私はあの三日間の出来事は、できれば――
いえ、絶対に思い出したくはありません。
デバイスの身でありながら、胃の調子がおかしくなりましたから。
時は……7月上旬。
あの事件もどきより、さほど経っていない。
ある昼下がりの出来事……機動六課で、あるロストロギアが暴走。
魔力の光に――なのは、フェイト、はやて、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、シャーリーが飲み込まれた。
そして――受け取りのために立ち会っていた、クロノ、リンディ、ヴァロッサの変わりに来ていたカリムも一緒に。
「時覇さん、勇斗さん、お疲れ様です」
リインフォースⅡが、満面の笑顔で答える。
現在の場所――元ラギュナスの英知の館・トラグロンベスティア。
トラグロンベスティア――現在の時空管理局の技術・能力、いや、これからも進行不可能である場所。
時空の壁を越し場所にある世界――トラグロンベスティア。
世界全体が書物の保管庫となっており、今もどこかで生まれた技術、方法、歴史などを記載し続ける。
無限書庫の巨大版と考えたほうが早い。
ただ、ここには真実から改ざんされた歴史、裏の出来事まで記載してある。
故に、とてもではないが一般に公開するわけにも、時空管理局に行き方を教えてはいない。
ここへ来ることができるのは、現在――たった三人。
ラギュナス分隊長である時覇、ラギュナス3兼現副隊長のゴスペル、新人のラギュナス4の勇斗だけである。
「なっ……なんなのですか、これは……」
絶句するリインフォースⅡ。
さすがの時覇も絶句。勇斗も、である。
その視線の先には――
「ここ、どこ? ねぇ、お家に帰りたいよ……ヒック、ヒック」
泣き出すスバル。
それに弁上するように、キャロとエリオが泣き出す。
そして、それが連鎖反応を起こすかのごとく、皆泣き出してしまった。
しかし――救世主になりえる者がいた。
「皆、お父さんとお母さんは! 三日間だけ、お出かけしなくてはならなくなったのです!」
勇斗が声を上げで、皆に言った。
「ですから、泣かないで! 三日間だけ、お兄さんとお姉さんと一緒に! いい子でまってようね!」
笑顔で皆の意識を反らそうとしたが――
『うっ――わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっん!』
さらに大泣きしてしまった。
勇斗は、この時の出来事をこう語った。
「自分が女性だったら、それなりに代わっていたかもしれない。って、いうか、フェイトさんだったら、もっと上手く立ち回れるだろ」
と、肩を落として、騒動が終わった次の日の夜――酒場で牛乳を飲みながら語ったらしい。
現在、ヴォルケンリッターは、本局へ研修生の指導へ――帰りは三日後。
バックス一同は、強制的に三日間だけ有休消化のため、慰安旅行へ。
よって――現在、機動六課にいるのは、リインフォースⅡ。
ラギュナス分隊隊長、時覇。
ラギュナス4、勇斗。
サボりの常習犯にして、ラギュナス3にして現副隊長、ゴスペル――の4人だけ。
知識はあっても、実戦で生かせなければ意味がない。
……この三日間で思い知らされる。
子供のお守りは――小さな保母さん、リインフォースⅡ
なのはたちが元に戻るまでの間、業務に追われるラギュナス分隊
悲鳴を上げる時覇
逃亡するので、厨房へ立たされた勇斗
連絡係のゴスペル
この四人だけで、三日間を切り抜ける!
魔法少女リリカルなのはGaG
Ⅱ(ツヴァイツ)物語:リインフォースⅡの保母さん奮闘記
2007年
公開予定!
業務に終われ、書類の山に――骨を埋めるのか!?
「はい、こちら機動六課……チャーシューメン一つね、って、ラーメン屋じゃねぇぞ、おい!?」
あとがき
みなさん――リイン話が読みたいか!?
拍手はあるのにコメントないのが悲しい。(泣
どうとってよいのか判らないから。マジで。
本当は、これは時覇メインの話重視で行こうかと思っていました。
が、期待されているのか良く判りませんが、色んなキャラクターをメインしていこうかと。
ギャクといって、ドシリアスになる場合もあり。
今後もよろしくお願いします。
制作開始:2007/5/30~2007/6/4
打ち込み日:2007/6/4
公開日:2007/6/4
修正日:2007/6/5
変更日:2008/10/29