バスケットボーラーとガールズバンド   作:ユウ0725

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第4話

「それでは5対5の練習試合を行う! 半クオーターで、チーム内のディフェンスは基本オールコートマンツーとし、交代はなし! 以上質問は?」

 

「はい先生」

 

「なんだ?」

 

女子生徒は俺を一瞥した。

 

「だれか知りませんが、彼がいる時点で不服なのですが。彼はそんなに強い人なのですか?」

 

「試合してみれば分かるとだけ言っておこう。」

 

「そうですか。あなたもいい気ならないで下さい。」

 

おぉ、怖い怖い。

 

「はははっ! 口先だけの雑魚じゃないことを願ってるぜ。」

 

「言わせておけば!」

 

「おっと、別に見えないようにファールしてもいいぜ? 本当に強い奴はそれすら粉砕する。」

 

俺はスイッチを入れる。

 

「っ! 後悔しないでよね。」

 

そういうと、自分のチームに戻っていった。

 

「あのぅ、十六夜さん。」

 

「ん、どした?」

 

「あの人一応キャプテンですよ? 中学は名前も馳せていた人です。」

 

ほぉ?

 

ま、期待しないでおくか。

 

「ちょいちょい、俺のチームちょっと集まって。」

 

俺は4人を集める。

 

「この1クオーターは全部俺にボールを回して貰っていい?」

 

「「「「はい?」」」」

 

「全部決めてやるよ。1クオーターで心粉砕してやる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは試合を始める! 両チーム礼!」

 

【お願いします!】

 

試合が始まる。

 

この高揚感はいいものだ。

 

 

ピーー!

 

 

笛が鳴り、試合が始まった。

 

ジャンプボールは勝てたようだ。

 

「十六夜さん!」

 

ボールが回ってきた。

 

俺はパスを受け取り、片手でそのままゴールへ

 

「そぉぉぉぉい!」

 

気が抜けるような掛け声と共に投げた。

 

周りは唖然としている。

 

「さあ、ディフェンスだよ。マークについて!」

 

俺のチームの女子は分かってないみたいだ。

 

「ふん、あんなシュート入るわけが無いわよ!」

 

だが、その予想は大きく外れる。

 

ボールは気持ちのいいパサッという音を立ててゴールに入った。

 

チームの女子は慌ててディフェンスに付く。

 

「まぐれよ! 切り替えて行くわよ!」

 

女子キャプテンはボールを出そうとする。

 

だが、

 

「はい、読めてるよ。」

 

パスは通らない。

 

俺がカットしたからだ。

 

「はいはい戻って戻って! オフェンスだよ!」

 

俺はわざとハーフラインギリギリまで戻る。

 

「自分からそっちに行くなんて頭おかしいんじゃ無いの?」

 

キャプテンは詰め寄ってくるが、

 

「それも読めてる。」

 

近くの仲間にエルボーパスで通す。

 

「甘い甘い。そんなんじゃ俺は捕まらないぞっ☆」

 

「こいつムカつくわね!」

 

煽りに煽る。

 

「十六夜さん!」

 

「さんきゅ!」

 

俺は来たパスをそのままトスでゴールに投げる。

 

「何度もあるはずないわ!」

 

そのままボールはゴールに入る。

 

「次行くわよ!」

 

キャプテンは声を出す。

 

「速攻!」

 

「はいはい、読めてるんだなそれが。」

 

俺はカットする。

 

「はい、ボッシュート!!」

 

自分のコートのフリースローラインからシュートを打つ。

 

今度は少しだけ真面目に打点の高い角度から。

 

それもスパッと気持ちのいい音を立ててゴールに入る。

 

「このっ! 遠くからのシュートだけじゃなくて、本気で来なさいよ! この卑怯者!」

 

俺の中で火山が噴火した。

 

 

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