【改定につき更新停止 】 ギレンの野望(笑) 作:議連・座備
【改定につき更新停止】
この無沙汰しております。時間に余裕が出てきたので作品を再開するに当たり全体を見直していたところ、回収し忘れた伏線や追加したい要素などが多く見つかったため、此方の更新を停止して、新・ギレンの野望(笑)として新たに投稿させて頂きます。
大筋は変わりませんが、新たな要素や挿し絵を用いてより楽しんで頂ける作品になるよう頑張りますので引き続き応援して頂けたら嬉しいです。
以下更新するために入力した 新・ギレンの野望 第1話
一一一一一一一一一一一一
人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、半世紀。地球の周りに浮かぶ巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対し独立戦争を挑む。
一年あまり続いたこの戦いで、ジオンは総人口の半分を死に至らしめ、人々は自らの行為に恐怖した。
ジオンの新兵器モビルスーツの威力によりジオン優勢で始まった戦争は、戦場が地上へと広がるにつれ次第に膠着へと変化していく。
そして、連邦軍のモビルスーツ開発成功により戦況はジオン劣勢となり、ザビ家の滅亡により終戦の日を迎える事になる……ハズであった。
一一一一一一一一一一一一
ジオン共和国中央病院VIPルーム
「ここ……何処?」
気がついたら見慣れない部屋のベッドで横になっていた俺は、体を起こしながら思わずそんな言葉を口にした。
包帯のようなものが巻かれた体や、自分に繋がる見慣れない検査機器らしきものからして病院だとは思うのだが、中世の貴族の屋敷を思わせる高級そうな調度品を見る限りとても普通の病室だとは思えない。
ただのありふれたガンオタでしかない俺をこんなトレーズ様が似合いそうな病室に入れられても、利用料金とか払えないんだが……。
ぼーっとする頭をフル回転させて何があったか思い出してみるものの、徹夜でONE YEAR WARをプレイした後に、対戦相手に誘われて戦場の絆をやるため電車に乗ったところから先の記憶がみつからなかった。
思い出す限りこんな大怪我をするような事をした覚えはないんだが……。いや…まてよ。そう言えば電車の中で何かが爆発したような気もする……。
「あいててて……。ん?」
いまだにぼーっとする頭をすっきりさせるため、体の痛みに耐えながら部屋の中を見回していると、クローゼットの脇にある大きな鏡が目に入った。
豪華な装飾が施されている以外は特に特徴のない鏡だったが、鏡に映った人影が気になりよく見てみると、そこには見慣れない人物がベッドの上から此方を見る姿が映っていた。
「……え?」
そう。ジオン公国の総帥にして、人類史上最大の虐殺者となるギレン・ザビの顔が。
「ま、まさか……。まさか俺がギレンになったとでもいうのか?!」
ギレンの野望などのガンダム系ストラテジーが大好きな自分にとって、ギレン・ザビはガンダムの世界の中でも一、二を争う程好きなキャラである。
行き過ぎた選民思想はどうかと思うが、IQ240を誇る優れた頭脳、ジオン・ズム・ダイクンに引けをとらない絶大なカリスマ、モビルスーツと言う未知の新兵器を軍の主力として導入する決断力など優れている部分も数多い。
ギレン・ザビという存在があったからこそ、ジオンは30倍以上の国力を持つ連邦を相手にあそこまで戦えたと言っても過言ではないだろう。
だが、自分がギレンとなって1年戦争を戦えるかと問われれば正直無理だと思う。
原作通りに進めキシリアの裏切りだけ防げば生き残る事自体は可能かも知れないが、その為には各サイドと連邦を相手に開戦してコロニーを地球に落とさなければならないのだ。
強烈な選民思想のあった原作のギレンだからこそできた事であり、平和な日本で育った豆腐メンタルなガンオタである自分に人類の半数を虐殺しろとか到底無理な話である。
どうしてこうなった?
呆然としながら鏡に映った自分の姿を眺めていると、突如頭の中に膨大な量の記憶が流れ込んできた。どうやらその記憶は本来の体の持ち主である「ギレン・ザビ」のもののようであり、それが正しければ今はUC0068年で、ジオン・ズム・ダイクンが死亡した直後のようであった。
あまりの事態に俺が頭を抱えていると、突然ドアが開き嵐のような勢いで大男が入ってきた。
「意識が戻ったのか?!兄貴!!」
顔に傷はないが、あのゴリラのような顔はガンダム好きなら間違えようがない。
「貴様は……ドズルか?」
「そうだ、兄貴!兄貴はダイクンの葬儀に参加している最中に、爆弾テロにあって意識を失っていたんだ!医者は頭部に強い衝撃を受けているため脳に異常があるかもしれないと言っていたが……。大丈夫か?」
どうやら、原作でサスロが死亡した爆弾テロに代わりに巻き込まれたようだ。幸い体は痛むものの、それ以外は異常を感じないので大丈夫だと思うのだが……。
「ウム。体の傷は痛むが思った通りに動くのでおそらく大丈夫だ。それよりも記憶に欠落があり、思い出せない事があるのが問題だな。」
記憶に欠落ができたことにして何かあった時に誤魔化せるようにしておいた。
「そうか……。だが、まあ無事で良かった。今はサスロ兄が、爆弾テロの主犯がラル家の連中に見えるように動いてくれている。だからギレン兄は、ここでゆっくり傷を癒していてくれ!何か必要なものはあるか?」
「そうだな……。体が自由に動かないので、誰か身の回りの世話をしてくれる使用人が欲しいところだ。」
「身の回りの世話をする使用人の手配だな!わかった、任せてくれ!」
本当に欲しいのは安心して話せる相談相手なのだが、誰が信頼できるかわからない現状ではそれを求めるのは難しい。なので代案として身の回りの世話をしてくれる人をお願いしてみた。
というか、相談相手ならギレンの秘書兼愛人として有名なセシリアさんに来てもらえば良くない?
「そういえばセシリアの姿が見えないが、どうかしたのか?」
「……。セシリアは、爆発から兄貴を守って死んだ。医者曰く、兄貴の命があるのはセシリアのお陰だそうだ……。」
【悲報】ギレンの野望のヒロイン?セシリアさん、原作開始前に死亡
アイナ様程ではないものの、ギレンの野望の影響でとても好きなキャラだったので大変残念である。ん?まてよ……。
「そうか……。セシリアには感謝せねばならんな……。そうだドズル。以前、セシリアからサハリン家にアイナという才媛がいると聞いた覚えがある。私の世話を頼めないか聞いてみてくれ。」
セシリアさんがいないならアイナ様に来てもらえば良いのだよ!
「サハリン家の令嬢だな。わかったサスロ兄に相談してみる。ではゆっくり休んでくれ!じゃあな兄貴!」
そう答えると、ドズルは来たときと同様、嵐のように去っていった。
よし!これで上手くいけばアイナ様に看病して貰える。あわよくばそのまま仲良くなって一緒に夜明けのコーヒーとかも不可能ではないかもしれん。
流石IQ240の頭脳は違うぜ。
現実逃避にそんな事を考えながら、目が覚めたら元に戻っているよう願ってベッドに横になるギレン?なのであった……。
一一一一一一一一一一一一
side ドズル・ザビ
「おう。俺だ。サスロ兄。今ギレンの兄貴の見舞いに行ってきたんだが兄貴が意識を取り戻したぞ!
ああ、記憶に一部障害があるようだが意識ははっきりとしていた!だが傷のせいで上手く動けないので、使用人としてサハリン家のアイナという娘を寄越して欲しいと言っていた!
何?名前に間違いないのかだと?サハリン家の娘はまだ14歳?
だが、ギレンの兄貴は間違いなくサハリン家のアイナと言っていたぞ?だから何とかサハリン家から寄越して貰えるように頼んでくれ、サスロ兄!
ああ、それじゃ俺は任務に戻る。じゃあな。」
ふぅ…。 これで兄貴の使用人は大丈夫だな。
俺がトイレに行っている間に兄貴が俺が乗る予定の車に乗ってしまい、代わりに爆弾テロにあった時はどうしようかと思ったが、無事に意識が戻って良かった。
しかし、兄貴が年下好きだったとはな。いつもセシリアといるからてっきり年上好きだと思っていたんだが。
まあ俺も年下好きだから別に悪い事ではないがな!さてそれでは軍務に戻るとするか。
次期主力モビルスーツとして採用するなら次の機体のうちどれ?※このアンケートで選ばれた機体が本作の次期主力機になるかはわかりません。
-
やっぱり安定のゲルググ
-
みんな大好きギャン
-
ゲルググもギャンもいらぬ。ドムこそ至高
-
次期主力機?もうジムでいんじゃない?
-
いっそのこと他の作品から持ってきてビルゴ