あの後樹海化が解けた後、若葉達を迎えにきたひなたが待っていた。
ひなた「おかえりなさい皆さん!怪我は誰かしていますか?」
若葉「ひ、ひなたか」
ひなた「どうしたんですか?引きつった顔して……ハッまさか何かあったんですか!」
若葉「じ、実は流星がな」
ひなた「優人君が怪我でもしたんですか!?」
友奈「違うんだよ!」
球子「優しくなったって言えばいいのか??タマにはもう分からん」
ひなた「それはどういう?」
若葉「見れば分かるさ」
ひなたは分からないと言う顔をしながら、疑問に思ってしまった事にはしょうがないと、若葉達は悟った。
ひなたの目の前に優人本人が登場したのだが。
優人「ただいまひなた!」
ひなた「え?」
優人は笑顔になりながらひなたに挨拶をした。ひなたは困惑している、何故か?それはあの優人が笑わない 仲良くする気も無い 人を信じない と言う三拍子が揃った存在だったと認識していたからだ。
では、今ひなたの前に居るのは誰だって思うし、本人なのかって疑いたくなるが、正真正銘流星 優人なのである。
ひなた「ゆ、優人君何ですか?」
優人「そうだよひなた!」
ひなた「私の知っている優人君はあまり喋らないし 身長も高かったし きつい口調だったんですよ?」
優人「分からないけどバーテックスの変な液体?が、かかったせいで口調が可笑しくなったんだよ」
球子「じゃあ身長はどうなんだ?」
優人「えーーーっとあれがあれであれだから無理だよ」
球子「ほーんタマに嘘付くんだ?どうなってもタマは知らないぞ優人?」
優人「な、何をするのかな?タマちゃん?」
球子「タマ言ったよな?どうなってもタマは知らないぞって?」
優人「こ、怖いよタマちゃん?」
球子「今夜覚悟しろよ?ゆ う と」
優人「ひぃーー!誰か助けて!」
千景「自業自得よ流星さん」
友奈「まぁまぁ郡ちゃん落ち着いて、それ以上苛めると優人君に嫌われちゃうよ?」
千景「……………」
バーテックスの戦いが終わってからの勇者達はとても輝いていて、皆の笑顔が美しかった事を優人は一生忘れないだろう。この先どんな辛い運命が待っていても。
あの後、杏に言われて大赦の手配で病院に行ったが何も分からず、今日中に退院出来たがする事もやる事も無いので考えながら病院を出た。
すると、出た瞬間に友奈と千景が待っていた。二人は優斗を見つけると近寄って異常は無いかと聞かれた、それ程心配だったのかと優人は思った。
友奈「それより優人君この後予定あるの?」
優人「ううん無いよ?それがどうしたの?」
千景「お花見をやるのよ、皆で」
優人「お花見?そんな事一言も聞いてないけど………仲間はずれか…そうだよね仲間じゃないもんね、ごめんね」
友奈「仲間はずれじゃないよ?優人君はもう仲間だよ!最近忙しくて伝えれなかったんだ、ごめんね?直ぐに言うべきだったよね」
友奈は周りが分かる程に落ち込んでいる。千景はどうすればいいのかオロオロしている、優斗は何故信頼における友奈に言ったのか、何故あんな事を言ったのかを後悔している自分を許せなかった。
傷つけるつもりはなかったのに傷つけた、守る相手を………ましてや自分の心を救ってくれた恩人を傷つけた事を恥じた。
優人「……ごめん…………なさい……傷つける気はなかったんだ………嫌いにならないで、いい子になるから……捨てないで」
優人は泣きながら謝った。
嫌われたくない 一人になりたくないと、トラウマが来たのか泣き出していた。
千景と友奈の顔は強ばった。何故強ばったか?それは優人をこんなふうにさせた人を許せない気持ちがあったからだ。
友奈は顔が強ばったと同時に後悔をした。私が落ち込んでいなければ優人君は泣かなかったと。千景はどうすればいいのか分からなかった。
千景「(そうだ、高嶋さんの様に言葉を掛ければ)大丈夫よ誰も貴方のこと捨てたりなんかしないわ?もし誰かが貴方の事を要らないって言われたら、私が拾ってあげるから安心して。私は貴方が必要だから拾ってあげる、まぁ乃木さん達は必要だって言ってくる筈よ?」
優人「ほんとう?ほんとうにすてない?きらいにならない?」
友奈「捨てないよ、優人君の事守るから……前にも約束したよね?」
優人「うん」
友奈「だから泣かないで?」
千景「私も貴方の事を守る、貴方と私は似ているから」
千景は優人の帽子を取って頭を撫でながら無茶はさせないと誓いを建てた。
友奈「さぁ若葉ちゃん達が待ってるよ!早く行こ!郡ちゃん優くん!」
優人「名前……」
友奈「うん!あだ名を付けようと思って、もしかしてダメだった?」
優人「ダメじゃないよ!何か友達って感じでいいね!」
友奈「私達はもう友達だよ!ねっ郡ちゃん!」
千景「……………」
優人「……もしかしていや?」ウルウル
千景「いいえ友達よ私達は………カワイイ」
友奈「じゃあ行こっ!」クイクイ
優人が友奈の袖を優しく引っ張った。友奈は何事かと優人に尋ねた。
優人「手………繋いでも……いい?」
友奈「うんいいよ!」
優人はか細い声で友奈に手を繋いでもいいか聞いてみたら、嬉しがるように手を差し出した。嬉しかったのか優人は笑顔になっていた。歩くと同時に、優人は千景の手も繋いだが千景の顔は真っ赤になった。
優人「行こう?」
三人は手を繋いで目的地まで歩いた。