【改定につき更新停止 】 ギレンの野望(笑)   作:議連・座備

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長くなりました…。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。プラズマテレビ砲って何だよ…。orz


32話 UC0079年1月 アクシズ戦役

アクシズ戦役

 

一年戦争序盤、宇宙世紀0079年1月15日から16日にかけて連邦・ジオン公国間で行われた宇宙戦である。

 

宇宙世紀0079年1月10日、アクシズを地球軌道に向け移動させるジオン軍に対し、連邦軍はレビル将軍率いる第一連合艦隊をルナツーから発進させた。

第一連合艦隊は、ルナツーに駐留する第一、第二、第三、第五艦隊とジャブローから打ち上げられた第一軌道艦隊の合計5個艦隊と、パトロール艦隊などを統合した艦艇総勢324隻で構成されていた。これは連邦の保有していた戦闘艦艇の約半分の数であり、現在動かせる戦闘艦艇のほぼ全てであった。

 

一方ジオンも連邦の動きを指を咥えてただ見守っていたわけではなかった。戦略諜報軍の働きにより連邦の動きを察知するや否や、制圧したサイドと月などの警備艦隊を除いた全ての戦闘艦99隻をアクシズ宙域に集結させたのである。

324隻対99隻、図らずとも原作と同じ戦力比3対1の戦いが始まろうとしていた…。

 

 

 

やあ…諸君。ギレン・ザビである。

ちょっとモノローグ風に現在の状況をまとめてみた。

 

敵味方合わせて400隻以上の艦艇がにらみ合う光景は壮観であり、特に300隻以上の連邦艦艇が構成する巨大な球形陣はまるでひとつの芸術作品のようですらあった。

 

「しかし連邦軍が球形陣を採るとはな。」

 

伝統的に連邦軍はLFCSDS(大規模艦隊統制防宙システム)による防空が容易な複縦陣に近い陣形をとっていた。

しかし目の前の連邦艦隊は同型艦三隻を一単位として、それぞれが密集して相互に対空砲火の死角を埋めるとともに、その艦隊を組み合わせることで中央部にマゼラン級戦艦とコロンブス級空母、外周部にサラミス級巡洋艦とレパント級フリゲート艦で構成された巨大な球形陣を形成し、LFCSDSに頼らない防空圏を完成させていた。

この陣形では仮に外周部を突破しても直ぐに次の防空網に行く手を阻まれる事になり、モビルスーツによる攻撃を完全に防ぐには至らないものの、その突破力を確実に削ぎ落とすものとなる。

 

「流石はレビル。ティアンム艦隊の敗戦から即座に未知の敵に対して対応してみせるとは。」

 

まあ、小規模の艦隊に分散し、アクシズの全方向から一斉に攻撃されるよりかは幾分マシではあったが。

 

「ギレン閣下。ドズル様とガルマ様から通信が入っております。」

 

「ウム。」

 

ハマーンからの報告に俺が短く応じると、艦橋のスクリーンにドズルとガルマの姿が映し出される。

 

「兄貴!左翼艦隊は配置を完了したぞ!間もなく連邦艦隊がドロスの主砲、「要塞砲 バハムート」の射程に入る!」

 

「ギレン兄さん。右翼艦隊も間もなくヨルムンガンドの射撃準備とビーム攪乱幕の展開が完了します。」

 

ジオン艦隊はアクシズ正面に三つに分かれて展開しており、正面を俺が左右はそれぞれドズルとガルマが率いていた。両翼の艦隊はそれぞれドロス級戦略空母1隻、グワジン級戦艦1隻、ザンジバル級機動巡洋艦7隻、ムサイ級軽巡洋艦10隻、ダミー(ムサイ級)50隻で構成されており、プラズマ砲による砲撃と敵艦隊の牽制を主な任務としていた。

 

え?えらいダミーが多いって?どうせ両翼はミノフスキー粒子とビーム攪乱幕の影響でバハムートとヨルムンガンド以外は攻撃出来ないんだから、いるのがダミーでも別に良いんだよ。ザンジバルは地球侵攻作戦までに損耗されても困るし。

 

「そうか。では作戦通り連邦艦隊が射程に入り次第バハムートとヨルムンガンドによる砲撃を開始しろ。ドズル、ドロスは足が遅い。間違ってもアクシズの前に出したりするなよ?」

 

「判っている!だが兄貴こそ連邦の正面に位置する事になるが大丈夫か?中央部はビーム攪乱幕を展開せずにメガ粒子砲による砲撃戦を挑むんだろう?」

 

「そうです兄上。今からでも遅くありません。グワダンだけでも後方に下がられては?」

 

確かに俺はグワダン級大型戦艦1隻、グワジン級戦艦2隻、ムサイ級軽巡洋艦58隻、ダミー(ムサイ級)20隻の陣容で連邦艦隊の正面に展開していた。

 

バハムートやヨルムンガンドは、連邦艦隊を一方的に攻撃できる優れた兵器であるが弾の単価が高いという大きな問題を抱えていた。旧式となったザクⅠの核融合炉を流用することでコストを大幅に削減してはいるが、それだけで連邦の連合艦隊を相手にするにはとてもではないが数が足りない。そのため中央艦隊は連邦艦隊とメガ粒子砲による砲撃戦を展開する事になっていた。

 

「アステロイドシールド展開!各艦間違っても衝突するなよ!」

 

俺が号令をかけると、アクシズ表面に固定されていた直径100メートルほどの隕石がパプア級に牽引され艦隊の前に次々と運ばれていく。

 

「なに、遮蔽物のない連邦軍と違い此方はわざわざアクシズで牽引してきたアステロイドを盾にしながら戦うのだ。

それにグワダンは、中央部の最後尾に位置してビーム攪乱幕を展開して囮になるだけだ。そうそう危険はないよ。」

 

そんな事を話しているうちに、内蔵されたロケットブースターで細かな位置調整を行った100近い数の隕石の展開が完了する。

これで機動戦ならともかく密集した球形陣相手なら十分な遮蔽効果が期待できるだろう。

 

俺がここにいる理由については兵士の士気を上げるためと…自分の判断で兵を死地に送り込む罪悪感への贖罪だろうか。

こう考えていると自分がギレンになりきれていない事をつくづく実感する。

まあ、俺は俺だ。アイナやメイ、ハマーン、ララァなど俺を認めてくれる人達がいるうちは大丈夫だろう。

 

「閣下!まもなく敵艦隊我が方の射程に入ります!」

 

そんなどうでもよい事を考えているとハマーンから敵艦隊接近の報告が入る。

 

「ウム。では抜かるなよ。ドズル、ガルマ。」

 

「おう!兄貴こそ気をつけてな!」

 

「兄上!ご武運を!」

 

そうするとまもなくドロス、ドロワ両艦から展開された「要塞砲 バハムート」による連邦艦隊への砲撃が開始され、一年戦争において戦いの趨勢を決めた三つの大きな戦いの最初のひとつ、いわゆるファースト・インパクトが始まる。

 

一一一一一一一一一一一一

 

side

ヨハン・イブラヒム・レビル

 

「アクシズ正面に敵艦隊を確認しました!

艦隊正面にグワダン級1、グワジン級2、ムサイ級70前後が隕石に隠れながら展開しています。

またその左右に大型空母1、グワジン級1、重巡クラス7、ムサイ級60と例のプラズマ砲がそれぞれ展開しつつあります。」

 

「ムサイだけで200隻近いだと!?」

 

情報部の報告ではジオン艦隊は100隻前後と見られていたため、そのあまりの数の差に報告してきた次席幕僚のワッケイン准将に思わず聞き返す。

 

「はい。将軍。私も再度確認しましたが目視でそれだけの数が確認されています。」

 

「信じられん。我々の二十分の一の国力しかないジオンが僅かな期間であれだけの艦艇を建造できるとは…。」

 

「はい。また、各地に偵察に出た艦から、ここの他にも月や各サイドでジオン艦隊が確認されており前面の艦隊が全てではないようです。」

 

「あれが全てではないだと!?」

 

驚きのあまり思わず声をあげるものの、流石に怪しさを感じ後で諜報部に再度調査させる事を心に決める。

 

「まあいい。今は前面の敵に集中するのみだ。例の件はどうなっている?」

 

「はい。レパント級のミサイルは全て近接防空用の拡散弾頭に変更しました。また、本艦や中央部の戦艦には例のA弾頭を搭載しております。」

 

「そうか…。ジオンが使っていない現状で我々から使う事は何とか避けたいところだがな…。」

 

「ジャブローからは阻止限界点までの到達時間を考慮し、16日00:00を越えた時点でA弾頭を無制限使用して何としてもアクシズを止めるようにとの厳命が出ています。」

 

「後4時間で方をつけろとは連中はあいかわらず無茶を言う。」

 

「しかしジャブローも自分の頭の上にアクシズが落ちてこようとしているのです。多少の無茶はやむを得ないと思いますが。」

 

「確かにな。今頃はジャブローから避難する高官の山でてんてこ舞いだろう。」

 

「そうですな。それではその避難が無駄になるようせいぜい頑張るとしましょう。」

 

「ウム。全艦回避運動をとりつつ前進せよ。目標正面ジオン艦隊!」

 

球形陣をとりながら連邦艦隊がアクシズに向け移動を開始する。

 

「ジオンのプラズマ砲の配置は?」

 

「両翼の空母の付近に大型砲が3門、巡洋艦の付近に小型砲が12門ほど確認できます……!!敵大型砲発砲!」

 

艦隊中央部を狙った6発の砲撃は回避運動の効果か4発は虚空に消えたものの、残りの2発はそれぞれサラミスとマゼランに直撃し宇宙の藻屑と変えた。

 

「く…。敵の砲撃は威力と射程こそかなりのものだが連射がきかず数も少ない。各艦恐れずに落ち着いて行動せよ!」

 

私がそう言うと艦隊は粛々と前進を続ける。時折両翼からプラズマ砲による砲撃があるものの散発的なものであり、そこまでの脅威ではなかった。

 

「どうやら敵は両翼を温存し中央部の艦隊で砲撃戦を挑んでくるつもりのようですな。」

 

「ウム。わざわざ隕石を盾にする位だ。間違いないだろう。しかし近づきすぎると両翼が急速に前進し包囲される可能性もある。気をつけねば。」

 

「将軍!まもなくメガ粒子砲の有効射程に入ります!」

 

「よし!目標、敵艦隊旗艦グワダン!全砲門射撃用意!撃てー!」

 

虚空を無数のメガ粒子が光の帯をひきながらその先に鎮座する赤い巨艦を目指し宇宙を切り裂いていく。馴れない目視による手動照準のため上手く狙いがつけられず周囲の隕石やムサイに当たったものも多いが、それでも三百隻近い艦から放たれたメガ粒子砲は高い密度で赤い巨艦へと降り注ぐ…かに見えた。

 

が、グワダンの周囲まで近づくとまるでそれ以上近づく事を許されていないかのように消えていく。すると今度はお返しとばかりに隕石の陰から顔を出した敵艦の放つメガ粒子砲により味方の艦が次々と火球へと姿を変えた。

 

「駄目です!例の対メガ粒子砲防御幕が展開されています!」

 

「いや、どうやら旗艦の周囲だけ展開されており他の艦の周りには展開されていないようだ。暫く砲撃戦に徹して敵の数を減らす。敵艦が頭を出した瞬間を狙え!」

 

その後敵艦隊との砲撃戦は三時間近くに渡って続き、50隻を超える味方艦の犠牲と引き換えに二十隻近いムサイを大破させた。その間何度か敵陣に突入を試みたものの、その都度突入艦隊が両翼のプラズマ砲と敵艦隊の集中砲火を浴び敵陣への突入は果たせないでいた。

 

「閣下!まもなく例の時刻となります。」

 

「く…。ああも徹底的に遮蔽物に隠れながら砲撃されてはな。このまま砲撃戦で決めるのはやはり無理か…。」

 

「無念ではありますが地球にアクシズを落とす訳には参りません。どうかご決断を。」

 

「…。判っている。直衛艦隊全艦核ミサイル発射用意!…。ああ、無駄だと思うが降伏勧告を出しておけ。」

 

「はい…。ジオン側からの応答なし。」

 

「…撃て。」

 

空を切り裂き無数のミサイルが発射される。その中の何十数発かは核弾頭を搭載しており、例え無誘導であってもその広大な効力圏により盾にする隕石ごと敵艦を消し飛ばすだろう。

 

「?…!!ジオン艦隊が盾にしているアステロイドが急速に接近!ミサイル群と衝突します!」

 

「なんだと?く…。」

 

目の前で無数の巨大な火球が無数に誕生しあらゆるセンサーが一時的にブラックアウトする。

そしてその火球が収まった時に見えたものは予想だにしない光景であった。

 

「敵艦が撤退を開始したというのか…?」

 

アクシズの前面に展開していたジオン艦隊は上下に別れ、次々とアクシズの前から離脱しようとしていた。

 

「どういう事だ?一体何を考えている?」

 

「閣下!アクシズが…。」

 

「何!?」

 

見ればいつの間にかアクシズが核パルスエンジンを点火しジオン艦隊のいた宙域を越えて我々に向かって近づきつつあった。

 

「全艦散開!急げ!」

 

「閣下!核でアクシズを破壊した方が良いのでは!?」

 

「馬鹿者!多少破壊した位であれだけの質量が止まるはずないだろう!?早く艦隊を散開させろ!」

 

「は、はい!了解しました!」

 

激しく艦が揺れ、艦が上方に向け全力で移動を開始する。

 

あちこちで混乱した味方の艦同士の衝突が次々と発生するものの、それに構う余裕などあるハズもない。

また、先にアクシズの進路からの退避を完了させたジオン艦隊からメガ粒子砲の雨が降り注ぎ味方艦隊の混乱が更に拡大していった。

 

「将軍!ジオンの砲撃です!」

 

「構うな!今はアクシズの前から離脱する事にのみ集中しろ!」

 

その後ジオン艦隊の妨害はあったものの、退避に全力を尽くしたため多くの連邦艦艇がアクシズの進路から離脱する事に成功していた。

 

「…。損害は?」

 

「…。正確な被害は不明ですが50隻以上がアクシズに衝突した模様です…。特に中央部にいて足の遅いマゼランとコロンブスが多く喰われました…。」

 

「そうか…。一時後退して艦隊を再編する。発光信号を…」

 

「!?将軍!アクシズの内部から敵モビルスーツが?!」

 

「しまった!これが狙いか!」

 

今だに艦隊の至近距離にあるアクシズ後部のハッチが開き、内部から次々とモビルスーツが出撃してくる。これに対して味方艦隊はアクシズを回避するため散り散りとなっており組織的な防戦を行えない状況となっていた。

 

更に出撃してきたモビルスーツ隊の多くは280㎜バズーカに核弾頭を装填しており、これで攻撃されてはいかに堅固な装甲を誇る戦艦とはいえひとたまりもなく次々と沈んでいった。

 

「モビルスーツが核弾頭を使っているだと?!くっ…。ここまでだ。全艦に撤退信号を送れ。残存するコロンブスは全てのセイバーフイッシュを発艦、少しの時間で良い。モビルスーツの進攻を食い止めてくれ。」

 

そんな命令を出している間にも敵は我が軍を蹂躙しつつあり、モニターには黒い三機の高機動型モビルスーツが見事な連携によりマゼランを撃沈する光景が映っていた。

 

「敵機接近!護衛艦隊が迎撃に向かいます!」

 

モニターが切り替わり一機の赤い高機動型モビルスーツが映し出されていた。

 

「一機で艦隊に仕掛けてくるだと? 正気か?」

 

いくら連邦艦隊が混乱しているとはいえ司令部直属の護衛艦隊は精鋭揃いで今だに健在である。

ところが赤い機体はそんな事を気にする素振りも見せずにマゼラン級1隻とそれに随伴するサラミス4隻に突っ込んでくる。

 

「…っ!なんだと!?」

 

赤い機体は正面から突撃したかと思えば、急旋回、急上昇、急降下を繰り返して艦隊の混乱を誘い、防空網に乱れが出るや最も左側にいたサラミスの砲塔部などに6発もの対艦ライフルを叩きこむ。

そしてサラミスが爆散する前に機体を加速させると隣のサラミスへと一気に接近する。

この機動でもう一隻のサラミスのミサイル発射管の辺りに着艦したかと思えば足元に向け対艦ライフルを連射する。すると弾薬庫に直撃したサラミスが轟沈し、その爆風を利用して一気に加速し弾幕を張るマゼランに接近、軌道が交差した瞬間ブリッジとエンジンにシュツルム・ファウストを撃ち込みあっという間にマゼランを戦闘不能に追い込む。

そのままマゼランの上を通りすぎた赤い機体は、今度はマゼランの反対側にいたサラミスの艦橋上部に着艦し艦橋を真上からから撃ちぬく。

ただの一発で航行不能になったサラミスの甲板を人間がジャンプする要領で甲板を蹴り初速をつけると最後に残ったサラミスに接近、正面から射撃を集中し撃沈した。

この間わずかに5分。

たった一機のモビルスーツに一分間に一隻の戦闘艦が撃沈された事になる。

 

「あ、あり得ない……。あれでは…ま、まるで…赤い…彗星……。」

 

同じ光景を見ていた旗艦アナンケの艦長であるパオロ中佐が思わず呟く。

この会戦後、赤い彗星と呼ばれる事になるシャア・アズナブルの働きであった。

この働きにより、連邦艦隊は完全に浮き足立ち潰走を始めた。

 

だが、そんな状況下でもバーミンガム級戦艦のアナンケの守りは強固であった。

侵入してきたザク1個中隊9機を撃墜した上、射線上に入ったムサイ2隻を中破に追いこみ、攻撃を試みた4機のヅダに突入を断念させた。

ワイアット中将が提唱した世界最強の宇宙戦艦バーミンガム級戦艦の真価を発揮していた。

 

だがそんな奮戦もしょせん蟷螂の斧でしかなかった。或いは線香花火が見せる最後の輝きとでも言うべきだろうか。

バーミンガム級の戦闘力を警戒したジオン軍は戦術を変更し、周囲の艦隊を次々と排除していく。

 

「この辺りの残存艦はついに本艦のみか…。」

 

レビルが独語した頃、アナンケに三機のヅダが接近する。

カラーリングは黒。開発初期からモビルスーツに乗っており、あらゆる戦いで戦果を上げ続けているエース・オブ・エースで構成される小隊である。

 

「先程マゼランを苦もなく沈めた連中だ!何としても近づけるな!」

 

アナンケからの必死の対空砲火も空しく、見事な連携攻撃によりバーミンガム級の弱点である後方下部から攻撃してくる。しかも一過性では無く、直ぐに反転して艦橋が、主砲が、副砲が、ミサイル発射管が、対空砲が、エンジンが次々と撃ちぬかれた。

艦が断末魔の悲鳴を上げるのは時間の問題だろう。

 

「レビル将軍!本艦はもうもちません!退艦を!」

 

ワッケインに促され連絡挺に移乗し、アナンケから連絡挺が離脱した直後、連邦軍の誇った最新鋭のバーミンガム級戦艦「アナンケ」は轟沈した。

そしてそれは総旗艦の沈没と指揮系統の完全なる消滅を意味していた…。

次期主力モビルスーツとして採用するなら次の機体のうちどれ?※このアンケートで選ばれた機体が本作の次期主力機になるかはわかりません。

  • やっぱり安定のゲルググ
  • みんな大好きギャン
  • ゲルググもギャンもいらぬ。ドムこそ至高
  • 次期主力機?もうジムでいんじゃない?
  • いっそのこと他の作品から持ってきてビルゴ

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