偽典・女神転生―テメンニグル編―   作:tomoko86355

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魅惑せし化身の間で、己のドッペルゲンガーと戦うライドウ。
一方、地獄門を潜って魔界へと辿り着いたシド・デイビスは、等々スパーダの力を手に入れてしまうのであった。


ミッション22 『せめて人間らしく』

古の塔―『テメンニグル』頂上。

闇と契約せし暗黒の頂・・・そこに、ハイピクシーを肩に乗せた一人の少年が登って来た。

天に一直線に登る深紅のヘルズゲートを見上げる。

「まさかこんな形でまた異界に行く事になるとはな・・・。」

ライドウが魔界を放浪したのが今から17年以上も前。

あの時は、最強のグレーター・デーモンを手に入れる為に自ら望んで異界送りの試練を受けた。

今は、同業者であり元敵対組織のエージェント、シド・デイビスを止める為に再び魔界の地に足を踏み入れ様としている。

「ライドウ・・・?」

不安そうな表情でマベルが主である少年の顔を覗き込む。

そんな彼女に、ライドウは優しい笑みを口元に浮かべた。

「やっと見つけたぜ・・・ライドウ。」

聞き覚えがあり過ぎて困る男の声。

振り返ると頂に登る階段をゆっくりとした歩調で、真紅のロングコートを纏った銀髪の大男が昇って来る。

レッドグレイブ市を中心に活動している荒事師のダンテだ。

その後ろには、二卵性の双子の兄、バージルもいた。

「お前等・・・何で逃げなかったんだ?」

心の何処かで感じていた嫌な予感。

少しの間だけではあるが、この男と一緒に行動していて分かった事がある。

それは、超が付くほどの負けず嫌いな性格だという事だ。

「決まってんだろ?シドなんたらって奴をぶちのめして盗られたアミュレットを取り返す為だよ。」

「奴に父・・・スパーダの力をくれてやる訳にはいかない。」

皮肉な笑みを口元に浮かべるダンテと、隠し様もない殺気を漂わせながら、鋭い視線を天に昇るヘルズゲートへと向ける兄のバージル。

こういう負けず嫌いな所は、二人共、驚く程良く似てる。

「あのなぁ・・・此処から先は俺の仕事だと言った筈じゃ・・・。」

「もう今更戻れって言われても手遅れだぜ?それに、俺も兄貴もこの件から手を引く気は一切ねぇからな。」

この呪われし塔を造り出し、魔界の扉を封印したのは誰であろう、自分達の実の父親―魔剣士・スパーダである。

ライドウが同じ同業者であるダーク・サマナー、シド・デイビスの愚行を止めるのが己の役目と言うのであれば、自分達の実の父親の力を奪い取ろうとしているシドを倒すのがダンテ達兄弟に課せられた使命だと言えた。

「シド・デイビスを倒し、父、スパーダの力を受け継ぐのはこの俺だ・・・そして、その後は、必ず貴様を殺す。」

「はぁ・・・・?」

今更何を言ってんだ?コイツ?と気の抜けた返事を返すライドウ。

そんな悪魔使いの少年に蒼いロングコートの美丈夫は、秀麗な眉根をぴくぴくと引き攣らせた。

「いいか!俺は貴様には絶対に負けないからな!?人修羅!!父・スパーダの力は俺のモノだ!そして貴様を倒すのはこの俺だ!分かったか!!」

ビシっと悪魔使いの少年に人差し指を突き付け、言いたい事だけ言うと、バージルはさっさと光の柱の中へと姿を消した。

鬼いさんの剣幕に圧倒され、暫く固まるライドウ。

「おい、お前の兄貴ってあんなキャラだったっけ?」

「知らねぇよ。十数年以上前に生き別れた兄弟なんだぜ?バージルが何処でどんな風に育ったか何て知る訳がねぇだろ。」

10にも満たない子供の時に悪魔の群れに襲われ、半ば無理矢理に引き離されたのだ。

ダンテの言う通り、双子の兄が一体どんな環境でどんな風に生きて来たかなど知る筈が無い。

「ちっ、こんな所で白けてる場合じゃねぇ。」

バージルの豹変振りに暫し呆けていたライドウは、慌てて正気に戻ると光の柱―ヘルズゲートへと向かおうとする。

と、その細い腕を誰かががっしりと掴んだ。

「おい、手を離せよ。」

自分の腕を掴んでいるのは、誰であろう深紅のロングコートを纏った銀髪の大男だった。

バツが悪そうな表情で自分の頬を掻く。

「どうやらマジで、アンタにイカレちまったみたいだ。」

「はぁ・・・・?」

コイツも一体何をほざいているんだ?

思わず呆れて自分よりも遥かに高い位置にあるダンテの顔を見上げたその時だった。

突然腕を引き寄せられ、華奢な躰を抱き上げられる。

文句を言い掛けた悪魔使いの唇をダンテのソレが塞いだ。

予想外の出来事にライドウの細い四肢が固まる。

すぐ傍らでこの暴挙とも取れる行動を目の当りにした小さな妖精も、口をあんぐりと開けて凝視していた。

「なにをしやがるんでぇ!!」

漸く正気に戻った悪魔使いが鼓膜が破れる程大きな声で怒鳴る。

濃厚なディープキスを楽しんでいた不埒な男は、対処が出来ず、耳を突き抜ける大音量に内耳神経を容赦なく揺さぶられ、堪らず小柄な少年を離してしまった。

「い、いきなり酷ぇなぁ・・・。」

「うるせぇ!それはコッチの台詞だぁ!!」

悪魔使いは、未だに固まっている妖精を無造作に掴むとポーチの中に押し込んでしまう。

本当なら、100万回ぶち殺してやりたい所だが、今は兎に角時間が惜しい。

耳を押さえて蹲る銀髪の大男を尻目に、ライドウはヘルズゲートの中に入って行った。

 

魔界と言う世界は、一言で言えば現世の常識では計り知れない神秘的な世界だと言える。

仏教においても、仏界の反対概念であり、『欲界の上四天』、『神秘的で恐ろしい場所』、『人々を誘惑する所』と捉えられている。

数年間、魔界を彷徨ったライドウに言わせると、これ程単純かつ明確な世界は無いと思う。

簡単に例えると『力こそが全ての世界』。

力の無い生き物はあっさりと淘汰され、力ある者だけが生き残る事が許された場所なのである。

「久しぶりの魔界の空気・・・懐かしすぎて反吐が出そうだぜ。」

不浄なる地獄の門へと足を踏み入れた悪魔使いの少年は、誰に言うでもなくぼそりと小さくそう呟く。

ライドウにとって魔界は嫌な記憶しかない。

弱者が簡単に踏み躙られ、強者がその上で胡坐をかく。

現世でも同じことが言えるが、魔界はソレを露骨に体現したかの様な場所だ。

「おい、バージルの奴は一体何処に行きやがったんだぁ?」

ヘルズゲートを潜り、銀髪の大男―ダンテが姿を現した。

華奢で少年体形のライドウと比べ、こちらは鍛え上げられた逞しい体躯に、高身長。

おまけに憎たらしい程、造詣(ぞうけい)が整っている。

何か激しくムカつく。

「敵さんとお遊戯中らしい・・・この先で数体の悪魔と戦っている気配を感じる。」

先程の暴挙を思い出したライドウは、それとなくダンテから距離を置く。

警戒するライドウを見て、ダンテは面白く無さそうに唇を尖らせた。

「さっきは・・・その・・・悪かったよ・・・アンタ見てたら気持ちが抑えられなかったんだ。」

若さ故の暴走か、ライドウを前にすると理性よりも欲望が先に出てしまう。

こんな状況下でなければ、今すぐにでも押し倒して自分のモノにしてしまいたいぐらいだ。

「悪いと思うなら、ちゃんと働いて証明してみろ。」

とても衰弱しているとは思えない身軽さで、死せる遊戯の冥府へと続く石の階段を軽やかに飛び移りながら登る。

そんなライドウの後姿を暫し眺めていたダンテは、軽く肩を竦めてその後に続いた。

 

チェスの盤面を思わせる様な白と黒のチェック柄のボードの上を蒼いロングコートを纏った銀髪の青年が駆ける。

剣風がチェスの駒を模った(かたどった)悪魔、ダムド・ポーンの身体を砕き、魔力で造り出された刃がダムド・ビショップの身体を貫く。

「楽しそうだな?バージル。俺達も混ぜてくれよ?」

バージルの背後から襲い掛かろうとした馬の頭を模した駒―ダムド・ナイトの身体にダンテが大剣『リベリオン』を叩き込む。

「余計な世話だ、こんな程度の敵、俺一人で十分だからな。」

折角の楽しみを邪魔され、露骨に嫌な顔をする双子の兄。

そんな兄に対し、弟はやれやれと溜息を吐く。

「巫山戯ている場合じゃないぞ?二人共。本命がそろそろご登場だ。」

二人を追い掛けてチェスボードに降り立ったライドウが、視線を左の方向に向ける。

するとポーンやナイトとは比べ物にならない程の魔素を放つ三体の駒が現れた。

体内の高エネルギーでレーザー攻撃を行うダムド・ルーク。

優れた機動力と攻撃力を誇るダムド・クィーン。

そして全ての駒を統率する盤上の王、ダムド・キング。

どれも、テメンニグル塔内を根城にしていた上級悪魔と同クラスの実力を持つ魔界の兵器達だ。

「クィーンとルーク・・・それから、他の雑魚敵は一切無視しろ。倒すのはあそこでふんぞり返っているキングただ一人だ。」

盤上の王、ダムド・キングは、全ての駒を統率するだけでなく、破壊された駒を再生する厄介な能力を持つ。

此処で悪戯に時間を潰している暇は無い。

抗重力弾がこの街に落とされる時間まで、後僅かなのだ。

キングを倒せば、他の駒は活動を停止する。

悪魔使いは、二人に指示を出すとそれぞれ身体強化魔法を掛けてやった。

淡い光が双子を包み、攻撃力、移動&回避能力そして防御力が一気に上がる。

「誰が貴様の命令など・・・・。」

忌々しく舌打ちして、憎まれ口を叩く兄、バージルを他所にダンテは一気に盤上の王目掛けて走り出した。

見せ場を盗られては堪らないと、釣られて兄も走り出す。

そんな二人の後衛役を務める為、ライドウが魔法陣を展開。

火球と氷の矢が、二人の行く手を阻む駒の悪魔達を粉砕していく。

「そんなに魔力を使って大丈夫なの?ライドウ。」

腰に吊るしたウェストポーチから、小さな妖精が不安そうに顔を出した。

彼女の言う通り、悪魔使いが内在している魔力は僅かしか残されていない筈だ。

いくら時間が無いとはいえ、惜し気も無く魔法を使う主を心配するのは当然だった。

「大丈夫、どっかの馬鹿のお陰で少しだけ魔力が回復したよ。」

どっかの馬鹿とは、誰であろうあそこでキングに斬り掛かっている深紅のロングコートを着た大男の事だ。

ヘルズゲート前での不埒な行為がまさかこんな結果になるとは思わなかった。

無意識に枯渇した魔力を補おうという己の本能が、ダンテの魔力を体内に取り込んでしまったらしい。

ルークが放つレーザー砲をライドウの魔力反射防壁(マカラカーン)が弾き返し、クィーンの突進を同じく物理反射防壁(テトラカーン)が吹き飛ばす。

その間を疾走する紅と蒼の二つの影。

大剣『リベリオン』と刀剣『閻魔刀』が交錯し、ダムド・キングの身体を深々と貫く。

四つに切り刻まれる魔界のチェスゲームの駒。

エリア内の空間を歪めていた元凶がいなくなった事で、封印が解け、次の場所に進む為の通路が開かれる。

「ラスボスまで後少しだな・・・。」

王を失い、統率が出来ず、次々と塵へと返るチェスの駒達。

ポーチの中から心配そうに主を見上げるマベル。

いくら気丈に振舞っているとはいえ、その面持ちまでは隠せない。

血の気の無い主の顔色は紙の如く白く、吐き出す吐息も心無しか荒く感じた。

「無茶すんな・・アンタ、今にも倒れちまいそうな顔してるぜ?」

魔法の多重発動は、術師に相当な負担を強いる。

魔導の知識が無いダンテでも、ライドウが大分無理をして自分達をサポートしている事は嫌でも分かった。

「ふん、足手纏いになる前に現世に帰れ。」

バージルも皮肉を言ってはいるが、内心ライドウの力量に冷や汗をかいていた。

まるで精密射撃の如く自分達の進行方向を邪魔する悪魔の群れを次々と効率良く排除していた。

火炎系魔法と氷結系魔法、そして上級魔法の魔法反射防壁に物理反射防壁の多重発動。

並みの術師では到底真似できない超高等技術だ。

「大丈夫だ・・・シドと戦う余力は十分残してる。」

一つ深呼吸をして、ライドウは次のエリアへと続く空間の亀裂に向かおうとした。

その華奢な躰がぐらりと傾ぐ。

床に倒れ込みそうになった悪魔使いを意外にも蒼いロングコートを纏った銀髪の青年が受け止めた。

「バージル・・・?」

「ふん、何が余力を残している・・・だ。さっきの戦いで魔力はもう残っていないんじゃないのか?」

バージルの言う通り、今のライドウは魔力の残量が殆ど残ってはいない。

魅惑せし化身の間と先程の死せる遊戯の冥府での戦いで、魔力を大分消費してしまったのだ。

「番はどうした?貴様の様な魔力特化型の召喚術師は、番が居なければ真の能力(ちから)を発揮出来ないだろう。」

蒼いロングコートの美青年は、華奢な悪魔使いの少年を遊戯盤の柱の傍に座らせる。

柱に身を預けた少年は、四肢に激痛が走るのか、人形の様に整った顔を苦痛で歪めていた。

「色々内輪の事情があるんだよ・・・今は、アイツ・・・クー・フーリンは使いたくないんだ。」

使いたくても、クー・フーリンが自分の愚行を認めない限り使役するつもりなど無い。

バージルの指摘通り、ライドウの様な魔力特化型の魔導士にとって番と言う存在は必要不可欠だ。

魔力供給が潤滑に行われていないと、悪魔召喚どころか生死にすら拘わる。

「理解出来んな・・・死にたいのか?」

生贄拷問室での一件を知らないバージルは、呆れた様子でそう言った。

「ははっ・・・・確かにそうかもな・・・我ながら本当、馬鹿だと思うわ。」

これはつまらない矜持だ。

誰にも決して理解などされない。

でも、自分自身が課した信念であり、今まで己が犯した罪への贖罪なのだ。

「ちっ、俺はもう行くぜ?狂信者共が爆弾を落とすまでもう時間がねぇ。」

双子の兄とライドウのやり取りに微かな嫉妬を感じたダンテが、舌打ちすると空間の亀裂に飛び込む。

バージルも徐に立ち上がるとダンテの後を追い掛けようとして不意に脚を止めた。

「そういえば、貴様には宝玉の借りがあったな?」

「?」

閻魔刀を鞘からすらりと引き抜く。

身構える小さな妖精を他所にバージルは、左手の親指を閻魔刀の刃の上に走らせた。

親指の皮があっさりと裂け、血の雫が盛り上がる。

再び悪魔使いの少年のすぐ傍へと屈んだ銀髪の青年は、血塗れになった左掌を目の前に突き出した。

「舐めろ・・・血を媒介にしても魔力は補給出来るんだろ?」

明かな嘲りを含んだバージルの言葉。

これは闇を司どりし暗黒の頂で受けた屈辱への一種の意趣返しだ。

高潔なバージルの心をこの悪魔使いの少年に蹂躙された。

それに対する嫌がらせであった。

「どうした?このままだと本当に死ぬぞ?」

犬の様に舌を出して、自分の血を舐める人修羅の姿が見たい。

自分自身にこんなサディスティックな感情があること自体に驚きだ。

だが、己よりも遥かに強いライドウが、恥辱に震え、羞恥に身悶える様を想像するだけで、嗜虐心が痛い程刺激される。

「・・・・・そういう所・・・母親のエヴァに似たんだな・・・。」

「何・・・?」

人修羅の予想外な言葉にバージルが訝し気な表情になる。

「お前の母親は、敬虔なカトリック信者だった・・・・彼女は身籠った子供は神の子だと思い込んだ・・・しかし、生まれて来たのは特別な能力(ちから)を持たない極々普通の子供だった・・・。」

蒼いロングコートの青年を見つめるガラス玉の様な感情の全くない瞳。

小さな妖精がどうして良いのか分からず、オロオロと事の成り行きを見守っている。

「彼女には誰も頼れる人間が居なかった・・・母親ってのは、必ず誰かの援助を受けて初めて母性本能が働くもんだ・・・誰からも助けて貰えないという絶望が・・・生まれたのが普通の人間の子供であったという失望が・・・・彼女をお前達兄弟への虐待へと走らせた。」

「やめろ・・・。」

嫌だ・・・思い出したくない。

美しい金色の髪を振り乱し、鬼の形相で自分達兄弟を殴る母親。

嫌だ・・・それ以上自分の心を暴かないでくれ。

「・・・・お前が本当に求めるものは何だ?・・・俺を辱めて優越感にでも浸りたいのか・・・それとも親父の・・・スパーダの力を受け継げば母親が愛してくれるとでも?」

「言うなぁ!!」

鋭い閻魔刀の切っ先が大理石の柱を穿つ。

バージルの荒い呼吸が周囲に木霊した。

「悪かったよ・・・・お前達兄弟がどんな辛い目に会って来たなんて俺は知らない・・・お前達の母親の苦悩を俺は知らない・・・・。」

少し言い過ぎてしまった。

バージルの切っ先を逸らせたのは、彼の心に残るほんの一握りの理性だ。

取るに足らない自分の命など、何処で失おうと一向に構わないが、今は、バージルの心にまだ人間としての感情が残っている事に感謝したい。

「・・・・!!」

いきなり青いロングコートの青年に髪の毛を掴まれ、無理矢理上を向かされる。

見開く悪魔使いの目に血の滴る左掌に口を付ける銀髪の青年の姿が映った。

塞がれる唇。

唾液と共に血が口内に流れ込んで来る。

「ば、バージル止せ!!」

口移しで血を呑ませようとしているのだ。

嫌がって首を振るが、いかせん悪魔の腕力には敵わない。

再び自分の血を含んだバージルが無理矢理ライドウの唇を塞ぐ。

「・・・・・っ!!」

舌を引きずり出され、鋭い犬歯で噛みつかれる。

切れた舌から流れ出す己の血。

それは口腔内でバージルの血と交じり合い、半ば強制的に嚥下させられる。

「これで、宝玉の借りは帳消しだ。」

確実に呑み込んだのを確認すると、バージルはライドウの身体を柱に叩き付ける。

咳き込み、ずるずると床に座り込むライドウ。

それをブルブルと震えながらマベルが傍らで見ている。

「だが、母―エヴァに対する侮辱は許さん・・・シドからスパーダの力を取り戻したら、必ず殺してやる。」

憎悪と殺意で濡れたアイスブルーの瞳。

立ち上がり、踵を返すと、柱にもたれて俯いているライドウの事等振り返りもせず、次元の裂け目へと姿を消した。

 




どっかの漫画にあったんですけど、自分の血を受けキャラに舐めさせるってエロいですよねぇ。
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