バスケットボーラーとガールズバンド   作:ユウ0725

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一気に3話更新です。

ようやく時間が出来たと思ったのに、7月からまた時間がなくなるという事

出来るだけ更新していきます!


第5話

「千聖ちゃん、十六夜くんは大丈夫かな?」

 

「私に聞かれても知らないわよ。」

 

あの時は実況で一杯一杯だったから覚えてないけど、十六夜くんは確か凄い選手だったのは覚えてる。

 

「彼、相当自信があるみたいだったけど、ウチの高校もベスト4に入ってるのよね。」

 

ウチの高校も弱いわけではない。

 

むしろ強い方だと思う。

 

でも、十六夜くんが所属していた中学校は、更に上をいく所だったはず。

 

「十六夜くん、桜花中学って言ってたね。」

 

「そうね。あの名門桜花中学ということは、半端な腕ではないと思うわよ。」

 

 

ピーー!!

 

 

試合が始まった。

 

最初は十六夜くんのチームにボールが渡ったみたい。

 

「十六夜さん!」

 

早速十六夜くんにボールが渡った。

 

そしたら彼は、

 

「そぉぉぉい!」

 

変な掛け声と共にボールをゴールに投げた。

 

「「えぇー?」」

 

十六夜くん何やってるの!?

 

この時の予想は完全に裏切られた。

 

 

パサッ!

 

 

綺麗にゴールに決まったからだ。

 

「「え?」」

 

千聖ちゃんが見せられないような顔をしてる。

 

ワンピースのエネルみたい。

 

「え? 彼、ボールを投げただけよね?」

 

「うん。私もそうにしか見えなかったかな?」

 

疑問形になるほど自然に投げたからだ。

 

そしたら次は、相手が出したボールをカットした。

 

「すごい。計算してるみたい。」

 

「彼は計算してるのよ。」

 

え?

 

あの短時間で、相手の動きを見て?

 

「え、何でわざわざゴールから離れたの?」

 

十六夜くんはハーフラインのギリギリまで下がっていた。

 

「彼、遊んでいるわよ。」

 

「え? ベスト4のチーム相手に?」

 

「彼からしたら物足りないんでしょうね。」

 

え?

 

ベスト4のチームでも物足りないって……。

 

「彼試合が始まる前に桜花中学の副キャプテンって言ってたわよね?」

 

「う、うん。」

 

私は試合に目を向ける。

 

すると、十六夜くんはボールを肘にぶつけてパスを通していた。

 

「え? 今、何が起こったの?」

 

「わざと肘にボールをぶつけてパスを通したのよ。」

 

バスケって、普通はバウンドさせたり、そのままボール投げたりしてパスを出すんじゃないの?

 

「そんなんじゃ俺は捕まらないぞっ☆」

 

あ、煽ってる。

 

「彩ちゃん。これを見て。」

 

千聖ちゃんから携帯を見せられる。

 

そこには、

 

 

『桜花中学のエース十六夜選手、花咲川に進学決定!!』

 

 

と書かれてある新聞の記事だった。

 

細部を読んでみると、

 

『桜花中学不動のエース十六夜御影選手は、西條高校からの特待生を受けずに近くの花咲川学園に入学が決定した。十六夜選手は「俺を見ただけで諦めるチームには居たくないし、プレーもしたくない。」と言っており、この事に関して同じチームメイトの方々は「非常に残念」と言っています。』

 

「彼のプレイ動画もあるわ。」

 

それを開こうとしたら、

 

「このっ! 遠くからシュートだけじゃなくて、本気で来なさいよ! 卑怯者!」

 

相手のプレイヤーが叫んだ途端に、十六夜くんの雰囲気が変わった。

 

私と千聖ちゃんはプレイ動画を見てから試合を見たほうが良かったと思った。

 

だって、十六夜くんのプレーは圧倒的なんて生優しいものじゃなかったから。

 

一方的な蹂躙劇だったから。

 

 




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