何かに出逢う者たちの物語・外伝Ⅰ   作:ダークバスター

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常識とは何か。
非常識とは何か。
誰が常識と決めつけ、誰が非常識と決め付けたのか。
世界が? 時間が? 人が? 大半の人間が言えば、常識となる。
だが、その常識を打ち砕く答えがあれば?


第九話:交差

 

 私の名前は、キャロ・ル・ルシエ。

 とある世界の辺境の住んでいる少数民族の出身である。

 だが、その辺境の守る守り神であり、ル・ルシエの民に恐れられていたボルテールと契約した事により、私の人生は変わった。

 ボルテールと契約してから数日後に、追放されてしまった。

 理由は、言わずとも神竜ボルテールとの契約。

 大きすぎる力には、災いしか呼ばないといわれて。

 私は、もう1匹契約した竜がいた。

 その子は、常に私の側にいてくれた。

 名前は、フリードリヒ。愛称はフリード。

 召喚魔法である『竜魂召喚』により、真の姿になる事ができるが、私が未熟な為に暴走してしまう。

 暴走したフリードは、私以外を全て攻撃します。

 力を使う事は怖いです。

 時折、手から血が溢れ出てくる幻覚を見るほどに。

 だけどあの日、いつも身に付けているペンダントをくれた人の言葉を思い出すと、気持ちが落ち着いていきます。

 その人は、私と同じローブを纏い、フードを深く被っていた為、顔が見えませんでした。

 でも、声からして女性でした。

 それだけは確信が持てましたが、あの声で男性だったら人間不信になりますよ。

 ともかく、その名前も知らない人のおかげと、フェイトさんに出会えた結果、今日と言う日を迎えられた。

 そして、明日も、明後日も。

 日々繰り返される日常の中で、私は今日も生きる。

 あの女性がくれたペンダントと――言葉と共に。

 

「貴女は、何かを成し得る事ができる力を持っている」

 

 荒野の真ん中で、出会った瞬間に言われた言葉。

 

「だけど、運命まで変える事はできない」

 

 運命――今の、一人ぼっちの事を指しているのだろうと考えるが、すぐに否定された。

 

「一人ぼっちはもうすぐ終わる。この旅路の終点は、もうすぐだから」

「どれくらい?」

 

 私は、何と無く聞いた。

 

「それは、自分で進んで確かめなきゃ」

 

 当たり前の答えが返ってきたが、今度は別の事を聞いた。

 

「……貴女は?」

「私は貴女、貴女は私――さぁ、誰でしょう?」

 

 からかい口調で帰ってきたが、返事を返す。

 

「わかりません。初対面ですし、顔も見えないから」

「うん、正論だね――って、話が反れちゃった」

 

 そう言って、マントの下に手を入れて、何かを取り出して渡してきた。

 

「貴女にこれをあげるわ」

 

 そう言って、2センチほどの長さの細長い円柱の先端に、紐を通したような物を渡してきた。

 

「――ペンダント?」

「そう。ただ、お守りの意味合いが強いけど」

「お守り、ですか」

 

 そう呟いて、まじまじとペンダントを眺める。

 触ってみると、紐だと思っていた部分は、何気に金属の様な感触があった。

 その金属みたいな紐を良く見ると、何か彫られているような小さな穴みたいなのが刻まれてある。

 そして、円柱の色は白銀で、それを保護するような形で薄い透明なモノで巻かれている。

 厚さは、1ミリあるか無いかくらい。

 ただ、白銀の円柱には、所々にクリアグリーンがはめ込まれている。

 

「どういう意味がある、の……」

 

 そう尋ねながら、視線をペンダントから外して顔を上げる。

 しかし、そこには誰もいなかった。

 荒れ果てた荒野を見回すも、誰もいない。

 今のは、幻だったのか、それとも幻覚だったのか。

 だが、それは現実であると――ペンダントが教えてくれる。

 そして、それから少しして時空管理局に保護されるも、ボルテールと契約した時の民族の皆と同じだった。

 能力調査と言われ、無理やり竜魂召喚をさせられて、フリードは暴走。

 その後、すでに待機していたオーバーSの方によって鎮圧された。

 それにより、私は無能扱い。

 それでも、殲滅戦に使えるだとかで、1人で戦地に送られる事が決まった少し後。

 フェイト・T・ハラオウンという人に出会った。

 その人は、私を連れ出してくれた。

 その人は、温かい居場所をくれた。

 その人は、やさしさをくれた。

 その人は、母親になってくれた。

 だけど、未だに私は、フェイトさんとしか呼べない。

 多分、母親よりもお姉さんの方が合っているのだと思ったのかもしれない。

 そしてなにより、あの人が教えてくれた旅の終着点なのだと。

 だけど私は――ここが旅の終着点だとは思っていない。

 確かに一人ぼっちの旅は終わりましたが、旅は続けます。

 自分の意思で、色々なモノを抱えて、前に進みます。

 立ち止まるのは止めて。

 

 

 

 

 

 閉じた目を開けて、視界に入るのは――あの時のペンダント。

 場所は、機動六課が保有している、多目的換装型特殊輸送ヘリ・ショルド1号機・ストームレイダーの中。

 もうすぐ初任務であり、初の戦場に足を踏み入れる。

 恐怖を振り払うわけでも、押さえ込むわけでもない。

 乗り越えるものだという事を、このペンダントが教えてくれた。

 あの日見た、夢の――。

 

「これから作戦説明を始めます」

 

 その言葉に、私――キャロ・ル・ルシエは、顔を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第九話:交差

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後尾に降り立つ、スバルとティアナ。最前列には、キャロとエリオ、フリーダだけ。

 あとのメンバーは、ガジェットドローンに落とされてしまった。

 

「スバル、大丈夫!?」

「うん、私は平気だけど……他の人たちが……」

 

 そう言いながら、スバルは左下に見える森に目を移す。

 それに釣られて、ティアナも視界に入れるも、すぐに前方に向ける。

 

「気にしている余裕は無いわよ。今の内に、装備の確認するのよ」

「うん!」

 

 ティアナの言葉に、スバルは自分のバリアジャケットを見る。

 ティアナも部分的ながら、なのはのバリアジャケットの能力が追加されていたのである。

 エリオとキャロの方も、この調子だとフェイトのバリアジャケットの能力が追加されている筈である。

 

「へぇ~、これって……なのはさんの?」

(その通りです、スバル)

 

 スバルの呟きに、リインフォースⅡからの念話が飛んでくる。

 

(あなた方のバリアジャケットをベースに、各隊長陣のバリアジャケットのパーツを付け加えたモノです。その代わり、少々癖が付いてしまいますが、上手く使いこなし――)

 

 リインフォースⅡの念話が終わる前に、上からミサイル、下からレーザーが飛んでくる。

 

「うわぁ、とっ!?」

「迎撃を開始します!!」

(了解です!!)

 

 2人は、少々慌てながらも回避――ティアナは、リインフォースⅡに状況を報告して空を。スバルは、屋根を突き破って内部に突入した。

 まず、スバルの方は、屋根を突き破って内部に入った瞬間、顔を上げて状況確認。

 ガジェットドローンⅠ型のレーザーを掻い潜って前進。

 最小の動きで回避運動し、レンズ部分に右の拳を叩き込んで抉り取って、1機目を撃破。

 そのまま前進して、壁走りを行いながら内部全体を見回す。

 これにより、やっと後ろだった方が確認できた。

 どうやら全部で5機――その内、1機は先ほど撃破済みなので、あと4機。地面と空中に2機ずついる。

 壁を蹴って、先に宙に浮いているガジェットドローンⅠ型に向かうスバル。

 しかし、ガジェットドローンⅠ型も、そう易々と落ちる代物でもなく、反撃と言わんばかりにレーザーを放つ。

 

「しまっ――」

<ウイングロード!!>

 

 が、マッハキャリバーは空中で、スバルのIS――天性魔法であるウイングロードを出して、道を作って避ける。

 

「サンキュゥ――せいやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああっ!!」

 

 そのまま道を伝って、ガジェットドローンⅠ型のレンズに拳を叩き込み、そのままそれを盾代わりに使って一直線に向かう。

 もう1機のガジェットドローンⅠ型がレーザーを乱射するも、スバルの拳がめり込んでいるガジェットドローンⅠ型が防ぐ。

 レーザーが、装甲に当たるたびに、金属音を奏でつつ、凹みを作っていく。

 だが、装甲が貫通する前に、ガジェットドローンⅠ型同士がぶつかり合う。さらに、ぶつかり合った瞬間、さらにめり込ませている腕に力を入れて、床に向かう。

 その下にも、ガジェットドローンⅠ型がいるが、回避するには遅すぎた。

 

<トリガー、セット>

「バンカァアアアアアアアアッ――シュゥゥゥゥゥゥゥゥトッ!!」

 

 3機とも纏めて地面に叩きつけられ、装甲が潰れて句の字を描く。

 装甲が一気に砕かれ、破けた部分からは精密機械の部品が飛び散る。同時に、電気が迸り、周りを一瞬だけ明るく照らし出す。

 スバルは、それに少し目を晦ましつつ、素早く両足をガジェットドローンⅠ型に付け、腕を抜くと同時に後方へ飛ぶ。

 

<プロテクション>

 

 その際、シールドを展開したと同時に、ガジェットドローンⅠ型が爆発。

 勢いは屋根を突き抜け、外に放り出されてしまったのである。

 

「――うわぁっ、とぉ!!」

 

 が、体を捻って、上手く着地する。だが、その瞬間を狙って、最後の1機が襲い掛かる。

 

「遅い!!」

 

 が、屋根の上で応戦していたティアナの射撃を貰って爆発。

 そのまま中に入るティアナ。

 なを、ティアナは今まで、屋根の上で対空砲の役割をしていたのである。

 数が多く、ミサイルも何発か向かってきていたのを狙撃。あとは、横から湧き出てくるガジェットドローンⅠ型を迎撃。

 着地した瞬間、壁際によって今いる部屋を確認。

 

「スバルは、そのまま上から先に行って!! 私は中から攻めるけど、途中の9車両目で合流!!」

「OK!!」

 

 そう言って、スバルは屋根の上を先行する。

 その隙に、ティアナは周囲警戒をしつつ前進。

 案の定、天井に取られているガジェットドローン。スバルには悪いが、ティアナにとっては好都合な状態である。

 レンズより、数段階も硬い装甲を貫くには少し掛かるが、敵の攻撃にさらされる事無く叩き込められるのである。

 

「行けるわね、クロスミラージュ」

<問題ありません――マグナムバレット>

 

 装填されているカードリッジ1発使われ、砲身の先端に光の球体が生まれる。

 何でも、管理外世界の質量兵器の魔法版だと聞く。

 練習では、危険なので出力を落としていたが、今回が初めてである。

 ティアナは、生唾を飲みながら引き金を引く。

 魔法である程度緩和されているはずなのに、構えていた両手が反動で浮き――弾丸は、ガジェットドローンの横に当たる。

 だが、当たった瞬間、威力か想像以上に高く、句の字を描いきながら吹き飛んだのである。

 さらに突き抜けた反対側からは、精密機械を撒き散らす。

 ティアナは唖然とする暇も無く、物陰に隠れて爆発を逃れるも、奥の方からさらに爆発音が3、4回ほど聞こえた。

 どうやら貫通した弾丸は、さらに貫通して2、3両ほど貫通していったようである。

 

「…………封印しよう」

<それが懸命です>

 

 ボソッと呟くティアナの言葉に、新たなるパートナーのデバイスであるクロスミラージュが、同意の声を上げる。

 この魔法は、非殺傷モードで使うことが少々難しいらしく、魔力の集約量によってはトンでもない威力を発揮するらしい。

 ティアナ自身が、魔力値をカバーするために考えた魔法だったのだが、どうやらそれが仇になった様である。

 ただ、今回の救いは、ティアナ自身の集約率の甘さと、先ほど使った魔力の量のお陰と言える。

 

<別の魔法検索――パワーバレットか、バリアブルシュートを推奨>

「……パワーバレットをお願い」

<了解、集約率を調整します>

 

 ガンッ!! と、兆弾が木霊する。

 ティアナは、一瞬だけ身を竦ませるも、まだ何機か残っていた事を思い出す。

 そのままの体制で、カードリッジを交換。

 空のカードリッジを左手に持ち、タイミングを計って上に投げる。

 すると、ガジェットドローンたちは、そちらにセンサーを移す。

 ティアナは、素早く構えて狙いを定め――。

 

<パワーバレット>

 

 引き金を引く。

 弾丸は、レンズに直撃して1機目を撃破。だが、2発目は、撃破した奴に当たってしまう。これは、倒れる際に偶然に当たってしまったのである。

 3発目は、2機目のガジェットドローンに当たるも、装甲を凹ませる程度。

 4発目は、3機目のガジェットドローンのレンズに直撃。しかし、撃破には至らなかった。

 2機目のガジェットドローンがレーザーを放つも、見当違いの場所に飛んで行く。どうやら、センサーに異常を来たした様である。

 破壊に至らなかった3機目は、酔っ払いの様な足取りで、宙を浮遊するも2機目と接触。

 そのまま、コードで拘束をし始めるも、暴れる2機目。

 この状態を無視して次の車両に進みたいが、一応ガジェットドローン全機撃破も任務なので、ほって置く事が出来ない。

 なので、乱射する2機目の攻撃をかわしつつ、別の場所から狙撃する事に。

 

「沈め」

 

 一呼吸して、コードが出ている横に、弾丸を叩き込む。

 すると、あっさり内部爆発を起こして、2機とも撃破。

 

<お見事>

「よしてよ、こんなのイージー過ぎるわよ」

 

 そう言って、次の車両に向かうティアナであった。

 だが、ティアナが狙撃ポイントに選んだ場所は、コンテナがぐちゃぐちゃに変形して危ない場所である。

 しかも、AMFの濃度率が滅茶苦茶にも関わらずに本体に当てられなど、イージーとは言わない。むしろ、ノーマルハードクラスである。

 地形が悪くも揺れる事無く立ち、波が激しい空間を一直線に貫く。

 まさに、スパルタ――と言うか、地獄の訓練をこなして来た結果とも言える。

 お陰で、少々感覚のズレが生じているが、一般人と比べる事は余り無いと思うので問題は無いと思われる。

 そして、次の車両も難無く制覇し、さらに次――3番目の車両に入った瞬間、我が目を疑った。

 既にガジェットドローンが撃破されていたのである。

 数は5。音も立てずに、短時間で撃破など考えられない。確かに、短時間は可能だとしても、音を立てないでなど不可能である。

 急所だけを狙い、最小の部分を叩けば音も無く撃破できる。

 だが、これら目の前に広がっている残骸は、どう見てもスバルが先ほど行った戦闘の跡に似ている。

 ガジェットドローンⅠ型なのか、新型のⅢ型と思しき残骸が入り混じっているのである。

 まとめて片付けたのか、意図的に混ぜたのか、宙を浮くので偶然残骸の真上で迎撃されたのか。

 仮説は色々立てられるも、まず判る事は残骸を触っても熱くないから。

 つまり、ほんの5分前にやられたばかりでないと言う証拠。すなわち、自分たち以外の誰かが撃破した可能性が出てくるのである。

 ティアナは、すぐに念話をリインフォースⅡに繋げる。

 

(リイン曹長、聞こえますか?)

(こちら、リインフォースⅡ。感度良好です)

(つき先ほど、何者かに撃破されたと思しき残骸を発見。撃破も憶測ですが、場合によっては先に来た者がいる可能性があります)

(――了解! 今、六課に通信を入れます! 場所は!?)

(場所は、13車両目です。私は、このまま先行し、9車両目でスバルと合流します)

(了解です。ですが、目的ポイントである8車両目には、十分気をつけてください)

(了解です。これより、先行を再開します――スバル、聞こえる)

 

 と、報告を終えたので、そのまま念話をスバルに繋げる。

 

(何、ティアナ?)

(アンタ、今何車両目の天井?)

 そう交わしながら、12車両目に突入する。

(今10車両目の天井、一歩手前――って、うわぁ!?)

(スバル!? 今何と交戦しているの!?)

 

 ティアナは、耳に手を当てて訪ね返す。

 

(大きな球体! 確か、新型のⅢ型だったっけ?)

(ええ、合っているわよ。ところでスバル)

 

 物陰から、少しだけ顔を出して、内部を確認。案の定、先の13車両目と同じ光景が広がっていた。

 

(何?)

(アンタ、絶対に8車両目に、1人で先行したりしないでよ)

 

 何とか残骸を越えつつ、周囲警戒をする。

 いくら残骸があるとはいえ、物陰に潜んでいる可能性がある。よって、この様の時に限って、敵がいないと油断して背後から攻撃、などが出てくる。

 挙句の果てに、そんな事になれば、なのはから特別訓練と言う名の大地獄がプレゼントされるのは、目に見えている。

 実戦の前に訓練で殺されるなど、笑い話にもならない。その代わり、なのはの訓練の悪名がさらに大きくなるのだが、それは別の話。

 

(え? 何でさ?)

(何でも良いから、絶対に入るんじゃないわよ! 絶対に9車両目で合流!!)

(さっ、サァー、イエッサァ、ボス!!)

 

 その言葉に、少しだけ体が傾くも、すぐに取り直す。

 

(誰がボスよ、誰が)

 

 呆れ口調で返しつつ、11車両目に突入。

 だが、ここも同じ光景が広がっていた。

 ただし、客が乗る小部屋の車両みたいな感じで、通路が狭くなっている。

 お陰で、通路を塞ぐように残骸が転がっているので、周囲警戒しながら進むのは難しい。

 

「クロスミラージュ、周囲警戒をお願い」

<お任せを>

 

 そう言い合ってから、ティアナはクロスミラージュを腰のガンホルダーに入れる。

 攻撃魔法で吹き飛ばせば早いのだが、下手に攻撃して派手な音を立てれば、他のガジェットドローンが着てしまう可能性がある。

 今現在、ティアナの所には、追撃されている様子は無い。

 その代わり、スバルの方に集中しているのか、ライトニングとリインフォースⅡのどちらか2つ。

 もしくは、未確認かつ推測のみであるも、第三勢力の可能性。

 その答えはもうすぐ判る。

 9車両目で合流する予定のスバルと共に、目的ポイントである8車両目に。

 答えは、そこにあるはず。

 そう考えながら、ティアナは残骸の山を越え、退かしつつ9車両目と10車両目の境目に入る。

 そして、ドアを開けた瞬間――ティアナから見て、すぐ横の右の壁に何かがぶつかったのである。

 反射的に横を見ると、そこにスバルがいた。

 

「スバル!?」

 

 しかし、すぐに寄る事無く、正面を向く。

 そこには、青がベースとなっているライダースーツらしきモノを着た、赤い髪の少女が2人。

 ティアナから見て右に、短髪でスバルと似た装備をしている。違うのは、右腕の装備にタービンは無く、両足に付いている。

 左にいる少女は、後ろに纏めて上に上げて留めている髪型で、右手にスノーボードらしきモノを持っている。

 ただし、ゴツゴツした部分があるのと今の季節、今いる場所を考えて――武器か、移動手段関係だと推測できた。

 さらに、髪の色以外での共通点があった。胸の上辺りのプレートに、数字が刻み込まれていた。

 短髪の娘には『Ⅸ』があり、後ろに纏めて上に上げて留めている髪の娘は『XI』が刻み込まれていたのである。

 

「まさか、いきなりタイプ・ゼロと出会うとは、な」

 

 と、『Ⅸ』が刻まれた娘――ノーヴェが喋る。

 

「そぉッスねぇ~。でも……」

 

 ノーヴェの問いに、『XI』刻まれた娘――ウェンディが答える。

 そして、そのままティアナを見据える。

 

「ティアナって娘」

 

 その言葉に、ティアナは身構える。

 だが、ウェンディは言葉を続ける。

 

「お持ち帰りしたいッスね」

 

 その言葉に、身震いを覚えるティアナ。

 彼女には、百合の趣味は持ち合わせていないし、スバルの過剰なスキンシップも払いのけている。

 にも、関わらず面と向かって言われると、さすがに引く所か恐怖を覚える。

 なを、恐怖は圧倒的な存在を恐れるのではなく、生理的に受け付けられない所から来ているものである。

 

「まぁ、待て!!」

 

 スバルは、そう言いながら、何とか立ち上がる。しかし、少し足に来ているのか、壁に寄り掛かっている。

 そして、ノーヴェとウェンディに、こう言い放った。

 

「ティアは……ティアは、私のモノだ!!」

 

 その瞬間――空間が凍結した。

 だが、1人だけ動ける人物が……阿修羅がいた。

 

「――――!?」

 

 阿修羅の存在に感じたスバルは、マッハキャリバーを前進させ、腰を重心にして自ら尻餅をつく。

 だが、この行動が正解だった。

 先ほどまで、スバルの頭があった部分に、オレンジ色の弾丸が炸裂。

 そのまま壁に大穴があいて、岩の壁に大きな窪みを生み出す。

 打ち込まれた弾丸は、先ほど封印したはずのマグナムバレット。

 いくら非殺傷モードとは言え、当たれば重傷である。

 

「スバル」

「はぁ、はひぃ!!」

 

 スバルは、顔を真っ直ぐにしたまま答える。

 左上に顔を上げようにも、物凄い圧力によって、本能が拒絶して向けないからである。

 

「今、目の前に何がいる?」

「って、敵です!!」

 

 体を震わせ、カチカチと歯を鳴らしながら答えるスバル。

 ティアナの阿修羅化により、赤い髪の娘たちも恐怖に、1歩下がっている。

 

「なら判るわね? 私は?」

「後衛!!」

 

 大きな声で、ハッキリと答える。

 

「貴方は?」

「前衛!!」

 

 ティアナは、左手を右肩辺りまで持っていく。

 

「よし行け」

 

 言葉と同時に、腕を前に伸ばして指し示す。

 

「サァー、イエッサァ!!」

 

 尻餅状態から、素早く立ち上がると同時に突撃を掛ける。

 狙いは、ウェンディと見せかけて、ノーヴェを狙う。

 

「――はぁ!」

 

 早速、右腕のリボルバーナックルが唸りを上げる。

 

「ちぃ――せい!」

 

 右手のガンナックルに、魔力と氣を混ぜたものを纏わせる。

 衝突。

 しかし、爆発や衝撃波は起きなかった。

 どうやら、同じエネルギー量でありながら、性質が噛み合ってしまった結果である。

 スバルは、押し出す衝撃。ノーヴェは、包み込むような衝撃。

 よは、凹凸が噛み合ってしまった現象でもある。

 故に、この現象を打破するには、相手より強いエネルギーを放つか、どちらか、もしくは同時に止めるかしか無い。

 その横では、ティアナとウェンディが弾丸の打ち合いをしていた。

 

「喰らえ!!」

 

 ティアナは、クロスミラージュを両手に持って、バルカンバレッドを放つ。

 

「甘いが――さくら棒ッス!!」

 

 軽々と自分より大きなボードを振り回して、盾代わりにする。しかも、強度が高いのか、傷すら付かない。

 

「エネルギー展開」

 

 そう呟きながら、右の蹴り易い位置に、エネルギーの球体が生まれる。しかも、それはティアナからは見ることが出来なかった。

 なんせ、ボードが陰になっているのだから。

 急にボードが淡く光りだした瞬間、ウェンディは思いっきりボードを振り上げる。

 それにより突風が発生し、ティアナのガトリングバレットを吹き消したのである。

 

「!?」

 

 さらにその突風はティアナに向かい、攻撃を止めて両手で顔を覆って防ぐ。

 

「オブジェクトボール――」

 

 そのまま溜め込んでいたエネルギーの塊――『オブジェクトボール』は、対象に追尾機能付きで当たるまで止まらない攻撃魔法である。

 ただし、永遠に追撃できるわけでもなく、機械的な追尾、飛距離の問題もあるので、余り好まれない魔法である。ついでに、チャージタイムの問題もある。

 

「ちぃ!! ――パワーバレット!!」

 

 蹴りと引き金。その動作は、余りにも違いすぎる。

 指で数センチ引くのと、足で数十、数百センチ上げてから蹴る。明らかに、蹴りの方が不利である。

 だが、そのチャージタイムと足を上げる時間は無くなり、既に足を振り下ろし始めている。

 ティアナは、構え直して集約し直す。その集約は、構え直す前から行われていたので、すぐに集約は完了。

 あとは引き金を引くだけである。

 だが、ウェンディの足が、オブジェクトボールに当たりそうになっている。

 つまり、発射は同時となった。

 

『シュゥウウウウウウウウトォ!!』

 

 そして、放たれたお互いの魔力の塊は、スバルとノーヴェがぶつかり合う隣でぶつかり合う。

 さらに同時に、スバルとノーヴェのぶつかり合いが、臨界点に達し――2つの衝突は、同時に爆発した。

 

 

 

 

 

 ほんの少しだけ時間が戻り、エリオ、キャロ、リインフォースⅡの即席チーム。

 リニアレールの天井の上には、新型のガジェットドローンⅢ型。

 それに、キャロのブーストを掛けてもらい、攻撃力を強化したストラーダを突き刺しているエリオ。

 そのガジェットドローンの下の車両内を進む、リインフォースⅡ。

 そして、『竜魂召喚』により、真の姿に覚醒したフリードリヒの背中には、キャロがいた。

 エリオは、ストラーダを上に上げる。

 

「うぅおぉおおおおおおおおおおおお!!」

 

 ガジェットドローンⅢ型を切り裂く。

 爆発。

 しかも、タイミング良く9車両目も爆発。こちらは内部爆発により天井が吹き飛ぶ。

「なっ!?」

 

 それに驚くエリオ。

 キャロもフリードリヒも驚く。

 

≪何があったのですか!?≫

 

 慌ててリインフォースⅡが、通信回線を開いてきた。

 

「リイン空曹長!! エリオくんのせいで――」

「何で僕!?」

 

 問答無用で、無関係な爆発の責任と押しつけられるエリオ。

 しかし、タイミングがタイミングだけに、誤解を受けても仕方が無い。

 その爆発の黒煙から、8車両目の天井にノーヴェとウェンディが。10車両目の天井に、スバルとティアナが降り立つ。

 

「アレは!?」

「タイツ!?」

≪ライダースーツもどき位にしましょう≫

 

 と、エリオ、キャロ、リインフォースⅡの順に言う。

 

≪こちらロングアーチ!!≫

 

 そこに、割り込み通信が入る。

 

≪現状報告を求める!≫

 

 アルトから、激の様な返答が来た。どうやら、ロングアーチの方でも、状況が把握できていないようであった。

 

 

 

 

 

 黒煙越しに睨み合う、ノーヴェとスバル、ウェンディとティアナ。

 ノーヴェとウェンディは氣功術により、スバルとティアナは魔力探索によって、大体の位置をお互い把握する。

 だが、そこで異変は起きた。

 黒煙の中心から、空間が渦を巻いて歪み始める。

 だが、その歪みはほんの僅かで、ロングアーチの方でもまだ感知できないほどの、本当に小さな歪み。

 スバルとティアナ、ノーヴェとウェンディは、お互い構える。

 そのまま数秒経過し――互いの目の前にある黒煙が歪む。

 スバルとティアナ、ノーヴェとウェンディが、互いに来ると考えて構えた瞬間である。

 歪みが一瞬で、スバルとティアナ、ノーヴェとウェンディを飲み込んだ。

 声を上げる暇も無く。

 そして、歪みは再び一瞬で集約して、何事も無かったように消えた。

 この現象は、ラギュナス及び機動六課は、次元震だと結論に至る。

 だが、何故次元震が起きたのか、その予兆すら互いに感知できなかったのである。

 一瞬にして巻き込まれたスバルとティアナ、ノーヴェとウェンディは、どこへ飛ばされたのか。

 今それは、飛ばされた本人も判らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本のとある県にある、ある一軒家。

 そこに、ある1人の青年が入る。

 

「ただいまぁ~」

 

 そう言いながら、野山彰浩(のやま あきひろ)は家の中に入る。が、返事は返ってこなかった。

 

「誰もいないのか――って、じいちゃんばあちゃんは、海外旅行。親父とお母は転勤で、外国だったな」

 

 そう言いながら、横にあるドアを開けて、自分の部屋に入る。

 そこで、荷物を机の椅子の上に置き、部屋の中を一回り見てから出る。

 そのまま廊下を歩いて、隣のリビングに入る。出入り口の右側の壁に、120センチほどの高さがある戸棚の上には、ある女の子の写真が置かれていた。

 

「よぉ、帰ってきたぞ……妹よ」

 

 笑顔でポーズを決めた、妹の姿が映し出されていた。

 家族構成は、じいちゃん、ばあちゃん、父親、母親、彰浩の5人家族。

 妹はいたのだが、大型トラックの運転手が、信号無視で跳ね飛ばして即死。

 一緒にいた友達数名も巻き込まれたものの死者も出ず、体に障がいは発生する事は無かった。

 その結果、今では健康的な生活を送っている。

 よは、家の妹だけが、当たり所が悪くて死んだ。

 轢き逃げ犯は、そのまま逃亡したものの、別の事件に巻き込まれて死亡。轢き逃げ犯を殺した人物も、別の事件で死亡。

 という、イタチごっこが3年も続いてしまい、家族も賠償金だけで貰うだけに留まった。

 まぁ、イタチごっこが15件も続けば、怒りが否応無く沈下してしまうのは必然だったのかもしれない。

 

「さぁ~てぇと……DVDを見るか。それとも、スーパーロボの新作でもプレイするか――」

 

 ドドン!! と、自分の部屋の方から、大きな鈍い音が聞こえた。

 

「…………荷物は無事か!?」

 

 大慌てで、自分の部屋に戻る彰浩。

 彼の部屋には、ポスター、トレカ、漫画、ゲームなどのオタクの品が沢山置いてある。よって、荷物に傷が付くのを恐れている。

 そして、ドアを勢い良く開けると、部屋の中央に娘が2人倒れこんでいた。

 そこで、互いに目が合って固まる。

 彰浩は、良く知っていた。

 身に付けている服は、バリアジャケット。足や手に装備されているのは、インテリジェントデバイス。

 娘たちは、何と言えば良いのか唖然としている。もしくは、念話し合っている最中なのだろう。

 そう考えた彰浩は、こう呟いた。

 

「スバル・ナカジマと、ティアナ・ランスター?」

 

 案の定、その言葉に目の色が変わった。

 

「ここは、ミッドチルダのどの辺り何ですか?」

 

 と、ティアナが言う。

 

「違いますよ」

 

 その言葉を否定する彰浩。

 

「じゃあ、どこか管理内世界のどこか?」

「いえ、地球ですよ」

 スバルの問いに、彰浩は今の場所を伝える。

 その言葉で2人は困惑したらしく、目を大きくしたり、パチクリしたりしている。

 確かに、ミッドチルダならともかく、管理内世界で時空管理局の事は知っていても可笑しくは無い。だが、まだ名も上げていない2人を、フルネームで答えられる方が可笑しいといえる。

 さらにここは地球。すなわち、管理外世界なので局員の2人の以前に、時空管理局を知っている訳ではない。

 何事にも例外は存在するものの、彰浩とは例外の人たちとの接点が見当たらない。

 何せ、管理外世界で時空管理局を知っている人間は、末端の局員でも情報を閲覧する事ができる。

 さらに、前に一度、八神部隊長の指示によって、地球で時空管理局を知っている人物のリストを見た事がある。が、彰浩の存在は記載されていなかったのである。

 

「とにかく、ここは俺の部屋なので、リビングで話しません。一応、俺以外家族は出ているから」

『はぁ、はぁ~……』

 

 彰浩の言葉に、2人からは生返事だけが帰ってきた。

 

 

 

 

 

「ほぁ、買い物へ行って来るわぁ」

「了解、留守は任される」

 

 そう言って、緑の髪の娘――フォウ・レンフェイが、外に出て行った。

 それを確認してから、羽山勇斗(はやま ゆうと)は背伸びをしながら、中庭に向かう。

 今いる家は、高町と言う家。

 勇斗は、居候の身であり、他3人ほどいる。その内の1人が、フォウ・レンフェイ。

 中国人と日本人のハーフで、日本語は関西弁で覚えたらしい。なを、いる理由は、両親の海外出張が切っ掛けとなる。

 レンフェイ――レンは、子どもの頃から心臓が弱く、入退院を繰り返していたらしい。今は、手術が成功しているので、病院とは余程の事が無い限り無縁となっている。

 勇斗とは、稽古をしている仲で、成績は5分5分である。

 勇斗の戦法は体術重視でもあるが、居候の1人である晶と互角か、少し下程度である。

 ついでに、居候の最後の1人は、フィアッセという外人である。

 

「あ、冷蔵庫に飲み物あったか?」

 

 そう呟いて、中庭に向かう足を、台所があるリビングに向ける。

 しかし、たまにはおふざけして見たくなったので。

 

「こちら蛇男。これより任務を開始する」

 

 ダイニングルーム入り口付近でしゃがみ込み、壁に張り付きながら、手には無線を持ったフリ。

 そのまま中腰で、テーブルやカウンターに身を潜めつつ、冷蔵庫の前まで行く。

 

「さぁ~て、何があるかなぁ~」

 

 と、ここまで着ておきながら、普通に探し始める。

 だが、こんな所を見られてば洒落にならないと言えば、そこまでである。人、それを羞恥心と言う。

 

「お! リアゴールドはっけぇ~んぅ♪」

 

 缶全体が金色になっているのがトレードマーク、120円のお手頃栄養ドリンクで、何気に美味い。

 その場で飲んで、プルタブを取り、缶の中身を水洗い。そのまま口を引っ繰り返して乾かす。

 プルタブは、引き出しのプルタブが入っている袋に入れる。

 再び冷蔵庫を漁る。

 

「むっ!? これは――」

 

 と、野菜室からそれなりに質の良い牛肉が出てくる。しかも、トレーにラップではなく、肉屋専用の包みに入っている。

「今晩は、すき焼きを希望したいな」

 そう言いながら、元にあった場所にしまう。

 

「お、ポカルススエットか――貰い、っと」

 

 あとで判ったのだが、リアルゴールドはレンので、ポカリスエットは晶の物だった。

 言わずとも、後で制裁が待っているのだが、それを勇斗は気がついていなかった。

 あとは、戸棚に入っていたポテトチップス焼肉味を持って中庭へ。

 

「――――!?」

 

 不意に、中庭の方から違和感を覚えて、走って向かう。

 廊下を滑る様に止まって、顔を外に向けると――3、4メートルくらいの高さ、一部の空間が歪んでいた。

 さすがの勇斗も、非現実的な光景に唖然となる。

 一応、高町家の長男である恭也は、『神速』という瞬間移動的な技を持っている。

 一般の人間の能力を超えた、まさに白と黒の世界に入る事が出来る技らしい。詳しくは知らない。

 ただ、恭也は、膝に怪我を持っているので、1日3回までしかできないそうである。

 簡単に言えば、非現実的な光景ではあるが、こちらは見慣れている一言で片付ける事が出来る。

 だが、こちらはどうであろう。

 空間が歪む現象は、自然でも確認はされているものの、ある一定の条件が揃わないと発生しない現象である。

 故に、高町家の中庭に、その自然現象を発生させる条件は、どれも揃ってはいない。

 つまり、ここに非現実的な現象が起きていると言える。もしくは、幻覚とも言う。

 だが、幻覚を否定するモノが現れる。

 つまり、歪みから、何かが落ちてきたのである。

 

「…………女、の子?」

 

 落ちてきた者は、全身が青いライダースーツらしきモノを着た、赤い髪の毛の女の子が2人。

 胸の上辺りに、ローマ数字で『Ⅸ』と『XI』と刻まれている。

 しかも、サーフボードみたいなモノが転がっており、『Ⅸ』と刻まれた女の子の方には、ゴツイローラーブーツ。手には篭手みたいなモノが身に付けられている。

 

「とっ、とにかく、中に運ばないと」

 

 そう言って、気を失っている2人の女の子を、リビングに運ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうしてスバルとティアナ、ノーヴェとウェンディは、出会ってしまった。

 混沌をさらに増加させてしまう存在に。

 ただ、時代が違ったのなら、運命を変えていたのかもしれない。

 運命は、更なる加速を生み出し、歯車を狂わせる。

 そして、狂った歯車は、次第に疲労を起こして壊れていく。

 壊れていった歯車は、大きな破壊を齎(もたら)す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰も、気がつかない内に。

 共に嘲笑おう。

 共に苦しみあおう。

 共に罵倒しあおう。

 共に狂いあおう。

 共に。

 共に。

 共に――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かに出逢う者たちの物語・外伝

第二部

魔法少女リリカルなのはTIWB

~二つの意志と狂いきった世界~

 

 

第九話

交差

 

END

 

 

 

 

 

次回予告

 

平行世界に来てしまった、スバルとティアナ、ノーヴェとウェンディ。

そこは、暖かい家庭と戦いとは無縁の日々。

だが、それを満喫している暇は無く。

しかし、戻る手段が判らないまま過ぎていく日々。

 

 

 

次回、何かに出逢う者たちの物語・外伝

魔法少女リリカルなのはTIWB

~二つの意志と狂いきった世界~

 

 

第十話:平行世界

 

 

 

非現実が、現実となる。




あとがき
 ついに、4名が平行世界に突入。
 片方はともかく、片方は言わずともとらいあんぐるハート3です。時間軸は、リリカルおもちゃ箱の中間辺りの作者ご都合主義で悪しからず。
 一応プレイ経験はありますが、全部やっていません。小説版も少し読みの腰があります。
 無謀もいい所ですが、とらハ3の内容は余り殆ど触れません。

 いい加減、オリジナル魔法の紹介でも行きますかな。
 オリキャラ紹介の一覧も公開しないと。(汗
 なので、今回はこの話だけ使用したオリジナル魔法だけ紹介します。纏めた物は、後日公開します。
 で、またシリアスブレイカーをやらかしました。(汗
 不快になった方、スイマセンでした。(号汗


<バンカー・シュート>
 ネタは、スパロボOGのアルトアイゼン・リーゼから。あの機体は、まさに漢(おとこ)の機体です。
 あと、右手繋がりだし。(オイ
 ちなみに、カードリッジ1発消費。
 ついでに言えば、色々なゲームに似たような武器があるので。あくまでネタはイメージとして取ってもらえれば幸いです。

<マグナムバレット>
 ティアナのバレットシリーズの1つ。
 反動がデカイ拳銃からで、45ミリ口径の奴だと、アメリカの大型ダンプを一撃と止められるとか。
 威力を上げられた理由は、砲身から放たれる際、回転しながら飛んで行くからである。なを、マグナム専用の弾丸でないと撃てない。
 なので、少ない魔力でも上級魔法クラスの威力を発揮します。が、使う場所を間違えれば味方殺しに早代わり&対人戦使用厳禁モノ。
 非殺傷モードで扱うのが難しく、バリア越しでもジァケットを貫く事が可能な凶悪魔法なので。(汗
 Sランクの人間が、この魔法を使った場合……ディバインバスターを超えるかもしれないですね、コレ。(号汗

<パワーバレット>
 ティアナのバレットシリーズの1つ。
 シュートバレットの強化版。同じ弾丸でも、形成集約率が違う。

<バルカンバレット>
 ティアナのバレットシリーズの1つ。
 文字通り、ハンドガンのマシンガンバージョン。威力は、シュートバレット15分の1。
 使用者の魔力総力が上がれば、威力も上げる事も、弾丸数を上げるなど、使用者のお好みに合わせることが可。

<オブジェクトボール>
 ISとして扱えるなど、エネルギー源の変更が出来る点に関しては優れている攻撃魔法である。
 ただし、チャージタイムの問題や、飛距離、機械的な追尾性、発射の仕方とロスの問題がある。
 よって、エネルギー源の汎用性は高いが、それ以外の能力が低いので、使用者の装備と使い手を完全に選んでしまう。
 プラスマイナス0とは言えず、むしろマイナス面が大きいのかもしれない。






制作開始:2008/10/1~2008/11/2

打ち込み日:2008/11/2
公開日:2008/11/2

修正日:2008/12/23
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