絶望
悲願
願望
「パパ、あれ何?」
娘が空を見て言った。
ミッドチルダ、首都クラナガン。
どこにでもいる家族。
父親と母親の間に娘がいる。
その娘は、両親の手を握っている。
娘が着ている服は、赤がメインで、サンタクロースの帽子を被っている。
帽子の先端は、白いふわふわした玉ではなく、鈴が付いている。
「ん、どれだ、い……」
娘に釣られ、空を見上げた途端、父親は絶句した。
「どうしたの、あな、た……」
母親もまた、空を見上げて絶句した。
そこには、時空管理局が使うような戦艦が、浮かんでいた。
しかも、全部で5機。
その戦艦からは、次々と飛行型起動兵器が飛び出している。
それらの進行方向の先には、時空管理局地上本部があった。
地上の希望であり、法の番人の塔。
「お父さん、お母さん。あれ、なあに?」
しかし、娘は無邪気に笑いながら尋ねる。
帽子に付いた鈴を奏でさせながら。
「あれか……相変わらずデカイな」
ゲシュ・ペ・ンストの同型艦、リ・バーレⅡ型のカドナ艦長の感想。
本来ならば、本局の突撃部隊に編成される予定だったが、意外なことに指揮官能力があったことが判明。
よって、微妙に人手不足ぎみだった、地上本部の迎撃へ回された。
初めは愚痴をこぼしていたが、襲撃先を知った時――考えはがらりと変わった。
ラギュナスの目的と自分の復習を同時に成しえることができる。
まさに千代一隅のチャンス。
願っても無い事に、喜びの余り泣き出してしまった。
レギアスは、自分の地位を確立するために、極秘で局員を抹殺している。
しかも、地上のトップなので、情報など簡単に改ざんできる。
たとえ、改ざん証拠を手に入れても、最高評議会が潰してしまう。
だから、この襲撃で一矢報いることができる。
レジアスに消された兄の無念と、父と母の形見を奪った管理局を滅ぼすために。
「射程内に入りました!」
「機動兵器、局員とエンカウント!」
「指示をお願いします!」
三人のオペレーターからの報告を受け、自らの頬を叩く。
そして、モニターに映し出された、忌まわしき法の塔を睨みつける。
「全機と全艦に通達! 攻撃を開始せよ!」
『了解! 全機と全艦に通達! 攻撃を開始せよ!』
「それと3分後、ど真ん中の塔に、長距離魔導砲を叩き込んで」
「サー・イエッサ! 長距離魔導砲・グランドクロス起動用意!」
カドナ・アラードラインの復讐とラギュナスの目的成就の攻撃が始まった。
「何なのだ……これは?」
クロノの第一声。
彼の目の前に映し出されているモニターの映像を見た、第一声。
時空管理局・本部の襲撃中の映像。
隔壁のあちらこちらから、爆発が起きている。
しかも、本部の周りには機動兵器が無数に飛び交い、攻撃を行っている。
これではまるで、戦争しているようにも見える。
いや、これは戦争である。
ただし、逃げるものに対しては一切攻撃していない。
が、一度でも攻撃した場合、容赦無く襲い掛かる。
「クロノ提督!」
男性オペレーターが声を上げる。
「どうした!?」
本局からの伝命かと思ったが、的外れの言葉が飛び込んできた。
しかも、自分が想像していた考えの斜め上を行く答えであったからである。
「地上本部が……襲撃されているとの報告が!」
「何だと!? 状況は!」
その言葉に、キーパネルの上を手が踊り狂う。
「レジアス中将の活躍により、均衡が保たれていますが、崩れるのも時間の問題かと」
「救援要請は……ないか」
「はい」
クロノの言葉に、苦い顔をしながら答える男性オペレーター。
海=本局、陸=地上本部の仲の悪さは、一般人にも有名なことで知られている。
よって、どんなに不利な状況でも評議会の指示が無い限り、レジアス中将は本局を頼らないだろう。
しかし、今頼られても動くことは出来ない。
こちらも、襲撃を受けている最中である。
だが、クロノは動けずにいた。
状況が状況だけに、下手に動けばとんでもないことになる。
情報が少なすぎる。
それでも、今は動かなければならない。
そして、クロノの腹は決まった。
「……本艦は、本局の回りにいる敵を迎撃! 武装局員は、本局内部に潜入した敵を迎撃せよ! 状況によっては僕も出る!」
喧嘩
争い
衝突
戦争
本局入り口でぶつかり合う、鋼の音。
時折、爆発音もするが、けして止む事はない。
「くっ! かっ、てーな、オイ」
大きな鉈の反動で体制を立て直す、ロングコートの男。
「レイジングハート!」
<オーライ、マイマスター! アクセルシューター、セット!>
なのはの周りに、桜色の球体が無数出現する。
「やべっ――ん?」
ロングコートの男は、右足をすり下げるが何かにぶつかる。
瓦礫と思い、振り返るとある物があった。
ロングコートの男は、ニヤリと笑う。
なのはをけん制できる物が、そこにあった。
ありがたい。
それを、なのはに悟られないように拾いながら、バックステップで後退する。
懐から質量兵器の1つである『手榴弾』を、ある物に突っ込む。
「しゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅとぉ!」
レイジングハートを振りながら、アクセルシューターが雨のように降り注いでくる。
「いや~、ここまで来ると綺麗だな――とぉ、防御、防御」
と、ある物を自分の体の影に隠しつつ、大きな鉈を回転させて防壁を作る。
この方法は、よく漫画なので使われる手の1つだが、実際やると遠心力など色々な問題が発生。
はっきり言って、握力と腕力、腰の強さと土台となる足の踏ん張りが無ければ、逆に吹き飛ぶ。
もしくは、巻き込まれて自滅する可能性がある。
が、その条件を全てクリアしていたロングコートの男には、造作も無いことである。
「せりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
扇風機の如くの回転で、アクセルシューターを弾く。
物理法則で、魔力法則を打ち破る。
エナルギーを、モノで防ぐ――簡単に言えばそうなる。
所詮、魔力も質量。
防げるか、防げないか。
これだけである。
何発か弾きそびれ、回転を通過し、地面に着弾する。
時に頬を、足を、太ももを、腕をアクセルシューターがかする。
回転の影響もあり、次第に砂煙が起こり始める。
そして、ロングコートの男は砂煙に消えていく。
それと同時に、なのはは後退する。
下手に砂煙に入れば、相手の攻撃の直撃を受ける可能性が高くなる。
それを対処するための行動。
しかし、いきなり砂煙からロングコートの男が現れる。
とっさの事だけに、反撃が出来ないし、距離があまり無い。
斬撃と判断し、防御で凌ぐ事に決める。
だが、なのはの予想とは違う行動が起きる。
「プレゼント、フォー、ユー」
今まで持っていたある物を、なのはに投げつける。
手榴弾の安全ピンを抜きながら。
なのはは飛んで来る、ある物を見て固まった。
それは――生首。
しかも、口には安全ピンの無い手榴弾。
プロテクションを張ろうとしていたが、生首というインパクトのある物を見て、防御が遅れた。
爆発。
顔がバラバラとなり、四方に飛び散る。
なのはを巻く込むほどの爆発ではなかったが、バリアジャケットが血で染まる。
さらに、肉や血管なども張り付く。
かざし掛けた手は、血まみれで肉が張り付き、脳の汁が袖にこびり付き、嫌な感覚を植えつけていく。
血は、自分自身のも含めて、何度か見てきた。
だが、ミンチみたいに吹き飛んだ人間の肉片は、見たことが無い。
「あ、ああ……はぁ」
目を丸しく、震えながら肉片がこびり付いた手を見る。
それを見た瞬間、喉から何かが湧き上がってくる。
咄嗟に口に手を当てようとしたが、肉片がついていることに気がつき、躊躇う。
「あ――ん!? ぅえあぁぁぁ……ぅおえぇぇぇぇ……」
そのまま空中で、ゲロを吐く。
レイジングハートは、そのまま空中にいるのは危険と判断し、地面に降りる。
そのままなのはは、地面に四つん這いになり、ゲロを吐き続ける。
四方に吹き飛んだ生首と、手にこびり付いた肉片のインパクトが強かったらしい。
当たり前といえば、当たり前である。
まず普通に生活していれば、血は見ても、生首が吹き飛んだり、人間の肉片が手にこびり付いたりすることはまず無い。
たとえ、危険度の高い任務を受けることのあるなのはでも、仲間を守りきり、解決に導いている。
血は見ても、仲間の死には立ち会ったことは無い。
「エース・オブ・エースでも、これはきつかったか。やった本人ですら、きつかったからな」
上から掛かることに、はっとなるなのは。
顔を上げると、ロングコートの男が、手をこちらにかざしている。
その手には、何か装置が付けられていた。
「悪いが、ここで消え――」
そこまで言いかけて、後方に勢い良く飛ぶ。
それと紙一重のタイミングで、なのはから見て右から雷の閃光が走る。
「くっ! この攻撃――金色の閃光、フェイト・T・ハラオウンか!」
綺麗に着地しながら、左を向きながら叫ぶ。
「なのは!」
ソニックムーブを解除し、なのはの横にしゃがむ。
「ふぇ、フェイトちゃん。ありがとう、助かったよ」
笑顔を見せるも、弱弱しく答えるなのは。
やはり、相当参っている様子である。
「くっ、姐さんの嘘つき。フェイトは抑えると言って置きながら、しっかり合流されているのですが」
ぼやくロングコートの男。
そこで、念話が繋がる。
(聞こえるか、私だ)
(嘘つき)
問答無用の返答。
(すまない。フェイトとは行き違いになった)
(ベタ過ぎますよ!?)
衝撃の事実。
大体の計画は順調に進んでいるが、他の付属的な部分では、所々支障が発生しているらしい。
(すまないが、2人まとめて相手してくれないか? 長に言って、計画を早める様進言しておく)
(りょぉーかい。なるべく早めにお願いしますよ? 金色の閃光だと、相性が悪すぎるから)
ロングコートの男は、フェイトのように素早く動く相手が非常に苦手である。
(だからあれほど訓練を受けろと言ったのに……長に言っておくからな)
(うぐっ)
そこで念話が終わる。
何とも中途半端な感じであるが、いつものことである。
大きな鉈を一回転。
そして、地面に軽く刺す。
なのはとフェイトは、それに反応するように、こちらを向く。
なのはの顔色は、先ほどより良くなったが完全とはいえない。
「さて、そちらはまだらしいが、俺には関係無い。悪いが、戦闘を再開するぞ――構えろ!」
そう言いながら、ロングコートの男は突貫した。
大きな鉈を手に、風を切り裂くような轟音を上げながら
血が流れ
肉が裂け
人が地に伏せ
それが山となす
先ほどまで、提督クラスの中でも上位に当たる人間が座っていた席で、何かの作業するビーク。
その横のデスクの上に座って、ビークの作業様子を眺める華丞。
「で、華丞。これからどうするのだ? 一応、神経麻痺のガスは巻いといたけど」
「お陰で我も巻き込まれたがのう、ビークよ」
冷ややかな目でビークを見る華丞。
先ほど撒いたガスにやられた事を根に持っている。
それもそのはず。手はずは、突入する前にガスを混入。
その後、ガスがある程度弱まってから、入り口から堂々と現れる。
しかし、どこをどう間違えたのか、堂々と入り口から現れてからガスを撒く。
おかげで華丞は、会議室にいる人たちと一緒に麻痺した。
ちなみにビークは、対処用装備&念のための解毒剤を用意。
華丞は、このことに関しては全く装備を持ってこなかった。
結果――上の地の文章と会話通りである。
「まだお怒りなのですか」
当たり前である。
この計画を考えたのは、華丞であるのだから。
「さぁ~。で、首尾は?」
「言われた通り、あの新人としてオペレーターが役に立っている」
そう言いながら、キーパネルを操作を続ける。
エンターを押して、新たにモニターを展開。
そこには『第一級極秘ファイル』と書かれていた。
「あったぞ。これで、裏の顔が丸だ――」
「そこまでや!」
その声に、ビークと華丞が顔を上げる。
そこには、騎士甲冑を身に纏った、八神はやて、シャマル、ヴィータ、ザフィーラの4人が立っていた。
「あら~、外の連中は……逃げやがった。帰ったら、減棒決定」
こめかみに、怒りのマークを浮かべる華丞。
その横で苦笑するビーク。
一応、このラギュナスは給料制度がある。
裏の就職としても有名であるが、危険度の幅が広いため、余り人は集まらないのが現状である。
が、入ってくる大半の人間は、特殊技能やレアスキルを保有している。
それが無くても、何らかの特化した何かを持っている。
ちなみに、外にいた連中の平均給料は、日本円にして15万円。
先月バカをやって減棒されたばかりであり、追加ペナルティとなるので、更なる減棒が行く。
まさに、ご臨終である。
「で、彼女の相手は……俺か?」
自分を指差すビークだったが、華丞がデスクから降りて、はやてたちの前に立つ。
「おいおいおいおい!? やり合うのか、アンタが!」
「仕方あるまい。我では、ハッキングはできん」
そう言いながら、両袖から扇子を取り出す。
そして、景気良く開き、構える。
「さすがの我でも、この人数では1分しか持たん。はよ、加勢しせぇい」
「了解――あと30秒お待ちを」
ビークの手の速さが上がる。
指の残像を僅かに残すほどの速さであるが、これ以上速く打つと、機械のほうが誤認して、作業が遅れるからである。
「させるかよ!」
ヴィータが、一目散に華丞を通り過ぎて、ビークに突貫を駆ける。
が、横から何かが飛んで来るのを感じ取り、急停止して後方に空中バックステップする。
それは、綺麗な円を描きつつ、華丞の手に収まる。
先ほど袖から出した扇子であった。
「言ったはずじゃ。1分ばかし相手せぇい、と」
扇子で口元を隠しながら、ヴィータに言う。
ヴィータは一旦、はやての所まで下がる。
1人では抜けないと判断した。
「ヴィータは、もう一度突っ込んで。ザフィーラはヴィータの援護。シャマルは私と一緒に後方支援! ――いくで、皆!」
華丞を睨みつけながら、指示を出すはやて。
『応!』
それに答えるように、返事を返す守護騎士――ヴォスケンリッター。
だが、そこには烈火の将はいない。
1つの爆発
1つの雄叫び
1つの叫び
1つの絶命
「戦況は!?」
クロノが状況確認を求める。
「駄目です! 完全に押されています!」
「武装局員の負傷者続出! このま――3名の死亡確認!」
「ああ、そんな!? 艦長、5番艦リードの轟沈確認!」
次々と報告される最悪な出来事に、クロノは唇をかみ締めた。
本局に武装局員を出したが、全く駄目であった。
逆に被害を拡大させる結果となったが、非武装局員と報道関係者の脱出は完全に完了したことだけが、唯一の成果である。
クロノは目を瞑り、ある決断をする。
「……エイミィ!」
目を見開きながら、長年の相棒に声を掛ける。
「何ですか、クロノ艦長!?」
振り返るエイミィ。
「これより、僕は本局に出向く! あとは頼む!」
「――了解! 死なないでよ、クロノくん!」
その言葉に、クロノの口元が僅かに緩む。
「当たり前だ。来年は式を挙げるのだからな」
それだけ言い残して、ブリッジを後にする。
呆気に取られているオペレーター一同。
ある意味コミカルな空間となる。
「さぁ! 皆、クロノ艦長をサポートするよ!」
一同に激を飛ばすエイミィ。
少し慌てるものの、すぐに気を取り直して作業に戻る。
「エイミィ艦長代理!」
「何!?」
右後ろから声が掛かる。
「結婚式、呼んでくださいよ~」
その言葉に、キーパネルに頭がぶつかる。
このあと、どやされた事は言うまでも無い。
涙は悲しみの象徴
笑顔は狂喜の象徴
怒りは憎悪の象徴
楽しさは愚の象徴
ゲシュ・ペ・ンストのブリッジ。
「長、聞こえますか?」
女性オペレーターが、通信回線を開く。
≪ああ、聞こえる。どうした?≫
準備体操をしながら、通信に応じる長。
「アースラから、クロノ艦長が出撃した様です」
≪そうか。なら、俺が仕留める≫
体操を止め、両手のグローブを閉め直す。
「長自ら動かなくとも」
少し困った顔で言う女性オペレーター。
『彼女』から、なるべく止める様に指示を受けているからである。
≪確かに……だが、アイツとは戦ってみたかったからな≫
そう言いつつ、転送装置に向かって歩き出す。
「判りました。ケガだけはしないでください」
≪ああ。あと、彼女を管理局に帰す、最後のチャンスだから。説得――≫
「しても無駄ですよ。本人は、アナタについていく気満々ですから」
言いかけた言葉を覆い被せ、セリフを奪われ、少し凹む長。
説得しても無駄との事に、さらに凹んだ。
「最後に、計画の繰り上げ進行が来ています」
≪繰り上げ? 現在の進行状況は?≫
「ただいま、本局の制圧は50パーセントを超えていますね。地上本部は、空の部隊とエンカウントしたので、予定より少し遅れていますね」
≪そうか……地上本部襲撃部隊に引き上げ命令を。それと、10分後に本局から撤退すると指示を出ておいて≫
「あの娘が素直に動いてくれますかね」
ため息を1つ。
≪あははっ。まぁ、カナドに任せよう――じゃ、行って来るから、留守を頼んだ≫
転送装置に入りながら、女性オペレーターに指揮を任せる。
「はいはい。行ってらっしゃいませ、我が長」
キーパネルを走らせて、転送装置を起動させた。
光と闇がぶつかる
光と闇が擦り合う
光と闇が侵しあう
光と闇が交じり合う
会議室の中では、金属音が鳴り響く。
砲撃系の魔法は使うことは出来ないため、デバイス同士の白兵戦となっている。
華丞の場合は、デバイスではなく鉄扇であるが。
「はぁ、はぁ……ビーク?」
こめかみに怒りマークを浮かべながら、はやてたちを睨みながら言う。
「すいません。新しいデータが出てきたの、時間がさらに掛かって……もう何分かお待ちを。新しいのを発見しますタ」
でかい汗を浮かべつつ、データ処理を行っていたが、隠しデータを見つけては処理を繰り返していた。
すでにこの行動を、10回繰り返し、予定時間より10分以上オーバーしている。
だが、ただの鉄扇2つだけで、4人のエース級を抑えたのだから、彼女の能力はオーバーSランクに匹敵すると考えられる。
「減棒」
「勘弁してください」
半泣きになりつつも、キーパネルの勢いは留まる事を知らない。
チャンスと感じ取ったはやてたちは、一気に勝負を決めようと、各自デバイスや拳を構える。
天井爆発。
瓦礫と一緒に何かが落ちてくる。
その場にいた全員が身構える。
ビークは、今までコピーしたデータを懐にしまい、四方にシールドを展開する。
砂煙の中で、影が立ち上がる。
「ビーク、そこまで警戒しなくても……すまない、今は作業中だったな」
はやてたちは、この声に固まった。
行方不明と聞き、死亡と聞かされ、一ヶ月前からは敵となったという噂を耳にした。
「うむ。お陰で我が重労働することになった」
華丞の顔は笑っているが、背後には何故か阿修羅が見える。
お怒り。
恐怖。
圧力。
ビークは防御魔法をさらに強固なモノにし、砂煙の人物も身構える。
「まぁいい。お前さんの身内じゃろぅ、何とかしてくれんか?」
「それ以前に、長に戻れと言われているのですが」
華丞の言葉に、汗を垂らしながら答えるビーク。
長から、『これが最後のチャンスだ』と言われている。
だが、彼女は戻る気など、とうに無かった。
確かに記憶は戻った。
しかし、管理局の裏を見ているにも関わらず、おめおめと帰るわけには行かない。
下手に帰れば、主に危害が及ぶ可能性がある。
だから、この道を選んだ。
愛すべき『長』と共に歩むことを。
仕えるべき主を捨てて。
「それは言わない約束だったはずだぞ、ビーク?」
砂煙が晴れてきたところで、持っていたモノで砂煙を一払いする。
そこには防護服は違うが、その顔は一度たりとも忘れはしなかった。
凛々しい目にピンクの髪のポニーテイル。
それと纏めているのは黄色いリボン。
「あ、ああ……」
はやては涙目になりながら、口元を押さえる。
守護騎士たちは、唖然と見た。
そして、ヴィータが先陣を切った。
「シグ、ナム……シグナム! 今までどこに行っていたのだよ!? はやてが心配していたぞ! 守護騎士のリーダーが――」
そこまで言い掛けた途端、シグナムはヴィータに突撃を掛ける。
「ヴィータ!」
獣の本能故か、シグナムとヴィータの間に割り込み、『鋼の盾』を発動。
次の瞬間――『鋼の盾』ごと、ザフィーラが上空に吹き飛んだ。
そのまま落下し、麻痺して動けない提督たちの上に落ちる。
はやては、自分の目を疑った。
仲間である――闇の書だった頃から、共に戦ってきた仲間を吹き飛ばしたのだから。
自分で武器であるデバイス――レヴァンティンを使って。
「何、やっていんねぇん……シグナム、お痛はあかんよ」
完全に動揺しきった瞳。
全身は震えて、手に持っているシュベルトクロイツはカチャカチャ鳴っている。
だが、口調はハッキリしている。
しかし、シグナムは軽く首を横に振った。
この場合、拒絶、否定を意味する。
「主……いや、はやて。敵は、倒すべきだ」
そう言って、レヴァンティンの剣先をはやてに向ける。
「そして、私はお前たちの敵であり、裏切り者でもある――ヴィータ」
いきなり振られたので、硬直するヴィータ。
シグナムは、顔だけ向ける。
「言葉は理解できるな……ならば、やることはただ1つのみだぞ」
その言葉を理解したくなかった。
その言葉を見出したくなかった。
その言葉を生み出したくはなかった。
それでも、シグナムは言葉を続ける。
はやてが無意識に生み出した壁を打ち壊しながら。
「ラギュナスの『長』に仕えし黒炎(こくえん)の剣――シグナム! 我が愛しき長の意の壁を打ち払う者なり!」
デバイスを振り払う。
同時に炎が僅かに舞う。
「我が長の意思を貫くために、ここで斬らせてもらおう――八神はやて!」
爆発。
それと同時に、機動兵器の部品が四方に飛ぶ。
その爆砕の中から、クロノが飛び出てくる。
「デュランダル!」
<OK、ボス! ――アイス・トルネード!>
クロノが右手に持つデバイス――デュランダルから、氷の竜巻が吹き荒れ、前方に放たれる。
通路を占拠していた起動兵器たちの間接や隙間から凍り始め、全身を固めていく。
「U2S――スティンガースナイプ!」
<スティンガースナイプ>
左手に持つデバイス――U2Sから、青白い光が打ち出され、次々と氷漬けの機動兵器たちを打ち抜いていく。
中には、何とか動こうとしていた兵器もあったが、スティンガースナイプの餌食となって爆散していく。
≪クロノ提督! 地上本部の襲撃していた部隊に動きあり!≫
通信回線が繋がり、新しい情報がもたらされる。
ただ、モニターは表示されない。
「何だって!? 状況は!」
スティンガースナイプを操作しつつ、通り過ぎ様に仕留め損ねた機動兵器にデュランダルで殴りつけて砕いていく。
それでも砕ききれない場合は、スティンガースナイプで打ち抜く。
≪敵の部隊、全てが後退したそうです≫
「後退だと? ……――」
クロノは、ある結末が浮かび上がる。
「襲撃部隊の動向は!」
≪ジャミングを使っているのか、サーチャーに反応しません! ですが、予測進行から見て……ここへ来る可能性は低いかと。あくまで予想ですが……≫
「…………」
無言のまま通路を駆け抜ける。
ふと思ったが、いつの間にか起動兵器が出てこなくなった。
むしろ、残骸すら見当たらない。
今通過している通路には、至る所に戦闘の後があるにも関わらず。
おかしい。
疑問。
疑念。
疑心暗鬼気味となるが、20歳と言う若さで提督なった頭脳は伊達ではない。
後のことを考えると、危機に繋がる可能性は高いが、今は特別会議に向かわなければならない。
各世界の重役やお偉いさん方に、提督クラスの人たち。
今、この世を去られては拙い方々も含まれている。
だが、既に管理局の責任とは言えない所まで来ていた。
一応後方で待機していた、各世界の軍や警察を突破してここまで来た。
即ち、管理局も対応が困難とされている犯罪組織に襲撃は、この新暦始まって以来の大事件と言っても過言ではない。
「エイミィ、聞こえるか!?」
≪はいはぁ~ぃ。何でしょうか、愛しのクロノ提督様♪≫
「ふざけている場合か? 大至急、なのはやフェイト、はやてたちと連ら――くっ!」
伝達事項を言っている最中に悪寒を感じ取り、斜め左へ飛ぶ。
2テンポ遅れて、先ほどまでいた通路の地面が抉れ、小さなクレーターが生まれる。
≪どっ、どうしたのクロノくん!?≫
「エンカウントだ!」
2つのデバイスを構えるクロノ。
前のほうから足音が鳴り響く。
体を覆うようなマントに肩と胸に装飾品があり、フードを被っている。
しかし、胸の装飾品にはラギュナスのマークがあった。
「貴様は何者だ?」
その言葉に反応したのか、それともクロノと距離を置きたかったのか、そこで止まる。
「我はラギュナスの長だ、クロノ・ハラオウン提督」
その言葉にクロノは身構え、警戒を最大限にする。
目の前にいるのは、第一級の上の特級時空犯罪組織・ラギュナス。
ちなみに、特級に指定されているのは、後にも先にもラギュナスだけである。
しかも、長――すなわち、ラギュナスのリーダーにして、総帥。
そして、確信する。
この騒動の主犯格はラギュナスだと。
「時空管理局提督、クロノ・ハラオウンだ! 特級時空犯罪組織・ラギュナスの長よ! 時空管理局本局及び、地上本部襲撃の容疑で逮捕する! 残念ながら、君たちには弁解の余地はない」
そこで、デバイスと体制を構え直す。
「君たちはやり過ぎた」
「やり過ぎなのは、お互い様だが」
クロノの言葉を、そのまま返すラギュナスの長。
その言葉に、表情はさらに険しくなる。
「ふざけた事を言うのは止めてもらおうか?」
「裏の顔を知らない人間の言葉ですね、提督」
ラギュナスの長は、両手を上に掲げ――握り拳を作る。
クロノはU2Sを、ラギュナスの長に向ける。
「遅い――『天の衝撃』」
二の腕と両拳を肩の高さで維持し、胸の前で両拳をぶつけると、紫色の光が放たれる。
その光は、通路全体に広がっていく。
「デュランダル! U2S――プロテクション!」
≪フリーティング・ウォール!(氷点の壁)≫
≪プロテクション≫
まずフリーティング・ウォールが展開され、クロノとの間に入るようにプロテクションが発動する。
が、フリーティング・ウォールを簡単に飲み込み――プロテクションで何とか耐える。
しかし、時間の問題であった。
ヒビが入り、徐々に周りから砕けていく。
――限界か
そう悟るクロノ。
だが、ここで終わる訳には行かない。
「U2S、耐えてくれ!」
父から受け継いだデバイス。
今では、完全に旧式となったデバイス。
だが、パーツの取替えや機能の増加により、最新のデバイスとギリギリ互角の性能を生み出している。
それに答えるかのように、デバイスの出力が上がる。
まだ、父親に守られているのかと思うが、ありがたいと感じる。
自分はまだ、未熟者であるが、母さんを支えることが出来る人間に。
そして、愛する者を守り抜く人間となるために。
もう少しだけ見守ってほしい。
もう少しだけ支えてほしい。
そう思いながら、ラギュナスの長の広域攻撃を耐えるクロノであった。
薄暗い空間。
そこに1つの質の良い椅子に、そこに座る男。
その後方に、1人の女性が立っていた。
「状況は?」
男が尋ねる。
「はい。現段階では、地上本部は50パーセント壊滅。本局も襲撃の最中です」
まとめられたデータを展開しつつ、読み上げていく女性。
男は拳を固める。
「誰が起こした?」
「ラギュナスの長です」
「ロングイめぇ! 何が協力関係だ! これでは全てがパァになるではないか!」
怒鳴り散らす男。
女性は、男が怒鳴るたびにビクビクしていた。
何時八つ当たりされるのか。
そう思う女性。
「そっ、その事なのですが」
「何がだぁ!?」
ドンと、椅子の肘掛を殴りながら怒鳴る。
驚き、体を少し縮こませるが、新しい報告をする。
「未確認なのですが、今の長はロングイではないという情報が――」
「何?」
顔を女性の方に向ける。
さらに縮こませるが、報告を続ける。
「ロングイは、本局の特殊部隊に本部を全滅させられてから、姿を消しています。襲撃の際に死亡したと考えられますが、彼の能力からしてありえないとかと」
「なるほど……確かに、奴の能力は未だに隠している部分がるとはいえ、SSランクに匹敵するからな」
1人で納得する男。
それを見て、女性は少し安心する。
「それと、評議会の方々からですが……」
その言葉に、男の顔が僅かに暗くなる。
「いつも通りに処理しろ」
ウンザリした口調で答える。
いつも通りの回答と言える。
「かしこまりました」
いつも通りに頭を下げて言う。
そして、椅子ごと男は消える。
そこには、女性1人しかいない。
女性は無言で、2つのモニターを展開する。
そこには、ラギュナスの長の戦い。
もう一方は、シグナムの戦い。
「…………私は、彼に――」
そう呟く。
しかし、呟きは闇に呑まれていくのであった。
ボロボロの通路。
そこには、ラギュナスの長とクロノがいた。
だが、クロノは通路にうつ伏せで倒れている。
それを見下ろすラギュナスの長。
バリアジャケットも所々破れ、肌が露出し、コゲ跡や切り傷、刺傷が目立つ。
血も出ている。
しかし、死んではいないが、虫の息である。
「うむ。派手にやったのう」
その言葉に、後ろを振り向くと少女と男と女の3人がいた。
「華丞に、ビークか……シグナム――いや、もう何も言わん。ついてきてくれ」
「元よりそのつもりだ、長よ」
長とシグナムの間と回りは、淡いピンク色の空間に包まれる――幻覚が展開される。
「お2人さん、やるなら帰ってからにしてくれ。あと、人がいない場所で」
ビークから、鋭い突っ込みが入り、恐縮する2人。
本末転倒気味? と、考える華丞。
まぁ、ラギュナスでは時々あることなので、大抵のメンバーは耐性が多少ある。
「おほん……時にビーク」
状況を反らす様に咳払いし、ビークに話を振る。
「あん? うんうん――ゴクンッ、何?」
ちなみに、いつの間にか取り出したカロリーメート(シーフード味)を食し中。
で、飲み込む。
「データの方は?」
「相当時間が掛かったけど、回収完了ぅス」
データが入っているデバイスを、懐から出して見せる。
「なら、撤収しますか――オペ子、聞こえるか?」
≪誰が、オペ子ですか!? 私の名前は――≫
「冗談だ。全部隊に撤収命令を掛けろ」
≪…………判りました≫
そこで通信が遮断。
しかも、ノイズが入るほどの勢いで。
「――っ、み、耳が」
耳を押さえながら言う。
シグナムから、自業自得だという視線が向けられる。
華丞からは呆れられ、ビークはカロリーメート(ツナマヨネーズ味)を間食中。
「とっ、とにかく離脱しま――」
ラギュナスの長は、足早に行こうとした時、足が止まる。
いや、止められた。
「まだやるのか、クロノ提督?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……あ、辺り、まぁ、えだぁ」
ラギュナスの長の右足を掴む。
それを一瞥するように見る華丞。
さっさと先に戻るビーク。
後方で何も言わずに待機するシグナム。
片手で必死に掴むクロノを、普通に見るラギュナスの長。
勝負は既についている。
「いい加減にしたらどうだ?」
「こと、わる」
「仕方が無いな」
ため息を吐きつつ、左手をクロノに向ける。
「悪いが……寝ていてくれ――アイス・タイム」
そこで、クロノの意識は凍りついた。
「殺さないのですね」
「ああ」
氷付けになったクロノを見ながら会話する、ラギュナスの長とシグナム。
「まだ、死なれては困る」
先に行った2人を追いかけるように、歩き出すラギュナスの長。
それについていくシグナム。
「時空管理局の裏の顔を探ってもらうために、な」
「確かに。彼の能力は素晴らしいです」
自慢するように言うシグナム。
けして振り返ることも無く、ラギュナスの長の後をついていく。
八神はやてとは、完全な決別を進言してきたが、彼女は諦めないだろう。
だが、シグナムの心は変わりない。
あの部隊の存在とあり方を知ってしまった以上、時空管理局にはいられない。
ましてや、あの部隊の隊長は、八神はやてに何らか仕掛けてくる。
私――シグナムがいる限り。
ならば、敵となって見守るしかない。
それが例え、かつての仲間を手に掛けようとも。
それが、今のシグナムの決意である。
新暦70年12月24日――クリスマス・イブと呼ばれるようになった日。
時空管理局・本局及び地上本部、両局壊滅。
祝福の日から、血滑れた日へ変貌した。
同時に、犯罪組織・ラギュナスから、宣戦布告がなされる。
全面戦争の開始宣言であるが、これ以降、姿は殆ど見せなくなった。
新暦71年1月頃より、時空管理局が機能しきれていないことを気に、時空犯罪が増加。
同年3月頃、時空管理局は制限があるが質量兵器の保有を宣言する。
同年4月、ミッドチルダの空港で災害発生。
ラギュナスの仕業だと騒がれたが、長自ら関与を否定し、災害救助に参加したことを公言。
同年6月に辺り、現場で犯罪者の抹殺が、極秘裏に許可される。
同年8月に入り、犯罪件数低下するものの、1軒1軒の内容が過激となっていく。
各世界、メディアからは過剰ではないかと言われるが、結果を出しているため否定は出来なくなってきた。
そして――新暦72年5月。
左右には、生命ポットが並んでいる。
その中に、裸の女性がちらほら入っている。
「いつ見ても……胸糞悪いな、これは」
男は呟く。
「そう言わないでください、長」
横を向くと、紫色のウエーブの掛かった髪の女性がいた。
服も着こなし、まさに秘書の鏡といわんばかりの姿である。
「ウーノか……すまない」
そう言って、奥へ歩き出す。
ウーノも、後に続くように歩き出す。
「人の死は何とも思わなくなったのに、こういう光景には反応できるのだな、俺は」
「お気なさることはありません。敵に対しては不要な感情ですので」
「……感情、か。お前から、そんな言葉か聞けるとは……あいつのお陰か?」
その場で立ち止まり、顔だけ向ける。
ウーノは僅かに顔を赤らめ、男を追い越して先へ進む。
男は肩を竦ませ、ウーノの後を追うように再び歩き出す。
そして――開けた空間に行き着く。
その中央に、白衣を着た男がいた。
彼の名は、ジェイル・スカルエッティ。
広域次元犯罪者である。
「ドクター、長をお連れしました」
スカルエッティは、こちらを振り向く。
そして、口元を緩めて言った。
「よくお出でくださいました。ラギュナスの長、桐嶋時覇様」
そう言って、深々と頭を下げた。
何かに出逢う者たち・外伝Ⅰ
魔法少女リリカルなのは
~二つの運命と螺旋に出逢う者~
最終話
混沌開門(後編)
END
…………
I say and am unpleasant……Showing it is not over here.
いいや……ここで物語は終わらない。
The U-turn is not possible anymore.
もう後戻りは出来ない。
I tell the future when I have finished being out of order.
狂いきった未来を語る。
魔法少女リリカルなのはTIWB
Two intention and the world that have finished being out of order.
~二つの意思と狂いきった世界~
2007年公開予定!
これは、1つの未来。
混沌に満ちた次元世界の中で、男は戦場を舞う。
少女たちは大人へなっていき、ある部隊を立ち上げる。
名を『特別特殊部隊・機動六課』。
そこに集うは、元アースラの主力メンバー。
設立までに出会い、考えに賛同した者たち。
そして――新たな戦士。
希望を見つけ、掴み取るために戦う部隊。
しかし、この『今』の世界に『希望』は無い。
あるのは、『絶望』のみ。
そして、青年は大人となり、組織の完全な長となる。
名を『ラギュナス』。
そこに集うは、管理局の体制に不満を持つ者。
裏を見てしまい、管理局にいられなくなった者。
長の憧れ――目指すためにいつく戦士。
管理局を打倒、もしくは改善を行うために戦う部隊。
2つの組織はぶつかり合い、滅ぼしあう。
最後に1つ――この物語に、ハッピーエンドは無い。
あってもそれは、ただの幻想でしか過ぎない。
Part 1 / the end……And to Part 2
……to be continued
あとがき
やっと完成しました。
長らくお待たせしましたって、ここまで来るのに一年以上掛かったよ。(汗
とにかく公開!
ちと気合を入れました。
相変わらず、行き当たりばったりの部分が大半を占めているお陰で、話がとんでもない事に。
書いている自分もびっくりの勢いで。(汗
ともかく、とんでもない事になるのは間違いなし。
最後に、次からはストライカーズ編の部分になりますが、本物とは全く別の話になります。
質量兵器は許可されているは、犯罪者は現場で抹殺が当たり前の世界。
生きて拘束されているのは、軽犯罪者のみに近いです。
多少、第一級犯罪者もいますが……ぷちネタバレなので伏せます。
ここまでくれば、察しできる人は判るかも。
まぁ、第一部はここで終わりです。
では、第二部でお会いしましょう。
制作開始:2007/7/27~2007/8/15
打ち込み日:2007/8/15
公開日:2007/8/15
修正日:2007/9/3+2007/10/4
変更日:2008/10/24