一番短い話になってしまった……しかたない、しかたないですよね!そう思わないと辛いよ……
――力の差が大き過ぎる。
ステータスの差も当然ある。というか戦力差の理由はほぼそれで説明がつく。平均ステータスがDなんていう時点でステータスの低さはわかる。
勿論、全てがDなんてことはない。しかしそれもAどころかBにすら届かない。因みにその一つ上のCを持つのは幸運と宝具である。
――つまり、アウトだ。
幸運がEでないのは、まさに幸運であったわけだが……
正直、これがCでもあんま意味がない。理由は単純、一回戦の相手が相手だからだ。
――幸運EX。
そんなもう神に愛されてるとしか思えない幸運を持ってらっしゃるライダーが相手だ。最初から随分と鬼畜なことだ。
これに初期ステータスEで勝っちゃう主人公達はさらに頭がおかしいと思うのだが……
しかし当然のことだが、別に主人公たちは最初から最後までそのステータスなわけじゃない。そりゃ原作がRPGなんだ。ステータスが上昇しないわけじゃない。ステータスを上昇させるシステムが存在するわけで……そして、その手段こそが――
「ここでいいの?セイバー」
「あぁ、そうだ。ここであってる」
――教会での魂の改竄となる。
原作ではこの協会には型月作品常連キャラと言ってもいい二人がいる。
青崎姉妹だ。
二人の死の目を持った人間と関わりのある二人はこのゲーム――この世界にて遂にはサーヴァントとまで接触することになるわけで……なんていうか、型月コンプしたと言っていいんじゃないだろうか?
閑話休題。
とにもかくにも、原作ではここにいる二人に話かけることによってレベルアップによって手に入れたポイントを割り振りステータスを上昇させることが出来たわけだ。つまり、ここでも原作と同じく青崎姉妹がいるというのなら今俺たちを苦しめる低ステータスの呪縛から逃れられるかもしれないということだ。
それは俺たちにとっては願ってもないことだ。
と、いうわけで、今現在教会の前にいるわけだが……
どうも使われている感じがないんだよな……
昨日の言峰のセリフ的にもいるとは思えないのだがーー
しかしだからと言って行かないという訳にもいかない。可能性は低くとも勝つためにも重要な要素だ。マスターに無理言ってまで来てもらったんだ。どうか居てほしいと願うばかりだ。
――私たちは無人の教会の中にいた。
セイバーが行きたいというから来てみたものの……特にめぼしいものはない。
それはセイバーも同じのようで顔をしかめながら協会の中央に立っている。
私はそもそもここに何があるかもわからないが、きっとなにかあるのだろう。でなければセイバーがわざわざここに来るわけがない。それとも、昨日の言峰の言葉通りに祈りをささげに来たのだろうか?
「マスター」
「ん?もういいの?」
「ああ、どうやら何もないようだからな。つきあわせてわるかったな」
「ん……べつにいいよ、それくらい」
セイバーは一つ溜息をついてから教会の入口へ歩いて行き、扉につく前に霊体化して消えていった。
……なんだったんだろう?ここにきた目的。
まぁ、私が考えても仕方ないことなのだろう。それぐらいの信用は、するべきだしね。
とりあえず、ここでセイバーの用事が終わった今、あとやることは特にない。
考えても仕方ないし。ということでアリーナに向かい、アリーナの入口の扉を開――
「ん……あれ?」
――開、かない?
いや、開かないというよりこれは――
「まるで、壁でもあるようだな」
――そう、壁だ。
セイバーの言うとおり、これは扉と言うよりも一つの壁だ。鍵がかかってるとか、そんな話ではなく。
しかし、当たり前のこと(その当たり前が通じるかは別として)だけど昨日まで扉だったところが卿には壁になってるなんてことはありえない。
そして、壁に触ってみると、どうやら手と扉の間に隙間がある。
つまりは扉が壁になったのではなく、扉の前に見えない壁がある、ということ。
「たぶん、慎二がこのあたりの空間を書き変えたんだ。目的は当然マスターの妨害だろうな」
――やはり、か。
他のマスターたちのなかでこの話が出ていないことから察するにここに入れないのは私だけなんだと思う。
そして、私がアリーナにいけないことで得をするのはただ一人、ということだ。
「やぁ、君もアリーナでの強化に精を出しているみたいだね」
カツカツと音を立てながら私の後ろに来たのは、案の定慎二だった。
ということはやはりこの壁は――
「悪いけど、このあたりにちょっと細工をさせてもらったよ。君みたいな低レベルなマスターとアリーナで会っちゃうとイジメになっちゃうからね。僕なりの優しさってとこかな」
……それはなんというか、有難迷惑、いや普通に迷惑か。
そんな気持ちを込めて、慎二をじとーとした目で見ていると。
「うっ、ど、どうしてもアリーナに入りたいなら、二個……ど、どこかに隠した
……ずいぶんと簡単に解除方法が分かった。
やっぱり慎二は隠し事とか苦手なタイプだと思う。直ぐ顔とか言動に出るし。
いまだってちょっと見てただけで白状した。
「だ、だけど!もしアリーナに入ってきたら今度は全力でいくからな!覚悟がないなら入ってくるなよな!」
そんなことを言いながら、慎二はアリーナへと消えていった。
……すこし慎二が心配になってきた。
「……なんというか、慎二も慎二でアホだよな」
セイバーが慎二の消えたアリーナの扉を哀れな物をみる目で見つめる。
いや、確かにそうかもしれないけど……
セイバーはふぅと呼吸をして一拍おいてから。
「――どうも、慎二は警戒の、
となると――?
「面倒でも、探すしかないな。とりあえず慎二が行きそうな場所から探してくとしますか」
――慎二が行きそうな場所、かぁ。
とりあえず動かないことには始まらない。と私たちはアリーナの扉から離れた。
一階からさがしてみようかなぁ……
そんな風に、一階の教室前をぶらぶらと歩く私たち。
「マスター」
ふと、声がかけられた。周りの人が反応しないあたり、念話というやつだと思う。
「一応、マスターもわかっているかもしれないが聞いてくれ。俺と、相手の話だ」
セイバーと?
「あぁ、相手の――つまりライダーの戦力は正直いって俺よりも高い」
――ライダーのほうがセイバーよりも強いということだろうか?
しかし、私が外からとはいえ、いや外から見ている限り、セイバーとライダーの
「それは、見える、というだけだ。実際のところ俺はライダーに攻撃をほとんど当ててない」
それは確かにそうかもしれないけど……
――っと魔法陣発見!保健室……間桐つながりだろうか?
「解除はできたか?……戦力が違うというのもそれだけじゃない。俺は、宝具を使ったんだ」
解除はできたけど……宝具、か。
確かサーヴァントが個々に持っているもので伝説が具現化した切り札と言ってもいいもの、だったっけ?
「まぁ、そんなところだ。俺はあいつとの戦いで切り札を使い、相手は使っていない。この差は大きい。そもそもステータスで差が開いているだろうから、ここでさらに開くことになる」
……切り札を、使ったか使っていないか。
私が考えるに、さほど大きい差には思えないのだが……
「それが差になるのがサーヴァントだ。サーヴァントの宝具と言うのは当然効果は絶大なものだ。俺もまだ温存している宝具もあるが、ライダーだってそれは同じだ」
――同じだけの切り札を持っているのなら、
「そこで、マスターにやってもらうことがある」
「私に、やってほしいこと?」
「あぁ、サーヴァントで負けているのなら、マスターに頼るよりほかにない。……頼みの綱もダメだったしな」
最後はよく聞こえなかったが、確かにその通りだ。マスターの役割はサーヴァントのサポート。
しかし、なら。
――私は何をすればいいの?
「ま、別にすごいことやれってわけじゃないさ。それを、今から説明する」
慎二が行きそうな場所を探しながら、セイバーは語りだした。
――やっぱり、か。マスターの役割はそういう……
その作戦は、なんというか正攻法で、作戦というかなんというか……
普通のマスターなら、それぐらいはやるのかもしれない。言われなくてもやるのかもしれないけれど。
普通にできることが、もしかしたら私にはできないかもしれないという不安もあるけれど。
それ以上に、不安以上に。
――すごく、うれしい。
――ようやくだ。ようやく。
――私も、セイバーの役に立てる――!
結局、俺がやることは一つだけのようだ。
慎二の机なんていう場所にあった魔法陣を解除しながらその思う。
――マスターを信じて戦う。
――うん、なんていうか俺も――
――主人公らしくなってきた。
本日の成果
せいばー 自分のやることを再確認!
はくのん 自分のやるべき事を得た!
学生の身分の私は明日から学校です。
もう授業中かいてしまおうかと思ってしまう……
なんて、それはともかくとしても今回は説明すらあまりなくこの話いる?一話使う?みたいな感じになってしまいましたね……
と、本日はここまでで!
では!また来週!
セイバーの策っていうのはぶっちゃけ勢いで書いたから内容はほぼ未定なのです……