ダンジョンに行かず本を読むのは間違っているだろうか 作:パッチェ
どっかにそういった設定載ってること無いかな?もっと情報公開してくれあーー。
遅くなった理由はあとがきのせいです。
時系列はソード・オラトリア一巻の少し前です。
朝日が昇り、冒険者達は1日の稼ぎの為に準備をする時間だ。
一方でロキ・ファミリアでは朝食である。ロキの『飯はいるもん全員でとる』という方針のもと、朝昼晩と館にいる者達は食堂に集まり、一同は一緒に食事をするのだ。それは弱い強い関係無く、分け隔てせず、同じ食卓につく。
「あー、お腹減ったぁ〜。今日は何っかなぁ〜」
「アンタ、もうちょっとお淑やかになれないわけ?朝から食事前に涎を垂らすって……」
ティオネ・ヒリュテとティオナ・ヒリュテはいつもの席に座る。ティオネが姉であり、ティオナが妹。ロキ・ファミリアが誇る幹部の一員、アマゾネス姉妹だ。
ティオナは料理が乗っているトレイを受け取る前から涎を垂らしている。生物である本能と言えるが、姉ティオネからするとそれは上品とは言い難く、女として品を、と言いたい。
「えー、別にいいじゃん〜美味しい物を食べるって素晴らしい事だよぉ〜。あ!アイズもこっちおいで!」
長い金髪の美女が食堂に入ってくると話をしていたもの達は一瞬口を閉じるが、すぐに騒めき立つ。
"アイズ・ヴァレンシュタイン"
オラリオの冒険者の中でも五本指に入るであろう美しい顔立ち。無意識でも自然と男を惑わせる雰囲気。そこらの女神にも劣らない輝き。そして強さ。それらが合わさった彼女は憧れの的となっている。
それ故か、彼女に対して近づけるものが少なく、同世代で言えばアマゾネス姉妹くらいだ。
「ティオナ、隣りいい?」
「もちろん良いよ!ささ、座って座って」
ぽんぽんと隣の椅子を叩き、側に誘導する。並びは左から、ティオネ、ティオナ、アイズと言った順だ。
食堂の食卓は長方形の長机であり、それを数個置いている。3人は窓側に近い机を選んでおり、場所としては真ん中に座っている。その3人の隣は左右数個ずつ空いており、誰も近寄ろうとはしない。
別に近寄るな!と言われてるわけでは無い。ただただ恐れ多いのだ。冒険者の意識として、レベルが高い=上司、といった在り方の様なものなので気まずいのだ。憧れは時として孤独を生むことになる。
まぁ、男どもはあの中に入ると不純なことを考えてしまいそうだから、という奴もいるし、狙っている野郎どもがお互いに牽制しあってる、という理由もある。
———ただし、こういった子もいる。
「あ、ああアイズしゃん!お、おおおとなり宜しいですか!?」
「ん、良いよレフィーヤ」
「で、では失礼します」
レフィーヤ・ウィリディスは緊張していた。
憧れのアイズ・ヴァレンシュタインと共に食事するという夢のような現実に身体がカチコチだ。
普段は全員が揃ってから食べるのが基本だが、今日は食べるタイミングは各自に任せるという団長の命令に、レフィーヤが座ると3人は食事を取り始めた。最初の数分は無言で食べていたが、だんだんティオナの口数が増え始め、レフィーヤもだいぶ慣れたのか会話に入ってくる。
「いや〜この前の遠征は不完全燃焼だよ〜」
「そりゃ私たちの遠征じゃないしね。どっちかというとレフィーヤの様な実戦経験の少ない冒険者達の為の遠征だし」
「うぅ〜……あの時は死ぬかと思いました……」
開始早々、いきなり怪物の宴に遭遇。頑張って全モンスターを狩ったと思った瞬間に再び、違うタイプの怪物の宴が始まるという不安に見舞われ、あの時の悪どい顔をしたフィンの姿をレフィーヤは一生忘れはしないだろう。
「あははは、大丈夫だよ。ピンチになってもあたしたちが助けるから。それにいい経験になったでしょ!」
「そういう問題じゃないんですよぉ〜」
「団長の事だから、本当に死ぬ様なことはしないわよ。私たちも居たんだから」
「団長と言えば、珍しくフィン
「………あれ?」
今回遠征に付いて行かなかったアイズは何の事と頭に?マークを浮かばせる。
「ああ、なんて言ったっけ……確かグリ何ちゃら。そんな見ないから忘れちゃったわ」
「まぁあたしでも2回しか見た事ないし、フィンそんなに使わないからねー」
「あの威力を見ると使うところが無いんじゃないでしょうか。モンスターがほぼ壊滅してましたし…」
「レフィーヤは見たことあるの?」
「は、はい。といってもこの間のやつだけですけど…。それに音と火力が凄すぎてあまり見えなかったというか…すいません」
アイズの力になれなかった、と思いレフィーヤはシュンとしている。
(グリ何ちゃら……フィンに言ったら見せてくれるかな)
安易に考えるアイズは今日のメニューであるコーンスープを口元に運んだ。———その時である。
「ほーい、みんな注目やで!」
食堂の出入り口にはロキと2人。いきなりの登場に皆固まった。
「食事中ごめんね。ちょっと時間を貰えるかい」
「お主ら手を止めてくれ。話がある」
小さな金髪の少年。フィン・ディムナは見た目からすると10歳くらいだが、実際はアラフォーである。そんな少年の様な初老に対して、隣にいる男は剛毛な髭が特徴的でガッチリとした体格が目に入る。
3人は食堂にある、皆が座る席から離れた壇上に上がり、ロキがゴホンと咳払いをする。
「えー、食事中すまへんな、皆に報告があるねん」
報告?とこの場にいる者達は頭を傾げる。
「あたし達に言うことって何かあった?」
「さぁ?何も知らないし、聞いてないわ。ロキの感じを見るに暗い話じゃ無さそうね。団長も僅かに頬が緩んでいるわ!何か良いことよ!」
「え?私にはいつも通りにしか見えないのですが……」
「———私には分かる!!」
バカ姉はほっときな、とレフィーヤにいうティオナ。
アマゾネス姉妹やアイズはロキ・ファミリアの幹部だが、何も情報を知らない事に違和感を覚えながらも、話の続きを待つ。
「ふっふっふ、いい感じでみんな興味が湧いているみたいやな。勿体ぶるのもあれやし、本題に入るわ。———入ってきぃ!」
『『『…………え?』』
ロキが一声上げると食堂にリヴェリアと手を繋いでいるフィンと同じくらいの背丈の子が入ってきた。
その中で思わず声が出てしまったのは仕方がない事だろう。何故なら手を繋ぐ子供は歩いて無かったから———ぐでぇ〜とうつ伏せの状態で本の上に乗って宙に浮いているのだ。そのまま壇上に上がり、ロキの隣に行く。
「紹介するわ。ロキ・ファミリアの一員であるレヨンたんや!ほら、自己紹介して」
「………レヨン・イソトマ」
「それだけかいなッ!?」
ガクッと新喜劇の様にロキは滑る。何となく予想付いていたのか首脳陣も苦笑いを浮かべている。
これには他の団員達もポカーンとするばかりで何も情報が入ってこない。流石に話が進まないと思ったのかリヴェリアがレヨンの紹介をし始める。
「あー、もう一度言うがこの子はレヨン・イソトマ。見た事がない奴が殆どだろうが、ロキ・ファミリアには五年いる」
五年!?と騒めきが起こるがリヴェリアは無視して話を続ける。
「何故五年もいて見た事ないのか、と思うだろうが、理由として言葉を選ばずに言うなら我々が監禁していたからだ。———主にロキが」
「ヘアッ!!?ちょっ、何いうて——」
衝撃の真実に団員達は更に騒ぎ始めた。
『おい、それって』『ああ、ついにやったか』『いつかやると思ってました。』『これギルド案件じゃね?』『あーあ、うちの主神がお縄に…』
「……みんなボロクソ過ぎひんか?うちそんなに信用無い?」
その言葉に全員が目を泳がせ、横を向く。
「………うち泣きそう」
「まぁ、半分は冗談だ。ジョークだジョーク」
((それって半分は本当という事じゃぁ………))
場を和ませるためのジョークが場を凍らかせたのはさて置き、話を戻す。
「話が脱線してしまったが気にするな。レヨンはちゃんとしたファミリアの一員だ。安心しろ———決してロキが意思も確認せず『可愛かったから』という理由で勝手に恩恵を刻んだ訳では無い」
「…………ふぅ〜ふぅ〜ふぅー」
『『『確信犯じゃねーーか!!!』』
ロキの下手な口笛にやりやがったこいつ、と再び白い目で見られる。確かにあの時は、アイズ並みのトキメキを感じ、脱兎の如く恩恵刻んだ覚えがある。まぁ例え恩恵を刻んでなくてもレヨンはロキ・ファミリアに入る予定だったので最終的な着地点は変わらないが、その過程が酷い。
「ま、まぁアレや…今はそんな事よりレヨンたんの話や。と言うてもそんなに話すことはないけど、うちらと言えば———分かるやろ?」
『『『———ッ!!』』
ロキの糸目が開かれるのと同時に冒険者達の目の色が変わる。
ロキ・ファミリアはオラリオの中でも屈指の探索系ファミリア。いくらロキの趣味が優先されても、可愛いだけじゃ入る事は許されない。無論首脳陣が簡単に入れさせない。事実一癖も二癖もある者達がこのファミリアには多い。そして皆が実力者。伊達にオラリオの中でも上位に入るファミリアと言われてない。
「百聞は一見にしかずや。———誰がやりたい?」
一斉に手を挙げる冒険者達。ロキは誰を
「………ふわぁー」
「お主は相変わらず自由じゃの」
一方で、レヨンは飽きたのか浮かぶ本に腰掛けると読書タイムに入るのであった。
♦︎♦︎♦︎♦︎
2人は訓練場の中心付近で向かい合っている
あの後、ロキの厳正な結果、相手をするのはティオナに決まった。
「あたしはティオナ・ヒリュテ。レヨンちゃんで良いのかな…宜しくね♪」
「……………」
返されたのは無言。
チラッとティオナに一度、目を向けたが、その一度だけでティオナを見ようと一切しない。これにはコミュ力高い系冒険者であるティオナでも心にくるものがあった。
(うぅ〜……無言はきついよ)
今一度ティオナはレヨンを真っ直ぐ見つめるが帰って来るものは無い。しかし、見ているだけでも分かることがある。レヨンの服装は、全身を覆い尽くし、黒をベースとした赤い稲妻の様な線が入ったローブ。ザ・魔法使いといった感じだ。そして本に乗って浮いてる。
(それにしても髪長いなぁ〜。地面付いてるもん。あそこまで長いと動けるのかなぁ?)
髪の美しさに感情を動かされるティオナだが、その長さにも脳を動かされる。レヨンは未だに浮いたままだが、その高さは大体フィンの身長くらいか。腰掛ける状態で、ずっと本を読んでいる。
「あの子本当に戦えるのかしら?」
「わ、分からないですが、リヴェリア様がティオナさんに"手加減無しでいい"と言うくらいですからそれなりにできるんじゃないですか」
「…でも近距離系じゃ無さそうだから、ティオナの一撃に耐えられるのかな?」
「まぁ、うちの妹は力だけはあるから…」
いつメンで眺める少女達。その他にもギャラリーが集まっている。大体全員の団員がこの試合に興味を示しており、ちょっと娯楽として賭け事も起きてるぐらいだ。
この訓練場は、地方の小さな球場くらい広く、模擬戦や訓練をするには十分な大きさだ。隅には観戦席があるぶん安全に観ることも出来る。
「すまない、ちょっと待たせたね」
ティオナは通常
「それじゃあルールを確認だ。お互い致命傷を与える攻撃は無しだ。いざとなったら僕が止める。それとレヨン、
「…………ん」
それだけだよ、と爽やかな笑顔で終えると2人から少し離れる。そして———初め!と声を上げた。
「先手必勝———」
声と共にティオナはレヨンとの距離を一気に詰めた。ティオナからレヨンまでの距離は100メートルそこら。Level5のティオナからすれば、一瞬の出来事でしかない。———振れば当たる。その懐まで入った瞬間。
———
「……………へ?」
その声が聞こえた時には遅かった。
薙ぎ払う様に振り切った大剣は、ガキんっと甲高い金属音が鳴り、与えるであったダメージの衝撃が自身に返ってくる。
———気づけば飛ばされていた。
ティオナは一瞬何が起こったのか思考が停止しかけたが、そこはLv5の冒険者。経験と体に染み付いた動きだ宙に舞った体はわざと力をを抜き、一回転する事でうまく着地した。しかし、呆然とレヨンを一点に見つめるだけで動けなかった。
「な、何が起きたのッ!!?」
目の前の光景に姉であるティオネは信じられないと声を上げた。ティオナの力は自分がこのファミリアの中で一番知っている。確かに都市で一二を争うガレスであればティオナが飛ばされてしまうのは分かる。
だが、今日初めて見た幼い子供に飛ばされるほどティオナは弱くない。それが分かってる、理解しているからこそ、目の前の真実を疑ってしまう。
「レヨンたん凄いやろ」
「…ロキ!?」
「私もいるぞ」
「リヴェリア様までッ!?」
いつの間に…、と隣に座っていた2人に少女達は戦慄する。
「……ロキ、リヴェリア、あの子は何をしたの?」
「あ〜アイズたんもやっぱ気になる?」
何が起こったのか、理解出来ない現状にアイズは素直に聞いた。その質問にロキはんー、と迷ったフリをしながら何処からともなく一枚の羊皮紙を取り出した。それが何か分かったのかアイズは驚愕の表情をしている。
「まさか……それ———」
「そ、レヨンたんのステイタス表や。3人に特別見せたる」
これにはティオネとレフィーヤもビックリ。
オラリオでは基本他者のステイタスを見ることはマナー違反となっている。無論互いの了承が得られれば遺恨無く見ることがある。しかし、いくら同じファミリアといえど、ステイタスを丸ごと見るのはそんなに無い。このファミリアの首脳陣でも詳しく見ることは余りしない。が、レヨンは悪い意味で特別なのだ。
「だから私とロキが許す。本人も了承してるしな。それにお前達は知ってもいいと判断した…いや、知るべきかもしれん。ただしこれについては他言無用……絶対に外に漏らすな」
リヴェリアの本気の目に少女達は背筋に鋭い冷たさを感じる。
アイズはロキから羊皮紙を受け取る。その一枚をティオネとレフィーヤは覗き込む様に見る。
———言葉がでなかった。
【レヨン・イソトマ】
種族:ヒューマン
LV.4
力:D 515
耐久:A 891
器用:F 376
俊敏:I 60
魔力:S 977
【神秘】【魔導】【耐異常(狂)】
スキル
【神々叡智(本)】【魔本作成】【無限本棚】【■■■■】【永久時終】
魔法
【
「な………な、何これ」
Lv4なのは理解出来た。
しかし、それがティオナが飛ばされた理由にはならなかった。逆に何故Lv4なのにLv5が飛んだのか、意味がわからない。神の恩恵の1と2の差はオラリオ並みにでかいはず。それが覆されたということは何かスキルで返されたということ。有名なのは、クロッゾの魔剣だろうか。たとえレベル1が使ってもレベル5を倒せる威力があると言われているという。
「…………魔本作成」
「正解やアイズたん」
ロキの口元が弧を描く。と思ったら細目が鋭い、まるで睨む様にアイズ達を見つめた。その瞳には絶対に黙っとけよ、と冷たさを帯びるような強い意志を感じる。
その時アイズ達は気づけば、孤立していた。先程までガヤが集まっていたのに、今は自分達からある程度離れた所で試合を観ている。まるでこの話は自分達だけに聞かせるような…。
「気にせんでええ。考えている通り……リヴェリアが少し人払いをしてくれたんや」
そこまでするのに何故自分達に聞かせるのか?
そう思うほどロキはいつもよりマジである。深く突っ込みたい部分も沢山あるが、パンドラの箱を開けるようでティオネやレフィーヤは何も言い出せない。
「ロキ、これはどういう能力なの?」
「ちょ、アイズッ!?」
「アイズさんストレート過ぎじゃあ……」
迷いなく言いきったアイズにロキは笑い転げたくなるが、大きな声を出せないので口を手で塞ぎ、気合いで笑いを堪える。
「ふ……ふ…あ、あかん。笑いそう……ふ〜……」
一呼吸。何とか耐えたロキは腹に力を込めて語り始めた。
「アイズたんの遠慮無いのはいつものことやし、外であまりせんければええわ。特に今は聞くんじゃなくて、こっちが勝手に言っとる認識でええよ。そうやなぁ…何処から話すか———」
アイズ達に向けていた視線をレヨンに向ける。その時のロキは慈愛のこもった目を向けていた。
「あの子のスキル…いや、能力は前提を覆す危険なもんなんや。その一端が魔本作成。簡単に言えば『魔本』作る。言葉にすればただそれだけやけど、その単純さがヤバイねん。そやな、レフィーヤは魔法が使えないものがどうしたら使えるようになるか知っとるか?」
「え?それは…魔導書を読むことで、魔法が使えないものでも強制的に魔法を覚えるだったと…」
「そうや。子供たちが使えるのは1人3つまで、そう決まっとる。まぁ、うちのリヴェリアみたいな例外もおるけどな。無論レフィーヤも。じゃあ他には?」
その質問にレフィーヤは答えられなかったが、その代わりにティオネが答えた。
「魔剣ね。剣に
ティオネはそれをよく知っている。ロキ・ファミリアの遠征などでも必ず持っていく必需品だからだ。
「そや。魔法が使えなくても使えるようになる。欠点らしい欠点といえばすぐ壊れること。それくらいや。レヨンたんの魔本も似た部分は多い———似てるのは魔法が使えるだけやけど」
レヨンたんの魔本は色んな発動条件がある。頁を破ったら炎が出たり、そこら辺は魔剣と一緒や。問題はここからやねん。あの子の魔本は壊れることが無い。例えば翳すだけで魔法が放てたり、超短文詠唱だけでええやつもある。それがな———壊れないんや
「そ、それって………」
レフィーヤは声が震えるのが分かる。
魔法を使う身として、魔法の凄さをレフィーヤは理解しているつもりだ。だから震えが止まらない。
「……魔法が使えない人でも、その魔本さえあれば永遠に魔法が撃てる、と」
「そ、ティオネの言う通り。それをレヨンたんは何万何億と持っとる。あの子一人で世界が変わってしまう。あ、因みに魔本自体は世界で流通しとるで。見たことあるんちゃう?」
「え、ええ。団長が使ってるのをこの前…でもあれは一回しか使えなかったわよ」
「当たり前やドアホッ!壊れない魔本を流通させるかい!あれは壊れるようにした写本や。何で流通させたかか分かるか?」
「………魔本は一回限り…そう思わせるため?」
ビンゴ!とロキはアイズに言う。
固定観念というやつだ。例えば壊れない魔剣です、と言われても魔剣は壊れるものとなっているので信じられない。誰も壊れない物だと考えない。その現象を利用したのだ。
「確かにそれはパンドラの箱だわ」
「やろ。でもな、魔法だけの魔本ならもうちょいどうにかなったんや………発展アビリティに神秘があるやろ。かの有名な『
「えーっと、神の奇跡を使える能力でしたっけ?」
「…その神の奇跡を使えるのがヤバイねん」
そうレヨンの魔本は稀にガチで第一級危険魔本が出来る時がある。それを本人は何となくで作ってしまい、ロキを発狂させることがある。
そしてトドメの神々叡智。これは本からであれば、神の知識を知り、理解、保持するというバグスキルのせいで特大の危険魔本を何百万と所持しているのだ。
「そりゃ監禁するわよ!オラリオの町を一人で歩かされないもの」
「…ウン……マァソウダネ」
この事情であれば監禁も致し方ないと思ってしまう。がロキからすると問題はそこでは無いし、監禁…というか引きこもりは本人の素質である。
「ま、まぁそんな所や。あの子の秘密…あ、また飛ばされとる。物理反射の魔本使うって結構マジやなレヨンたん」
ロキが話している間に、ティオナは何度もレヨンに向かって行っていたが、一度目の反射後から、自分の周囲をドーム型で守ってるレヨンの鉄壁の防御にティオナは打ち破れず、中途半端な力を込めてる故にその威力が本人に返って来ていてボロボロである。
「ああやって、レヨンたんは色んな魔本を使って戦う。あの子自身が本棚、数えきれないほどある本棚。だからあの子の二つ名は———」
———【
そう、一部の神から言われとる。
めちゃくそ長いあとがきなので設定などに興味が無い人は飛ばすことを推奨します。そういった設定系を読むのが一番好きな方はぜひ読んで一緒に議論しましょう!
こういう設定きちんとしたい性格だから、めっちゃ調べるのよね〜。
前回に聞いた神の恩恵の作者なりの答え。
まず基本ステイタスは神が恩恵を与えたのと同時に影響を及ぼすのか審議の余地あった。
『刻んだばかりの子供でもゴブリンを倒せる身体能力を得る』と教えていただいたので刻んだ時点で経験値とは別の見えないボーナスが付いている可能性がありそう。
例として、ベルは始めのステイタスは全部0だった。初めての戦闘?ベルはゴブリンを倒して喜んだはず(なんか薄っすらと記憶してるけどどの何の巻数だったか忘れたから分かる人教えて(勘違いかもしれん)
なので刻む前のベルはゴブリンを倒すだけの身体能力はないと仮定。
だが、ベートの様な元から身体能力が高い人種なら仮に50の力を持ってて、その時点でゴブリンを倒せるステイタスとなってるのならどうなるのか。(よくある英霊が恩恵を授かる様な)
ステイタスは生きてきた経験値なので『重いもの持った』『筋トレをした』『剣を振った』でも確かベルは14歳くらいなので、始めならば1くらいは抽出されるはず。その原理で行くと元からの身体能力が50ある人は50と表記がある。
それが無いと言うことは恩恵刻んでからの経験となる。刻んでからの経験値として数字として表に出てくる。それがステイタスと考えると元からの身体能力は見えないボーナスの様に透明なステイタスとしてありそうとなった。(英霊でいうと、槍クー・フーリンが筋力Bなので、700〜799はあるとなる。そのクー・フーリンに神の恩恵を与えると始めに筋力Bで表記されるはずだか、その表記が無いということはその筋力Bに別で筋力をつけることとなる。)
結論として、恩恵のステイタスと元からの身体能力は別。基礎ステイタスの数字として出るのは刻んでからのバフとイメージ。元の身体能力は表記されない。そして何らかの透明ボーナス経験値はありそう。
(恩恵を最初に刻んだ時をあまり知らないからベル以外がどうなってるのかよく分からないだよね)
ラベルアップは特別な偉業を成し遂げる、とステイタスが平均D以上。(二つ目は違うかも)
そしてLevel1と2じゃ天と地の差がある様な書き方を原作はしてた。レベル1のステオールSとレベル2のオールIだったらレベルが高い方が勝つとなっている。ならば、レベルが上がると再びボーナスがあり、レベル2のオールIはレベル1のオールSの時の二倍はあると考えられる。それがレベルが上がるとボーナスも増えていく仕組み?と結論。
それとレベルが5ならばレベル4、3、2、1の数値を皮の様に纏っていると言っていたので、レベルが同じでも4、3、2、1の時の数値が高い方が経験値が多いのかもしれない。
例として〇〇がDでレベルアップしたが☆☆はSでレベルアップしたらその差分の強さが変わる可能性微レ存。
発展アビリティは分からん。
アイズはLevel5になった時には出なかったと言ってた。しかしヴェルフは鍛治のアビリティが欲しいと言って、本当に取れたことを考えると定義がよう分からん。ただし、本人の才能、役職とあったものが出てくるのは確定っぽさそう。(例えば、魔導師なのに鍛治出るとかは無い。が、本人が鍛治に触れてしていれば出てくるかも)
スキルに関しては、思い、使命、宿命、運命、主神の神話の特色が主な種類と思ってる。
どうやったら出現するのかは分からん。ただ、そこは才能と想いの強さかなぁ〜と考察する。
二つ名、神の気まぐれ
と、まぁ長々とここまで読んだ方はお疲れ様でした。1話分のあとがきって笑うよね。()
とりあえずこれを前提に考えてるので、何か疑問点、矛盾点、原作との違い、その助言、意見がある人は感想にお願いします。
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レヨンのスキル紹介は次回やります。