イナズマイレブン〜双星の軌跡〜   作:奇稲田姫

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やっと書けた…………



やっと全員分かけましたよ
Урааааааааааааа!

今回はちょっと、他とは違う感じに仕上げてみました。
(そのせいで遅れてしまった…………申し訳ない!)



まぁ、とりあえず遅れに対してのクレームの前に四の五の言わずに本編へ飛んでくれ!

では、どうぞ♪



相澤このはのスカウト日記帳 4、5日目

スカウト5人目(昨日はおやすみだった)

 

 

 

MF 「舞埼 友紀」編 (ハマT様より)

 

 

 

 

学校からさほど距離もない運動公園のベンチ。

お馴染みグレーのコンクリートで固められた一般的なランニングコースを背中に向けて、脇に1本の街灯が立っていた。

そんなベンチに今は近くの移動販売車から買ったアイスを片手に持った少女が2人並んで座っていた。

 

 

 

 

 

ボクは今…………。

 

 

 

「どうしたのさこのは。アイス、食べないと溶けちゃうよ?」

 

 

 

猛烈に頭が混乱している。

 

 

 

「ふふん♪食べないんならボクがもーらいっ…………」

 

 

「あっ、ダメーっ!」

 

 

 

隣に座っている紫髪の少女に危うく自分のアイスをペロリと食べられそうになるのを辛うじて抑え、付属のスプーンで自分のアイスを1口口に入れた。

 

バニラという定番のシンプルなアイスは口の中で僅かにシャーベットのようなシャリシャリ感を残して爽やかな後味と共にするりと喉を通って行った。

 

「ケチ。いいじゃん1口くらい。ほら、ボクが買ったあの店限定味の『ダークマター』味あげるからさ〜。」

 

「ネーミングからしてハズレだよそれ〜!」

 

そう言いながらボクはまた1口口に運びながら、視線を少女の持つ未だに手をつけられていないソレに向けた。

 

ダークマター………………。

 

少女の手に持っているアイスはそのネーミングに相応しく……………シンプルに真っ黒であった。

原料はなんだろうか。

しかし、この黒さであればイカスミを使ってますと言われても納得ができそうだ。

 

 

少女はガックリと肩を落としながらため息をついて、1度コクリと喉を鳴らしてから恐る恐るスプーンをその真っ黒な暗黒物質(ダークマター)状の物体(アイス)に差し込んでゆっくりと少量すくうと、そのまま意を決してか一気に口の中に入れた。

 

「…………味は?」

 

「………………………………………………しい

 

「え?なんだって?」

 

「……………………お、お い し い……(泣)

 

「はぁ、分かった。ボクのバニラあげるよ。」

 

「ホント!?ありがとう!やっぱりこのはは優しいな〜♪ん〜♪」

 

あの地雷アイス(ダークマター)のせいで口にスプーンを入れたまま青い顔で固まっている少女を見かねて自分のアイスをボクはすっと差しだした。

 

それを本当に嬉しそうに食べる隣の少女を見ながらふと頭の上に浮かび上がっているはてなマークを見上げて、小さく首を傾げた。

 

 

 

 

………………この子は誰だろう?

 

 

 

 

何を言っているんだと言われるかもしれないのだが、今の状況ではそれしか思い浮かばないのだ。

 

向こうは何故かこちらと面識があるようでやけに絡んでくるが、ボクとしては全く記憶にないわけで、ボクの感覚では初対面でかつ向こう的にはボクと顔見知りらしい紫髪の少女と一緒に公園のベンチで仲良くアイスを食べている、と言ったような感じだろうか。

 

もしかしたら単にボクが忘れているだけかもしれないけど、何度記憶の中をあっちこっち探し回っても思い当たる節がない。

 

確かに昔同じような髪の色をした娘とよく一緒に遊んでいたりもしていたのだが、あの娘の髪はここまで長くないし赤いカチューシャもしてなかった………………ん?赤いカチューシャ?

 

あ、この娘カチューシャしてたんだ。

 

髪の色と似てるからパッと見だと気が付かなかったよ。

 

隣の少女は今も尚ものすごく幸せそうな表情をしながらボクが渡したアイスを食べ続けている。

 

 

 

 

 

 

 

………………事の発端は私の追試だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

6限目終了、英語小テスト返却。

 

 

「な……なな、な……。」

 

ボクは久しぶりにとった赤点の文字を見ながら教卓の前でワナワナと手を震わせていた。

 

「せ、先生!ちょ、ちょっとこれ!おかしくないですか!?」

 

「おかしくない。」

 

「どうしてボクが赤点なんですか!?」

 

「簡単な話だ。〇の数より✕の数の方が圧倒的に多かったからだ。」

 

「いや、それはそうなんですけど〜。どうしてこんなに間違いが多いんですか!」

 

「お前が間違った回答を解答欄に書いているからだろう?」

 

「いやいや、そーれーはーそうなんですけど〜!」

 

「だろう?ま、これに懲りたら毎回毎回御陵に頼ったり授業中にグースカ居眠りなんかしないことだな。あと授業中に寝言も止めてくれ。他の奴らの気が散ってしょうがなくてな。」

 

「寝言なんか…………………………冗談だよね?////

 

「今日はそうだなぁ…………『何奴〜!我こそわ〜、天下の大将軍〜、相澤〜、こn…………』」

 

 

 

「わああぁぁぁぁぁ!!!!!!!////」

 

 

 

嘘だ!

嘘だよね!?

た、確かについうとうととしちゃう時はあるんだけど………………寝言なんて。

 

嘘だよね!?

嘘って言ってよ!

 

 

「ボ、ボク、寝言なんか…………言ってないよね?ね?現美ちゃん!」

 

「え?あ…………そ、その…………クスww

 

「あぁ!笑った!!やっぱりボク、喋っちゃってたんだ〜!」

 

「だ、大丈夫です、よ。私、聞いてませwwwwwんwwからwww(フルフル)」

 

「凄い。現美ちゃんがここまで笑うようになってくれたって言うのに、素直に喜べないんだけど。」

 

「あれ?珍しい。御陵さんもそんな顔できたんだね。それに、このはは案の定追試か〜。こりゃ今日はダメそうだな。このは〜、僕と佳奈ちゃんは少しスカウトできそうな人を探してから帰るよ。追試頑張って〜。」

 

「あぁ!運命っちの人でなし!佳奈ちゃんは!」

 

「わ、私も時乃さんと一緒に……。」

 

「裏切り者〜〜。」

 

この日のホームルームはボクの嘆きと共に始まったと言っても過言では無いかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな追試の帰り道。

 

 

 

現美ちゃんはホームルーム終了と同時に彼女にしては珍しく桃華ちゃんと一緒にドタバタと慌ただしく教室を出ていっちゃったし。

 

運命っちと佳奈ちゃんは追試の私の肩をポンポンと叩いてから教室を出て待っていた輪廻ちゃんと雫ちゃんと一緒にグラウンドの方に向かって行ってしまった。

 

………………あれ?

スカウトは!?

 

あ!

 

運命っち…………さっき、輪廻ちゃんと雫ちゃんと話してた時に「あぁ〜やっぱりスカウトは明日でいっか〜。」とか言ったんじゃ!?

 

明日学校お休みなんですけどぉ!?

 

なんて考えながら追試を受けていた訳だが、運良く同じ問題だったためなんとか合格ラインに乗せることが出来た私は他の追試メンバーよりも一足先にカバンを背負いながら教室を出てくることが出来た。

 

 

「はぁ…………。」

 

案の定既に学校のグラウンドには人気も無かったのでどうやら現美ちゃん達も帰ったのかな〜なんて考えつつ私にしては珍しく1人で帰路に着いていた。

 

いつも練習していたグラウンドの方にも行っては見たものの、物の見事に誰もいなかった。

 

「ま、たまにはいいか〜。久し振りに1人を全力で謳歌しよ〜っと。」

 

そんなことを言いながら運動公園の出口へ向かおうとしたまさにその瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

「あああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

あんまりにも唐突に発せられた特大の叫び声にも似た言葉に一瞬だけビクリと体を震わせてしまった。

しかも、ついでに耳もやられたようでキンキンする。

 

「な、ななな、何何!?」

 

反射的に耳を押さえながら周りを一回り見回してみるがそれらしい声を発するような人は…………………………いた。

 

しかもその人はボクの目が見間違いとかでなければこちらを指さしている。

 

…………そっか、あれは私じゃなくて私の後ろにいる人の……。

 

そう思ってふと背後を振り返ってみるが当然誰もいない。

 

「…………。」

 

もう一度彼女を見てから自分の背後に視線を向ける。

 

やはり誰もいないことを再確認すると視線を彼女にもどし、若干の間を持たせてからまさかと思いつつ自分を指さした。

 

それに答えるように、指差し少女は腰に手を当てて仁王立ちの状態で無言のままこくこくと頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ〜〜?

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな調子でボクは彼女に手を引かれるままバタバタと走り回った挙句、冒頭のように最後には2人1緒にアイスを片手にベンチに座ってアイスの取り合いをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※冒頭に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ。ひとつ聞きたいんだけどさ。」

 

「んむ?」

 

ボクがそう切り出すと、彼女は口いっぱいにアイスを頬張ったままこちらに振り向いた。

 

「…………あ、いや、それ食べ終わってからでいいよ。」

 

キャラにも合わず冷静に会話を流しているためなんだかとってもむず痒い感覚に襲われながら、アイスを平らげる少女の隣で頭の上に浮かび上がっている疑問符を律儀に数えてみる。

 

いや、別にその数はどうでも良くて問題は彼女が何者でどうしてボクのことを知っでいるのかだと思う。

こっちは覚えがないのに向こうは知ってる。

 

世の中には不思議なことがいっぱいあるな〜。

 

まさか、これが俗にホラー系の都市伝説でよく言われる「ドッペルゲンガー」と言うやつかな。

 

ボクの知らないところでもう1人のボクがなにかよからぬことでも…………。

 

いや、それは無いか。

 

でもさ、色んな人と会話するのはいいけどそれを本物のボクに教えておいてもらわないと困るのはこっちなんだけど。

現に今こうして困っているわけで…………。

 

困っている…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〝ねぇ、なんか困り事?良かったらボクに話してみてよ。〟

 

〝え?…………あなたは、だあれ?〟

 

〝ボク?相澤 このは。困ってるならボクがスパーンと解決してあげる♪〟

 

〝で、でも…………。〟

 

〝いいからいいから。ね?にひひ♪〟

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

 

これ………………は?

 

どうして今、()()の記憶が。

 

 

 

 

 

 

 

〝引越し?〟

 

〝うん。〟

 

〝そう、なんだ。ボク寂しくなっちゃうよ。〟

 

〝うん。私も。〟

 

〝でも…………でも!泣いちゃダメだよ!だって、絶対にまた会えるから!〟

 

〝うん。ありがとう。このはちゃん。〟

 

〝だから、言うのは『さようなら』じゃなくて…………〟

 

 

 

 

〝_______♪〟

 

 

 

 

 

これは…………そうか、彼女が引越しをしてしまう当日のやりとりだ。

 

でも、最後、なんて言ったんだっけ。

 

 

 

 

 

そんな時。

 

アイスを食べ終わったらしい隣の少女がボクの袖をクイッと引っ張った。

 

「食べ終わった。」

 

「分かった。じゃあ、質問。ボク達って、知り合い?」

 

そう言った瞬間少女が信じられないことでも聞いたように目を見開いた。

 

「え、い、いや、やだなぁ。冗談はやめてよこのは〜。ボク達友達でしょ?」

 

「友達…………友達。」

 

なんというか物凄く視線で訴えかけてくるんだけど…………。どこをどう探しても彼女の容姿に見覚えがない。

 

「ほ、ほんとに忘れちゃったの?」

 

「そ、そういう訳じゃ…………むむむむ。」

 

「昔一緒に遊んでくれたじゃん!ほら!」

 

「昔…………。」

 

あぁぁぁぁぁ!!!!!!!!なんか喉の辺り(このへん)まで出かかってきた。すっごいモヤモヤする!

 

「うう〜〜ん。昔…………。」

 

「そう昔!た、確かにボクも見た目とか色々変わっちゃったけどさ。」

 

「見た目が変わった…………あっ!!」

 

彼女の言葉でボクの頭に電流が走った。

 

 

見た目が変わる。

赤いカチューシャ。

紫色の髪。

自分と同じ特徴的な一人称。

自分のことを知っている。

アイスが大好き。

 

頭の中に一人の少女の姿が浮かび上がった。

 

彼女の引越しの当日、父親に手を引かれながらこちらに振り向いた少女の姿。

 

「このは、あの時、ボクが引越ししちゃう日に言ってくれたじゃん!絶対にまた会えるって。だからお別れの言葉は『さようなら』じゃなくて………………」

 

そう、ボクはあの時……言った言葉は………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〝またね♪〟

「『またね♪』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その一言で全てが繋がった。

 

 

 

 

 

 

「友紀……ちゃん?」

 

「うん…………うんうん。ただいま〜、このは〜。」

 

自分の記憶の中の彼女とは髪の色とアイス大好きという特徴を除いてほぼ全ての雰囲気がガラリと変わったかつての友達、舞埼 友紀に久しぶりの再開ということもありしばらくボクはかける言葉が浮かんでこないままガバッと飛びついてきた友紀を抱きとめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしても、変わったね〜友紀ちゃん。昔よりもなんか大人っぽくなったというか………………出るとこもちゃんと…………あれ?」

 

「待って、なんで視線を下げるのこのは!//」

 

「出てないじゃん!!なんで成長してないのさ!!」

 

「ちょっ!!?//そ、それはいったいどういう意味かなぁこのは〜?//」

 

「冗談だよ冗談。」

 

思いもよらないタブーに触れたことで若干の口元をヒクつかせる友紀ちゃんをなだめながらもう一度彼女の顔に視線を合わせた。

 

…………確かに、昔のようなあどけなさはきれいさっぱり無くなっていた。

 

その代わり…………なのかどうか分からないのだが。

 

そこはかとなく自分を鏡写しで見ているような感じもする。

 

それに関しては気の所為かもしれないが。

 

「でも…………。」

 

不意にボクの肩を掴んでいた友紀ちゃんからパタリと何かが落ちてきてボクの膝の上を濡らした。

 

それが彼女の潤んだ瞳から零れていることはすぐに理解出来た。

 

なにせボクでさえ少し目頭が熱くなってきてるくらいだから。

 

「でも…………。このは…………また、会えて良かった……。私…………また、このはに会えた。」

 

「友紀ちゃん…………あはは、泣き虫なのは直って無さそうじゃん♪」

 

「うっ!?(ぐしぐし)……泣いてないから。そういうこのはこそ、説得力無いんだからね!」

 

「そうだね。あはは。」

 

そんな感じでボクと友紀ちゃんはしばらくそのベンチで募る思い出話に花を咲かせていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして別れ際。

 

 

 

「あ、そうだ。1つお願いがあるんだけどいい?」

 

ボクが話を切り出した。

 

「お願い?」

 

「そう。実はね………………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女説明中…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かった。ボクもサッカー部入るよ。」

 

「いいの!?」

 

「いいっていいって、このはの頼みならなんでもOKだから〜。」

 

薄々気づいてはいたがサッカー部の件について話をしたら案の定二つ返事で承諾してくれた友紀ちゃん。

 

まぁ、何はともあれここに来て最後5人目のメンバーが集まったことには変わりないので一安心。

 

あとは明日色々と作戦を練って明後日の紅白戦に望むだけだ。

 

 

 

 

 

 

「ありがと。友紀ちゃん。」

 

 

「あったりまえでしょ?」

 

 

 

そんなやり取りを交わしたあと、2人並んで公園の出口まで歩きもう一度向かい合う。

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、友紀ちゃん……。」

 

「うん、そうだね。このは。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「また明日。」」

 

 

 

 




はぁ。

さて、と。

ついに…………ついに10人全員のキャラクターエピソード1を書ききったわ。



そう書ききったのよ!



5人目
舞埼 友紀(ハマT様より)ちゃんです。

さて、いつも通り友紀ちゃんについてです。
見所は当然、このご時世にしては珍しいアイスの移動販売車限定味である暗黒物質(ダークマター)味でしょう!
本編中でこのはが表現しているように「シンプルに真っ黒」ということで実はこのはの推理が見事に的中していたんですね〜。その通り、アレの原料は何を隠そう『イカスミ』をふんだんに使用して極力甘さを控えまくった究極の無糖アイス………………………………まぁ、冗談はこれくらいにして本当の見所は2人の再開ですかね。送っていただいた設定では会ってからしばらくして友紀ちゃんの方が引っ越してしまうので、そこをどうにかピックアップして上手く出来ないかと模索した結果このような感じになりました。

さて、1番力を入れたシーンですが、そこはもう決まってますね。
「過去に友紀ちゃんに対して自分が言った一言」と「目の前の友紀ちゃんが自分に対して発した一言」がシンクロしたその瞬間でしょう。


〝またね♪〟
「またね♪」


くぅ〜〜!
もう、序盤の暗黒物質(ダークマター)味のアイスなんて目じゃないほどの破壊力だと思ってます←(笑)

あくまで姫個人の感想ですが←(笑)

ともあれようやく全員揃ったので紅白戦に少しずつ入れそうですね…………はい。
頑張ろう!


奇稲田姫でした←
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