イナズマイレブン!新たなる守護者   作:ハチミツりんご

5 / 20

陽花戸中の募集を締め切らせていただきました。後日採用キャラの発表をさせて頂きたいと思います。たくさんのご応募ありがとうございました!


連れてこられる七人目!そして・・・?

 

 

 

「支倉先輩!森崎君達も呼んできました!」

 

「おっ、ありがとな〜秋風君。やっほ〜森崎君、昨日ぶりやな〜」

 

「先輩!どうしたんすか?」

 

 

 

秋風に連れられて、サッカー部の部室前にやってきた森崎達一行。そこで待っていたのは、先日サッカー部の創部届を受理した生徒会の副会長、支倉。彼女の隣には、ブルーシートで覆われたナニカが置いてある。

 

 

「いやーちょっと見せたいもんが・・・って、そのごっつい子は大丈夫なん?」

 

「彼は気にしないでください、自業自得なので」

「うん、こればっかりはザックが悪いよねぇ」

 

 

蹲ってプルプル震えている刃金を心配する支倉だったが、塵山と人鳥が首を振って心配を否定する。・・・まぁ彼の場合、初対面の女の子にあんなこと言ったのだから自業自得である。

 

 

「えっと、森崎君、この方は・・・?」

 

「あ、この人は3年生で生徒会の支倉先輩!先輩、この子は兎月!今日入部してくれることになった子っす!リトルでサッカーやってたらしいですよ!」

 

「初めまして、燈咲兎月です。よろしくお願いします、支倉先輩」

 

 

ペコりと頭を下げる燈咲。そんな彼女の名を聞いた時、支倉は、ん?と首を傾げる。

 

 

 

「・・・燈咲?なぁ君、もしかして東京の方から引っ越してきたん?」

 

「?はい、ここにくる以前は東京に住んでいましたが・・・」

 

「やっぱり!君、『リテア・ペンタグル』におった子やろ?」

 

 

 

ポンッと手を叩いて合点がいったように納得する支倉。

それを聞いた秋風と塵山は「どこかで聞いたことあるような・・・」と首を傾げ

森崎は「りてあぺんたぐる?何それ?」と頭にハテナを浮かべ

人鳥は「ペンギンじゃないのかー」と残念がり

刃金は地面に沈んでいた。

 

 

「知ってるんですか!?」

 

「勿論!リテアは有名なリトルチームやもん。でも、なんで神楽に来たん?リテアのレギュラーになれるくらいの実力者なら、わざわざサッカー部の無い神楽にこんでも良かったやろ?」

 

「両親の仕事の都合で、こっちに引っ越すことになったんです。寮とか、遠くの学校に通うとなると両親が心配するので・・・近くにある神楽で、サッカー部を作ろうと思ったんです」

 

 

燈咲の答えになるほどなぁ、と納得する支倉。事実、燈咲は東京のリトルチームでプレーしていた経験を持つ。だが、そのチームはそこそこ名が知れているものの、離れているこの福岡・・・特に、サッカーに感じて疎い神楽中では知るものはごく僅かだ。

 

そんな神楽に3年間いる支倉が知っていた事に、塵山が疑問符を浮かべる。

 

 

「・・・随分詳しいんですね、支倉先輩」

 

「ん?んー、まぁうちサッカー好きやからなぁ。リテアに限らず、色んなチームの試合とか見とるんやで〜?」

 

「それなら、先輩もサッカー一緒にやろうよ!ペンギン使えるようになるんだよ、ペンギン!!」

 

「森崎君にも誘われたけど、うちはええわ〜。あんまり力になれへんやろうし。代わりに、みんなのカッコいいところをバッチリ見させてもらうで〜!」

 

「アハハ・・・無理には誘いませんけど、気が変わったらいつでも来て下さい!俺達、大歓迎なんで!」

 

 

森崎が笑顔で放った言葉に、ありがとなぁ、と笑って答える支倉。そんな彼女に向かってなぜ呼んだのか、と問うと、支倉は含みのあるドヤ顔で口を開いた。

 

 

 

「ふっふーん・・・今回呼んだのは・・・コレやぁ!!」

 

 

 

ばっ!!と支倉が傍に置いていたブルーシートを勢いよく外す。するとそこにはーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおお!?!?」

「嘘でしょ!?」

「コレ、サッカーボール!?しかもこんなに・・・」

「ゴールポストまであるぞ!?」

「昨日まではありませんでしたよね、こんなの・・・!」

「凄いです、サッカーの練習に必要な用具に加えて、ホワイトボードや作戦ボードまで・・・!!」

 

 

 

そこに置かれていたものは、大量のサッカー用品。カゴに入った大量のサッカーボールは勿論、ゴールポストや練習に必要な大小のカラーコーン、小さめのハードルなどの練習器具、加えてホワイトボードや試合中に使用出来る作戦ボードなど、様々なものが用意されていた。

 

 

 

「ふふん!!どうや!サッカーの練習に必要な器具やらなんやら!先生達に頼んで用意してもらえたで!!」

 

「マジっすか!!マジですか支倉先輩!!」

 

「マジもマジや大マジや!!どうや惚れ直したやろー!」

 

「大好きっす先輩!!」

 

 

 

せやろ!と笑う支倉。しかし、森崎達にとってこの備品の存在は大きい。スタミナつけるために走ったり、基礎的な身体能力をつけるくらいしかやることがなかったはずが、一気に本格的な練習に取り組むことが可能になった。

 

・・・まぁ人数的な問題でゲーム形式の練習は不可能だが。

 

 

 

「これだけの備品があれば、儂のシュート練習は勿論、堅固のキーパー練習、他にもドリブルやディフェンスの特訓も捗るな・・・!!」

 

「ハイ。確かに、当初は器具を集めるところから始めなければと思ってましたから・・・嬉しい誤算ですね!」

 

 

いつの間にか起き上がっていた刃金の言葉に燈咲が同意する。それを聞いた森崎が拳を握りしめながら全身を震わせ、ボールをひとつ掴むとやる気に満ちた顔つきで叫ぶ。

 

 

 

「よっしゃあ!!!せっかく先輩が用意してくれたんだ!今からこれを使って特訓ーーー」

 

「ストップや、森崎君」

 

 

やる気に満ち溢れる森崎を止めたのは、これらを用意した支倉本人だった。

 

 

「なんでっすか支倉先輩!」

 

「考えるんや森崎君、君にはこれ以上に大切なことが待っているはずや・・・!!」

 

 

支倉の真剣な顔に、思わず森崎は息を呑む。

 

 

 

「それは・・・」

 

「そ、それは・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・勉強やで」

 

 

 

無慈悲なチャイムが、森崎を襲うーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度こそ練習だァ!!!」

 

「ねぇ塵山君、森崎君、何があったの・・・?」

 

「器具が揃ってるのに練習出来ないのが随分もどかしかったみたいで・・・授業中も数学の計算式に『さっかー やりたい』って混じってましたし・・・」

 

 

 

ウガー!!と両手を上げて叫ぶ森崎を横目に秋風が訊ねると、呆れ混じりに答える。

 

現在彼らは、部室前にてだべっていた。練習着に着替えているので練習を始めれば良いのだろうが、本日入部した女子部員、燈咲が中で着替えているためである。

なお、この場にいるのは森崎、塵山、秋風、人鳥の4人。女子に目が無い刃金(変態)はこの場にいない。教室に忘れ物をした為取りに行っているのだ。

 

 

 

「お待たせしました!・・・あれ、刃金君は?」

 

 

部室の扉が開き、着替え終えた燈咲が出てくる。刃金がいないことに首を傾げるが、人鳥が事情を説明すると納得して口を開く。

 

 

「なるほど、それなら先に練習始めましょうーーーって、あれ?刃金君?」

 

「ん?おお、あれ確かにザックだな・・・って、なんか抱えてるな?」

 

「荷物とかじゃないですか?忘れ物取りに戻ってたんでしょう?」

 

 

 

ドドドドドッ!!と足音を立ててこちらに走ってくる刃金。小脇に何か抱えているのを見て首を傾げ一同に、人鳥が引きつった笑みで呟く。

 

 

 

「・・・ねぇ、あれ人じゃない?」

 

『・・・は?』

 

 

 

ポカン、と全員が口を開けたところで、刃金が近づいてきた。5人の前で急ブレーキをかけ、砂煙を巻き上げながら止まった彼は、ニコニコの笑顔でこう言った。

 

 

 

「お前ら!!新入部員を確保したぞ!!」

 

「・・・キュゥ・・・」

 

「ザック!!!首!!!首締まってる!!!ザックゥ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じ、じぬがどおもっだ・・・」

 

「だ、大丈夫か・・・?」

 

「ガッハッハッ、すまんすまん!!新入部員が嬉しくって、ついなぁ!!」

 

「つい、で済ませられる問題じゃありませんよ!?」

 

 

 

塵山のツッコミに、燈咲、人鳥、秋風が首を縦にブンブンと振る。それでも、そうかぁ?と笑っているあたり、彼はどうも危機感に欠けると男である。まぁ良い奴には変わりないし、真剣な男ではあるのだが・・・。

 

 

 

 

 

「えーっと、新入部員ってザックから聞いてるけど、マジ?」

 

「あー、うん。それは・・・本当。入ってもいいかな・・・?」

 

「もっちろん!!大歓迎だぜ!!えっと・・・」

 

「あ、僕は1-Fの【紫藤 幻斗(しとう げんと)】。呼び方は・・・まぁなんでもいいよ」

 

 

紫藤、と名乗った彼は、藤色のボサボサした髪に白い肌が特徴的な少年だ。そして何より、背が低い。女子の中でも小柄で華奢な燈咲と比べても同じかそれより低い。はっきりいって中学生、よりも小学生の方が似合っている。

 

 

「よろしくな、幻斗!!・・・それで、なんであんなことなってたんだ?」

 

「えーと・・・」

 

 

 

紫藤の説明によると、昔病気にかかっていたことで現在もあまり身体が強くなく、体力が無い自分が入部してもいいものか、と悩んでいたら、偶然刃金に遭遇。思い切って入部したいと告げたところ、そのまま拉致されたらしい。

 

 

 

「あ、病気自体はもう治ってるから。同情されたくて話したわけじゃないし、しんみりとかやめてよね」

 

「おう、お前が嫌ならやらないけどよ・・・なぁ幻斗、サッカー経験どれくらいある?」

 

「?・・・雷門の試合を見てもっかいやろうって気になったから、2年前から復帰したかな?一応、何回かリトルチームにもお邪魔してたけどそこまで多いわけではーーー」

 

「待て幻斗。・・・リトルでの経験が、あるんだな?」

 

「?うん、そうだけど・・・?」

 

「よし分かった。・・・お前らァ!!経験者だァ!!!」

 

 

 

森崎の叫びに野郎軍団が『っしゃあ!!』と答え、燈咲はホッと胸を撫で下ろす。紫藤はこの状況に混乱しているようだが、それは当然だろう。

 

まさかここにいる自身を除いた6人のうち、リトル等まともな経験を持っているのがそこにいる女子選手1人などとは、普通思わないだろうから・・・。

 

 

 

「とりあえず、幻斗も仲間になったことだし!練習しよーぜ!!」

 

「・・・そういえば、昨日は練習したんですか?用具もなかったですし、走り込みとか?」

 

 

 

燈咲がポツリと尋ねる。それに対して、森崎は笑顔で「タイヤ特訓だ!」と答えた。・・・答えてしまった。

 

 

 

「タイヤ・・・特訓・・・?」

 

 

眉を吊り上げ、一瞬にして怒っています、というような表情に変わった燈咲。それを見て首を傾げる森崎だったが、次の一言で驚愕を露わにすることとなる。

 

 

 

 

「・・・んしです・・・」

 

「?兎月、どうしーーー」

 

 

 

 

 

 

「タイヤ特訓なんて!!!!禁止です!!!」

 

 

 

「・・・え?えええええええええええ!??」

 

 

 

 

突如言い渡されたタイヤ特訓禁止令。森崎の練習はどうなってしまうのだろうか・・・?

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。