HRが終わり、俺は体育館に向かう準備をしていた。
「あ、十六夜くんどこに行くの?」
MZPA(まるで残念なポーズ彩)が訪ねてきた。
「何か失礼なこと考えなかった?」
「いんや、全く。」
ジト目で見てくる。
「それで、どこに行くの?」
「ん、体育館に行ってバスケする。」
「それ、私も行ってもいい?」
「ん、構わないけど、素人からしたらつまらないかもだぜ?」
「ちょっと十六夜くんのプレーを見てみたくて。」
物好きだなぁ。
「それ、私もいいかしら?」
出たな腹黒!
「お前もか? 別にいいが。」
「そう。ちなみに腹黒はやめてくれないかしら?」
こわっ!
なんで分かるのさ?
「おぉ、怖い怖い。言わないで欲しかったら仮面を取りな。そしたら考えとく。」
「あら? なら、取ってもいいのよ?」
「いや、お前はマスクマンのように剥いでも剥いでも新しいマスクが出てきそうだからやめて欲しい。」
「そう。ここまでにして行きましょう。」
腹黒に言われるがままに教室を出た。
体育館には大体5分くらいで着いた。
5分で俺は着替えて体育館に入るが、オールコートで女子バスケ部が練習していた。
「あらら? ハーフコートは頼んで取っておいて貰ってる筈なんだがなぁ。」
「お、十六夜君来たかね。」
監督をしている先生から声を掛けられた。
「済まないね。ちょっと大会が近いから使わせて貰ってるよ。」
「あ、それなら良いですよ。大会が近いなら仕方ないですし。」
俺は納得する。
大会が近いのかぁ。
今日は無理そうだな。
「十六夜くん、練習できそう?」
「無理ぽ。なんか大会近いらしいし、フルコート使ってるしね。仕方ない帰るか。」
「そうなんだ。」
残念そうにする丸山
「ちょっと待ってもらえるかい?」
監督に止められた。
「今から5対5をするから入ってくれないかい?」
なんと嬉しい事だ。
「でも、女子バスケの5対5に入るとか向こうが嫌がりませんかね?」
「そんな事ない。良い刺激になると思う。」
いやいや、そこじゃなくて心を粉砕してしまいそうなんですが。
「いや、それもありますけど、心を粉砕してもいいならやりますが?」
監督はその言葉に目を光らせた。
「ぜひ頼む。大会は二週間後だ。最近のチームは天狗になってるのも多いからさ。」
ここまで言うならいいか。
「分かりました。そしたら10分後にお願いします。」
「助かる! おい、集合だ。」
監督は練習を中断させて部員を集合させた。
監督が話して行くうちにあからさまに嫌悪感丸出しの奴とか出てきている。
ま、俺の名前を知らなかったらそうなるわな。
「さてと、体あっためるか。」
「十六夜くん、今から何するの?」
「ん、アップ。10分後に女子バスケ部と混合で5対5をするから。」
「え? ウチの高校中々強いよ?」
「そう? 俺がいた中学に比べたら大した事ないな。」
「あら、自身が相当あるのね?」
腹黒が茶々入れてくる。
「俺がいた中学は桜花中学なんだなぁ。ちなみに俺スタメンで、一応5番の副キャプテンだったから。」
俺の言葉に腹黒は呆然とする。
「ま、見てなって! わかるから!」
俺はアップを始めた。