【改定につき更新停止 】 ギレンの野望(笑)   作:議連・座備

16 / 44
16話 UC0072年2月

サイド3 ギレン邸

 

やあ…諸君。新年あけましておめでとう。ギレン・ザビである。

え?一年がたつのが早いって?良いんだよ。そうしないといつまでたっても一年戦争にたどり着けないからな。

 

前回ジオンの絆が本格稼働してからはア・バオア・クーがアステロイドベルトから地球に向けて出発した位で比較的平穏な時間が流れていた。

ジオンの絆も順調にプレイヤー数を増やしており、もう少ししたらランキング上位の人材を親衛隊にスカウトしようとかと考えている。…ていうかこのランキング1位のハンス・ウルリッヒ・ルーデルとか言うやつガンダムにいたっけ?

 

さて今日はYMS-03 ヴァッフで得られたデータをもとに開発していたYMS-04 ザクが完成したと聞き、性能確認の為にジオ・マッド社を訪れていた。

 

「あれがザクか?ミノフスキー博士?」

 

「はい。ギレン閣下。YMS-04 ザクはヴァッフに比べて機動性や運動性の面で一部劣っている部分があるものの、生産性や整備性、運用性といった戦場で必要とされる要素を高い水準で備えております。また、閣下から要望のあった脱出装置についても、脱出装置を兼ねた球形コクピットブロックを採用する事で実現しており高い生存性の獲得にも成功しています。」

 

「ふむ。それ以外にも私の出した要望を叶えてくれているようだな。」

 

見上げた機体には本来の機体には機体内に収められていた動力パイプがあちこち姿を覗かせている。

 

「はい。閣下が言われていた通り動力パイプを無理に機体内に詰め込むと廃熱問題により稼働時間に影響が出る事がわかりました。ですので、必要に応じて機体の外に出すようにして再設計致しました。また、ご要望の通り背部のランドセルに火器類の保持と使用も可能なサブアームを装備する事で利便性の向上にも成功しています。」

 

「これならば基地の警備や補給作業に使うには十分な性能だろう。至急量産に向けたテストに入れ。」

「承りました。」

 

ただ俺が組み込みたかったとあるシステムに対応できておらずジェネレーターの出力不足といった問題もあるので満足した出来ばえとは言えない部分もあるが数を揃えるには少しでも早く量産に入った方が良いからな。

 

「今後はこのザクをベースに改良を施し、一般兵向けの一つの機種で様々な局面に対応させる事が出来る汎用機と、エースパイロット向けのピーキーな性能ながら圧倒的な機動力をもつ宇宙専用機の二種類を開発せよ。」

 

「このザクではまだ閣下のご期待に添えませんか?」

 

「そんな事はない。それならそもそも正式に量産を命じたりなどせん。だが強大な連邦軍と事を構える可能性を考えるならばより高い性能を求めるのは当然の事だろう?それにザクにはまだMS用のOSを搭載できていないしな。」

 

「それは…そうかも知れませんが…。」

 

「汎用機については旧ジオニック社のメンバーに、高機動機について旧ツィマッドのメンバーにそれぞれ開発させるのが良いかもしれんな。そう言えば新しい戦闘車両の開発についてはどうなっている?」

 

「…はい。ご案内します。」

 

そう言うミノフスキー博士の後ろについていくと目の前に一つの車両が姿を現した。

 

「こちらがMBT-01 マゼラタンクになります。」

 

前回アナハイムとの裏取引で入手した61式戦車の設計図をベースに開発されのがMBT-01 マゼラタンクである。

 

「ベースとなった61式戦車との大きな違いとして155ミリ滑腔砲を1門にする代わりに高射機関砲を砲塔の左右に一門ずつ搭載しています。」

 

「ウム。例の件についてはどうなっている?」

 

「はい。外観は61式戦車と大分違いますが中の部品は80%以上61式戦車と共通となっております。」

 

よし。これで破壊した連邦の61式戦車から部品取りする事で現地で部品調達が可能となり補給線に優しい兵器になる。

 

「この車体についてはこれ以上性能向上を図る必要はない。次は、セイバーフィッシュの設計をベースにした汎用戦闘機を開発せよ。」

 

「…はい。そう言えばMS用のOSは我々の方で開発を進めてよろしかったですか?」

 

「いや、それについては私の方で手をうっておく。なので博士は機体の開発に集中してくれ。」

「は…。」

 

そういうと私はメイ嬢にOS開発を頼むためその場を立ち去るのであった…。

 

一一一一一一一一一一一一

 

side

メイ・カーウィン

 

「えーっ。今度はMS用OSを開発して欲しいーっ!?」

 

「ウム。メイに作って貰ったモビルスーツ操縦シミュレーターは素晴らしい出来ばえだったのでOSについても是非とも頼みたくてな。」

 

プログラマーとして自分の仕事を誉められるのは嬉しかったけど操縦シミュレーターを作る苦労を思い出すと気軽には引き受けられない。

 

「こないだやっと操縦シミュレーター作るのが終わったばかりだよ?ちょっとは休ませてよー。」

 

「それは…そうなんだが…。」

 

思わず私が抗議するとギレンさんは困った顔で眉をひそめてしまう。

あ、眉はなかった。

 

「よし。取引しようメイ。」

 

「取引?」

 

「そうだ。MS用OSがある程度形になったらOSのテストもかねて地球に連れていってやろう。」

 

「!?やる!」

 

思わず引き受けてしまう。それくらい私達スペースコロニーの住人にとって地球に行くことは憧れのひとつなのだ。

まあ操縦シミュレーターのデータを使えば一から作るよりは簡単に作る事ができる…かな?。

 

まだ見ぬ地球への期待に胸を高鳴らせつつ、OSの開発作業にとりかかるのでした…。




難産でした…。

次期主力モビルスーツとして採用するなら次の機体のうちどれ?※このアンケートで選ばれた機体が本作の次期主力機になるかはわかりません。

  • やっぱり安定のゲルググ
  • みんな大好きギャン
  • ゲルググもギャンもいらぬ。ドムこそ至高
  • 次期主力機?もうジムでいんじゃない?
  • いっそのこと他の作品から持ってきてビルゴ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。