ギレンの野望(笑)   作:itou01

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37話 UC0079年4月 V作戦

オデッサ基地

 

開戦から僅か3ヶ月で地上の約三割はジオン軍の支配下となっていた。ジオン軍の地球降下作戦の勢いは凄まじく、モビルスーツを持たない連邦にジオンの侵攻を止める手立てはなかった。

 

一方ジオン軍も急速な占領地域の拡大に対応するためニューヤーク攻略完了を機に進軍を一時停止し、また、連邦も度重なる敗戦で疲弊した部隊の建て直しに力を注いでおり思うように動けず、両軍とも大規模な動きが無いまま時が流れていた。

 

やあ…諸君。ギレン・ザビである。

 

諸君が誰かとお楽しみ中のところに

 

「ギレン閣下!ドズル様とガルマ様から緊急の通信が入っています!」

 

こんな通信が入ったら君達はどう思うだろうか?

 

てっきり私は、ソロモンかキャリフォルニアが連邦軍にでも急襲されたのかと思い、慌てて通信に出てみればそこで聞いたのは予想だにしない内容であった。

 

「聞いてくれ兄貴!」

「聞いてください。ギレン兄さん!」

 

「二人して急に連絡してくるとは何事だ?連邦の二点同時襲撃か!?」

 

「いや、そういった事じゃない。兄貴にモビルスーツ用OSのデータを貰ったので自分専用機を作ろうと思いガルマと話していたのだが、俺の作ろうとしている機体について猛反対されてな。」

 

「当たり前です!聞いてくださいよギレン兄さん。ドズル兄さんは自分の専用機を格闘戦専用機にするとか言っているんですよ?!指揮官が危険な格闘戦を積極的にしてどうするんですか!」

 

「ガルマよ。お前の言いたい事はわかるが戦場に危険ではない場所などない。であるならば俺が先陣を切って突入して味方の士気を上げた方が良いではないか!」

 

「戦場が危険なのはわかっています!ですが我々ザビ家の者が同じ戦場にいるだけで十分士気高揚は望めます。であるならば多少なりとも安全な後方から支援に徹するべきです!」

 

「とまあこんな感じで二人で話していては全く話が進まなくてな。それでモビルスーツ開発の第一人者である兄貴に決めて貰おうと思い連絡した訳だ。」

 

「……。緊急の連絡だというから何事かと思えば…。あと別に私はモビルスーツ開発の第一人者という訳ではないのだが…まあ用件はわかった。専用機くらい好きに作れば良いだろう。ではな。」

 

「ま、待ってくれ兄貴。何をそんなに怒っているんだ?」

 

「時差があるので気がつかないかもしれないが此方は深夜だ。そこを緊急連絡という事だったので慌てて出てみればこれだ。私の気持ちがわかるか?」

 

「そ、それは申し訳ありません兄上…。」

 

「サイド3とは違い地球は広い。その事を忘れるなよ。ガルマ。」

 

「はい!肝に命じます。」

 

「ふん。ならばよい。要は格闘戦専用機と射撃専用機のどちらが優れているかという話だろう。ジオ・マッド社がゲルググを開発するためのテスト機として開発したギャンという試作機が丁度二機ある。一機づつくれてやるから好きに改良するがいい。そして改良した機体同士で戦わせ勝った方の意見を採用すればよかろう。」

 

「なるほど!勝者が正しいという事だな!」

 

「何か少し違う気もしますが良いでしょう。私の実力をご覧にいれて見せましょう。」

 

全く人がこれからお楽しみだったというのに…。まあ良い。丁度次期主力機開発の為に格闘戦専用機と射撃専用機のデータが欲しかったところだ。せいぜい利用させて貰おう。

 

一一一一一一一一一一一一

 

side

とある政府高官と連邦軍大将

 

「将軍どうなっているのだ!君が地の利がある地上でならジオンに勝てると言うからルウムで惨敗した君を連邦軍の総司令官にまで抜擢したのだ。それにもかかわらず地上でもジオンに押されてばかりではないか!」

 

「前にもお話しした通り我が軍の劣勢はジオンのモビルスーツの威力によるものです。対MS用重誘導弾の投入や61式戦車による伏撃により一定の戦果は上がってきておりますが、ジオンに勝利するには我々も相手と同じ土俵に立つ必要があります。」

 

「なんだね?その資料は?」

 

「ジオンのモビルスーツに対抗する為の唯一の手段、我々がV作戦と呼んでいる新型モビルスーツの開発計画です。」

 

「モビルスーツのあるなしが大局に影響すると?今の我々の苦戦はジオンの奇襲戦法によるものではないのかね?現にオーストラリアでの戦い以外は、全て敵の奇襲が最大の敗因となっているではないか。一からモビルスーツを作るより、現行の兵器の性能を向上させるなどして対抗した方が良いのではないかね?」

 

「戦場を地上に限定出来るのであれば、それで対応する事も可能でしょう。しかし宇宙空間でのモビルスーツの優位は圧倒的で、多少既存の兵器を改良した程度で埋まるものではありません。」

 

「…。それほどのものかね?」

 

「ミノフスキー粒子散布下の戦闘で、厚い装甲と高い機動性をもつザクに勝つにはセイバーフィッシュが5機は必要となります。」

 

「それほど性能に差があるのならば確かにモビルスーツを開発する必要があるかもしれんな…。だがそう簡単に開発出来るものなのか?」

 

「既にアクシズ戦役で鹵獲したザクの研究を開始しており、基本構造については既に解析が完了しております。またジオンは各サイドやオデッサ、オーストラリア等でザクの量産を開始しており、現在そこに情報部の人間を潜入させ製造方法についての情報収集も行わせております。」

 

「おお、それならば直ぐにザクの量産が開始できるではないか!」

 

「いえ、ただ同じザクを量産するだけではパイロットの技量が違うため我々に勝機はありません。無論コピーした機体の製造も始めますが、当面は我が軍に合わせた機体の開発に努める予定です。

最初は次期主力戦車として開発中だったRTX-44をベースに、ザクから得られた技術を反映した機体を開発する予定です。ただ…。」

 

「何か問題があるのかね?」

 

「鹵獲したザクを解析してわかったのですが、機体を動かすOSデータがブラックボックス化されておりデータを取り出せない構造になっていました。このままでは機体は量産できても動かすOSがないという事態に陥ります。」

 

「それでは機体を製造しても意味がないではないか!」

 

「はい。ですので現在ジオンの内通者にOSのデータを入手できないか交渉中です。向こうでも大変貴重なものらしく、幾つかの条件を飲めるのならば渡しても良いとの返答が来ました。」

 

「その条件とは?」

 

「技術情報や鉱物資源の提供といったものもありますが、最も大きいのは連邦軍が戦争に勝利した場合における一部のジオン高官の助命です。」

 

「ジオンの高官とはザビ家の人間か?」

 

「はい。ただ、全員という訳ではなくザビ家の中の一名のみです。」

 

「フム。まあ一人ぐらいなら見逃してもよかろう。戦後のジオンを纏めさせる人間も必要だしな。」

 

「では至急内通者と連絡をとってデータの入手に努めます。コピーできないように強力なプロテクトがかかっているそうですが、我が軍の技術部であれば一月もあればプロテクトの解除も可能でしょう。また、ジオンよりOSが手に入らなかった場合に備えて、学習型コンピュータを用いたOS開発も並行して行っております。ご安心ください。」

 

「うむ。わかった。V作戦が通るよう私からも根回しをしておこう。だが将軍、これが最後のチャンスだと思いたまえ。この計画に失敗するようであれば君には責任をとってもらう事になる。」

 

「…承知しております。ではビンソン計画の方と合わせてV作戦の根回しもよろしくお願い致します。」




アンケート結果
■質問文※200文字以内
ルーデル閣下はニュータイプだと思いますか?

■回答※20字以内。2件以上入力必須
(344) ニュータイプっぽくないがニュータイプ
(927) とてもそうは見えないが一応オールドタイプ
(523) 神
(500) なろうの世界から来た転生者

投票結果を加味して、本作ではルーデル閣下はオールドタイプとさせて頂きます。

というかネタのつもりで入れた神と転生者がニュータイプを上回るとはw

これに魔王が入っていたらどうなっていたんでしょうかね…。

次期主力モビルスーツとして採用するなら次の機体のうちどれ?※このアンケートで選ばれた機体が本作の次期主力機になるかはわかりません。

  • やっぱり安定のゲルググ
  • みんな大好きギャン
  • ゲルググもギャンもいらぬ。ドムこそ至高
  • 次期主力機?もうジムでいんじゃない?
  • いっそのこと他の作品から持ってきてビルゴ

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