何かに出逢う者たちの物語・外伝Ⅰ   作:ダークバスター

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後悔はと、何時気がつくのだろう。
簡単な事だ――行った後に起こる結果を見てからである。
それは、すぐに判るか、数年後に判るのかという差がある。
その差を見通すことなど、誰が出来ると思うのか。
予測は出来ても、結果が同じとは違うのだ。


第六話:試験終了後日談

 

 

 動き出した歯車は、もう止まらない。

 運命を止める事は、誰に出来るのか? もし止める事が出来るのなら、それは神だけなのかもしれない。

 人は運命を帰る事が出来る力を秘めているが、運命を消すことや止める事は出来ない。

 『変える』事は、『消す』や『止める』とは、異なり過ぎている。

 消すとは、存在そのモノを無くし、止めるとは、流れを止める事を指している。

 では、変えるとは何か。

 簡単なことである。新たなる道を、教え、気づかせてやればいい。

 例えば、1本道しかないと思われて道が、実は枝分かれした複数の道であった事を教える。

 例えが悪いかもしれないが、これは1つの考え方である。

 それに、こういう言葉がある――100人いれば、100通りの考えがある。

 意味は、100人いれば、1人1人違う考え方があるからという意味である。

 話は戻り、右から見てスバルとティアナの反対側に、なのは、フェイト、リインフォースⅡ、はやての順に座っている。

 

「じゃあ、まずは試験結果だけど……規定通りだと、2人とも不合格」

 

 その言葉に、肩を落とすスバルとティアナだったが、ティアナだけが顔を上げる。

 

「あの、規定通りって?」

「うん、規定通りなら、ね。だけど、特別に合格にしておいたから――おめでとう、Bランク試験合格だよ」

 

 スバルとティアナの顔に、笑顔が広がる。

 死に掛けた思いをしたのに、これで不合格だったら、相当落ち込んでいただろう。

 それを見て、なのはは言葉を続ける。

 

「まぁ、タッチの差での時間切れだったんだけどね。けど、パイロンの撃破が1番効いていて、その程度だったら問題無いって、本局から連絡があったんだよ」

「ほっ、本局からですか!?」

 

 スバルも驚いているが、ティアナは驚きの声を上げる。

 本来、試験は決められた項目事項に沿って、個々の判断で合否を決めている。しかも、その決定に、試験担当者も口を挟むことは出来ない。

 だが、今回は本局からの合格許可が下りている事は、規定を特例で自ら口を挟んでいる事になる。

 スバルの強制徴収にも驚いたが、今度は本局からお墨付きのおまけ合格。

 

「あ、あと、明日の1200から、一等陸士に昇格になるから」

『はい!?』

 

 入って4年になったばかりの人間が、たかが試験中に起動兵器を撃破したくらいで昇進するのである。驚くのは当たり前で、普通はありえない出来事である。

 

「あとは、試験中に使用した武装の出費や危険手当もあるから、それも明日辺りに」

『ええ!?』

 

 もう、至り尽くせりの状態である。だが、裏を返せば何かがある。

 

「ふふっ、驚くのは無理も無いけど……当たり前の報酬だよ」

 

 と、横からフェイトが答える。

 

「なんせ、Bランク――正確には、Cランクの陸戦魔導師が、Sランクの魔導師が苦戦する機械、じゃなくて起動兵器を倒したのだから」

 

 微笑みながら言うフェイトに、スバルが思った疑問をぶつける。

 

「あの、フェイト執務官」

「何かな、スバル?」

「パイロンって、そんなに凄い兵器なんですか?」

 

 その言葉に、なのはたち4人は固まり、横にいたティアナが呆れ、耳を引っ張る。

 

「いっ、痛い、痛いよ、ティア!?」

「アンタ、ラギュナス自体、判ってないでしょう!?」

 

 ラギュナス――3歳児でも知っている言葉であり、5歳くらいで何と無く理解する。

 残虐で冷徹、非道を行う『悪』だと。つまり、自動的にその言葉に合う兵器が生まれる、のだが、スバルは今一理解していないようであった。

 

「まっ、まあ、その辺で、その辺で」

 

 フェイトが中腰で、スバルとティアナの行動を止める。

 ティアナは、渋々とした感じで耳から手を離す。スバルは、ティアナの手が離れてから、引っ張られていた耳を両手で押さえる。

 それを見たフェイトは、ソファーに座り直す。

 

「ともかくや。スバル、悪いけどティアナから説明を受けてぇな。ティアナもお願いや」

「判りました」

「了解です」

 

 はやての言葉に、スバルとティアナはそれぞれの言葉で、返事を返す。

 

「では、機動六課に出頭する期日などは、折り入って連絡を入れるから。フェイト執務官、はやて二佐、何か伝える事は?」

 

 なのはは、バインダーを手に、フェイトとはやてに尋ねる。が、2人とも、特に言葉は無いらしく、なのはが顔を向けると無言で首を横に振る。

 なのはは、それを確認してから、スバルとティアナの顔を見る。

 

「では、本日はこれにて解散します」

「は――がぁ!?」

「はいって、ティア!?」

 

 返事と同時に起立をするが、ティアナはケガの事を忘れて立ち上がったが、激痛ですぐにソファーに沈む。

 スバルは立ち上がったが、相方の変な声で横を向くと、足を押さえて蹲るティアナの姿が視界に入る。

 その光景に、なのは、フェイト、はやて、リインフォースⅡも慌てるのであった。

 そして、その行動と会話を、遠くの海の上空で見ていた時覇とクワットロ。

 クワットロは、少し面白く無さそうに見て、時覇は、眉を顰めた。

 

「これが……お前の望んでいた結果ではないだろう、スバル」

 

 時覇は、そう呟く。

 スバルと、姉であるギンガの2名は、時折だが監視を行っていたのである。故に、目指す理想はどんなモノかを知っている。

 それを捻じ曲げてしまったのは――紛れも無く、先導して行動を起こした、自分自身であるラギュナスの長・桐嶋時覇である。

 

「クワットロ」

「はい?」

 

 キーパネルを叩いているクワットロ。しかし、手を止める事無く、作業をこなしていく。

 

「帰るぞ」

「判りましたわ――転移魔法展開」

 

 作業を終了させ、転送準備に入る。そして、2人の周りに光の粒子――正確には、魔力の粒子が舞う。

 時覇は、モニターに映し出されているスバルを、もう一度見る。

 モニターの映像は、ティアナの介抱する場面が映し出されていたが、そこら辺は見ていない。

 

「信念を通しきれないのなら……こちらに来るのも――いや、それは自分の傲慢だな」

 

 それだけ言って、モニターを消す。

 

「展開完了、座標補足――オールオッケイ。行きますわよ?」

 

 ウインクしながら言うクワットロ。

 

「ああ、頼む」

「了解――転送開始」

 

 その瞬間、2人は光に包まれ、光が収まると消えていた。

 その光景を、監視魔法で眺めていた人物が4人。

 真っ暗な空間で、真ん中に魔法によって円で表示された風景が1つ。その周りに、均等に4人が立っている。

 全員が、フード付きのローブを羽織っている為、外見的な特徴が上げられない。1つだけ上げるのならば、身長と声の違いである。

 

「あれが、現在のラギュナスの長・桐嶋時覇、か」

 

 4人の中で身長が一番高く、声が低い事から、30代の男性と思われる。

 

「我々の存在には?」

 

 4人の中で2番目に背が高く、声が清んでいる事から、成人に成りたての女性と思われる。

 

「もう気が付いている。早急に何か対策を」

 

 4人の中で1番背が低く、幼い声の所から、女の子だと思われる。

 

「べっつにいらねぇだろ?」

 

 4人の中で3番目、ちゃらちゃらした感じの印象から、高校生くらいの青年だと思われる。

 

≪ああ、問題は無い≫

 

 真っ暗な空間に、響き渡る声。

 その言葉に、4人はその場で片膝を尽きて頭を下げ、4人が声を揃えて言った。

 

『我らが叡智よ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六話:試験終了後日談

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とある世界にある、ラギュナス本部。

 その転移装置のある部屋で、ある事が行われていた。

 

「この遊戯士を、3パック」

「あいよ、450円ね。あ、それ1つ、80円だよ」

 

 なを、今回の品が第97管理外世界のモノなので、売買に使う紙幣は円である。

 

「なあ、これは何だ?」

「それはケン玉。隊長の出身世界の一昔前の玩具で、今では地方の田舎の人たちしかやっていない様な雰囲気らしい」

「ふぅ~ん……こいつはいくらだ?」

「はい、おつりの57円だよ。ああ、ケン玉ね――500円だ」

 

 などと、商売が行われていた。

 ちなみに、ラギュナスのメンバーの4分の1は、遊戯士と呼ばれるカードゲームがブーム。あと、RGK(ロボット・ゲーム・カード)、Leads(リーズ)、ディメンション・クロスの全部で4種である。

 時折、賭博でやる奴もいるが、組織内での賭け事は全面的に禁止になっているので、見つかれば始末書である。

 ただし、賞金制度の公式大会であるRGKは、あくまで公式大会なので黙認。

 そして、転送装置が作動する。

 

「ん? 誰か来るみたいだぞ」

「あん? おっちゃん、移動してくれないか。邪魔になるから」

「おっ? ああ、判ったわい」

 

 露天? の親父さんは、荷物を手早く纏めて、その場から退く。それと同時に、転送が完了し、時覇とクワットロが姿を現す。

 その瞬間、露天? の親父さん以外のラギュナスのメンバーは、敬礼をする。

 時覇も、それに答える様に、歩きながら敬礼をする。

 クワットロは、ウキウキしながら時覇の左斜め後ろから付いていく。

 その光景を見て、あるラギュナスメンバーの1人が言う。

 

「これが拍手だったら、ある意味結婚式だよな」

 

 その言葉に、一同が固まる。そして、それを言った人物に顔を一斉に向ける。

 

「えっ!? 俺、何か拙い事でも言った!?」

 

 現状にたじろぐラギュナスメンバーの1人、ティーティ・D・ブレイドス。

 彼は、ミッドチルダでスカウトし、入ったばかりの新人である。

 なを、彼を任されている者は、青を通り越して土気色である。クワットロも、始めは顔を赤くしたが、徐々に青くなっていった。

 理由は簡単だ。

 

「ほぅ、それわぁそれは、良い例えだな」

 

 その言葉と、背後から襲い掛かる圧力に、ティーティは固まった。

 例えるなら、背後から死神が大鎌を首に当てている瞬間と言っても、過言ではない。が、背後に居るのは死神ではなく、阿修羅なのだが。

 さらに、いつの間にかティーティの周りには人が居なくなっていた。救援を求めても、誰も来ないだろう。誰だって、巻き添えは御免である。

 とにかく、目だけ動かせるので、見える範囲の存在に助けを求める視線を送る。が、目が合うと、露骨に顔ごと反らされる。

 終わった――悟りの境地に立たされるティーティ。だが、神は彼を見捨てなかった。

 

「シグナム、そいつは新人だ」

「何?」

 

 その声のする方を、一同が向く。

 

「よぅ」

 

 そこには、時覇とシグナムをラギュナスに連れて来た男、ギア・ストラクチャー。

 ただし、服装はエプロンに三角巾、手にはバケツにデッキブラシの清掃員の姿だった。

 

「…………」

 

 無言。

 シグナムは、口を閉じたまま。

 そして、そのまま手を離す。離されたと同時に、慌てて距離を取り、適当な人を盾にする。

 

「おっ、おい、ゴラァ!?」

 

 などと、抗議の声も上がるが、無視される。

 クワットロは、その大衆の中に退避しているのだが、誰も気にしない。むしろ、触れたくは無いのである。

 シグナムは、そのまま時覇の前に行く。そして、そのまま大衆の面前でキスを交わす。

 しかも、ティープキス。舌と舌で、互いの唾液を混じり合わせ、味を堪能する行い。

 そして、口を離すと唾液の糸が輝き、そのまま地面と互いの服の胸辺りに落ちる。

 

「おかえり」

「ただいま」

 

 まさに、新婚のバカップルレベルと言える様な光景が広がる。

 

「ウン、ウッン!!」

 

 と、タイミング良く、ゴスペルがワザと咳き込んで辞めさせる。

 その瞬間、シグナムの顔に影が掛かるのを見た時覇の対応は、もはや慣れである。

 

「あ~、悪かった。で、クワットロ」

「はっ、はい!?」

 

 直立した状態で硬直するクワットロ。面白い反応ではあるも、『死』がマジかにある状態で、先ほどの状況であれば仕方の無い反応である。

 

「すぐにデータを纏めておいてくれ。1時間後に緊急ラ定会を開く」

 

 その言葉に、周りにいた一同は、すぐさま通路に出て行った。

 店を開いていた親父さんも、荷物を纏め始める。邪魔になるので店じまいだと、肌で感じ取ったのである。

 

「すいません、親父さん」

 

 時覇は、後ろから片づけをしている親父さんに謝る。

 

「何、不定期なのはお互い様よ。また、今度頼むよ」

 

 そう言いながら、商品を箱にしまい、カバンに詰めていく。

 それを見て、シグナムはふと思い、言葉に出す。

 

「空間倉庫は?」

「ああ、あれは良い物だが……」

 

 カバンに商品を入れてから、手を止めて答える。

 

「壊れた時は、正直泣きたくなったよ」

 

 その言葉に、空間倉庫の欠点を思い出す。

 収納は、整理整頓をしていれば問題は無い。だが、その空間倉庫に一定のダメージを与えると、空間が崩壊して虚数空間に引き擦り込まれてしまう可能性があるからである。

 一種の次元断層が空間倉庫で起こり、荷物が外に吐き出されるか、虚数空間に落ちるかの2択しかない。

 なを、あくまで倉庫にダメージを与えた場合であり、与えなければ管理装置の定期点検を行っていれば問題は無い。

 

「それは――」

「いや、自業自得でよぅ。規定量以上のモノを積み込んでよ、数時間後にドボンさ」

 

 時覇の言葉に、親父さんは素直に話す。

 空間は無限ではなく、有限である。故に、無制限ではなく、限度が生まれる。

 夢のようで、現実味のある力を具現化したモノ――魔法である。

 この世界の認知は、魔法は『奇跡』、では無く、魔法は『科学』である。

 これが差となって、制限が生まれる。

 奇跡にも、制限や法則があるが、科学を覆すことが出来る『力』がある。

 故に、その領域には辿り着くことは叶わず、近い所で終わってしまう――それが、科学というモノなのかもしれない。

 人の限界が科学であり、奇跡は人の限界を超えた表現。

 科学が過ぎれば魔法。そう置き換えても、可笑しくは無い。

 

「じゃあ、頑張りな」

「親父さんも」

 

 そう言いながら転移装置に入り、転移装置が作動。光に包まれて、消える親父さん。

 それを見送る時覇とシグナム。

 光の中に消え、転移装置が停止したのを見計らってから、時覇は背伸びをする。

 

「お疲れ様です」

「ぁべぁ~……何かあったか?」

 

 シグナムは、微笑みながら労いの言葉を掛け、時覇は両肩を回しながら尋ねる。

 

「特に何も。そちらの方は……何も無ければ、緊急ラ定会など開かないか」

「まぁ、まとめて話すから」

「はい」

 

 時覇の言葉に、優しく返事を返すシグナム。2人の姿は、相変わらず夫婦に見える。

 そしてその頃、ラギュナス本部内では、慌しくなっていた。

 警報が鳴り響くわけではないが、変わりに何故か、江戸時代に使われていた火災を知らせる半鐘が鳴り響いていた。

 

「カンカンカンカンうるせぇぞ!! っーか、何で半鐘!?」

 

 などと、突っ込みを入れるトッドス・クリスタン。

 

「サイレン鳴らしたら、第1級警戒警報と間違えるから」

 

 トッドスの突っ込みに、冷静に受け答えをするアゲック・ソルティド。

 ちなみに、アゲックが苗字で、ソルティドが名前である。

 

「いやいやいやいや。俺が言いたいのは、何でこの時代に半鐘なのかと」

 

 手を顔のまでパタパタさせながら、自分の意見を述べる。

 

「~~~~~~~~♪」

 

 しかし、ソルティドは耳にヘッドホンをし、リズム乗りながら踊っていた。

 なを、両腕を奇妙に動かし、背中で地面を数回転した後、立ち上がって右の人差し指を高く上げて決めポーズをした。

「聞けよ!!」

 などとやり取りか行われている場所から、少し離れた所で作業を行うヘッドピカリンと、トーラングス。

 彼らは、ラ定会で配布する個別のスティクメモリーの数を、再確認していた。

 

「こっちはOKっと……にぃても」

 

 言い終えてから。後ろを振り向くヘッドピカリン。

 

「何をやっているんだ、あいつらは?」

 

 騒いでいる2人を眺めながら、呆れ口調で言う。

 

「無視しろ」

 

 素っ気無く答えるトーラングス。案外冷たい口調だが、仲が悪い訳ではない。

 

「だけどよぉ、あの2人、お前さんの弟子だろ? 何とかしないのか?」

「修行以外は、なるべく干渉はしないつもりであるが、酷い様なら何とかする」

 

 スティクメモリーを隅々まで見ながら、ヘッドピカリンの問いを答えるトーラングス。

 そんなやり取りをしながら、時間は過ぎていき――開始時間となる。

 

「これより、緊急ラ定会を始めるよ。司会は、年増もとい美しき司会者嬢のリュクナイアに変わり――うら若き乙女であるリスティが」

 

 その言葉に会議室は、場違いのヒートアップが起こる。

 そのノリは、まさに人気絶頂のアイドル顔負けの勢いである。が、それは幻の如く終わりを告げる。

 

「誰が年増だって?」

「お送りしま――」

 

 会話の間に別の女性の言葉が入り、言いかけた言葉を飲み込むリスティ。

 会議室は、ヒートアップから一転して、クールダウンする。ただ、クールダウンという優しさではなく、一気にマイナスまで下がる勢いである。

 

「リスティ、ちょっといいかな?」

 

 いつの間にかいたリュクナイアは、リスティの返事を聞かずに、出入り口に引き摺りながら向かう。

 それと入れ替わりに、リインが入ってきて、リュクナイアと引き摺られるリスティを眺めつつ、中央に立つ。

 

「代わりを務めます、リインです。まずは、こちらの映像をご覧ください」

 

 その言葉に従い、中央に空間モニターが展開される。さらに、自分の手元で空間モニターを開いて、見ることも出来る。

 その空間モニターには、クワットロとディエチが撮った試験の映像である。

 スバルとティアナが映し出されたときは、男女の声が上がり、何箇所からか痴話喧嘩や殴る音などが聞こえる。

 しかし、試験の映像が流れるにつれて、声がしなくなる。そして、誰もが試験内容に思った――『異常』だと。

 だが、同時に思う事は、ただ1つ――そうしたのは、我々である。

 常に自覚しつつも、この様に見せ付けられる。判っていても、世界は見せ付ける。

 それが、見たくないものであっても、世界が見せ続ける。

 それこそ、このラギュナスの『罪』なのかもしれない。

 贖罪の機会は、与えられるかどうか怪しく、償うことすら許されない現状。

 今の世界は、言わばラギュナスの『罪』を、具現化した世界とも言っても過言ではない。

 過去を振り返ることは、決していけない事ではない。ただ、その過去にすがり付く、取り付かれる、追い求める事はいけない。

 過去は、あくまで過去。過ぎた時間に、戻る事はできない。

 小説やドラマ、アニメにタイムトラベルというモノがある。それは、過去や未来へ行く事が出来る、夢の力。

 だが、未来を見た場合、その未来を変える為に行動を起こす人間が現れる。

 過去へ行けるなら、今を変える為に過去の出来事を変える人間も現れる。

 今と言う『現在』は、『過去』が積み重なって出来た結果であり、『未来』はこれから創るモノである。

 未来を知るとは、今現時点での結果を見ている訳であり、1つの可能性なのである。よって、未来を変えるには、現在の頑張りと過去の積み重ね次第となる。

 変えるのではなく、積み重ねである。

 だが今、空間モニターに映し出されている試験内容は、『罪』を重ねた結果の産物。

 それを受けるのは、若き局員であるスバルとティアナ。

 試験中盤に差し掛かった瞬間、管理局製の起動兵器パイロンが映し出される。

 その瞬間、会議室はどよめきの声が上がるも、それは一部だけであり、大半は黙っている。

 ただ、眉を顰めたり、目を細くしたりなどの小さな動きは、ちらほら見られる。

 通路からは、笑い声らしき声が聞こえてくるが、全員スルーする。

 

「なを、このパイロンは、トライア・鉄との混合機だと思われます。報告で、グレネード・ニードルボムを使った事から、判断した結果だそうです」

 

 リインは、手元の資料から読み上げ、簡単な言葉で説明する。周りの連中も、何と無く理解の色を示している。

 同系機というよりも、発展機に近いモノであり、姿形に変化は余り見られていない。

 よって、残骸と化して同じ機体だと勘違いしても、知らなければ仕方が無いと言える。

 ティアナのケガに、困難を極める試験。そして、Bランクの陸戦魔導師が、パイロンを撃破する。

 その盤面では、全員が騒ぐ事無く押し黙る。純粋に、それぞれの思いの言葉が頭に過ぎる。

 仲間にしたい。

 生意気な存在。

 戦ってみたい。

 教育してみたい。

 悲しい子どもたち。

 運命の歯車。

 どう化けるのかが楽しみ。

 厄介な存在。

 化ける前に潰さないと。

 思い思いの言葉が過ぎるも、最終的な考えは――長に任せる。その部分だけは、誰もが一致した。

 長は、確かに偉大であり、権限が最高位である事は確かであるが、下の部下一同が拒否することができる拒否権も存在する。

 簡単に言えば、長の独走を止める為の最終手段であるが、基本的には長の考えに賛同した者が集う組織。止める事は、相当無謀な事ではない限り、この権限は発動しない。

 ただ例外なのが、長になった時にラギュナスの誓いを使いする時だけ、無効にすることが出来ない。これは昔からの決まりであるが、無効のする方法が1つだけある。

 先代のラギュナスの長である。

 先々代は無効になるが、先代は1度だけ、現在の長を止めることが出来る権限を持っている。

 先代から見て、今のラギュナスを判断し、ラギュナスを危険に晒すと見た場合のみ可能な権限である。

 しかも、基本的な方針は長になった時に決めるので、人によっては先代の方針とは180度変わるときもある。

 故に、先代の権限によって阻害の意を含め、たったの1回しか止める事が出来ないのである。つまり、逆を言えば、やり直しの出来ない計画の最終段階辺りでも、止める事が出来る訳である。

 今のラギュナスに損害を当てえることも、利益を与えることも出来るタイミングで。

 話は戻り――メンバーの考えは、100人いれば100通りの考えがあるという言葉通りになっている。

 しかし、モニターの映像は、なのはが降り立つ辺りで止まる。

 

「問題と言えば問題だが、無いと言えば無い。それを踏まえて、聞いていてくれ」

 

 そう、ラギュナスの長である時覇が、普通より大きめだが、大声より小さい声で言う。

 それから、停止していた映像が再開し――あの言葉を突きつけられる。

 

≪スバル・ナカジマ二等陸士。あなたを、スパイ容疑で拘束します≫

 

 その言葉に、大半の人間が疑問に感じた。

 

≪先の魔法――マジック・フィンガーは、犯罪組織・ラギュナスの長が使っている魔法です。よって、残念ながら、あなたを関係者として拘束します。同行を≫

 

 たしかに、マジック・フィンガーを使っているのは、ラギュナスでも長ただ1人。

 特に制限されている訳ではないので、その気になれば誰でも使える魔法である。が、対応魔法がサイガ式だけだったので、誰も使う事は無かっただけの話である。

 使いたがっていた奴もいたが、自分でミッド式やベルカ式などに変換しないといけない。が、面倒臭い、やったけど途中で挫折などが見受けられた。

 結局、似たような技を作ったりして対応を始め、結局使えるのは開発者である、桐嶋時覇だけとなってしまったのである。

「この後、近くの駐屯基地で話が行われたが、その話も厄介ごとだ」

 いつの間にか現れた時覇は、そう言いながら、全員の視線を集める。

 何と無くだが、視線が集まったのを感じ取り、話を再開する。

 

「八神はやて――シグナムの元主が設立した部隊、対ラギュナス迎撃専用特別特殊部隊・機動六課について。リイン」

「はっ」

 

 後方にいたリインは、手元の空間モニターのキーパネルを操作し、中央モニターと各手元に資料を展開する。

 資料の内容は、それほど多くは無い。

 だが、その後の会話を全て録音、簡単に纏めた結果が表示されている。

 それを個々に読んでいき、段々と声が上がり始める。

 

「対ラギュナス迎撃専用特別特殊部隊・機動六課、ね。お前はどう思う?」

「そんなモノ、ただ打ち貫き、噛み砕くのみよ」

「気楽でいいよな、力がある奴は。俺なんか、サポートで精一杯だっていうによぅ」

「腐るな、腐るな。コレばっかりは、どうしようもならないんだからな」

「なぁなぁ――って、何やってるんだお前?」

「PSPtΒ(ピーエスピータイプベータ)のテトリスポトリス」

「ぶぅ! 会議中だろ」

「おいおい、アッチなんてDC持ってきてる奴がいるぞ」

「家庭用ゲーム機なのは判るけど、小型のじゃないんですけど!?」

「竹刀買わない?」

「いや、いらないから」

「なぁなぁ、この『ギアブレーダー』と、お前の『カクスの除』を交換しない?」

「割に合わないし、カードが別々だから。ってか、2種類やってるのか?」

「いや、3種でロボをやってない」

「なっ!? 貴様、それでもオカマか!?」

「くっ、何故判った!? 長にもまだ報告していないのに!」

「え、マジで?」

 

 …………話の方向がズレ初めて来ているようだが、コレはいつもの事なので問題は無い。

 

「オカマだと!? ――同士よ!!」

「なぁにぃ!? お前もかぁ!? お前もなのかぁ!?」

『兄弟!!』

「キモ! 近くで抱き合わないでよ!! って、アンタの部下でしょ! 何とかしなさいよ!」

「俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃない。俺の部下じゃ――」

「おいおい、大丈夫――な訳ないか。あの2人は、お前の所の主力だったよな、確か」

「すいません。68番のトーン、あります?」

「ごめん、切らしてる」

「こっちも。あ、10番ある?」

「あるよ~。はい」

「お前ら、漫画をここで描くなよ。しかも、やおいを」

「カップリングは?」

「長とピカリンヘッド――ってのは、冗談で」

「死ぬからやめろよ、冗談でも」

「うん、でもやめられない」

「お前、M?」

「うんん、S。男に対しても――ああ、尻隠さなくても、アンタには興味無いから」

 

 問題は無いのだが、いつの間にか話が纏またのかを問いただしたい衝動に駆られる、リインである。

 時覇は、気になると言えば気になるが、この程度の事を一々気にしていては、この先やっていけないと考えている。それ故、何も言わない。まぁ、度が過ぎる場合は注意するが、基本的には黙認している。

 時には、その中に混じっているが。

 

「はいはい。リインの顔が固くなってきたので、ここらで纏めるぞ」

 

 と、時覇の言葉に、『はぁ~い』と小学生の様な返事が返ってくる。

 リインは、時覇の後頭部を睨むも、スルーして話を続ける。

 

「ここは、手っ取り早く工作員を送るで、いいかい?」

『いいとも~♪』

 

 何ともノリの良い集団であるが、それ故に結束が強い事を示している。ただ、そのノリに真面目組みは、ただただ呆れるしかないのだが。

 シグナムとリインが、いい例であるが、内心苦笑している。打ち合わせもしていないのに、毎度毎度上手く合わせることが出来るのか、不思議に思っているくらいである。

 

「よし、このまま悪乗りして、誰を生け贄にするか、一斉に声を上げて言うか」

(悪乗りにっ、てぇ生け贄!?)

 

 時覇の発言に、内心で突っ込みを入れるも、斜め上の発言が行われたので驚愕するリイン。

 ついでに、本当に今まで残っていたのが、不思議な組織だと再認識もする。

 

「うむ。問答無用で一斉に言うぞ。なった奴は、問答無用で飛ばす方針でOK?」

『OK!!』

 

 そのノリに、真面目組みも参加する。適度に参加しないと、ノリに付いて来られないで、寝込む可能性があるからである。

 実際に、入りたての真面目タイプは、大体が3ヵ月当たりで寝込むのがデフォとなっている。

 耐性が付いていれば、問題無く過ごす事が出来る。

 

「では!」

『――1! 2! 3――』

 

 時覇の言葉に、メンバーが付いてくる。

 そして、工作員として送られる人間の名前が上がるのだが、リインとシグナムは、ある人物を哀れみの目で見ていた。

 悟られても可笑しくは無いのだが、本人は気づいていない。

 本人はノリノリ。しかし、2人の目には、哀れな子豚にしか見えない。

 

『レーレ・ナ・エルティア!!』

「クルティアス・D・ジェリ――ぁぁぁぁああああああああ!?」

 

 レーレ・ナ・エルティアは、そのまま絶叫を上げる。

 

「なっ、何で私!? 私なの!? 局員だけど!? 意味無くない!?」

 

 そう、彼女は時空管理局、本局の武装隊の人間である。しかも、はやてとは面識があり、それなりに仲良しでもある。

 ちなみに、彼女が上げようとしていた人物は、クルティアス・D・ジェリスカスァー。第2部隊・偵察暗部隊の中で、もっとも優秀で、出世に興味を持たない人物である。

 さらに、Leadsのラギュナス外の全次元大会で、只今5連続優勝で有名となっている。なっているが、偵察暗部隊の人間が有名になったら拙いのでは? という疑問は、置いておく。

 趣味は、他人に迷惑を掛けない、ラギュナスの掟に触れないのならば、特に何も言わない暗黙の了解がなされている。

 

「しっ、進言!!」

『却下!!』

 

 即答であり、清々しいほどの一刀両断にあうレーレ。

 

「う……――うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 うろたえ、仕舞いには泣き出してしまったレーレだったが、周囲の反応は冷たかった。

 正確には、レーレの日頃の行いが悪かったと言うべき待遇が待っていたのである。

 

「嘘泣きだな」

「ああ、嘘だな」

「この前、酒蔵から何本か持ち出していたぞ」

「止めろよ」

「次の日には、医務室のベッドの上で寝ていた」

「あの時か」

 

 などなど、レーレの悪行が、次々と上げられていったのである。時覇も、色々聞いている。

 だが、部隊長となる八神はやてと親しい仲であるから、今回の任務を指定した。

 他の人間では、見つかる可能性がある為、怪しまれる可能性を選んだのである。怪しまれる程度なら、逆に見落とされる可能性もある。

 可能性は、希望性でもあるのだが、何もしないよりかは遥かにマシと言える。

 

「レーレ」

「はぁ、はひぃ!」

 

 泣いていたレーレだったが、時覇の言葉にすぐさま立ち上がり、背筋を伸ばしたまま硬直する。

 

「色々やっている事に関しては、第6部隊・内外部調査風紀隊に任せているから、何も言わない」

 

 外野から、「何か行ってください」という発言が飛んで来るが、あえてスルーする。

 

「今回の任務は、工作員が見つかる可能性よりも、怪しまれる可能性を取っている」

 

 時覇の言葉に、大体の者がハテナマークを浮かべるが、理解できる者は、その言葉で理解した。

 

「よは、ある程度怪しまれていれば、こちらもそれなりに警戒ができ、ある程度収まるまで動かなくていい。だが、何も怪しまれず、それを良い事に活動して見つかる。まぁ、潜伏期間の超過が目に見えるが、敵からの信頼を勝ち得る事ができる」

「つまり、敵から信頼を勝ち取って、情報を駄々漏れに、と?」

「まぁ、そんな所だ。あまり、使いたくはないし、させたくもなかったが……」

 

 時覇の纏う陽気な雰囲気から一変、覇気に変わる。

 それにより、レーレもだが、会議室にいた者全員が身構えた。

 

「そろそろ、動く可能性がある」

「どっちが?」

 

 レーレは、覇気に押されるも尋ね返す。

 

「多分、ほぼ同時だと思う」

 

 その言葉に、この場にいる全員が腹を決めた。

 

「長、我ら第2部隊・偵察暗部隊にも、出撃要請を」

「第15部隊・外交隊にも。外部と連携して、調査を行います」

 

 第2部隊・偵察暗部隊隊長と、第15部隊・外交隊隊長が立ち上がり、頭を下げながら進言する。

 

「我ら第10部隊・混合隊も、今から命を出せば、1週間で集まります」

「こちら第7部隊・特殊能力戦闘隊も右に同じですが、第10部隊より3日ほど遅れてしまうのが難点ですが」

 

 続く第7部隊、第10部隊の隊長も進言する。

 さらに、通信でモニター越しから、他の部隊の状況を上げ、進言してくる。

 

「判った、判った! 判ったら落ち着け!」

 

 両手を頭の上で交差させながら、自体を収集する時覇。嬉しいことだが、これではラギュナス全体を動かす事と同じである。

 こういう事は、最小かつ穏便に済ませなければ意味がない。

 だが、こんな長でも、皆が尽くしてくれる事は、非常に嬉しかった。

 その頃、円卓の間で、スバルの事で話し合いが行われていた。

 

「――結局、引き入れる事にしたのか」

 

 リーダー格らしき人物――ガーディアン1、創造の覇気(そうぞうのはき)が、報告書を眺めながら声を出す。

 今は67歳の老人であるが、その身体能力は現役時代から維持、いや、それ以上に鍛え上げられている。

 正直、今現在のオーバーS魔導師が5人揃って不意打ちを行っても、それを難なくかわして全員沈める事が可能である。

 故に、当時は最強と騒がれ、今では伝説と言われた人物である。が、誰も本当の名前を知らない。理由はいくつかあるが、1番なのが『彼を知っている人物がいない』からである。

 それにいたった経由は、未だに不明である。

 

「八神はやての独断だ。こればかりは、どうにもならん」

 

 左側にいるガーディアン13、神魔の体(しんまのたい)が答える。

 常にフード付きのローブを纏い、ボイスチェンジャーみたいなモノで声の質を変えているため、性別や年齢が不明である。

 さらに、いつも唐突もなく現れ、消えるという動作を繰り返している。

 故に、日頃何をしているのか、誰にも判らないのである。例え、素顔を見た事があるにしても、本人かどうか確認しようがない。

 しかも、常に通信を切っているので、召集時の合図以外返事が無い。

 

「こちらから圧力を――掛ける訳にはいかないか」

 

 右側にいるガーディアン3、水扇の舞(すうせんのまい)の横槍が入るも、自分から撤回する。

 若干17歳にして、この円卓の守護者のメンバーになり、現在19歳と若い部類に入る。

 ただ現在の服装は、時空管理局本局の特別専用制服ではなく、都会の街にいる娘の格好であった。

 上はTシャツに袖の無いベストで、下は短パン風になっているジーンズに黒のサイハイソックス。靴はスニーカー。

 髪はお尻の辺りまで長く、腰より少し上辺りに赤と白のリボン――赤、白、赤と言う順になっている――で結ばれている。

 

「大本は管理監視が出来ても、個々まで無理な話だ」

 

 ガーディアン5、城門の壁(じょうもんのへき)。

 こちらは、水扇の舞とは打って変わり、きちんとした制服である。

 

「それは言い訳になる。発言は、もう少し慎重に頼む」

 

 ガーディアン6、空転の者(くうてんのもの)が答える。

 服装は少々だらしないが、威厳が見え隠れしている。

 

「っていうか……何でいないの、あいつらは?」

 

 俳句風に言う、ガーディアン8、命灯の揺(めいとうのゆ)。ちなみに、偶然できた言葉である。

 そして、それを示す、空いている席が4つ。

 ガーディアン2、9、11、12である。

 

「いつもの事だ。あとで詳細をまとめて置いてくれ」

 

 その言葉で締めくくられ、会議は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かに出逢う者たちの物語・外伝

第二部

魔法少女リリカルなのはTIWB

~二つの意志と狂いきった世界~

 

 

第六話

試験終了後日談

 

END

 

 

 

次回予告

 

この日より、対ラギュナス迎撃専用特別特殊部隊・機動六課が動き出す。

それよって、集う仲間。

初めての訓練。

そして、蠢く闇。

 

 

 

次回、何かに出逢う者たちの物語・外伝

魔法少女リリカルなのはTIWB

~二つの意志と狂いきった世界~

 

 

第七話:集結

 

 

 

物語は、終焉を綴り始めた。




あとがき
 土気色とは、土のような色。生気を失った人の顔色などにいう。つちいろ。(Yahooの辞書より)(挨拶
 ちなみに、今まで出てきたオリキャラは、大体が背景キャラなので、何時死んでも可笑しくはないです。
 で、カードは、判る人には判りますね。(汗
 さらに、キスの表現部分は、短いながらも少し恥ずかしくなりました。経験は無いですよ、自分は。
 でも、何でヘッドピカリンという名前を作ったんだろう、俺。(汗
 っーか、少しテンパリ過ぎたな、俺。会話がカオス過ぎる。過ぎるが、真面目の時は、とことん真面目なので。
 最後に――うん、15歳以上推奨にした方が、色々とやりやすくなるよな。






制作開始:2008/6/2~2008/6/29

打ち込み日:2008/6/29
公開日:2008/6/29

修正日:
変更日:2008/10/29
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