ロキファミリアにコミュ障の少年が居るは間違っているだろうか? 作:モフモフ毛玉
「ブルモォォ!?」
宵月に斬り飛ばされたミノタウルスはその激痛に悶える。
「ふっ」
そのまま宵月が刀を振るうとミノタウルスの首が飛ぶ
「…ふむ、久々でしたが鈍ってはいないようですね。刀の調子もいいようですし」
そう言って刀に付いた血を払う。
「ブルモォォ!」
もう一体のミノタウルスが潰さんと斧を振りかぶった。
「さてと『後は頼みましたよ』」
そう呟くと宵月の持つ刀が浮かんだ。
「えっ?」
刀が浮くというあり得ない状況にムイは驚く。
すると浮かんでいた刀はクルリを回ってミノタウルスの腕を斬り飛ばした。
「……何あれ」
既にミノタウルスを倒していたアイズはその光景をただジッと見ていた。
「サクッとやって下さいね『睦月』」
宵月がそう言うと『睦月』と呼ばれた刀は腕を斬られた痛みに悶えるミノタウルスの首を斬り落とし、クルッと回って血を払うと宵月の腰の鞘へ帰った。
「……貴方の武器、どうなってるの?」
ジト目で宵月を見るアイズ
「あー…私のスキルによる物ですね、自分で武器を作っていると稀に出来るんですよ。『意思を持つ』武器が」
「武器が……意思を持つ?」
「ええ、自分としても不思議ですが…とりあえずもうダンジョンを出ましょう。またモンスターが発生するかも知れませんし」
「ムイ、行くよ」
「う、うん…」
ムイは思った。『アイズお姉ちゃんみたいなカッコいい人になれるように頑張ろう』と
そしてダンジョンを出ると既に夜になっていた。
「おや、どうやら夜までダンジョンに潜ってたみたいですね」
そう言って笑う宵月
「一日って早いんだね…」
夜に動く事の多いムイは時間の早さに驚き
「うん、早いよ。私もよくダンジョンに行って帰って来たら夜だった事沢山あるし」
「じゃあもしかして、僕が夜外に出てる事も…?」
「たまに見たよ」
「うぅ…」
自分が頑張っている事を見ていたという嬉しさともしかしたらカッコ悪い所を見られたかもしれないという恥ずかしさに縮こまるムイ
「ふむ、それではお別れとしましょうか、ムイさんその小太刀、大切に使って下さいね。もし、メンテナンスが必要になったらまた露店に来て下さいね。それでは」
そう言うと宵月は人混みの中へ消えて行った。
「じゃあ、帰ろっか。ムイ」
「うん」
そうして帰ったムイを待ち受けていたのは
「ムイたぁぁぁん!アイズたん!心配したんやでぇぇ!」
寝ずに待っていたロキと
「アイズ、ムイ。無事で何よりだ」
暖かく迎えるリヴェリアだった。
その後、疲れて眠るムイを見て頬を緩ませる