バスケットボーラーとガールズバンド   作:ユウ0725

6 / 6
第6話

ほほぅ、こいつ口だけは達者だな。

 

「そうかそうか………そこまで言うなら後悔すんなよ?」

 

俺は指を一本だけ立てる。

 

「「「「「え?」」」」」

 

俺が最初に話しかけて伝えた奴以外がコートの外に出た。

 

「2対5だ。格の違いを見せてやるよ。」

 

遊びはしない。

 

圧倒的な力というものを見せてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ど、どうして……?」

 

こちらのチームは一点も決められずにいた。

 

「さあ、ハリー! ハリー!! ハリー!!!」

 

私はまた決められたボールを呆然と見つめていた。

 

他も一緒みたいだ。

 

「さあ、早く! 一本でも噛み付いて見せろよ!」

 

得点板を見た。

 

 

54対0

 

 

呆然とするしかない。

 

全部一人に良いようにされ、しかもスリーポイントのみで離されている。

 

「こんなのって………。」

 

「やる気を見せてくれよ。卑怯者なんだろ俺は? さあ、卑怯者を倒してくれよ。」

 

言い返す気力すら無い。

 

皆、諦めていて、足も止まっている。

 

1クウォーターでこんなに離されるなんて………。

 

「勝てるわけないわよ。」

 

私はボールに触ることが怖くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は呆れた。

 

あれだけ口が達者だったら、実力も伴ってるはずだ。

 

それすら伴わず、諦めて足も止まっている。

 

残り時間3分もあるのに。

 

「つまんな。これだから面白くないんだ。」

 

俺は監督を見る。

 

監督は頷き、

 

「試合はここまでとする!」

 

途中で切り上げた。

 

「はぁ、面白くなかったな。」

 

「そう言ってくれるな。」

 

監督が話しかけてきた。

 

「十六夜君の実力は知ってた。だからこそ、どこまで出来るか知りたかったのだが、完全に心を折られたな。」

 

「俺を知ってたんですね。何でアイツらは知らなかったんですか?」

 

普通なら知っていてもおかしくないんだけどね。

 

「彼女らは自分達の実力が一番って疑わないからな。だから全く情報とか集めてなかったんだろう。」

 

何じゃそら?

 

「神崎君に聞いてた通りだよ。彼は容赦ないってね。」

 

ウチのキャプテンと顔見知りか。

 

「何て言ってましたかアイツ?」

 

「ん? 容赦ないから、退部者だけは出ないように心掛けて下さいってな。」

 

あの野郎、今度会ったらゴッ○・ブローかましてやる。

 

「いやぁ、二週間前で良かったよ。これなら何とか立ち直らせる事ができる。」

 

俺を試しやがったな?

 

「もっとやっても良いんですよ?」

 

「それ以上はやめてくれ。俺でも無理だ。」

 

さいですか。

 

「そうだ。ハーフコート使うかい? 約束じゃそうだったろう?」

 

「いや、今日は帰りますよ。だって、興醒めですし。」

 

「辛辣だなぁ。ま、いつでも来てくれ。その時は個人で練習して良いし、もちろんハーフコートも貸し出すからさ。」

 

「分かりました! では、今日は帰りますね。」

 

「今日はありがとな。」

 

俺は体育館を出た。

 

 




次回は彩と千聖による解説みたいなのを書きたいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。