

私、花嫁修業頑張ります!

聖十郎の嫁になるために燃えている一期一振。

 

え、イチゴちゃん嫁に来てくれるの?やったあぁ!

無邪気に喜んだ聖十郎。

 

だが、隣で早速嫁が見つかったなと喜ぶ三ツ鱗を見て、冷静に思考する・・・

 

いくら何でも不倫はダメだろ・・・

 

いくらゲスな思考に耽る聖十郎でも重婚二股上等と言うほど人間を止めていなかった。

 

「いや、イチゴ。悪いんだがいきなり花嫁と言うのは「何!他にも花嫁を娶ると言うのか!それでこそ主だ!」不味いと思うんだが・・・」

 

案の定三ツ鱗の声にかき消される。

三ツ鱗は昔の武家らしく、西洋の一夫一妻制を推進するという発想は無かったらしい。

 

「では、次の候補の元へ向かうぞ!イチゴ、時間を取らせたな!またな!」

「またねウロちゃん!イチゴ、兄さまに相応しいお嫁さんになるから応援してね!」

「い、いやそれは不味「さあ、主!幸せな家庭を築くために次なる嫁にいざ行かん!!!」

 

そして再度手を引かれ部屋を退出する二人。

 

花嫁修業頑張るぞ~!

気合を入れる一期一振の声が聞こえてきた。

 

これは流石に不味いのでは・・・

 

いつもはH変態スケベ上等の聖十郎だが、事態が大きくなって収集出来なくなるのはアカンって!

だが、三ツ鱗に声を掛けようとも全力疾走中で聞こえていない。

 

結局聖十郎は次の花嫁候補の元に連行されるのであった。

 

 

 

 

 

 

次の部屋の前に来た二人。

 

三ツ鱗は先ほど同様コンコンとノックする。

その礼儀正しさを自分に適応してくれないのだろうか。

礼儀のれの字も知らない聖十郎は心の中で厚かましく呟いた。

 

「はいは~い今開けるね~」

 

ガチャリと扉を開ける少女。

今度の少女は何処となく猫のような天真爛漫さを感じる、骨喰藤四郎であった。

骨喰藤四郎は一期一振の姉妹刀で、目の色はよく似ている。

 

その猫のような大きな瞳は悪戯好きな小悪魔的な印象を与える。この小悪魔にもてあそばれたいと感じる聖十郎。

口元はどんな面白い話をしに来たのかと期待に笑みを浮かべている。噂話が好きそうな笑みだ。

 

服装は動きやすさを重視した、軽装ながらも美しい着物を着崩し身に着けている。

 

その胸元は大きく開いている!!!お父さんこんなの許しませんよ!!!

その下の大きな胸にはサラシが巻いてあり、幼い見た目ながらも妖艶な色気を出している。けしからんぞ!!!!

 

そんなことを考えていると三ツ鱗は嫁探しの要件を伝え終わっていたようだ。

骨喰は面白い事を聞いたと言った表情をしている・・・

このままでは面白可笑しく言いふらされてしまうかも・・・

本格的に不味い事になりそうだ・・・

 

「え~!主さまってば嫁探ししてるの?けっこう面白いかも!的な?」

「そうだろそうだろ!バミっちも主の嫁に立候補せぬか?」

 

え~どうしよっかな~と迷った風な返事をしている。

だが、あの顔は主の秘密をどのように噂として流そうか考えている雰囲気だ・・・!

これは不味い!三ツ鱗もどうして骨喰にこんなことを聞かせたのか!

何とか口止めしようと考えていると、骨喰が半笑いで口を開いた。

 

「でもでも~あたし的には~主さまがどうしてもって言うなら考えてあげてもいいよ?的な?」

 

素直じゃないなぁー。

三ツ鱗の声が遠くに聞こえるが!

今はそんなことはどうでもいい!重要なことじゃない!

骨喰はなぜか上から目線である。

 

カッチーン。

 

聖十郎は上から目線に人一倍敏感であった。

かの骨喰藤四郎に目にモノ見せてやらんと目に覚悟の炎を灯らせる!

のっしのっしと近づいていった!

 

「え?え?どうかしたの?主さま?」

「骨喰・・・」

 

そのまま横にある寝台に骨喰を押し倒す!

そして骨喰の顔に手を持っていく!

視線を手で自分の顔に固定させる!骨喰の顔は一瞬で真っ赤に染まった!基本初心なのである。

小悪魔的ギャップを感じるな!可愛い!

 

「骨喰、俺のことが嫌いか?」

「え?えぇ~っと・・・そんなことない的な感じだけど・・・」

「どうしたんだ?顔が赤いぞ?」

 

そしてもう一つの手で骨喰の腰を抱え体を密着させる。

カラダ柔らかくてモチモチぷにぷにで最高っすね!!!

いかにも心配してますと言う表情を聖十郎がみせる。

普段は見せない強引な聖十郎に骨喰はタジタジだ!

骨喰は次第に目を潤ませ体温が上がっていく・・・!もう一押しだね!

 

「俺はお前とこうしていたいんだ・・・ダメか?」

「・・・そうなの?じゃあ、チョットだけイチャイチャしよっか・・・?」

 

ちょっとだけ人肌恋しいし・・・

そういうと体を預けてくる骨喰。勝った!VS三ツ鱗完!!!!

 

ほーお?それで三ツ鱗は何処に行ったんだ?聖十郎は思い出した。

 

 

 

すると骨喰を押し倒したベットのすぐ横で興味津々といった表情で眺めている三ツ鱗がいた。

めちゃくちゃ近い。

 

「どうしたんだ??私に構わないで続けていいぞ?」

「・・・・・・・」

 

さすがに見られながらナニかするほどレベルは高くない。

骨喰を抱きかかえてゆっくりと起こす。

千載一遇のチャンスを無為にした聖十郎は、絶望から生きる気力が無くなった亡霊のような表情になった。

 

骨喰は目を閉じてウットリした表情で胸に顔を埋めている。

聖十郎は天から地へと落ちてしまった気分だ・・・

 

「子孫繁栄はこの世で最も幸せなことなんだぞ!頑張れ主!!!」

 

頑張れ!頑張れ!

ナニをするのか分かっているはずなのに無邪気に応援する三ツ鱗。

このままではアブノーマルな世界の扉を開いてしまう!!!!

 

「・・・すまない骨喰。さすがに不躾だった」

「・・・次にそういうことするなら責任とってよねっ!」

 

両手で聖十郎を軽く押し出して離れた骨喰。まだ少し顔が赤い。

軽い調子で返事をしてくれた。

 

「そろそろ部屋に帰ろう三ツ鱗。俺に嫁探しは早すぎた・・・」

「そうか?かなり惜しいところまで来ていたと思うが」

「すまん!骨喰っ!迷惑かけた!また今度正式に詫びに来るよ!!!」

 

これ以上三ツ鱗に行動させるわけには行かない。

今度は聖十郎が三ツ鱗の手を引いて部屋の出口に向かう。

後ろ髪をひかれる思いで聖十郎は骨喰の部屋から立ち去る。

 

「二人ともばいば~い!また明日・・・?的な・・・」

 

明るい口調で見送ってくれた骨喰。だが、どんどん声が暗く沈んでいった・・・

可愛そうな事をしてしまった・・・

今度会うときに念入りに詫びを入れなくては。

 

それはそうと三ツ鱗の暴走を止めなければ!

バミちゃんの心をもてあそんだ分もキッチリお仕置きしないとねぇ(ニチャァ)

 

やっと本調子に戻れそうな聖十郎。

 

 

 

危うし三ツ鱗紋兼若!一体どうなってしまうのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖十郎の自室に戻った二人。

 

まだまだ主に好意を持つ女児はいたんだぞ!

嫁探しを途中で切り上げられたことにご立腹な三ツ鱗。

聖十郎の嫁探しの姿勢にお説教を始めた。

 

骨喰藤四郎の悲劇を起こしながらまだ嫁探しを続けるというのか!!!

これはお仕置き確定ですねぇ・・・(憤怒)

 

「故に・・・!わたしは主に家庭を持たせてやらねばならないんだっ!!!巫剣の主なら一国一城の主同じだ!世継ぎのことも考えねばならないぞ!」

 

お説教を続ける三ツ鱗。だが、ここからは俺のステージだ・・・!

怪しく目を光らせた聖十郎。

 

「三ツ鱗は?」

「?なんだ?」

「三ツ鱗は産んでくれないのか?俺の世継ぎ」

 

何気なくを装って口から零す聖十郎。

その言葉を聞いた瞬間、顔がボンッと真っ赤になる三ツ鱗。

その発想は無かった様子で、顔を真っ赤にしながら目を泳がせている。

 

「なななななにを言っているのだ!主のバカ!!!」

「俺は本気だが・・・?」

「ダッ、ダメだダメだ!主は間違っている!女児は正義だ!主は女児を娶らなければいけないんだ!!!」

 

慌てていつものように女児を娶れと言う三ツ鱗。

しかし、その切り返しは既に想定済みだ!!!

 

「じゃあ問題ないな」

「どうして!!めいじ館には主の理想の女児がいるはずだ!」

「そうだ。お前が俺の理想の女児なのだよッッッ!!!!!!!!」

 

ドンッッッッ!!!!!!!!!

 

三ツ鱗に今語る衝撃の真実!!!めいじ館も月までブッ飛ぶこの衝撃!!!

三ツ鱗は驚きの余り口をパクパクさせている!

聖十郎は三ツ鱗の反応を待つ。

 

しばらくして三ツ鱗は己の動揺を前に出さないようゆっくりと話す。

 

「主は間違っている・・・主に相応しい女児は他にいる・・・!主の考え方は歪んでいる・・・!その主の歪みっ!この私が断ち切るッ!!!!」

「やってみせろぉ・・・!この聖十郎に対してなぁ!!!」

 

三ツ鱗は聖十郎の考えを受け入れられない!自分より素敵な女児が存在していることを信じているからだ!!!

聖十郎はならば体に教えてやろうと堂々と立ち向かう!!!

 

聖十郎と三ツ鱗の壮絶なる戦いが今始まろうとしていた!!

 

 

 

全ては聖十郎の世継ぎが生まれることを信じて・・・!!(完)

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございました。

まだ続きます。
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