偽典・女神転生―テメンニグル編― 作:tomoko86355
鋼の刃が激しくぶつかり合う。
交錯する白い影と深紅の影。
巧みに数メートルの間合いを取りながら着地したのは、白銀の鎧を纏う美青年と、深紅のロングコートを纏う銀髪の大男であった。
「成程・・・少しはやる様になったな。」
深紅の魔槍”ゲイ・ボルグ”をバトンの様にクルリと一回転させる。
生ける彫像の間とやり合った時と比べ、まるで別人が如く、ダンテは強くなっていた。
否、これがこの男の持つ本来の強さなのかもしれない。
何が原因で開花したのかは想像し難いが、あの時と違ってそう簡単に頭を潰す事は出来ないみたいだ。
「へっ!てめぇの動きがスローモーションみたいに良く見えるぜ。」
いつもの軽口を叩きつつ、ダンテは口元に皮肉な笑みを浮かべた。
ダンテが言った事は、別にはったりでも何でも無かった。
初めて戦った時と比べて、白銀の騎士の動きが捉えられ易くなっているのだ。
これならいけるかもしれない。
あの時は、一太刀すらも返せなかった。
だが、今は違う。
人形の様に綺麗な顔に拳を叩き込んでやる。
「・・・・・あまり煩く言うな・・・今遊ばせてやる。」
「?」
独り言の様に呟く魔槍士。
訝し気な表情をするダンテにクー・フーリンは嘲笑を浮かべる。
「ネヴァンが早くお前の血を吸いたいそうだ・・・・お前の・・・魔剣士スパーダの血がな・・・。」
魔槍『ゲイ・ボルグ』が眩く輝き、二振りの双剣へと姿を変える。
禍々しくも美しい魔具は、刀身に紫電を纏わせていた。
「さて・・・試し斬りをさせて貰おうか・・・・手始めにお前の左腕・・なんてどうだ?」
美の魔剣士は、冷酷な笑みを口元に張り付かせ、絶対零度の蒼い瞳で対峙するダンテを見つめる。
「ヒュー♪中々楽しくなってきたじゃねぇかよ。」
冷酷な笑みに対し、ダンテが浮かべたのは子供の様に無邪気な笑顔。
大剣『リベリオン』を収め、代わりに双子の双剣『アグニ&ルドラ』を抜き放つ。
周囲を漂う緊張感が否応なく高まっていった。
「・・・・愛しています。」
未だ紛争が収まらなパレスチナ自治区のホテル。
ホテルとは名ばかりの粗末な建物の一室にライドウとその従者たる長い黒髪の美青年がいた。
硬いスプリングの質素なベッドの上、痛々しい包帯が巻かれたライドウは、全身を苛む激痛と高熱で荒い息を吐いている。
いつもは長袖で隠してある鋼の義手が露わになっており、激戦を繰り広げた後なのか、特殊チタニウム合金で出来た装甲には、細かい傷が所々付いていた。
「そ・・・それが悪魔になった理由なのかよ・・・?」
「・・・・はい・・・人間のままでは、貴方を守れない。」
白のVネックのカットソーに黒のジーンズ。
長い黒髪を後ろで簡単に結ったその姿は、何処からどう見ても普通の人間と大差なかった。
しかし、漂う雰囲気が人間のソレと明らかに違っている。
「ばっ・・・かやろう・・・俺は・・・お前を悪魔にする為に人間界に連れて来たんじゃ・・・・うっ!」
「!ナナシ!!」
左わき腹を抱えて蹲るライドウを志郎が慌てて支える。
身体に触れようとしたその手をライドウが振り払った。
「俺に・・・触るな・・・。」
みるみると血に染まる包帯を押さえ、ライドウが目の前の美青年を睨み付ける。
大量の出血の上に魔力が激しく消耗しているので、肌が紙の様に白い。
双眸は落ち窪み、激痛で脂汗が全身に吹き出ていた。
「早く魔力供給をしなければ、貴方が死んでしまう。」
「死ぬ・・・?俺が・・・?」
自分の身体の状態は、自分自身が良く知っている。
先の戦い―邪龍・アジ・ダハーカとの激戦でライドウは相当な深手を負わされていた。
万全の状態なら、決して厄介な相手ではない。
だが、今回ばかりは違っていた。
とある事件で番を失い魔力が枯渇、その上、ライドウの集中力が途切れ、動きが雑になり、隙を突かれて大怪我を負わされた。
寸での所で志郎が助けに入らなければ、死んでいたかもしれない。
「・・・ナナシ・・・。」
血に染まる右腕を眺めていたライドウが顔を上げると、志郎の唇が自分のソレと重なる。
「・・・っ!やめろっ・・・!」
舌を伝って流れ込む苦い唾液。
そこに僅かな魔素を感じ、少しでも体内に吸収しようとしている自分が余りにも浅まし過ぎて、激しい嫌悪感に吐き気がする。
「あの男の代わりでも良い・・・僕は、貴方に死んで欲しくないんだ・・・ナナシ。」
「・・・・。」
熱で火照ったライドウの頬に冷たい雫が当たる。
見ると悲痛な表情をした志郎の双眸からとめどない涙が零れ落ちていた。
「ああ、狂いそうな程、貴方を愛している・・・・幼い頃から、ずっと貴方に恋い焦がれていた・・・僕から貴方を奪ったあの男が妬ましくて仕方が無かった・・・だから強くなりたかった・・・あの男の様に・・・。」
血を吐く様な独白・・・。
ライドウを抱きしめる逞しい腕が小刻みに震えている。
「・・・お前はヨハンじゃないよ・・・俺と一緒に魔界を放浪した半人半妖の餓鬼だ。」
エキドナの巣から偶然拾った小生意気な餓鬼。
半分人間の血を引きながらも、化け物共が跋扈する魔界の中で賢く立ち回っていた。
己の血で染まった手で志郎の頬にそっと触れる。
どす黒い血で汚れるのも構わず、黒髪の美青年はその手を握りしめた。
地下闘技場に落下する軍馬とその上に乗る悪魔使いの少年―葛葉ライドウ。
雨あられの如く橋の残骸が闘技場に降り注ぐ。
軍馬から逸早く逃れたライドウが、器用に宙で一回転。
着地の衝撃を上手く逃がしつつ、地面に降り立つ。
「糞・・・後少しだったのに・・・。」
核(コア)を破壊しきれなかった。
妖獣・ゲリュオンの心臓に威霊・アリラトが宿った魔剣が刺さる前に橋が崩壊してしまったのだ。
当の軍馬は未だピンピンしており、怒りと殺意で濁った双眸を此方に向けている。
(拙い・・・うん、これは非常に拙い状況になったな。)
ポーチからチャクラドロップを2個取り出し口の中に放り込んで、ガリガリと噛み砕く。
幾らか魔力が回復したが、流石に最上級悪魔―グレーターデーモンを呼び出すには、程遠い。
そんな悪魔使いに対し、ゲリュオンは一声嘶く。
すると、引いていた戦車から無数の矢が放たれた。
放物線を描きながら此方に飛んで来る矢をライドウが後方に移動しながら躱していく。
矢は、地面に刺さると次々と爆発していった。
「爆弾が仕込んであるのかよ?面倒くせぇなぁ!」
爆発の際に砕けた石畳の破片が、まるで散弾銃の如くライドウに襲い掛かる。
それを巧みに躱しつつ、七星剣を構え戦車との距離を詰める。
と、何かを感じたのか後ろに大きく跳躍するライドウ。
刹那、軍馬から漆黒のエネルギー弾が発射される。
黒い球状のエネルギーの弾は、先程までライドウがいた場所で爆発。
暫くの間、円形のエネルギーフィールドを発生していたが、ほんの1~2分程度で消え去った。
(時間球か・・・アレに掴まったらヤバイ。)
時間球・・・ゲリュオンが持つ時を操る能力の一つである。
アレに当たると対象者の動きが一定時間遅くなり、攻撃も回避も出来なくなってしまうのだ。
遠くにいると爆弾を仕込んだ矢で狙われ、かといって接近すると時間球で拘束される。
一方、此方は魔力の残量が残り僅かで、回復アイテムはチャクラドロップと魔石が数個。
マジックストーンと頼みの綱のエーテルは、ダンテに奪われ、番のクー・フーリンは遠くに居る為、魔力のパスが届かず連絡も取れない。
拙い・・・非常に拙い状況だ。
「・・・仕方ねぇよなぁ・・・自分のケツは自分で拭かなきゃ漢じゃないぜ。」
こんな崖っぷちな状況は幾多も経験している。
それに今回は、自分の判断ミスと油断が招いた結果だ。
ライドウは大きく深呼吸をすると、七星剣を正眼に構える。
「女神アリラトよ・・・俺に力を貸してくれ・・・。」
七星剣の刀身が紫色に眩く輝き出した。
威霊・アリラトがライドウの魔力に呼応しているのだ。
一方、妖獣ゲリュオンは、何か不吉な予感でも感じ取ったのか、一声大きく嘶くと悪魔使いの少年目掛けて突進して来る。
その巨体で、少年の華奢な四肢をバラバラにしてしまおうとしているのだ。
『絶命剣!!』
左目を覆っている黒い眼帯が青白く輝く。
裂帛の気合と共に打ち出される斬撃。
それは、軍馬を飲み込み、地下闘技場の壁・・・否、古の街一角をあっさりと吹き飛ばす。
直下型の地震に見舞われたかの様な振動。
それは、当然、生贄拷問室で対峙するクー・フーリンとダンテ、最深部・礼典室へと続く長い通路を歩いていたバージルや、主を探す為に周囲を探索している小さな妖精にも影響する。
「ふん、噂以上の化け物だな・・・・。」
古の街が一望出来る小高い丘・・・その頂上付近にアーカム・・・否、シド・デイビスはいた。
地面を突き破って現れた光の刃が、古の街の半分を両断し、巨大な地割れを起こしている。
「地形を変える程の一撃か・・・・流石、化け物揃いの”クズノハ”その中でも最強と誉れ高いだけはある。」
仲魔である妖獣ゲリュオンの反応がまるで感じない。
恐らく、先程の光の刃に貫かれ、原子の値まで分解されてしまったのかもしれない。
(しかし、魔力が大分弱まっているな・・・番と離れたのが原因か?ならば此方にもまだ勝機はあるな。)
ライドウは、通常の悪魔召喚術師と違い、最上級悪魔(グレーターデーモン)を3体も体内に飼っている。
これは魔導士間の常識を遥かに逸脱している行為であり、例えどんなに優秀で名の知れた術師でも、契約出来る最上級悪魔は1体が限界である。
何故なら、最上級悪魔は、召喚し続けると術師の精神を犯し、下手をすると肉体そのものを乗っ取られ、最悪壊死してしまう。
それを防ぐ為に召喚士は、絶えず魔力で最上級悪魔の精神支配をフィルターの様に防ぐのだ。
それを17代目、葛葉ライドウは3体も所持している。
想像出来ない程の莫大な魔力を使わなければ、肉体がもたない。
「・・・・ち、意外と早かったか・・・。」
手に持つ聖書型ハンドヘルドコンピューターから警告音が鳴り響いた。
液晶パネルを開くと、ヴァチカンの特殊部隊『ドミニオンズ』の第一連隊がテメンニグル上空付近に映し出されている。
此処まで到着するのに後20分と掛かるまい。
「はぁ・・・時間が無い・・・奴等が此処に来る前に異界の扉を開きたかったが矢無負えないな。」
ヴァチカンが介入して来る事は想定済みだ。
その為にテメンニグルの塔周辺上空にリバイアサンを待機させていたのだが、その化け物鯨は人修羅に倒されてしまっている。
(ヴァチカンの狂信者共をバージルにぶつけるのも面白いが、それでは私の気が到底収まらん。)
左蟀谷から頬にかけての醜い火傷の跡。
平崎市のイナルナ姫降臨事件で、13代目・葛葉キョウジにつけられたものだ。
それが今無性に疼いて仕方が無い。
「やはり、物語は悲劇で終わらなければな・・・・。」
懐から、掌に収まる程の茶色い瓶を取り出す。
そこには、緑色に光るジェルが満たされていた。
生贄拷問室―二振りの剣同士がぶつかり合い、朱色の火花が絶え間なく散っている。
アグニから放たれる火炎の刃。
それを紫電が薙ぎ払い、暗紫色の刃がダンテの身体を切り裂かんと襲い掛かる。
それをルドラの風の刃で受け止める銀髪の魔狩人。
すかさずアグニの地獄の業火で焼き尽くさんと刃を振るうが、白銀の騎士はあっさりと躱してしまう。
(ちぃ!!やっぱり強ぇえ!!)
躱した際に斬られたのか、上腕部分から血が噴き出す。
その他にも四肢の関節部分を狙った傷があちこちに付いていた。
(足と腕の腱を狙ってやがる。俺を動けなくさせる為か・・・?)
本当に左腕を切断したいらしい。
その為に動けないように四肢の運動機能の要である腱を執拗に狙っているのだ。
お陰で此方は見切り易いが、逆にその執念に空恐ろしいモノを感じる。
「遊んでない・・・腕を落としたいだけなんだ・・・え?動きを見切られているだと?くくっ・・・そんなの最初から分かっている。奴がどれだけ耐えられるか試しているだけだ。」
傷だらけのダンテに対し、クー・フーリンは全くの無傷であった。
双剣『ネヴァン』に窘められているのか、冷酷な笑みを口元に張り付かせ、魔女との会話を楽しんでいる。
「ううむ・・・強いな・・・かの魔剣士”スパーダ”を思い出す・・・。」
「感心している場合ではないぞ?兄者、奴は主の動きを完全に読んでいる。傷が深くなっているのがその証拠だ。」
「ぬぬぅ・・・主の腕が落とされるのは最早時間の問題。」
「おい、てめぇ等さっきから煩せぇぞ!」
契約した約束を忘れ、勝手にお喋りを始めた双子の悪魔の会話をダンテがうんざりとした様子で遮る。
「喧嘩に集中出来ねぇだろうが!ちったぁ黙れ!」
切り裂かれた四肢が激痛を訴えている。
特に左腕の傷が酷く、袖が破れ、滲み出た血でどす黒く変色していた。
(サイコパス野郎が・・・そんなに俺の左腕を落としたいのかよ。)
奴の狙いは初めから分かっている。
なら、その望みを叶えてやろうじゃないか。
数メートルの距離を置いて対峙する二人の男。
紫電の蛇を纏わせた双剣を構える白銀の騎士。
炎と風の魔力が宿った双剣を構える深紅のロングコートを纏った銀髪の男。
お互いの間合いに入るか入らないかの微妙な距離。
暫しの静寂、そして始まりは余りにも唐突であった。
まるで息を合わせたが如く、裂帛の気合の声を上げ、一気に間合いを詰める。
閃く暗紫色の二振りの刃と深紅と蒼の刃。
激しく飛び散る火花、白銀の騎士―クー・フーリンの操る双剣”ネヴァン”の刃がダンテの持つアグニを弾き飛ばす。
続く迅速の刃が銀髪の大男の左腕、肘の部分に喰い込む。
(貰った!)
勝利の笑みを口元に刻む。
暗紫色の鋼の凶器は、上腕筋を切り裂き上腕骨をバターの様にあっさりと切断。
ルドラを持つダンテの腕が宙を舞う。
「これで終わりにしてやる!」
完全無欠の勝利の法則。
幾ら悪魔の力に覚醒したとはいえ、経験と技術は此方の方が遥かに上。
初めからダンテに勝ちなどあり得なかったのだ。
独楽の様に華麗に旋回したクー・フーリンが続く第二波をダンテに叩き付ける。
だが、逆に吹き飛んだのは白銀の騎士の方であった。
普通の人間なら、腕を落とされれば錯乱状態になって動きが僅かに止まる。
しかし、当のダンテは全く取り乱す様子を見せるどころか、クー・フーリンに回し蹴りをお見舞いしたのだ。
銀髪の大男の左足が深々とクー・フーリンの腹部に突き刺さる。
「がはっ!!」
みぞおちに重い一撃を入れられ、呼吸が出来なくなる。
それでも何とか踏み止まるクー・フーリンの顔面に、今度は強烈な右ストレートが決まった。
「へ、ど・・・どうだ?宣言通り一発かましてやったぜ。」
吹き飛び壁に叩き付けられる騎士をダンテが苦痛で脂汗が浮き出た顔でニヤリと笑う。
最初から左腕を斬り落とすのが目的ならその通りにしてやればいい。
その代わり只で腕をくれてやる訳にはいかない。
その分の駄賃はキッチリと頂いてやる。
「ぬぬ、気を抜くのはまだ早いぞ主?一気に止めを刺すのだ。」
弾き飛ばされた際に、石畳に突き立ったアグニが咎める様に主であるダンテを睨み付ける。
「兄者の言う通りだ。本気になる前に敵を叩き潰すのが戦のセオリーぞ。」
斬り落とされた左腕が掴んでいるルドラも不満の声を上げる。
「うるせぇなぁ・・・これは喧嘩だって言ってるだろうが。」
そんな双子の悪魔に悪態を吐きつつ、ダンテは斬り落とされた左腕を掴み、無造作に切断面に押し付けた。
悪魔の驚異的な再生能力故か、切断された筋肉の組織が繋がっていく。
骨も綺麗に治り、切断された後も消えていた。
(コイツはライドウの仲間だからな・・・流石に殺したらアイツも悲しむだろ。)
リヴァイアサン体内で共に戦った悪魔使いの顔が脳裏をよぎった。
いくら自分を一度殺した相手でも、ライドウの大事な仲魔なのだ。
惚れた相手の哀しむ姿は見たくない。
「くくくくくっ・・・・。」
壁に減り込み、瓦礫の山に埋もれるクー・フーリンから、押し殺した低い笑い声が聞こえた。
口の端から血が一筋流れている。
しかし、クー・フーリンは気にする事無く、ゆっくりと立ち上がった。
「どうやら貴様を少し甘く見過ぎていた様だ・・・礼を言う。お陰で目が覚めたよ。」
ダンテに殴られた際に両腕から離れた雷の双剣。
クー・フーリンのすぐ傍らに転がる二振りの刀が眩く輝き始めた。
それは、まるで意思を持つかの如く、回転しながら主の腕の中に戻って行く。
「喜べ・・・私の真の姿が見れるのは貴様で二人目だ。」
双剣ネヴァンを頭上でクロスに構え、刃で円を斬る。
するとクー・フーリンの頭上に魔法陣が出現し、騎士を紫電の蛇で包み込んだ。
暴風と雷が生贄拷問室全体に荒れ狂う。
「マジかよ!!?」
激しい風が荒れ狂っているせいで目を開けられない。
漸くそれが止んだ時、ダンテの数メートル先には禍々しい狼の兜を被った漆黒の騎士が立っていた。
美しい白銀の鎧は、闇より深い黒壇色に変わり、胸の中央部分には髑髏の紋章が描かれている。
全身を走る深紅のライン、兜はバイザー状になっており、その奥には胸と同様の髑髏の禍々しい仮面を装着していた。
「戦の女神・モリガンよ・・・今貴方に猛々しき魂を捧げよう・・・。」
開いていた黒狼の兜を閉じる。
禍々しく光る深紅の双眸。
ソレに射抜かれた瞬間、ダンテの背を形容し難い寒気が走った。
ゲームの絶命剣ってそんなに威力ないんですけどね。
ライドウが使うと地形が簡単に変わってしまう程の威力になります。