ダンジョンに行かず本を読むのは間違っているだろうか 作:パッチェ
誤字脱字報告あざっす。一応投稿前に目を通してますが見落としがよくあるので助かります。
朝の日差しが顔に当たり、気持ちのいい目覚めを感じる。
「ふぁ〜…………よー寝たわぁ〜」
二日酔いじゃない寝起きが久々なロキは目をこすると、足を伸ばしベッドの上で座っている今に浸る。頭が痛くなく、吐き気もない。こんな朝はいつぶりかと、どれだけ不健康だったか実感する。しかし昨日は酒を飲んでいた気がするが何故だろと疑問が残った。
その時、うぅ…とロキの耳に可愛らしい声が入る。
「……ロキ寒い。よこせ」
隣で寝ていたレヨンがパッと一瞬起きると剥がした毛布を奪い取り、全身に巻きつけるように丸まって寝始める。その光景はロキの心をリラックスさせ、可愛い可愛いとしか言えなくなる。そして何故ここまで体が軽いか、明白にわかった。
「レヨンたんマジ天使……!」
尊いヘブンになったその後、寝巻きから普段着に着替え、髪を結い、身だしなみを整える。そして部屋から出るとある事に気づく。
「あれ?男女が一緒のお布団で寝てたのに何も無かったんか?」
ドアの前で腕組みして、『何でや…』『おかしい…』と1時間ほど唸り散らす主神はまさに滑稽であった。
♦︎♦︎♦︎♦︎
——トントントントンガチッ!!
「イたッ!?……ッッッ!!」
「……何やってんだお前」
釘を打っていたトンカチで自分の指に当てたアイズは悶え苦しむ。その姿にアイズの後ろのベンチで本を読んでいるレヨンは内心こいつはアホの子だ、と認定した。
「…何でボクがこんな力仕事しなきゃならないのか」
「それは…私達が壊したから…」
「…んなこと、わかってる!」
アイズは昨夜壊しまくった壁や天井などの修復作業を行なっていた。外担当のアイズはかれこれ4時間は釘を打つという行為に集中力は枯れ始め、一日中ダンジョンに居るより辛いかもしれないと思い始める。
「…釘の音をもう聴きたくない」
「……自業自得。忍耐力が足りてない」
「———ッッ?!!」
イラッときたアイズは打つべき場所を誤り人差し指の爪にトンカチを叩きつけた。指を抑え、涙目で苦しむ姿に哀れに感じる。
「………………」
アイズは先程から不思議に思っていたが、レヨンはアイズとは違う場所の修復作業を行なっていたはず。それがここにいるということは終わったのだろうか。それなら何事にも興味無さそうなこの子が、何故私の所に居るのか疑問に思う。本を読んでいるのにここにいる必要はない。そんな違和感が静かな空間を作る。
「…………………」
お互い無言で吹き抜ける風の音がやけに大きく耳に入る。
「……………ん」
「あ……………」
何となく振り返ったらレヨンと丁度目があった。数秒間見つめ合い、何故か目が離せない。そこに愛やら恋やらは生まれるはずも無く、互いが無表情のため、まさに虚無の世界だ。
「………その…何かある…の?」
「……別に…気になった…って言うか…」
会話が続かない。例えばここにティオナがいたらこの二言でどれだけの話題を提供できるか。それが出来ないのが会話下手なこの2人だ。
『『…………』』
これ以上この状態は無意味と同時に思ったのか、同じタイミングでアイズは作業に、レヨンは読書に戻る。その後も30分はトントントンと金属の音が鳴るだけで人の声は無かった。
「………ねぇ」
「何……」
初手はレヨンから。何だかんだ同じ空間にいるのだ。二人は言葉を交わすに時間はかかったが何かしらのきっかけがあれば話は続くのだ。
「…気になった。何故お前は……何の理由で強さを求める」
「それは………」
「……お前は強い。戦ってみてよく分かった。お前のこともロキから聞いた。だからボクは分からない。それ程の強さがありながら何故力を求める」
もう一度振り返ったアイズの目に入ったのは、語れ!という目をしたレヨン。その目の中は期待、願望、欲望、光明、望み、希望と言った見定める様な想いがあった。
アイズは知りたい———レヨンを強さを。
レヨンは知りたい———アイズの欲を。
『お前は知りたいんだろボクの強さを。ならば教えろ、お前の強さが何の欲なのか。教えろ』
『欲は答えよう。だから私に強さを教えて。それが答えでいい』
『『ほら、これでwin-winだ』』
利害の一致とも言うべきか。そんな無言の会話が視線だけで行われる。ある意味の似た者同士。髪の色は違うが、まるで姉弟かと思うくらい向き合うと手に取る様に考えが聴こえてくる。
「私は強くなりたい。強さが欲しい、強くなることが私の悲願———それが私の欲!だから教えて…貴方かどうやって強くなったのか!どうして強いのか!」
(…強くなることが理由……か)
剣と言うより刀。
鋭く、冷たく、綺麗な刃紋を浮かべているが、上手く扱えなければポッキリと簡単に折れ、修復不可能に崩れる。そうアイズをレヨンは評価した。落胆もあった。———彼女は強さと実力を履き違えていると。
あの日また黒き炎はこんなちっぽけなもので輝く筈が無い。違う、自分が知りたいのはそこじゃ無い。そんな思いと、彼女はまだ錆びついているとも思った。自分で手入れをしてない。綺麗と言いながら刃には小汚い血がこびり付いてる。だから、美しくありながら、穢らわしい。その綺麗さがあるからこそ余計に汚れが目立ってしまう。
しかし、その穢れが無くなれば?そんな期待がレヨンの好奇心に火が灯る。今はつまらない奴でも期待してしまう。そんな———
前の道すら見えないのに進み続ける勇気と覚悟。どう変化するのか、どう成り果てるのか心踊る、結末が読めない物語の最高の主人公。嗚呼、良い。とても良い。表面上はティオナ達と同じでありながら、根底は狂った強さを求め、フィンとは違う
いけない。話を聞くだけだったのに———彼女の物語を見たくなった。興味を抱いてしまった。読みたくなった。
彼女が英雄となるのか、試練という悪に負けた敗者となるのか、はたまた支え、支えられる
それなら自分は決まった答えを与えてはならない。彼女に見つけて貰わなくてはダメだ。彼女の答えを見てみたいんだ!最高の駄作と言われるように、最低の傑作になる様に。
「…
レヨンは本を新たな本に変え、立ち上がると、変えた本に乗ってアイズの目の前に来た。黒い瞳と金の瞳が覗き合う。
「でも君は私と対等に戦った」
「……あれは条件が良かっただけ。お前が機動力が使えてもっと広い場所であればボクは絶対負ける」
レヨンは自身は強くない。
無論、そこらの低いレベルの冒険者であれば余裕だろう。しかし、同じレベル、また上のレベルの冒険者に真っ向勝負で挑み勝てる自信は微塵もない。しかも、それ以上に彼には決定的な弱点があった。
「…それにボクは脆いから」
「どう言うこと?君の耐久力は高かった。あの数値なら脆くわ……」
「……そうじゃない。そう、ボクは……」
———限界を超えれない
「え……?」
意味が変わらず、理解が出来ない。そんな一言。
「…ボクは努力をした事ない。気付いたらこうなってた。あの戦闘スタイルも魔本を扱う術も気づく前から出来てた」
「嘘……あり得ない…?!」
レヨンは今という今まで強くなるための努力をやってきた覚えはない。例えば、モンスターを斬るために毎日剣を振るったや、魔力制御を上手くなりたいから的当てをしたりと、基礎という部分的な努力をした事が一度たりともない。
「……恩恵も知らないうちにロキからレベル4だと言われた。だから強くなろうとした時が一度も無い。だからお前の言う強いが分からない。ねぇ…お前は———どう強くありたい?」
孤独になる程に周りを寄せ付けない強さか?それとも弱くても弱くても立ち上がり勇気を見せる強さか?又は誰かを犠牲にして得る強さか?なぁ、強くなって———どうありたいんだ?どうなりたいんだ?圧倒的な力を得た先に見える自分の姿はどんなの?
ただお前が殺したいと。殺すだけの力を求めたいと言うならボクは教えよう。殺意に溺れ、血を求め、誰からも敵視され、仲間も家族も親友も友達もペットも自身の存在すら忘れて、殺意に呑まれる日々を過ごしたいなら喜んで力をあげる。
その問いに、アイズ身体は震えだし、立っていられないなる。自分の中の何かが大きく削れた悲鳴が鳴り止まない。持っていたトンカチを落とし、ガクンッと四つん這いになって目を大きく見開いた。
「わ、私は…ち、違う、そんな……強さ……?…どんな強さ…を———」
彼女は深淵を覗いてしまった。レヨンの瞳という深淵を。深淵を覗く時、また貴方を深淵は覗いているのだ。無論、深淵の中にいるものも。
理想と空想を夢見ることで進んできた。そこに強烈な現実を叩きつけられた。そのキャップに戸惑い、何が正解か解けない。
息を荒くし、先ほどの強気な姿とは打って変わって弱り果てたアイズを見下してるレヨンは、深く目をつぶって過去のある憎しみの情景を思い出した。
「……黒い炎っていうのは悪いものではない。それこそが欲でもあり、人たる証拠でもある。でも燃やしどころを間違えれば、それは火ですらなくなる。そう———暴風。何もかも破壊する暴風」
「………………そ…れは」
顔を上げた時、そこにあったのは哀愁と後悔。まるで犯罪者が過ちを語る様な表情。
「……やっぱりこっち側には来ない方がいい。お前は…アイズは人であるべきだ。…………一度怪物になると戻ることは難しい…よ」
どんな力があろうと時間だけは巻き戻せない。過去だけは変えられない。それは絶対のルールである。例え敗者になってもいい。黒く染まってもいい。でも怪物になるのはダメだ。それだけはあってはいけない。
「…憎しみを持つのもいい…。だけど自分を見失わないこと…大事だよ」
「き、君は……レヨンは何を言っ———」
「…それは自分で探す。見つからなくてもアイズには
何だそれは。何だその顔は。その言い方は何なんだ……それじゃあまるで自分は違うと———家族じゃないと言ってるみたいじゃないか。
「……一つだけつまらない話をする。参考にするといい。そう——ボクは強くなりたいとは思わなかった。でも………ボクはあったんだ——
————今がその成れの果て
反面的に決して自分にならない様に彼の優しさがそこにはあった。狂い果てた先にあったのは無である、と語る。
「……一体何を見たら…体験したらあんな目になる…の?」
震える体で問いかける。幾度と無く冒険者というものを見てきた。その中でも闇が深いものは数多くいたが、レヨンのアレは人のしていい目ではない。どんな冒険者でも希望、渇望、救いと言った望みを皆求めている。
だが、彼の中には終わりなき深海があり堕ち続けてる。どうしてあんな狂気を持ちながら、正気を保っているのか不思議でならない。
「……開けない方がいい箱」
「……あ」
去りゆくレヨンの背中を掴もうとしたがアイズの手は届かない。彼の後ろ姿は誰が見ても分かるくらい小さく
その光景を、1匹の獰猛な獣と子供好きの滑稽な神様が見ていたのかもしれない。
♦︎♦︎♦︎♦︎
ピュゥ〜と吹く夜風に当たり、レヨンは屋根の上で何も書かれていない本を隣に置いて、1ページ目をずっと開いている。いや、現在進行形で書いたり消えたりしていた。
———やぁやぁ、気分はどうだいボク。今日の君はまた愛らしい姿を見せていたね。
「……うっせ。ぶっ殺すぞ」
———おー……お口が悪いぞぉ〜。でもそんな君が僕は大好きさ。愛しるよ
「……………」
途轍もなく嫌な表情をしているが表情筋が動かないので、せいぜい眉が少し動く程度だった。レヨンは一見他者が聞いていると独り言でちょっと頭がアレか子と思ってしまう。だが、レヨンが居るのは黄昏の館の屋根の上でも高いところで誰かが聞いていたり、見ていることはほとんどない。
———無言は辞めてくれ。焦らしプレイは好きじゃないんだ。でもボクが好きって言うならそれもそれでぇ〜。
「…………きも」
———オッフッ!?キツイ一言だね。でもいいよ、僕は受け入れる。それが君の愛だし、僕の愛なんだ。
生える様に1ページ1ページに文字が浮き上がる。横目にその文字を読みながら体育座りでボーとしているレヨンの気持ちは無視され、どんどん文字は浮き上がるばかりだ。それと同時にページは高速でめくれていく。
———それにしても今日は饒舌だったじゃないか。そんなに彼女が気に入ったのかい?胸かい?胸がでかいのが良かったのかい?
「……お前何言って」
———わざとだよ。僕は知ってるさ。レヨンは過去を眺めてる様だったんでしょ。よく似てたもん、無知で狂気的で愛くるしいあり方が。
「……人の過去を掘り出すな」
———いいじゃないか。昔からボクへの愛はカンストしてるけど、昔のレヨンは物凄くボク好みだったんだよ。だって
「……別に作ってないし、お前を愛した覚えはない」
———照れ隠しだね、分かるとも!ボクは覚えてなくても僕は覚えてる。4514回レヨンは好きと言ってくれたじゃないか。決して僕は忘れないよ。僕に刻まれてるからね。
これにはレヨンも苦笑いだ。いや、笑うことすら出来ない苦い顔だ。今更こいつに突っ込んでも無駄だと昔からの付き合いで良く知っている。
———悔しいけど、今のレヨンも魅力的過ぎる。過去とは違ったボクが一緒で僕は絶頂ものさ。それだけはアイツに感謝してるよ。全く僕の子を寝取るなんて最低な神だよ。また添い寝なんてして…僕なんか最近してないのに…あーー……ムカついてきた!今度出会ったらぐちゃぐちゃにしてやりたいよ!僕なんだよ!ボクはレヨンは僕のなんだ。くっそ、恩恵さえ無ければ、僕の腕の中にはレヨンが居たのに…グギギぃ〜。あ!やばいもう終わっちゃうじゃん!?えーと、あと…お休みだマイエンジェル良い夜を…また話そうね。
パタン、と本は閉じられ裏表紙が見えた数秒後、本自体が一瞬で燃え、原型が無くなり風と共に夜の空に流れていった。と、同時に月の明かりがレヨンを照らし始め、そこには二つの影が伸びていた。銀髪の鋭い眼をした獣は、ポッケに両手をいれ横に立ち少年を見下ろしている。
「よお〜…クソガキ、引きこもりは終わったのか」
「……黙れ駄犬。……何なの今日。暇人多すぎ」
最近誰かに絡まれる率が高いことに嫌気が差してしまう。特に目の前のリードに繋がれてない犬がいることに。この青年はベート・ローガ。口がとにかく悪く見下した態度で度々喧嘩を起こす、問題児でもある。しかし実力はファミリア内でも高く、レヨンもそこは認めてる。ただし口は悪い(二回目)
「あークセェ〜な。引きこもり特有のカビの匂いがするぜ」
「……あ"あ"?喧嘩売ってんの?」
「当たり前だボケ!てめぇ人の部屋破壊しておいて何が修復しただッ!!家具も全部無くなってんじゃねーか!!」
「………それ…は、すまん」
返す言葉も無い。これは真っ当な怒りだ。
レヨンは返還の魔本で部屋は元に戻したが、部屋にあった家具などなどは消滅し、家具のカケラも残らなかったため返還の魔本で元に戻すことも出来ず、新居の部屋と変わらない部屋に成り果てた。
「…今度金払う」
「チッ、それはいい。それでどうだった」
何が?と頭を捻る。
主語が無く、一体何のことか分からない。その顔をしていたレヨンを数秒、二度目の舌打ちの後。
「アイズだ…アイズと戦ったんだろ?それで
「………ん」
意味が分かった途端にレヨンの目は半分閉じ、ジト目でベートを凝視する。ニヤニヤしているベートの顔面を殴り飛ばしたいが筋力とレベル差的にダメージが絶対入らない。そっぽを向いて小声で一言。
「………興味でた」
「ククッ、人間らしい答えじゃねぇーか」
「…笑ってんじゃねー」
狼人の耳は良く聞こえるのだ。予想通りの答えに思わず小馬鹿にする笑いが出てしまった。
「外に出てくんのが遅せんだよ!ま、よえー奴だから出てくるにも勇気がいったんだろうなぁ〜あ」
「…この野郎ッ」
初めて出会い
悪友、その言葉が似合う。別に付き合う必要も利益もないが、またに殺し合いをする、発破を掛けるストレス発散の丁度いい存在。その関係が心地よい。
「今まで引きこもってたんだ、ファミリアの為、俺の家具の為にキリキリ働け。そうしたらテメェーでも居場所は出来るんじゃねーの」
「…いらんお世話。居場所が無いお前に言われなくない」
「テメェーのせいで無くなったんじゃボケッ!!」
怒りの蹴りが飛んでくるが、レヨンは反射的にジャンプして躱す。そのまま浮く魔本を下に出し、宙に浮いてベートを睨みつけた。
文句あんのか?と挑発してるベートの表情にため息をつきながら、レヨンは一冊の本を取り出しベートに渡す。それはベートに対する謝礼だ。どーせこいつはアイズには何も言わないし、言えないだろうから彼女の分まで払う。
「…それに200万ヴァリス入ってる。1ページ破れば10万ヴァリス出てくるから使え」
「け、こんなにいらねーよ」
こういう所は律儀にする点はベートも戸惑い調子が狂ってしまう。よくリヴェリアやロキが『根は物凄くいい子』と言って子供自慢をしているがそれは本当だと感じる。
化物の皮を被り、悪いことをやっていると頭で理解しながら、心では納得していない。でも必要だからする。マイナス面よりプラス面が多いから必要とする。そこに他意はない。覚悟を持って理解した道を進むのがレヨンだ。だからギャップが生まれる。
これだけ話して知りたいことは知れたし、もう用はないと。
「ブーメランは自分で処理するんだな。化けの皮なんて被ってないでよ」
そう言い残し、ベートは颯爽と去っていく。夜風が頬にあたり、宙に浮いているためか黒髪は靡く。闇の中で輝く光を浴びて月を眺める。
「……………」
レヨンは一人が好きだ。誰にも邪魔されず、読書ができ、騒音も無い。自分だけが世界にいて、自分だけの時間で生きていける。
『孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。』
知識としてある言葉が脳裏に浮かんできた。今までそんなこと無かったのに。
『自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。』
生きたいわけじゃない。でも生きなければ何も出来ない進まない。死んだら全てが消えてしまう。夢も希望も記憶も肉体も思いも真実も。過去が見れるのは本だけだ。それが全てだった。
「……繋がりなんて下らない。終わった物だけで良かった。完結しない作品なんてクソ」
それで良かったんだ。知らなければ人として生きることはあり得なかったんだ。
「……悔しい」
「嬉しかった」
だけど達観し、傍観し、無くし続けただけの生き方に始まりなんてあるわけ無かった。始まらない物語に終わるがある訳が無い。故に作ろうとしない、作らない。ボクはそう思っている。
———そう願っている。
無駄に長く書いたけど、切りどころが無かった。1日を何話もするのあまり好きじゃ無いししょうがないよね。詰め込みすぎた感はあるけど。それとなんかベートの口調が違う気がする。こんなだったけ?
【魔本設定】
【常時消費型】
常時消費型とは、魔本を使うにあたって、魔力を消費し続けるものである。
[茨の森]
本の中から茨を出す魔本。茨の太さは身長の五倍まで。長さはフルマラソンや距離が限界。茨は本を経由して作っているの顕現する限り魔力を消費する。
[返還の魔本]
触っている物の記憶を呼び出し、元の状態に戻す魔本。対象は生きてないこと、一つのものとして完成していることが条件。ただし、死んだ元生命体は戻せない。カケラでもあればオラリオサイズですら元に戻る。魔力は直す大きさで変わる。
[物理反射の魔本]
返すという性質の概念を魔本に付与し、魔力通すことで障壁として扱う。形としてはドーム型や壁といったパターン分けられ、一点に集めれば集めるほど、返す力は大きくなる。
【魔力刻印型】
魔力を『魔宿しの筆』にて本へと魔法陣や式、文を刻むことで一つの魔法として完成された魔本が出来上がる。魔力消費は刻む時だけで使う時は消費しない。
[雷矢の魔本]
アイズに使ったが、まだ試作段階で軽い痺れを起こすくらいしか効果が無い。1ページ8発の矢を放つ。
[101匹の燃狼]
その名の通り、101匹の燃える狼が一冊の本の中に入っており、火傷の付与が付いていて鉄すらも溶かす熱でもある。魔力の形が狼がモデルなだけだ。燃狼はレヨンの意思で動くため、細かく動かすには101のマルチタスクが必要。レヨン自体大体は敵に噛みつけ、という単純な命令しか与えない。敵が一人であれば自動追跡も可能。距離は見えている範囲という制約だが、逆に言い換えれば見えてさえ入れば何処までも追ってくる。
今回はこんだけです。面白い、続きが気になると思った方は、高評価、お気に入りを押してくださると嬉しいです。何だかんだモチベに繋がります。まぁ、気楽に読んで適当に評価してください()
では次回に。