ゴリ実 「原作知らないゴリラが妄想転生で駆け回るinよう実」   作:ゴリラ大好き

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猿が書いてるゴリラの妄想なので読む時は馬鹿だなこいつとでも思いながら読んでください。



1、ゴリラ

 ある日一冊のライトノベルに手を伸ばした。

 

「ようこそ……実力至上主義の教室へ……」

 

 俺は、最寄りの本屋に足を運んでいた。見慣れた外観に比べて初見の内装に目のやり場を探しているとそのタイトルが何故か目についた。

 

「……あれか、学園の何か小難しい内容のラノベか……」

 

 何故、本屋にロクに通ったことのない俺がここにいるのか。それは、ある友人に脳筋糞ゴリラと馬鹿にされたので本を読んで脳筋を解そうと思ったからである。

 

 しかし、堅苦しい小説は読むと頭痛がするのでラノベのタイトルを探していたのだ。

 

「……天才ものか、秀才ものか……」

 

 表紙を見た感じ、ヒロインであろう黒髪の子は天才に思えた。ならば、その隣の影薄そうな奴は秀才なのだと思う。

 

 他の作品のタイトルに目をやったが、資金の問題でそのままレジに向かった。

 

 そして、会計を済ませて手動ドアを開け帰路に着いた。

 

 本の入った袋をグルングルンと振り回しながら信号機が青になるのを待っていると見慣れた野郎が俺の隣に立った。

 

「おろろ?脳筋糞ゴリラ君じゃないか?……何それ?小説?はははっ!マジ受けるわー!!…え?脳筋糞ゴリラって言われるのに嫌気が指したのかな?」

 

 野郎は、俺の顔を覗き込むように見て唾が飛ぶのも御構い無しに笑い続ける。

 

「……ぶち殺すぞ!!」

 

 脳筋……確かに俺は脳筋なんだろう。今まさに言い返すのも面倒くさいと思い、袋の回転率を上げて野郎のど玉狙って思い切り投げ付けた。

 

「……たぁ!!??」

 

 痛みに悶絶している野郎を置いて、青になった信号機と共に足を進めた。

 

「おい!……本置いていくのか?」

 

 野郎の石頭で跳ね返され歩道に振り落とさせた袋に入ったラノベを野郎が拾い上げる。

 

「……脳筋が、そんなもの読む訳無いだろ?」

 

 俺は振り向かず、そのまま家に帰った。

 

 

 

 学生鞄を自室の壁にぶつけ、ベッドにダイブした。発散しきれなかったストレスを抱き枕にぶつける。

 

「野郎!!……いつか、ぶっ殺してやる!!」

 

 脳筋と言われる象徴でもある筋肉をふんだんに使い何とか全て発散した。

 脳筋で何が悪い、筋肉こそ全て!強さこそ人間の生きる価値!!

 そこに勉学も筋肉も糞も境界はない!!

 

「……あ?」

 

 自分の倫理を定義し興奮を落ち着けた所でテレビの電源が入っている事に気が付いた。

 それは、数年前両親にお願いして買ってもらったものだ。今では誇りを被り電源を付けられることのない置物と化している。

 

「一年振りぐらいだな、こいつの灯りを見るのは……」

 

 床に落ちていたリモコンを拾い上げ、電源ボタンを押そうとした。

 

「あー、そういえば、録画機能あったな……何か録画してたっけ……」

 

 電源ボタンから指を持ち上げ、他のボタンを押した。

 久し振りの起動のせいか、反応が鈍い。しばらく間を空けて切り替わった画面に、録画したタイトルが貼り付けられた。

 

「うわ、めちゃくちゃあるやん……あ……」

 

 上から下まで、ビッシリと貼り付けられていた。

 そして、発見する。

 

「ようこそ実力至上主義の教室へ……」

 

 先程、歩道に放置してきたそのタイトル名にまた釘付けになる。

 

「アニメやってたんだ……」

 

 一年前、ロクにタイトル名も見ずにアニメだからという理由で録画をしていたのだろう。

 その録画ファイルにカーソルを合わせ再生させた。

 

 それから二時間、6話の途中で再生が止まってしまった。

 管理をしていなかったため容量が無くなり録画出来ていなかったからだろう。

 

 そこで、俺は現実に引き戻された。

 中途半端に終わってしまったその録画。だが、それでこの作品を知るのに十分だった。

 

 脳筋である俺にとって、この作品は新鮮なものであった。

 

 主人公は予想とは違い、どうやら隠れた天才という立ち位置らしい。わざと良くも悪くもない点数を叩き出す奇人という、まず点が取れない俺から考えたらブン殴ってやりたい奴だ。

 ヒロインであろう少女は予想通り天才であった。しかし、何か色々とあるのだろう。心に闇を抱えている感じであった。

 いや、ヒロインだけではない、主人公をはじめ登場人物の殆どが何かを抱えているようであった。

 

 特に、普段は明るい性格で通っているが、裏の顔はとても病んでいるというキャラもいた。

 彼女に何があったのか、今の俺では知ることは出来ない。

 

 アニメも途中で終わり、原作も読むことさえやめた。きっとこの答えを知ることは出来ないのだろう。

 

 ならば、脳筋の俺なりに他の登場人物も含めて心の闇の原因を考えてみよう。

 

「………」

 

 テレビの電源を切り、ベッドに横たわって思考を巡らせた。

 

「………」

 

 真っ白な背景。

 

「………」

 

 それが、少しずつ歪んでいく。

 

「………」

 

 …………

 

「……すぅー………すぅー……」

 

 脳筋である俺がまともに考えられる訳が無く眠りについた。




主も原作読んで無く、アニメ途中まで、しかも結構前、なのでウィキペディアで設定とか調べて書きますが猿なので設定はいつか消えていることでしょう。
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