【改定につき更新停止 】 ギレンの野望(笑) 作:議連・座備
サイド3 ギレン邸
やあ…諸君。新年あけましておめでとう。ギレン・ザビである。
毎年繰り返していたこの挨拶もこれが最後と思うと感慨深いものがある。
暁の蜂起以来連邦との関係は悪化の一途をたどっており、このまま進むと来年の今頃には連邦と開戦していてこんな呑気な挨拶はできないだろうからね。
幸いルウムを除いた各サイドでは反連邦の動きがだいぶ活発化してきており、展開次第では味方に引き入れる事も可能な情勢になりつつあった。
さて、恒例の兵器開発である。昨年ギニアスに開発を依頼した核融合プラズマビーム砲については大型で大出力のジェネレーターによるエネルギー供給を必要とするものの高い速射性をもつ「要塞砲 バハムート」と、小型でムサイの下に曳航して運用する使い捨て方式の「艦隊決戦砲 ヨルムンガルド」の二種類が完成し、現在連邦との決戦に備えてヨルムンガルドの量産を進めている。
また、開発の完了した地球侵攻作戦用の機体については小規模ではあるがア・バオア・クーで量産を開始し、その中でも水陸両用機についてはアナハイムの協力を得て秘密裏にキリスィマスィ島に運搬し、そこを拠点に地球侵行作戦に向けたデータ収集をしているところである。
…と言うかモビルフォートレス、ゾックをよく地上に運べたね?
そういえば、この前ゾックを作ったチームがモビルフォートレス、ヒルドルブの企画書を持ってきたが仮に完成した後どうやって地上に運ぶ気なんだろうか?
まあ無能とは程遠い人達なのでちゃんと運搬手段は考えているのだろうけど。
まあ問題はそれよりもビグザムだ!
ギニアスにビグザムの開発を依頼したと思っていたが気がついたらノイエ・ジールになっていた。
まだ試作中だし形が微妙に違う部分も多いのだがこのジオンの国章のような独特の形状は間違いない。
ギニアス曰くジオンのシンボルである閣下に相応しい形にしたという事であった。
因みに宇宙専用機なのかと思っていたらアプサラスの技術を流用した地上用ユニットを下半身に装着する事で飛行する事も可能になるらしい。
ノイエ・アッザムかよおい。
ただ、ジェネレーターの小型化やミノフスキー博士が開発中のサイコミュの小型化に難航しており、後1年で機体が完成するか微妙なところらしい。
…て言うかサイコミュ搭載するの?!
そう思い思わず確認したところ、兵装関連、特にアプサラスⅢ用に開発していたメガ粒子砲を小型化した腹部メガ・カノン砲の拡散モードの照準や多数の兵装の同時使用の為にどうしても必要らしい。
とりあえずサイコミュなんて動かせる自信がないのでサイコミュを搭載するなら複座にして貰うようにお願いしておいた。
乗るときはハマーンかララァに後ろに座って貰う事にしよう。
さて、アクシズが地球に向けて出発し、開戦に向けた準備も後ひとつを残すのみとなった。
詳しい描写をすると一瞬でバレるので控えておくが、Zガンダムからνガンダムまでどれにも出てきて超低コストのわりに効果抜群なアレである。
まあ概念さえ理解してしまえば開発失敗するはずがないのでこの話については省略する事にしよう。
それよりもノイエ・ジールの開発でビーム兵器に関する技術がだいぶ進歩したのでゲルググの開発に向けた基礎研究を進めて貰おうと思う。まあゲルググの完成は一年戦争開始後になるとは思うが。
さてそれでは連邦軍の現状について報告を聞くとするか。
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side
レビル&エルラン
「それでは将軍、ジオン軍についてご報告する前に我が軍の現状について改めてご説明させて頂きます。」
「うむ。聞かせて貰おうか。」
「将軍もご存じの通り現在我が軍はマゼラン級戦艦5隻、サラミス級巡洋艦30隻、コロンブス級空母5隻、レパント級ミサイルフリゲート艦20隻の60隻で1個艦隊を構成しております。」
「70年代軍備増強計画に基づいて編成された宇宙軍の主力だな。」
「はい将軍。70年代初頭のジオン軍が相手であれば1個艦隊で互角に戦える程の戦力を有しており、我々がいるこのルナツーに6個艦隊が、ジャブローに緊急展開用の2個艦隊が駐留しています。」
「その後のジオンの軍備増強を見ると後2個艦隊は欲しかった所なのだがな。」
「無茶を仰らないでください将軍。今でもこれらの艦をコロニー税で建造した事でコロニーの住民から叩かれているのですから。」
「判っている。だが近年のジオンの軍拡を見るとどうしてもな。続けてくれ。」
「また、これらの他にサイド3を除いた各サイド及びグラナダ、フォン・ブラウンに駐留艦隊を配置しており、これらはマゼラン級戦艦2隻、サラミス級巡洋艦10隻、コロンブス級空母3隻、レパント級ミサイルフリゲート艦15隻の合計30隻で半個艦隊を構成しています。
他にもサラミス級とレパント級で構成されたパトロール艦隊が複数ありますが10隻を超える大規模な艦隊は以上になります。」
「レパント級ミサイルフリゲートの割合が随分増えたな?」
「はい将軍。小型艦で運用コストが安い点とジオン軍がセイバードップやザクⅡ等の宇宙機を増強しているのに対抗してこうなりました。」
「セイバードップは以前に報告を受けたがザクは先日からルナツーの拡張工事に使用している作業用宇宙機ではなかったか?」
「その通りです。どうやらジオンの連中は戦力の不足を数で補おうと考えているようでザクを武装させて運用している姿が各地で目撃されています。」
「愚かな…。多少数がいる位で我が軍のLFCSDS(大規模艦隊統制防宙システム)を突破する事など不可能だというのに。」
「全くです。これの他にも急造の大口径砲を量産して砲艦として運用しようとしているとの情報もあります。」
「わからんな。そんなものではろくに回避運動もできず艦砲射撃の的にしかならないだろうに。」
「はい。当所参謀本部もジオン軍の欺瞞工作を疑ったのですが情報部により間違いなく量産されている事が確認されました。現在は砲撃戦の際の補助戦力として運用を考えているのではないかとの分析になっています。」
「そうか…。連中の宇宙艦隊はどうなっている?確かチベとパプワだったか?」
「現在はそれらに加えグワダン級大型戦艦、グワジン級戦艦、ムサイ級軽巡洋艦等が確認されています。」
「グワダン級か…。例のマゼラン級を超える戦艦だな。」
「はい。我が軍でもこれに対抗するためのバーミンガム級の建造予算がやっと議会で承認されました。ただ、相手が一隻しか確認されていないため、マゼラン級を置き換えるのではなく、各艦隊の旗艦をバーミンガム級にする事で決着しました。」
「やむを得んな。ムサイ級は確か郵便船の改造艦だったか?」
「はい。GNCで使用していた宇宙貨客船アルカナクラスを転用して急造しています。現時点で60隻近い数の建造が確認されています。」
「60隻だと?!」
「はい将軍。ですがムサイ級は元が宇宙貨客船でかつザクの母艦も兼ねているため耐久性にかなり疑問が残ります。砲撃戦で我が軍の敵ではないと思われますが…。」
「とは言え数の力は馬鹿にはできんよ。急造といってもメガ粒子砲は搭載しているのだろう?」
「それは…。はい。連装メガ粒子砲を3基搭載しております。」
「それはなかなかの火力だな。まあ同数であれば我が軍のマゼランやサラミスの優位は揺るがないだろうが油断はできんな。」
「おっしゃる通りです。」
「よくわかった。引き続き情報収集に励んでくれ。」
「はっ!そういえば将軍。先日ルナツーゴルフ場がオープンしたのですがよろしければ今度ご一緒しませんか?」
「エルラン!今はそのような事に時間を使っている場合ではない!情勢は決して油断できる状況ではないぞ。」
「申し訳ありませんでした!レビル将軍!」
「頼むぞ。エルラン。」
「はっ!それでは失礼致します。」
次期主力モビルスーツとして採用するなら次の機体のうちどれ?※このアンケートで選ばれた機体が本作の次期主力機になるかはわかりません。
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やっぱり安定のゲルググ
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みんな大好きギャン
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ゲルググもギャンもいらぬ。ドムこそ至高
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次期主力機?もうジムでいんじゃない?
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いっそのこと他の作品から持ってきてビルゴ