それと、少し前ーーーと言ってももう3週間近く前ですが、読者参加型に参加されてた方が大勢アカウントロックされたことがありました。それによって、神楽中の採用メンバーが2名、陽花戸中の採用予定メンバーが1名、キャラのデータが消失してしまいました。
神楽中の方は、私が必殺技やら性格やらプレースタイルやら把握しているのと、活躍させる場面とかイベントとか色々考えていたので、そのまま続投して使用させて頂きます。
ただ、陽花戸中の方はまだ採用メンバーも確定していませんし、どういう風に活躍させるかも未定でした。
なので、2年生or3年生、しかもDFに限定してですが、陽花戸中の募集を再開させて頂きたいと思います。送っていなかった方は勿論、一度キャラクターを送った方も新しくもう1人キャラを送って頂いて構いません。活動報告の【イナズマイレブン!新たなる守護者 陽花戸中サッカー部員募集】にて、よろしくお願いします!
「ぐえぇ〜・・・し、死ぬぅ・・・」
「なんでタイヤ特訓した時よりも死にそうにしてるんですか貴方は・・・」
「堅固大丈夫〜?」
机に突っ伏す森崎に呆れたような視線を投げる塵山。人鳥が横から揺さぶるが、反応出来ないあたり森崎は余程疲れているようだ。
「おはようございます・・・って、森崎君どうしたんですか!?」
「やっほー燈咲ちゃん!」
「おはようございます。朝来たらもうこの状態でしたよ」
「おぉ〜・・・おはよ兎月〜・・・」
ガラリと扉が開き、燈咲が教室へと入ってくる。疲れ切った様子の森崎に驚きの声をあげるが、当の森崎は突っ伏した状態から顔だけを燈咲に向け、覇気のない声で挨拶を交わす。
「本当にどうしたんですか?昨日の練習はそこまで厳しいものではなかったですし・・・まさかとは思いますけど、私が帰ったあとに無茶な特訓とかしたんじゃ・・・」
「いっ!?いやいやいやいや!!そんな事してないって!!ほ、ほら!!昨日兎月に教えて貰った指示出しとか復習してたら遅くなっちゃってさ!!あんま寝れてないんだよね!!」
慌てたように否定する森崎。確かに放課後にタイヤを使った練習をしていたが、燈咲からはそれを禁止されている。禁止されたその日に約束を破ったとなれば、彼女に叱られるのは必定。先日の刃金の様には、森崎もなりたくなかった。
「ほんとですかぁ・・・?まぁ進んで復習するのはいい事ですけど、それで身体壊したら元も子もありませんよ?」
「堅固は頭使うの苦手そうだもんね〜」
「おいこらどういう意味だペンギン。まぁ事実だけどさ」
「いや、そこは否定しましょうよ・・・」
そんなくだらない会話をしている時、ふと人鳥が思い出したかのように呟いた。
「そういえばさ、残りの部員はどうするの?サッカーって11人必要だよね?」
「確かにそうだなぁ・・・幻斗も含めて今は7人。最低でもあと4人か・・・」
「いえ、本気でフットボールフロンティアを勝ち抜くなら、控えメンバーがいないと話になりません。大会規定では、ベンチ含めて16人まで登録出来るはずですので、なんとかそこまで揃えたいですね・・・」
「つまり、あと9人ですか・・・贅沢を言えば、もう2,3人くらいは経験者が欲しいところですね」
塵山の呟きに、燈咲が頷く。
確かに現状では、まともな経験者と呼べるのは燈咲、紫藤の2人のみ。その2人も、自分のパワーアップの為の練習がある為、指導に付きっきりになる訳にはいかない。
それを考えると、せめて後2人・・・それも、FWとDFに経験者が入る事が望ましい。
「でもそんなに上手くいくの?正直、神楽中にサッカーの経験者がいる可能性なんて低いでしょ。事実、僕も未経験者だし」
「燈咲さんや紫藤君がいただけでも奇跡的ですもんね・・・ペンギンと紅葉の2人のポジションにもよりますけど、やっぱりDFの動きが分かる人が欲しいですよね。堅固のサポートという面でも、指導する面でも」
人鳥の言葉に反応した塵山の言葉に、森崎と燈咲も頷く。現状、実力の低い森崎をサポート出来るDFの存在は何より欲する人材だ。腕のいいFWや、突破力に優れたMFも欲しいところだが、シュート火力では刃金が、突破力では燈咲や紫藤がいるから代用は可能だ。
「うーん・・・まぁ、この場で頭捻ってても変わんねぇ!!やっぱ、まずは行動しないとな!!」
パァン!と自分で自分の両頬を叩き、気合を入れる森崎。そんな彼の様子に、首を傾げながら塵山が話し掛ける。
「堅固、行動って・・・?」
「ん?そりゃ灰飛お前、仲間集めのための行動と言ったら一つしかないだろ!
勧誘だよ、勧誘!!他クラスの奴らにも声掛けまくって、サッカーやりたがってるやつを見つけよーぜ!!」
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「へいへいへーい!!!さあさあ皆さんよってらっしゃい見てらっしゃい!!サッカー部、部員募集中!!俺たちと一緒に、日本一、そして世界一を目指そうぜー!!今なら確実にベンチ入り出来るぞー!!」
休み時間、廊下で男子、女子に関わらずに声を掛ける森崎。手にはどこで用意したのか、デカデカと【サッカー部部員募集中!!】と書かれた巨大な看板を持っていた。
「どっから持ってきたんだよアレ」
「さぁ・・・?いつの間にか手に持ってましたからね」
森崎と共に校舎内で勧誘している塵山、刃金の2人が疑問を口にする。ここで勧誘しているのはこの2人に森崎を含めた3人。残りの4人は二人一組になってグラウンドで遊んでいる生徒を対象に勧誘をしている。
さて、休み時間ということもあって、廊下はかなりの生徒で溢れている。その生徒達に片っ端から話し掛けるが・・・
「サッカー部?・・・うちにあったっけ?」
「つい最近出来たんだよ!どうだお前も!?」
「ごめんけど興味無いし〜」
「んなぁ!?」
「サッカー部、部員募集中です!一緒に頑張りませんかー!」
「うちは別にぃ〜・・・っ!!ねぇ君!!」
「は、はいっ!?」
「演劇部に入らない!?よく見たらお顔綺麗だし!!絶対モテるよ〜!!!」
「いや、あの、その、ちょっと・・・!?」
「おー、ザックやっほ」
「おうさ!!どうだお前ら!?儂と一緒にサッカーやらねぇか!?」
「いやー俺ら空手部だし・・・ザックもこっち来いよー、空手道場の息子だろー?」
「儂はサッカーがやりたいんだよ!!」
「・・・だ、誰も興味を持たねぇ・・・!!!」
「こんな面白いスポーツはないと思うんだがなぁ・・・」
「まぁ神楽中ですからね・・・イナズマジャパンの活躍があったし、少しは入部者がいるかと思ったんですが・・・」
全くと言っていいほどの収穫無し。元々神楽中の生徒はサッカーに興味が無い方が多いが、それを鑑みても反応が無さすぎる。
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!俺はあきらめねぇぞ!!きっと俺達以外にもサッカーやりたがってる奴がいるはずだ!!へいそこの女子!!サッカーやろうぜ!!」
「あっこら堅固!!」
諦めきれない森崎は、塵山の静止を振り切って近くを通り掛かった少女に話しかける。リボンの色と、真新しい制服から同学年の女子だと考えられる。
森崎が声をかけた女子は、まず銀色の髪が特徴的だ。全体的に短めのショートヘアーにしているが、前髪だけが顔を隠すかのように長くなっている。そしてなによりも、小さい。凡そ中学生に見えないほど背の低いのは、森崎のチームメイトの紫藤もそうだ。しかし、彼女はそれよりも更に小さい。
「ひっ・・・!!あ、うぁ、ご、ゴメンなさい・・・!!」
突如声をかけられた少女は、森崎を視界に収めた途端に身体を震わせ、顔を青くする。視線を泳がせ、言葉を詰まらせながらも体を反転させてその場から逃走を図る。
「えっ!?ちょ、なんで逃げるのさ!!?」
森崎が引き止めようとするも、少女は人混みの中を、誰にもぶつからずに隙間を縫うようにして駆けていく。そのスピードは凡そ小柄な少女のものとは思えないほどであり、彼女はそのまま《1-F》と書かれた教室へと逃げるように駆け込んで行った。
「・・・なんだったんだあの子・・・?」
「凄いスピードでしたね。それに、この人混みの中誰にもぶつからずに走れるなんて・・・」
塵山の言葉に同意するように森崎と刃金も頷く。彼女のあの芸当は、素人のそれではない。何かしらスポーツ経験者・・・それも、かなりの実力のはずだ。
「あっ、いたいた!!森崎君達!」
「こんな所にいたんですね。・・・って、どうかしたんですか?」
と、そこへやって来たのは紫藤と燈咲の2人。外のグラウンドで勧誘をしていたメンバーだ。
「よう、兎月、幻斗!外の勧誘は?」
「うーん・・・僕と燈咲さん、人鳥君と秋風君のコンビでそれぞれ勧誘してたんだけど・・・経験者はいなさそうだったよ」
紫藤曰く、人鳥と秋風のコンビが片っ端から声を掛けまくり、経験者である燈咲、紫藤はサッカー経験がありそうな生徒を対象に探していたらしい。が、該当する生徒は一切おらず、早々に2人は引き上げてきたらしい。
「人鳥君達はまだ勧誘してみるって言ってましたけど・・・だれも興味無さそうでした」
「そっか・・・ん?」
話していた森崎は、ふと思い出す。自分と塵山、人鳥、燈咲は1年C組。秋風と刃金は1年A組だ。
そして、先程の女子生徒が入って行った教室は1年F組。そして、目の前にいる紫藤も1年F組の生徒だったはずだ。
「なぁ幻斗、その・・・銀髪で、ちっこい女子ってお前のクラスに居るか?」
「銀髪でちっこい?・・・あぁ、神奈崎さんの事?あの前髪の長い」
「そーそー!!そいつだよ!!そいつなんかスポーツとかやってるか!?」
森崎の質問に、紫藤はうーん・・・と唸りながらも、首を横に振る。
「いや、僕が聞いた限りではそんなこと言ってなかったよ?まぁ自己紹介の時も最低限しか喋らなかったし、普段は誰とも話そうとしないけど」
紫藤の答えに肩を落とす森崎。どうしたものか、と塵山と刃金も考えるが、そんな中で唯一燈咲だけが黙って考え込んでいた。
「ん?兎月、どした?」
「神奈崎・・・神奈崎・・・うーん、どこかで聞いたことが・・・」
「燈咲さん、知ってるの?あの子の名前、確か【
「神奈崎・・・切那・・・っ!?神奈崎切那ちゃんですか!?」
驚いたように叫んだ燈咲に困惑したながらも、紫藤は頷く。まだ付き合いこそ浅いが、彼女は基本的に特定の部分に触れなければ温厚だ。そんな彼女が声を荒らげたのに森崎は困惑する。
「お、おい兎月どうしたんだよ?知り合いか?」
「知り合い、というか・・・全国で戦った事のある子です」
「全国!?」
燈咲の言葉に真っ先に反応したのは刃金。
燈咲はこのチームで唯一、リトル時代に全国に出場した経験の持ち主だ。そんな彼女が全国で戦った相手・・・当然、今の神楽中サッカー部にとって喉から手が出る程に欲しい人材だ。
「神奈崎切那・・・リトル時代、その圧倒的な突破力とボールキープ力で全国の強豪相手に渡り合ってきた凄腕のドリブラーです。聞いた話だと、一人で相手選手11人をごぼう抜きしてゴールを決めたとか」
「ひっ、一人で相手チーム全員って事か!?」
「はい。全国でも類を見ない程の正確なドリブルと高いスピードは、瞬きの間に抜き去ってしまう・・・【雷光】という異名がつく程で、去年開催された第二回FFIのメンバー候補にも名前が挙げられたらしいですよ」
燈咲の解説に森崎達は驚愕する。
FFI代表候補。つまり、先程の彼女は、森崎の憧れる伝説のキーパー・・・【円堂守】と共にピッチに立つ可能性があった人物という事だ。円堂だけではない。豪炎寺や鬼道、風丸に五条、源田、佐久間、吹雪兄弟、不動、壁山に栗松・・・名だたる日本のトッププレイヤー達と肩を並べる事が出来る、と判断されたプレイヤーなのだ、
「すっげぇ・・・!!!なんでそんな凄い奴が神楽中に!?!?」
「ホントですよ・・・代表候補って事は、選考試合で代表落ちに?」
興奮する森崎に追随するように言った塵山の言葉に、燈咲は悩ましげに首を振る。そんな彼女の様子に、その場にいる男4人も揃って頭にハテナを浮かべる。
「どうしたの、燈咲さん?」
「あ、いえ・・・実は、神奈崎さんなんですけど・・・代表選考を辞退してるんです」
「はぁ!?日本代表だぞ!?イナズマジャパンだぞ!?サッカーしてる奴なら誰もが憧れる日本の顔だぞ!?なんで辞退すんだよ!?」
刃金の叫ぶ様にそういうが、当の神奈崎がここにいる訳でもないので、その真相が分かるはずもない。
「そこは私にも・・・全国大会の途中で姿が見えなくなったらしく、チームもその後の試合で敗退。その後も噂を立たなかったけど、まさかこんな所にいるなんて・・・」
信じられない、と言った様子の燈咲。それもそのハズ。リトル時代全国トップクラスの、更には世代を代表すると言ってもいい程の実力者が、こんなサッカー部も無い普通の学校にいたのだ。疑問を持つなという方が無理というもの。
「・・・とりあえず、切り替えよ。神奈崎さんには僕から話してみるよ。まぁ神楽にいる上に、あの様子じゃサッカー部に入ってくれるかは疑問だけど・・・彼女以外にも、入部してくれる人を見つけなきゃ話にならないし」
軽く手を叩いて、紫藤が他の4人の意識を自分にむける。切り替えるように促すと、森崎は「・・・そうだな」と呟いて、頭を軽く振る。実際、神奈崎が入部してくれればこの上なく心強いが、彼女に縋っていては本末転倒だろう。
「っし!!もうちょい勧誘続けるか!!」
「だな!!儂は向こうにいってくる!堅固と灰飛は引き続きここら辺で頼む!!」
「分かりました!」
「それじゃ、僕達も秋風君たちの手助けに行こうか」
「そうですね。もしかしたら、見逃していただけで経験者がいるかもしれませんし、未経験者でも入ってくれる人がいるかもですもんね」
気を取り直して、それぞれ勧誘を続けていく5人。しかし、外で勧誘を続けていた秋風と人鳥を含め、この日勧誘に乗ってくれた生徒は一人もいなかった・・・。
「【雷光】か・・・まさかここにいるとはな。・・・フッ、果たしてこの俺と並び立てる程のものなのか・・・この、【漆黒のストライカー】とな・・・」
ただ、勧誘をしている彼らを、腕を組んで、木にもたれ掛かって影から観察している赤と青のオッドアイの少年とーーー。
「なんであの子1人で木の影にいるんだ?」
「俺が知るか」
「だよなー。・・・おっ、サッカー部か!!へぇ、ついにここにも出来たんだなぁ」
「・・・サッカー、か」
「お?どしたどしたよカゲ〜?興味湧いた系?」
「黙れ『
興味深そうに木の影の少年を、そして森崎達を眺めている、2年生の男子生徒達の姿があった・・・。